10月13日に振り込まれた2名の方(3回目と6回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は187,000円、延べ174名からの合計額は2,251,565円になりました。「市橋さんへ、今回で3回目です。又1,000円のみでごめんなさい。相変わらず病気で働けません。今後もできる限り協力します。がんばって!!」「涼しくなったので拘置所の中少しは過ごしやすくなったでしょうか。市橋さんが死刑や無期にならないように毎日祈っています。応援しています」というメッセージが添えられていました。ご自分の生活が厳しい中で送って下さる1,000円は大金です。市橋君がこれらの支援者のお気持ちを知ったら、きっと励まされ、しっかり生きて罪の償いをしなければいけないと思う筈です。ありがとうございました。
今日は東京で(財)残留農薬研究所主催の第11回IETセミナーがあり、私も出席しました。「土壌中残留農薬等の後作物への移行性の解明に向けて」というテーマの下に、4題の講演がありました。神戸大学の乾 秀之講師は、「残留性有機汚染物質の植物による吸収及び蓄積機構の解明」について、これぞ大学の基礎研究といえるようなすばらしい研究成果を発表しました。(社)日本植物防疫協会理事の藤田俊一氏は、「土壌中残留農薬の後作物移行に関する実態」について、多数の農薬と多数の作物の組み合わせで、前作物に使った農薬が後作物にどれだけ移行するか、それにはどういういう要因が関わっているかについて膨大な試験データを紹介しました。(財)残留農薬研究所の林 靖氏は、今でも場所によっては土壌中に残っている有機塩素系殺虫剤ヘプタクロールがどのような機構で作物に移行するかについて、飯島和昭氏は後作物移行性試験に関する世界的動向について解説しました。
いずれも安全な農作物を生産する上で重要な問題で、特に日本植物防疫協会と残留農薬研究所の研究は、大学や国の研究機関では対応できない課題を扱っており、両方とも農水省の外郭団体ではありますが、余人をもって代え難い役割を十二分に果たしているという印象を受けました。