2020年7月24日金曜日

今日はスポーツの日で祭日でした。
午前1時半に起きて、妻が準備してくれたコーヒーを飲んで朝食を食べ、2時15分に自宅を出発したら、甚兵衛の森には1時間しかかからず3時15分に着いてしまいました。車の中で暫く待っていたら、薬剤散布を担当する吉岡緑地の吉岡賢人氏(千葉大学園芸学部卒業生、樹木医)と監視員を担当する従業員が到着しました。
暗い中で立入規制をするための三角コーンとコーンバーを設置したり、国道464号(宗吾街道)沿いの入り口にロープを張ったりして、予定通り朝4時頃から散布作業が始まりました。
人通りがない時間帯に道路側、公園側、裏側の順で高所作業車と薬液タンクと動力ポンプを積んだ小型トラックの位置を移動し、散布作業は約2時間かかって朝6時頃終わりました。
こういう地元の人たちの努力で樹齢約300年のマツ8本(元々は12本あったのが、4本は枯死した)を含む森が保存されているのですから、甚兵衛の森は観光資源として貴重なだけでなく、歴史的な文化遺産としても貴重です。





















林内にはマツが枯れて空いたスペースに新たにマツが3本補植されていました。
樹齢約300年の老大木の幹には珍しいキノコが生えていました。
甚兵衛の森に隣接した水田にはイネが瑞々しく生育していましたが、すでに出穂した水田とまだ出穂していない水田がありました。













散布終了後、朝9時の枯死マツの伐根作業開始まで時間がありましたので、車で近くの印旛沼を見に行きました。沼畔の草むらの中に古代水性植物再生池があって、絶滅危惧種のアサザが自生していました。
甚兵衛の森に隣接した水田も、印旛沼周辺の水田も、昔は沼の一部だったところを食料増産のために苦労して干拓して造成した水田のようです。手賀沼周辺の水田も同様ですが、今となってはお米を作り過ぎないように水田は減反の対象ですから時代の流れは皮肉です。