昔の笑い話(今だったら大変なこと)なども含めて、私の知っていること、覚えていることを全てお話してきました。
上矢切の坂川親水広場近くの送電線鉄塔にハシボソガラスの巣があることに気が付いて以来、子育てを観察してきましたので、「カラス学のすすめ」という本を買って読んできました。宇都宮大学名誉教授の杉田昭栄先生が著者です。先生は宇都宮大学農学部の畜産学科を卒業後、千葉大学大学院医学研究科博士課程を修了し、医学博士と農学博士の2つの学位を取得されたようです。解剖学がご専門のようで、カラスを含めた鳥類と人間を含めた哺乳動物との比較が多々あり、基礎的な科学的な説明だけでなく、カラスの文化面における位置づけなどの紹介もあって、大変勉強になりました。
その後、上矢切のある建物の玄関の天井にツバメの巣があることに気が付いて、今は子育ての様子を観察していますので、「ツバメのひみつ」という本を買って読んでいます。こちらの方は比較的最近(2011年)に筑波大学大学院の博士課程を修了して博士(理学)を取得され、現在は石川県立大学環境科学科客員研究員をされている長谷川 克(まさる)先生が著者です。まだ読み始めて間もない段階ですが、ツバメに関する基礎的な科学的知見に加えて、ツバメの行動についても詳しく説明されていて、大変興味深く読んでいるところです。
カラスとツバメを比較してひとつ面白かったことは、カラスの寿命は10~14年と推定されるのに対して、ツバメは、卵から孵化して巣立ちするまで約6週間(1ケ月半)、親(成鳥)になってからの平均寿命は短命で1.6年ほどしかないとのことでした。その短い間に一生懸命餌を捕ってきて雛に与え、カラスのような外敵から雛を必死に守ろうとしている姿を見ると、がんばれよと応援したい気持ちになります。