研究圃場のサンゴ樹の生垣は、赤い実がびっしりついて、近くで見ると名前の通りまるでサンゴのようです。
ツバキの葉の食害痕も側のチャドクガの卵塊からは幼虫が孵化したらしく、小さな幼虫がたくさんいました。小山の染井氏宅のツバキの卵塊からは園芸学部のツバキの卵塊よりは若干早く孵化したらしく、若齢幼虫がたくさんいました。これらの幼虫がいつになったら葉の表側と裏側に並んで両面から一緒に葉を食害し始めるか、観察しようと思っています。
小山の坂川では水から突き出た狭い面積に2頭のミシシッピアカミミガメが重なって甲羅干しをしていました。2頭とも首を長く伸ばして周りを警戒していて、私の姿を見るだけで水中に潜ってしまいます。ミシシッピアカミミガメがこんなに用心深いのは、原産地のアメリカで何か強力な天敵がいて捕食されるのを避けるために身につけた習性ではないかと想像しますが、カメを捕まえて食べる天敵というのは一体何なのだろうと興味が湧きます。アラバマ州立大学で生物学の教授をしていたサウスカロライナ州在住のDr. Larry Tate 君に訊いてみようかと思います。
上矢切のツバメの巣は一昨日までは大きな雛(幼鳥)がいるのを確認しましたが、今日は空になっていましたので、昨日7月20日に巣立ったようです。巣の下に落ちていた雛の糞もすっかり片付けられてきれいになっていました。
すぐ近くの農耕地に行ってみたら、電線の上に雛(幼鳥)が3羽留まっていて、親鳥2羽が近くの電線に留まって見守っていました。雛(幼鳥)はまだ電線に留まるのが安定しないらしく、時々羽ばたきしながら姿勢を保っていました。親鳥は電線の下の畑の上を飛び回って餌を捕獲して雛(幼鳥)に運んでいました。雛は餌を電線の上で受け取ったり、時々は飛び上がって空中で受け取ったりしていました。ツバメの雛(幼鳥)は巣立っていきなり自立するのではなく、親鳥から餌を与えられつつ親鳥がどうやって餌を捕獲するのか観察して覚えるという学習行動をしていることがわかりました。ハシボソガラスの場合と同じです。
ハシボソガラスの家族は行動範囲が広がったらしく、双眼鏡で360度探してもなかなか見つかりませんでしたが、遠くで鳴き声が聞こえると思っていたらいつの間にか坂川親水広場の近くに戻ってきていて、いつの間にか巣のあった送電線鉄塔の上に移動していて5羽そろっていました。従って、ハシボソガラスは親鳥2羽+雛(幼鳥)3羽=5羽の家族としてまだ一緒に行動しているようです。
近くの電線には多数(恐らく20羽以上)の鳥が留まっていて、2羽を除いて一斉に地上に下りて餌をついばみ始めました。残った2羽は見張り役なのか、たまたま取り残されたのかはわかりませんが、写真で判断する限りキジバトのような感じでした。
先日農家が一部だけ収穫して残りに殺虫剤を散布していた坂川親水広場に隣接したキャベツ畑は、残りのキャベツが収穫されてすっかり更地になっていました。
坂川の反対側にある畑はオクラ畑のように見えますが、花が咲くか実がなるかしないと私には自信がありません。
水田の稲はどんどん生長していて、葉の緑がすっかり濃くなってきました。