2011年3月16日水曜日

日を追って明らかになってくる東日本大震災の悲惨な状況には、胸が痛みます。岩手県の花巻近くに住んでいる友人に電話をしてみたら、小さい被害ですんだとのことでした。千葉県銚子にある千葉科学大学薬学部の教授をしている私の研究室の元学生のH君は海の見えるところに家を新築したと言っていたので電話をしてみたら、幸い家は高台の上なので被害はなかったが、低い位置にあった大学の建物の一つに津波の水が入って、床に置いてあったパソコンなどが被害を受けて、事務室が機能しなくなったとのことでした。

海外の報道では今回の被害は日本全国に及んでいるという印象を与えているらしく、今朝はブラジル在住の姉から無事かどうか確認の電話がありました。アメリカでは、福島県の原子力発電所の放射能が東京にまで危険なレベルで到達していると報道されているらしく、カリフォルニア在住の娘から戸外に出ると危ないからと心配した電話がありました。日本の大学には多くの中国人留学生が来ていますが、心配した親から帰国するようにという連絡が殺到しているらしく、千葉大学でも普段は北京まで往復3~4万円の航空券に20万円以上払ってでもすでに帰国した学生がいるそうです。

一昨日は埼玉県での会議が中止になり、今日から玉川大学で始まる予定だった日本農薬学会大会も中止になりましたが、来週予定されていた明治大学での講義の打ち合わせ会も中止、福岡の九州大学で予定されていた日本応用動物昆虫学会大会も中止になりました。私は31日から一泊二日で秋田県立大学への研究打ち合わせの出張を予定していましたが、現地の様子を伺ってみたら、やはりかなりの影響が出ているようなので延期することにしました。お蔭で少し時間の余裕ができましたので、今まで溜まっていた論文書きをしようと思っています。

今日は江戸川の堤防では強い向かい風だったので、往復6kmだけ走って帰ってきました。