我が家に1週間滞在した義理の息子が帰国したので、妻は息子が着ていたパジャマを洗濯したり掃除をしたり、後片付けに追われていました。
アメリカの娘から電話があり、義理の息子は無事到着したことの報告と我が家で1週間世話になったことの礼を言っていました。空港からすぐ家に帰らずに、一番下の孫のColin(琥倫)君のサッカーの試合場に応援に行って、それが終わってから家に帰ってきたとのことでした。子煩悩(こぼんのう)な父親です。孫たちは、大好きなダディ(父親)が帰ってきたことに加えて、日本から持って帰ったおみやげや、漢字の練習帳などをもらって大喜びしている筈です。
今日も晴天でしたので、私は昼休みに大学構内と戸定が丘歴史公園(戸定邸と呼ばれる徳川昭武の別邸がある)を散策した後で江戸川に行き、葛飾橋を渡っていつもの水元公園の辺りを約2時間運動してきました。大学構内の銀杏の大木はまだ黄葉が残っていて、学外から見に来る市民の姿もチラホラ見えますが、私には木の下の落葉の方が見事です。
江戸川の堤防からはちょうど北の方向に筑波山が見えました。東京外環の延伸工事は、江戸川を跨(また)ぐ部分はほぼ終わりましたが、三郷(みさと)方向にはまだ途切れたままです。資材や機材が調達できないのか、作業員が確保できないのか、工事の進捗状況は遅々としているような感じがします。
今日は家で長野県から送ってきた資料に目を通したりして少しのんびり過ごしましたが、明日は朝早く家を出て東京農大の百周年記念講堂で開かれる農薬学会の農薬レギュラトリーサイエンス研究会に参加する予定です。研究会の今回のテーマは、「農薬散布区への散布後の立入り及び作業者曝露を考える」です。
2014年12月7日日曜日
2014年12月6日土曜日
義理の息子と二人でタイ料理店に行って昼食を食べました。彼も私も香辛料の効いた辛い料理が大好きなので、確か昨年日本に来た時も帰国の前にタイ料理店で一緒に食事をした気がします。ウェイトレスをしている日本語の上手なタイの女性に、「私の息子です、良く似ているでしょう」と冗談を言ってからかったら、そうは見えないというような顔をしたので、すぐ「義理の息子はアメリカ人だから似ていなくて当たり前です」と言い直しました。
1時半頃大きなスーツケースを車に積んでで松戸駅まで送って、そこで見送りをしました。以前は車で成田空港まで行きましたが、今は新京成線の電車で、新鎌ヶ谷駅経由で成田空港まで行けるので便利です。最近は松戸駅にも新鎌ヶ谷駅にもエレベーターが設置されているので、大きなスーツケースを持っていても階段を上り下りしなくて済むので不便はありません。
約1週間の日本滞在中に目的を果たせたかと訊いたら、Yes と答えていました。娘と孫3人を含めた家族5人分の生活費を稼がなければいけないので、仕事がちゃんととれているかいつも気になります。カリフォルニア州では娘と孫たちが首を長くして彼の帰宅を待っていることでしょう。日本に来る前の日には、孫3人と一緒にサンタモニカの海岸まで自転車でサイクリングに行ったと言っていました。
島根県からの再度の問い合わせにまだ返事をしていないのに、今度は長野県林務部森林づくり推進課の担当者から長野県における松くい虫防除の空中散布をめぐる情報と、私の意見を求めるメールが届きました。明日は日曜ですので、ゆっくり考えて明日中に返信しようと思っています。
昨日のセミナーにはNPO法人「みつばち百科」bee-happy.jp
http://bee-happy.jp/about/%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%A6%82%E8%A6%81/
の代表理事のAさんも来ておられ、講演をされた玉川大学の中村 純先生と私の対談を企画したいという提案がありましたので、喜んで参加しますと回答しておきました。どういう企画が実現するのか、楽しみです。
1時半頃大きなスーツケースを車に積んでで松戸駅まで送って、そこで見送りをしました。以前は車で成田空港まで行きましたが、今は新京成線の電車で、新鎌ヶ谷駅経由で成田空港まで行けるので便利です。最近は松戸駅にも新鎌ヶ谷駅にもエレベーターが設置されているので、大きなスーツケースを持っていても階段を上り下りしなくて済むので不便はありません。
約1週間の日本滞在中に目的を果たせたかと訊いたら、Yes と答えていました。娘と孫3人を含めた家族5人分の生活費を稼がなければいけないので、仕事がちゃんととれているかいつも気になります。カリフォルニア州では娘と孫たちが首を長くして彼の帰宅を待っていることでしょう。日本に来る前の日には、孫3人と一緒にサンタモニカの海岸まで自転車でサイクリングに行ったと言っていました。
島根県からの再度の問い合わせにまだ返事をしていないのに、今度は長野県林務部森林づくり推進課の担当者から長野県における松くい虫防除の空中散布をめぐる情報と、私の意見を求めるメールが届きました。明日は日曜ですので、ゆっくり考えて明日中に返信しようと思っています。
昨日のセミナーにはNPO法人「みつばち百科」bee-happy.jp
http://bee-happy.jp/about/%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%A6%82%E8%A6%81/
の代表理事のAさんも来ておられ、講演をされた玉川大学の中村 純先生と私の対談を企画したいという提案がありましたので、喜んで参加しますと回答しておきました。どういう企画が実現するのか、楽しみです。
2014年12月5日金曜日
東京農業大学総合研究所研究会の農薬部会第96回セミナーは、いつもの食と農の博物館ではなく、東京農業大学グリーンアカデミーホールで予定通り行われました。セミナー前の幹事会では、
今後非会員が参加を希望した場合は会場の座席数に余裕があれば、非会員の個人参加として参加費3000円を払ってもらって参加を認めるということを確認しました。メディア(報道関係者)が取材のために参加を希望した場合は、今後は参加費無料で参加を認めるということも確認しました。
メールの参加申し込み者は約50人で、葉書その他での参加申込者を含めて約60名の参加者を予測していましたが、実際には80名を超える参加者がありましたので、折り畳み式の椅子を20個ぐらい壁際に並べて座席数を増やして対応しました。
「ミツバチとネオニコチノイド系農薬~問題の解決はどこに向かうか~」と題した中村 純先生の講演は、内容構成も非常によく練られていて、話術の巧みさもあって、参加者はひきこまれました。ミツバチは世界的には減っているのではなく増え続けていて、アメリカでも日本でもネオニコチノイドが導入されてからの減少は見られないということ、ミツバチがいなくなるような現象はネオニコチノイドとは無関係にずっと昔から起こっていたということ、現在ミツバチを苦しめている要因は何かなどについて、説得力のあるお話をされました。
「ネオニコチノイドの選択性:メカニズムとレベル」と題した松田一彦先生の講演は、nAChR(ニコチン性アセチルコリン受容体)の分子構造を基にネオニコチノイドによる阻害反応の選択性について説明をされました。実験手法も含めてこういう分野に馴染みのない参加者にとっては理解するのが難しかったと思います。ニコチノイドは脊椎動物のnAChRに対して、ネオニコチノイドは昆虫のnAChRに対して活性が高いという選択性があり得ることを示されました。
「ネオニコチノイドの評価~EFSAは何をどう評価したのか」と題した畝山智香子先生の講演は、一般にEUはネオニコチノイドを2年間禁止したと言いふらされていることの内容を特にイミダクロプリドとアセタミプリドについて具体的に解説し、Kimura-Kuroda論文に対してEFSAがどこが問題として指摘し、何故この論文は何も明らかにしていないという低い評価をしたか具体的に説明されました。
グリーンピース・ジャパンから参加された3名の方々は熱心にメモをとりながら聴講していました。参加された3人の方々のバックグランド(理系か文系か)は存じませんが、それぞれの分野の第一人者の研究者によるこういう科学的な講演を直接聴くことができて、恐らく「目からうろこ」の印象を受けたのではと想像します。食と農業担当のSさんとは会場で名刺交換し言葉も交わしましたので、質疑応答の時間に、農薬支持の参加者ばかりの会場で遠慮されてはいけないと思って何か質問やご意見はありますかと訊いて発言の機会を提供しました。どの講演者も政治的な発言ではなく、科学的な事実だけを話したということもあって、グリーンピース・ジャパンの先日の新聞広告にあったような政治的な発言は不適切との雰囲気を感じられたのか、畝山先生の講演の中ででてきた基準値を決める場合の安全係数(不確実性)の根拠についてだけ質問をされていました。
懇親会にも多くの参加者が参加されて、交流を深めていましたが、残念ながらグリーンピース・ジャパンからの3人には参加していただけませんでした。懇親会の乾杯の音頭はいつものように山本 出先生にお願いしましたが、中締めは猪飼(いかい)隆氏(元日産化学社長、元農薬工業会会長)にお願いしました。猪飼氏のコメントに、今回のセミナーには若手の参加者が多く活気があったという評価をいただき、講師が素晴らしく講演内容が素晴らしかったからですが、企画に関わり座長をした私も褒(ほ)められたような気がして嬉しく思いました。
山本先生のお宅での二次会が終わって自宅に着いたのは夜の11時近くになりました。
科学の研究は客観的な事実を明らかにするために行われるものなのに、主観的な政治的な目的を達成する目的で研究を行って論文を発表した、ということが問題にされています。
ネオニコチノイドについては、日本でもネオニコチノイドを禁止に追い込もうという活動をしている活動家グループが活動の根拠としてよく引用する2報の論文が最近発表され、その両方とも信頼性や内容に深刻な疑問が呈されています。まさか同様のことが行われたようなことはないと思いますが・・。
今後非会員が参加を希望した場合は会場の座席数に余裕があれば、非会員の個人参加として参加費3000円を払ってもらって参加を認めるということを確認しました。メディア(報道関係者)が取材のために参加を希望した場合は、今後は参加費無料で参加を認めるということも確認しました。
メールの参加申し込み者は約50人で、葉書その他での参加申込者を含めて約60名の参加者を予測していましたが、実際には80名を超える参加者がありましたので、折り畳み式の椅子を20個ぐらい壁際に並べて座席数を増やして対応しました。
「ミツバチとネオニコチノイド系農薬~問題の解決はどこに向かうか~」と題した中村 純先生の講演は、内容構成も非常によく練られていて、話術の巧みさもあって、参加者はひきこまれました。ミツバチは世界的には減っているのではなく増え続けていて、アメリカでも日本でもネオニコチノイドが導入されてからの減少は見られないということ、ミツバチがいなくなるような現象はネオニコチノイドとは無関係にずっと昔から起こっていたということ、現在ミツバチを苦しめている要因は何かなどについて、説得力のあるお話をされました。
「ネオニコチノイドの選択性:メカニズムとレベル」と題した松田一彦先生の講演は、nAChR(ニコチン性アセチルコリン受容体)の分子構造を基にネオニコチノイドによる阻害反応の選択性について説明をされました。実験手法も含めてこういう分野に馴染みのない参加者にとっては理解するのが難しかったと思います。ニコチノイドは脊椎動物のnAChRに対して、ネオニコチノイドは昆虫のnAChRに対して活性が高いという選択性があり得ることを示されました。
「ネオニコチノイドの評価~EFSAは何をどう評価したのか」と題した畝山智香子先生の講演は、一般にEUはネオニコチノイドを2年間禁止したと言いふらされていることの内容を特にイミダクロプリドとアセタミプリドについて具体的に解説し、Kimura-Kuroda論文に対してEFSAがどこが問題として指摘し、何故この論文は何も明らかにしていないという低い評価をしたか具体的に説明されました。
グリーンピース・ジャパンから参加された3名の方々は熱心にメモをとりながら聴講していました。参加された3人の方々のバックグランド(理系か文系か)は存じませんが、それぞれの分野の第一人者の研究者によるこういう科学的な講演を直接聴くことができて、恐らく「目からうろこ」の印象を受けたのではと想像します。食と農業担当のSさんとは会場で名刺交換し言葉も交わしましたので、質疑応答の時間に、農薬支持の参加者ばかりの会場で遠慮されてはいけないと思って何か質問やご意見はありますかと訊いて発言の機会を提供しました。どの講演者も政治的な発言ではなく、科学的な事実だけを話したということもあって、グリーンピース・ジャパンの先日の新聞広告にあったような政治的な発言は不適切との雰囲気を感じられたのか、畝山先生の講演の中ででてきた基準値を決める場合の安全係数(不確実性)の根拠についてだけ質問をされていました。
懇親会にも多くの参加者が参加されて、交流を深めていましたが、残念ながらグリーンピース・ジャパンからの3人には参加していただけませんでした。懇親会の乾杯の音頭はいつものように山本 出先生にお願いしましたが、中締めは猪飼(いかい)隆氏(元日産化学社長、元農薬工業会会長)にお願いしました。猪飼氏のコメントに、今回のセミナーには若手の参加者が多く活気があったという評価をいただき、講師が素晴らしく講演内容が素晴らしかったからですが、企画に関わり座長をした私も褒(ほ)められたような気がして嬉しく思いました。
山本先生のお宅での二次会が終わって自宅に着いたのは夜の11時近くになりました。
会場である人から、イギリスの新聞THE TIMESに面白い記事が載っているという情報をもらいましたので、ネットで検索したら次のサイトが見つかりました。
他にもこの問題を論じたサイトがありましたが、肝心の2014年12月4日付けの「ザ タイムズ」の記事を以下にコピーしておきます。見出しは Scientists accused of plotting to get pesticides banned (農薬を禁止に追い込む目的で策略を立てて研究をしたとして科学者が非難された)となっていました。4人の科学者が2010年6月14日にスイスに集まり、行政を動かしてネオニコチノイドを規制させるために、著名な研究者に2編の論文を発表させる策略を立てて実行したことが私的ノートで明らかになったというものです。科学の研究は客観的な事実を明らかにするために行われるものなのに、主観的な政治的な目的を達成する目的で研究を行って論文を発表した、ということが問題にされています。
ネオニコチノイドについては、日本でもネオニコチノイドを禁止に追い込もうという活動をしている活動家グループが活動の根拠としてよく引用する2報の論文が最近発表され、その両方とも信頼性や内容に深刻な疑問が呈されています。まさか同様のことが行われたようなことはないと思いますが・・。
THE TIMES 04.12.2014
Ben Webster
Environment Editor
Scientists accused
of plotting to get pesticides banned
Research blaming pesticides for the decline
in honeybees has been called into question by a leaked note suggesting that
scientists had decided in advance to seek evidence supporting a ban on the
chemicals.
The
private note records a discussion in 2010 between four scientists about how to
persuade regulators to ban neonicotinoid insecticides.
The
EU imposed a temporary ban last year after the European Food Safety Authority
identified risks to bees. The Department
of Environment, Food and Rural Affairs opposed the ban, saying that there was
not enough evidence of harm to bees.
Many farmers have blamed the ban for high
levels of damage to this winter’s oilseed rape crop from flea beetle.
The
leaked note says that the scientists agreed to select authors to produce four
papers and co-ordinate their publication to “obtain the necessary policy
change, to have these pesticides banned”.
A
paper by a “carefully selected first author” would set out the impact of the
pesticides on insects and birds “as convincingly as possible”. A second “policy forum” paper would draw on
the first to call for a ban.
The
note, which records that the meeting took place in Switzerland on June 14,
2010, says: “If we are successful in getting these two papers published, there
will be enormous impact, and a campaign led by WWF etc. It will be much harder for politicians to
ignore a research paper and a policy forum paper in [a major scientific
journal].”
The
scientists at the meeting included Maarten Bijleveld van Lexmond, chairman of
the Task Force on Systemic Pesticides, and Piet Wilt, chairman of the
ecosystems management commission of the International Union for Conservation of
Nature, an influential network of scientists and environmental groups.
The
task force, a group of scientists who advise the IUCN, published a report in
June stating that neonicotinoids were “causing significant damage to a wide
range of beneficial invertebrate species and are a factor in the decline of
bees”.
The
task force used the report to call on regulators to “start planning for a
global phase-out” of neonicotinoids. The
present two two-year EU ban, which began last December, is due to reviewed next
year using evidence from field trials.
Thousands
of farmers who use neonicotinoids are hoping that the trials, overseen by the
Centre for Ecology and Hydrology, will show that the rsks to bees have been
overstated.
Nick
von Westenholz, chief executive of the Crop Protection Association, which
represents Bayer and Syngenta, manufacturers of neonicotinoids, said: “The work
of the task force is regularly cited by activists as being strongly independent
research, conducted with the utmost scientific rigour.
“From
reading this document, it looks to me that this group decided on its
conclusions first and then embarked on the research to back them up. That clearly flies in the face of claims that
the IUCN study represents independent and rigorous science. The claims of the task force now seem
increasingly suspect and I hope that policymakers will treat these studies with
an appropriate degree of caution”.
Mr
Wilt said that the leaked note was accurate but he denied that the scientists
had decided the conclusions of the research in advance. Dr Bijleveld van Lexmond, a founding member
of WWF in the Netherlands, said that the task force was independent and unbiased.
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