2020年2月13日木曜日

ノースカロライナ州在住の空手の弟子/友人のMargie さんからのメールに2枚の写真が添付してありました。1枚目はInterstate Highway 52号(I-52)を北上する途中にあるPilot Mountain と満月の写真ですが、以前同じ写真をどこか(本か絵葉書か)で見た記憶がありますので、どこかから引用してきたものの筈です。I-52 North はバージニア州のアララットに住んでいる剣道の弟子/友人のKelly 君を訪ねる時は必ず通る道ですので、Pilot Mountain には何回も立ち寄ったことがあり、私にとっては故郷のような懐かしい景色です。Margie さんもそれを知っていますので、もしかしたら今年も私にノースカロライナ州を訪問させるための誘惑のつもりかもしれません。もう1枚は孫(娘のSarah さんの子供)のJackson とEllie (Eleanor) の可愛らしい写真です。



我が家のスイセンは遅く咲いた一輪を除いて、全部の花が終わりましたので、今は緑色の茎と最後の一輪の花を楽しんでいます。サクラソウは未だ蕾から新しいピンク色が濃い花が咲いています。シクラメンは買ってから2ケ月以上経ちましたが、まだ蕾が出てきています。




自宅を午前11時半に出発して、車を運転して成田市の甚兵衛の森にはちょうど午後1時に着きました。全部のマツには、甚兵衛公園を管理している造園業者によって菰巻(こもまき)がしてありました。
滋賀県にある石原産業(株)中央研究所から来られたY氏が資料を配って、2019年4月19日に殺線虫剤のネマバスター(有効成分は有機リン剤のホスチアゼート)を土壌施用した後の、株元の根と枝における濃度を経時的に分析した結果を説明してくれました。非常に興味深い、貴重な情報が得られました。通常、マツノマダラカミキリが樹冠部の当年枝・1年枝の樹皮を後食(こうしょく)する時に樹体内に侵入するマツノザイセンチュウに対しては殺線虫剤の樹幹注入が行われますが、ネマバスターは株元の地面に灌注機を用いて灌注するか、地面に写真のように溝を掘って流し込む土壌施用が行われますが、地面の土壌構造は場所によって異なりますし、根系の分布(垂直根と水平根)も対象マツごとに異なりますので、薬剤が根からどの程度吸収されて樹冠部にどの程度移行するかを一定に保つのは難しことです。十分な防除効果を得るには当年枝・1年枝における有効成分濃度を1ppm以上確保することが必要とのことです。今回の試験の結果、供試木によって振れがあり、それを確保できた場合とできない場合があり、また最高濃度に達するのにどれぐらいの期間(時間)が必要かもわかりました。
殺線虫剤の土壌施用は樹幹注入に比べて生立木にドリルで孔を開けて傷を付けなくて済むという利点がありますし、最近再認識され出した根系癒合によって隣接木にマツノザイセンチュウが移動・感染させることに対して、防除効果が認められれば画期的だと思います。


甚兵衛の森の裏側の縁に立っている1本のマツ(NO.20)の針葉には褐色のものと緑色のものが混在していましたが、明らかに元気がなく枯死進行中でした。2019年にはマツノマダラカミキリを防除するために2回しっかり殺虫剤散布をしましたので、飛来してきたマツノマダラカミキリの後食によってマツノザイセンチュウが侵入した可能性は低いと思われます。幹の樹皮の一部を剥離してみましたが、松脂の漏出はありませんでした。枝の切断面には青変菌の侵入の跡が見えました。樹木医で造園業をやっている吉岡賢人氏がチェーンソウを持って木に登り、樹冠部の幹の上端を切断してくれました。幹の上端部にはまだ少し松脂が残っている感じがしました。樹皮下には僅かですがキクイムシ(種類は不明)の食害痕がありました。
マツノマダラカミキリの食害痕は見つからなかったことと、枯死症状は明らかに幹の下部から上部に進行中のように見えることから、2017年に枯死した隣接木のNO.18と19から根系癒合でマツノザイセンチュウがNO.20に侵入してきた可能性が考えられました。本当にマツノザイセンチュウが存在するかどうかDNA診断をするために、株元の根と枝から材片を採取しましたので、結果がでれば枯死の原因が判断できる筈です。
もしマツノザイセンチュウ陽性だとしたら、大木1本を含めて6本のマツが隣接していますので、根系感染によってこれらのマツが枯死することを予防する対策が必要です。ネマバスターの土壌施用が根系感染の予防に効果があるかどうか、是非試験をしてみる必要がありそうです。












 

 
 





帰りは県道291号から印旛沼が見えました。道路沿いに植えてある菜の花畑の黄色が綺麗でした。自宅に着いたのは午後5時過ぎでした。