松戸市内には種苗商(農薬も売っている)は昔は7店あって、種苗協会でお金を積み立てて皆で年に1度の旅行に行ったりもしたそうですが、今は5店が廃業して、種伊(たねい)商店と渡辺種苗株式会社の2店だけが残っているようです。後者の社長のW氏は千葉大学園芸学部園芸学科の卒業生で、私より3才年長の80才ですが、学生時代は当時藤井健雄先生が教授をしていた蔬菜園芸学研究室を専攻したとのことです。今日電話をしてみたら、昼は店を開いているとのことでしたので、除草剤ラウンドアップを置いているかどうか見に行きました。日産化学株式会社製のラウンドアップマックスロードの500mℓ と1ℓが置いてあり、値段はそれぞれ税込で2,000円と3,602円でした。先日見に行ったホームセンターでの値段がそれぞれ2,068円(税抜1,880円)と3,828円(税抜3,480円)でしたから、それ程大きな違いはなく、ホームセンターの方が若干高いということがわかりました。写真を比べて見ると、1ℓの容器のラベルは全く同じでしたが、500mℓの容器のラベルは少し違っていました。ただ、有効成分グリホサートの濃度はどちらも48%で同じでした。
渡辺種苗は農薬流通のいわゆる商系の一つですが、系統と呼ばれる農協での値段はどうかと思って、松戸市馬橋にあるJAとうかつ中央経済センターに行ってみたら、(多分税抜で)500mℓが1,859円、1ℓが3,036円、2ℓが5,313円と言われましたので、やはり大差はないということがわかりました。
ホームセンターで売っていた株式会社ハート製の非農耕地用除草剤(農薬登録がない)のグリホタッチ(グリホサート41%)は5ℓで税抜 2,590円、はやきき(グリホサート34.0%+MCPA0.5%)が500mℓで税抜479円でしたので、農薬登録を取らずに非農耕地用として販売している除草剤は断然値段が安いということがわかりました。
W社長はお茶とお茶菓子を出して椅子を勧めてくれましたので、同窓のよしみもあってしばらくおしゃべりをしてきました。渡辺種苗は昭和8年(1933年)にお父さんが創業して、現在は2代目とのことでした。種子の農薬コーティングの話題になって、タキイの3種類の種子の袋を見ると、いずれも殺菌剤が粉衣されていました-ニンジンはイプロジオン/チウラム、大根はイプロジオン/キャプタン、キュウリはチウラム/ベノミル。驚いたことに、種子の生産地はニンジンはチリ、大根は韓国、キュウリはタイでした。タキイのような主要種子業者でも、種子生産は海外でやっているということは、政治的な問題が起こって輸入が止まれば、種子の供給がストップして日本の農業は成り立たなくなるということを認識しました。多分、主要種子業者は危険分散で複数の国や地域で種子生産をしているのでしょうが・・。
ほとんどの種子が農薬処理されているのだとしたら、有機農業(化学農薬と化学肥料を使わない)や無農薬栽培をしている人たちは、どこから種子を入手しているのか不思議な気がしました。
坂川沿いに植栽されているサクラ(河津桜)の花芽はほとんどが未だ小さく固いままですが、1本の木だけは花芽が大きく膨らんでいて、一枝だけ花が咲いていました。私が今年初めて見たサクラの花でした。