2021年3月6日土曜日

アメリカ在住の娘の家族から妻の誕生日をお祝いする折り畳み式カードのケーキが届きました。ハーフの3人の孫たちも余白に日本語でメッセージを書いていました。特に真ん中の孫娘Aika愛夏の字が奇麗だったので、礼状のメールに誕生日ケーキは美味しく食べた(冗談)ということとAikaの日本語の字が奇麗だと書いて送りました。謙遜を美徳とするという文化がない国で育ったAikaは、家族でメールを見て「そうでしょう!」と言って胸を張っている様子が目に浮かびます。
園芸学部構内にはいろいろな植物の花が咲いています。午後からのウォーキングは矢切の農耕地に行きました。上矢切の塚田工務店前の掲示板に展示されている墨絵は何枚か新しい作品と更新されていました。
矢切の農耕地ではネギのように見える畑の横に引っこ抜いたラッキョウのような野菜が捨ててありました。畑にあるのはネギではなくラッキョウだったようですが、どうして捨てているのか不思議な気がしました。もしかしたら先日見たカブの畑と同じで、松戸市に生産緑地に指定されているので収穫はどうでもよくて見せかけで栽培しているのでしょうか。坂川にはキンクロハジロの5羽の群れとヒドリガモのつがいが泳いでいました。
今月21日には千葉県知事選挙が予定されていますが、何人かの立候補者のポスターが掲示されていました。驚いたことに、候補者の一人のポスターにはコロナのワクチンについて虚偽の危険な主張が書いてありました。選挙の場合は憲法で保障されている表現の自由で、虚偽の宣伝として規制することはできない仕組みなのでしょうか。これでは日本も、アメリカの大統領選挙でトランプがエビデンスなしで滅茶苦茶な主張をしていたことを笑えないなと思いました。

2021年3月5日金曜日

松戸駅まで行く途中の道路沿いには大きな花鉢が一定間隔で置いてあって、季節に応じていろいろな植物が植えられています。今は空色のネモフィラが咲いていました。誰が世話をしてくれているのか、予算はどうしているのかわかりませんが、大変ありがたいことで、道を通る人々を癒してくれています。たまに、ごみ箱代わりにタバコの吸い殻やジュースの空き缶が花鉢の中に捨ててあるのを見ると、腹が立つとともに情けなくなります。
小田急線の経堂駅から東京農業大学世田谷キャンパスに行く道はハートフル農大通りと呼ばれ、昔ながらの狭い一方通行の車線の商店街です。いつも見慣れていた大河堂書店が閉店になり、閉じたシャッターに閉店を惜しむ感謝の気持ちを表した3枚の貼り紙がしてありました。この頃はネットで本を注文する人が増えて、昔のように書店に立ち寄って立ち読みしたり、内容を確認して本を買う人は少なくなりましたので、家賃を払わなければならない書店の経営は厳しいのだろうなと思いました。 この通りには昔からの住民と思われる大きな邸宅(お屋敷)も残っていて、建物や樹木に風情があります。それも少しずつ変わってきて、急に集合住宅が建てられたり、古い住宅の後に大きな駐車場ができたりしています。
農大構内には不思議なことに小さな神社があります。どんな由緒の神社なのか、あるいは農大ができる前からこの土地にあった神社なのか、私には分かりません。 グランドでは学生たちがサッカーの練習をしていました。                  総研研究会農薬部会の第118回部会セミナーは、計画通り午後2時~5時までオンラインで実施されました。農大の会議室には事務局と私と高齢でパソコン使用を拒否しておられる下松明雄博士の4人だけが集まりました。1題目は、石原産業(株)が発明・開発して2017年に農薬登録を取得した殺虫剤シクラニリプロール(商品名サイクラプリン)について、生物活性を中心に、同社中央研究所生物科学研究室の藤居聡子氏が講演しました。非常に分かり易く、この新規殺虫剤がいかに各種害虫防除に有効か紹介し、説得力がありました。そんなに優秀な殺虫剤だったら、市場でどれぐらい売れていますかと訊きたくなりましたが、それは科学ではなくビジネス(商売)の問題で若手研究者には答え難いでしょうから、質問するのを止めときました。    2題目は、農水省消費・安全局植物防疫課防疫対策室長の古畑 徹氏が、我が国で近年注目されている病害虫と題して、サツマイモ基腐病、トビイロウンカ、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)、ツマジロクサヨトウ、ウリミバエ、ミカンコミバエ、ジャガイモシロシストセンチュウ、テンサイシストセンチュウについて、非常に興味深く解説されました。いずれも侵入鋲病害虫で、今の新型コロナウイルス問題と同様に、適切な対策を打って防除をしないと大変な被害をもたらします。トビイロウンカという害虫はベトナムや中国から季節風に乗って日本に飛来することが分かっていますが、2020年に何故大発生したかについて、飛来元の国々で殺虫剤抵抗性が発達していて日本で現在主として使われている育苗箱施用の殺虫剤の防除効果が低下していたというような可能性はチェックされているかと質問してみました。それについては何報かの論文が公表されていると言及されただけで、直接的な回答はありませんでした。講演者は研究者ではなく行政官ですから、抵抗性の詳細については把握していなかったのかもしれません。もう一つの可能性は、トビイロウンカは日本に到着後3世代ぐらい増殖するようですので、最近はお米の値段が安いので防除を手抜きしたり、飼料用米栽培で防除を手抜きしたりの水田が増えて、そこで大増殖が起こった可能性はないのかとも想像しました。 事務局に申し込みがあった参加者は69名でしたが、会員企業によっては会議室のスクリーンにスライドを投影して大勢で視聴したところもあったとのことですので、実際の参加者はもっと多かったようです。
前回の時と同じように、セミナー終了後私と下松明雄博士の二人は大学のすぐ前にお住いの山本 出先生のお宅にご挨拶に伺いました。玄関先でお顔を拝見するだけのつもりでしたが、二人だけの少人数だからとお誘いを受けて部屋に上がり、アイスクリームをご馳走になりながら、少し会話ができました。山本先生からは、この本を読んでみなさいと言われて、「FACTFULLNESS(ファクトフルネス)」ハンス・ロスリング他著、上杉周作・関美和訳を手渡されました。帯封には「ビルゲイツ大絶賛」と書いてあります。その他にも、どこか(の機関誌)に発表された「―次世代のために―高校生の君たちに」という文章と、東京農大学長宛に書かれたお手紙(意見書)の原稿を手渡され、私の意見を聞きたいと言われました。山本先生のいつまでも衰えない、社会に対する関心と勉強心とには頭が下がります。しっかり読んで、私の感想を申し上げようと思います。                 帰りには、前回と同じように下松博士と一緒にどこかに寄り道しようということになり、大学のすぐ前の牛角という肉料理のお店に入って自分で肉を焼きながらビールを飲んで、楽しい交流のひと時を過ごしました。下松氏は医学博士だけあって、感染症を媒介する衛生害虫について造詣が深く、私の知らないいろいろなことをご存知なので大変勉強になります。今の時期に外食するのはちょっと不謹慎かもしれませんが、お店は入る時の検温と手のアルコール消毒と、席から立ち上がる時のマスク着用と、ドリンクバーでは専用の手袋着用が義務化されていました。アルコール類のラストオーダーは7pmとなっていました。

2021年3月4日木曜日

我が家の台所には茨城県行方(なめかた)地区産のチンゲン菜と千葉県産のニンジンがありました。チンゲン菜の方の袋には「顔が見える野菜」®の表示があり、生産者として横瀬伊千男という名前が書いてありました。行方地区は、昔私が千葉大学の現職だった時に、北浦周辺の水路の農薬濃度を分析するために学生と一緒に毎週車で回って水を採取してきた所の一部ですので、景色を思い浮かべながらどこかあの辺りの農家が栽培してくれた野菜だなと想像しました。
今日は、13:30から林野庁補助事業「ドローンによるきめ細かな薬剤散布の実証事業」の検討委員会(私が委員長)がオンラインで開催されました。初年度の令和2年(2020年)は予算額900万円で一般財団法人日本緑化センターが事業を受託し、昨年7月に茨城県十王町と東海村の海岸松林にドローンと一部比較で無人ヘリで薬剤の試験散布を行って各種データを収集しました。散布は茨城スカイテック株式会社が担当し、採取した試料の分析(気中濃度、落下量、枝葉への薬剤付着量)は化学分析コンサルタントが担当しました。供試薬剤は、有機リン剤のスミパイン乳剤(有効成分フェニトロチオン80%)とスミパインMC剤(有効成分フェニトロチオン23.5%)、ネオニコチノイド剤のモリエートSC(有効成分クロチアニジン30%)とマツグリーン液剤2(有効成分アセタミプリド2%)でした。ドローンはヤマハ発動機のローター8枚のYMR-08型機を使用し、無人ヘリはヤマハ発動機のFAZER R型機を使用しました。非常にいいデータが得られ、令和3年(2021年)の実証事業に向けてのいろいろな課題も明らかになりました。令和3年(2021年)の実証事業計画の提出期限は迫っているとのことですが、もし一般財団法人日本緑化センターの提案する計画が今回も採択されれば、今年はマツノマダラカミキリ成虫の発生時期に合わせて試験散布を実施し、枝葉付着量の分析と生物検定(マツノマダラカミキリ成虫に対する殺虫活性の容器内試験)を並行して経時的に実施して防除効果の残効期間に関する情報も収集することになる筈です。楽しみです。
明日は、東京農業大学総研研究会農薬部会(私が部会長)の第118回部会セミナーがオンラインで開催される予定です。事務局からの最新の連絡では、参加者は69名(対面の時は通常30~50名でした)の予定だそうです。事務局と私を含めて4名は東京農業大学総研の会議室に集まって進行をする計画です。セミナーの前の幹事会や準備もありますので、私は朝10時頃自宅を出発する予定です。                            〇幹事会:13:00-13:30                     〇講演1:14:00-15:30                                                                                                                                                             藤井聡子氏(石原産業(株)中央研究所生物科学研究室) 「新規殺虫剤シクラニリプロールの殺虫活性」            〇講演2:15:40-17:00                    古畑 徹氏(農林水産省消費・安全局植物防疫課防疫対策室長) 「我が国で最近注目されている病害虫」            〇懇親会(参加者同士の自由会話)30分程度