三保の松原に行って先ず車で松原全体を何回も行ったり来たりして地形を頭に入れて、それから時々持参した巻尺で大きな松の胸高円周を測って直径を記録したりしながらあちこち徒歩で歩き回りました。二代目(と言われている)羽衣の松は約1年前に枯れてしまったそうで、ニュースで報道されていた通り地上2mくらいのところで伐倒されていました。幹の地際には巨大な虚(うろ)ができていて、中はシロアリに食害されたような跡も見られました。枯れた原因については解明されていないようですが、伐倒した時に枝部分を入手してマツノザイセンチュウが検出されるかどうか検査を依頼してあるとのことでした。
昨年松くい虫で枯れた松は全部(810本)伐倒駆除された筈ですが、周辺の林内には今年になって枯れたと思われるいわゆる「年越し枯れ」の松が何本か見られました。その中には、今年羽化脱出したマツノマダラカミキリ成虫の産卵痕や孵化幼虫が樹皮下で食害をしていることを示すフラス(木屑プラス虫糞)らしきものもありました。今年は松くい虫防除で5月24日にネオニコチノイド剤(エコワン3フロアブル)の地上散布が1回だけ実施されましたが、どれだけの防除効果があったかは今年の秋11月頃再度訪問してどれくらいの本数が枯れているかを見れば判断できます。
林内の生立木(せいりゅうぼく)や伐倒された切り株にはシロアリ防除済のラベルが貼ってありましたが、その中の1つには平成25年2月にシロアリ防除剤を処理済となっていたにもかかわらず、シロアリが寄生していました。
夕方5時半に清水駅前のホテルにチェックインし、シャワーを浴びて着替えてから仲間二人はホテルで食事をし、私はわざわざ訪ねてきて下さった「市橋達也君の更生を支援する会」の静岡県在住の支援者お二人(代表と役員)と清水駅近くの居酒屋で食事をしました。猛暑の中を半日歩き回って喉が渇いていましたので、ビールの美味しかったこと・・。清水市内の食堂には必ずあるという「もつカレー」も注文しました。久し振りにお会いして、市橋君のことについてゆっくりお話ができて楽しいひと時を過ごすことができました。お二人は、以前お渡しした「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」の支援金の残金がそのまま入っている通帳を持参して見せて下さいました。東京在住のもう一人の役員も含めて、またどこかでお会いしましょうということになりました。お二人はご自宅の近くにあるお地蔵様に手を合わせて、市橋君が元気に過ごしてくれるように祈って下さっておられるとのことでした。
こうして支援者どうしで時々お互いの近況を確かめ、情報を交換しながら、市橋君が約30年後に罪を償って出所してくる時を待つことになるのでしょう。
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