2010年9月28日火曜日

市橋君と千葉大学で同じ研究室を専攻し、空手部活動も一緒に参加していた元学生が、10月初めに菅野弁護士事務所を訪ねて学生時代の市橋君の様子など証言してくれることになりました。

日本と同じでこちらも今年の夏は猛暑続きで旱魃に近い状態だったようですが、一昨日大雨が降ってから急に秋らしい気候になりました。昨日は雨の晴れ間にモーテルから車で15分くらいのところにあるLake Johnsonという湖の周りの小道(Trail)をジョギングしました。一周約5Kmの森の中の小道ですが、上り坂や下り坂もあり、多くの人が散歩をしたりジョギングをしたりしています。私は時間が十分あって体調もいい時は車でこの湖に行ってジョギングし、時間があまりない時はモーテルから走って行けるところにあるRegency Parkの池(一周約1Km)の周りの遊歩道をジョギングします。ここでもよく散歩をしたりジョギングをしている人に出会いますが、いろいろな野鳥やリスや野生生物が見られますし、Amphitheaterと呼ばれる野外劇場が隣接してあって、コンサートなどのイベントも開催されています。

その後、車でショッピングセンターの中にあるRadio Shackという電気店に行ってカメラとパソコンをつなぐUSBケーブルを買ってきてブログに写真が取り込めるようにしました。

その足でノースカロライナ州立大学のMike Roe教授の研究室を訪ねました。私の恩師のDauterman教授が亡くなってからは、私がこちらにきて研究をする時はたいていこの研究室に滞在します。千葉大学の私の研究室の卒業生の岩佐孝男君は、以前会社からこの研究室に1年間留学してネオニコチノイド剤と呼ばれる殺虫剤の作用機構についてすばらしい研究成果を挙げました。その時の業績の一部はCrop Protectionというイギリスの学術誌に掲載され、世界中から注目され高い評価を受けました。
Iwasa et al (2004) Mechanism for the differential toxicity of neonicotinoid insecticides in the honey bee, Apis mellifera. Crop Protection 23: 371-378.

その後ヨーロッパからRoe教授のところにこの論文に関する質問というか、文句がたくさん届いているとのことでした。最初のうちはひとつひとつ丁寧に回答していたけど、途中から答えるのを止めたとのこと。日本でもそうですが、多くの反農薬活動家の人達は農薬に反対することを生きがいにしていて、どんなに科学的に説明しても宗教と同じで自分の信じていること以外は受け付けないという傾向があります。

夕方には友人のFrank Peoples君(1969年以来の空手の弟子)の奥さんが入院している病院にお見舞いに行ってきましたが、受け付けも何もなく、名札もつけず勝手に病室に入れるのには驚きました。アメリカでも昔は病院内に入るには規則がいっぱいあって管理が厳しかったそうですが、結局友人や家族がお見舞いに来る方が患者の回復にはプラスになるという考え方に変わって、出入りが自由になったのだそうです。
今日は今からResearch Triangle ParkにあるNIEHS(国立環境健康研究所)の友人を訪ねる予定です。車で多分40分くらいで行ける筈です。