2011年1月28日金曜日

1月26日に振り込まれた3名の方(3回目、12回目、11回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は128,000円、延べ219人からの合計額は2,686,565円になりました。

各々の支援者からのメッセージもありました。
「ニュースで「手記」が出版されたことを知り、すぐ予約しました。私自身、市橋達也さんの事件後の行動をきちんと知りたいということ。そして、何より「弁償金」にあてたいという思い、また、御両親への思い、を私は理解できます。適正な裁判・判決が受けられますよういつも祈っております。」
「今日は出版日なので、私の気持ちをエールとともに送金します。それと、?レでの心ない発言に心を痛めております。本山先生、ご多忙とのことで、寒さの折御身大切になさって下さい。」
「今日、市橋さんの手記を購入させて頂きました。昨日はいろんなテレビ番組での手記文章のピックアップには、悪意を感じ本当に腹立たしさを覚えました。私は心から公正な裁判と適正な判決をせつに願い祈ります。市橋さんはオーハ島で餓死するつもりだったようですが、逮捕されました。私はきっと神さまが彼を生かしてくれたのだと思います。もう一度更生し、人生をやり直す機会を与えて下さる・・・そう信じます。先生、お体をご自愛され、今後もお元気でいて下さい。」

発売されてすぐ本屋に行ったけど、売り切れでどこにもなかった、注文して次に来るのは2週間後と言われたとメールでのメッセージもありました。

今日は「週刊女性」から電話での取材がありました。昨年の12月にも取材に来られた編集部員です。主な質問は、「手記の出版を聞いてどう思ったか」、「読んだ感想はどうだったか」、「手記が適正な裁判を妨害すると思うか」でした。私の意見をお伝えし、その他の若干の話題についてもお話しました。来週火曜日(2月1日)発売号に掲載予定だそうです。

ネット上では、前回のリンゼイさんのご両親宛の謝罪文の時と同様に、何故この時期にとか、裁判を有利にするためだろうとか、批判的なコメントが書きこまれているとのことですが、元々市橋君に反感を持っている人は、市橋君と弁護団が何をやっても、何を言っても、ひねくれた見方しかできないのでしょう。私は、市橋君が謝罪の気持ちを精一杯の行為(印税で被害者遺族に弁償金を払う)で示したものと素直に受け止めました。

書かれていた内容も、アメリカで昔放送された「逃亡者(The Fugitive)」というテレビドラマを連想させました。リチャード・キンブルという医師が留守中に奥さんを何者かに殺害され、犯人と疑われて逃走しながら真犯人を探すというストーリーです。市橋君の場合とは違いますが、交番やパトカーや、周りの人のちょっとした言動に怯えては逃げ出した時の市橋君の心境を思うと、胸が痛みました。2年7ケ月で身柄を拘束されて、そんな惨めな生活をしなくて済むようになり、本当に良かったと思います。青森に行ったり、新潟に行ったり、九州に行ったり・・、沖縄のオーハ島での生活の様子は、子供の時に読んだ船が難破して孤島で一人で28年間生き延びたロビンソン・クルーソーの話を連想させ、市橋君の強靭な体力と精神力を表していると思いました。

市橋君も弁護団も印税を自分の収入や弁護活動費に充てることはないと明言しているのですから、その気持ちも素直に受け止めたいと思いました。