2020年8月1日土曜日

「林業と薬剤」の原稿については、共著者4名に送りましたら、大変ありがたいことにその中の1名からミスの指摘と一部表現の訂正の提案をいただきましたので、早速見直してその他に見つかったミスも訂正し、編集担当者に送って差し替えを依頼しました。

気象庁が関東地方の梅雨明け宣言をしました。この4~5日は原稿に追われてほとんど運動ができなかったことと、長梅雨が明けてやっと晴れましたので、久し振りに自宅で空手着に着替えて基本の稽古と、腹筋運動、ダンベルと重い八角の素振り刀を使った筋力トレーニングを40分ぐらいして汗をかき、その後矢切の農耕地にウォーキングに行きました。
園芸学部の研究圃場のチャノキとツバキのチャドクガ幼虫がどうなっているか寄ってみました。
チャノキは表面には全く食害痕のない1枚の葉の裏面にびっしり若齢の幼虫が集合していました。すでに1回か2回かは脱皮して、他の葉から移動してきたと思われますが、何故かばらばらの葉に分散してではなく1枚の葉に集合するのか不思議です。集合して行動する方が生存上有利(天敵の攻撃を回避するなど?)なので、集合フェロモンで集合するのでしょうか。
ツバキの場合も特定の何枚かの葉に若齢幼虫が集合していました。中には葉縁部に並んで食害しているのもありました。









サンゴジュは実がついている小枝と実が真っ赤で正にサンゴ(珊瑚)のようでした。偶然(必ずしもサンゴジュでなくてもよかった)かもしれませんが、シロテンハナムグリと思われるコガネムシが2頭重なって交尾行動をしているように見えました。






園芸学部構内のいろいろな木についているい実が段々大きくなってきました。
地面に落ちているミミズの死骸にはアリが群がっていました。ミミズでさえ、アリの食料になっているという意味では生態系の構成者としてつながっていると言えます。










神明神社の境内に掲示してあった昭和5年に描かれた古い地図には、小山に宮田商店と宮田倉庫というのが載っていますが、同じ場所に比較的最近まで営業していた燃料店の建物と倉庫の建物が残っています。今は廃業して無人家屋になっていて、道路に面した正面入り口はトタンで塞いで人が入れないようにしてあり、裏の方は蔦が這って老朽化してきています。











江戸川堤防にいく途中の民家の通路には、珍しい鉢植えの植物が並べてありました。
柑橘の鉢植えの苗木には、終齢と思われるような大きなアゲハチョウsp. の幼虫がまだ1頭残っていました。上から見ると柑橘の葉、横から見ると柑橘の枝のように見えますので、これも天敵(野鳥?)の攻撃を避けるための一種の擬態なのかもしれないと想像しました。
堤防手前の家の奥さんが堤防に上る坂道で老犬を散布させていました。老犬は毛並みも悪く膝が痛そうにヨロヨロ歩いて苦しそうにしていましたので、何才か声をかけてみましたら16才だとのことでした。犬の寿命は12~15才で、中型犬は大きくなってからは1年で人間に換算すると5才ぐらい年を取るとのことですので、この犬は人間にすれば90才ぐらいなのかもしれません。http://teamhope-f.jp/cr/15.html
奥さんの話では、ご主人のお父さんが12年間家の中で飼って家族のように一緒に暮らしていたのを、4年前にお父さんが亡くなったので長男にあたる自分の夫が引き取ったとのことでした。引き取ってきて暫くはお父さんが亡くなったことを悲しんで毎日夜になるとウォーン・ウォーンと泣いていたとのことでした。先日はALS(Amyotrophic Lateral Sclerosis 筋委縮性側索硬化症)という難病に罹って寝たきりの女性が2人の医師に手伝ってもらってあの世に逝ったことで、医師の行為に対する賛否両論が起こって世間を騒がせましたが、この犬も本当は前の飼い主のお父さんと一緒にあの世に逝きたかったのでしょうが、犬が自分で命を絶つことができない以上はどんなに苦しくても寿命が尽きるまではこうして奥さんに毎日散歩をさせてもらわなければならないのでしょう。




 
 
江戸川堤防に自生しているクワノキにはいつの間にか今年もアメリカシロヒトリ?の幼虫が巣網を張って葉をムシャムシャ食害していました。





江戸川上空は久し振りに青空でした。葛飾橋から見下ろす河川敷のイネ科雑草はまだ出穂していないので区別がつきませんが、下におりて観察すると細い葉の真ん中に白い筋があるのとないのとがありますので、オギ(荻)とヨシ(葦)とススキ(薄)が混ざっているのかもしれません。
上矢切の水田の水路にはアオサギとダイサギが来ていました。
ネギ畑には女装をした案山子(かかし)が2体立っていました。この頃は農耕地でも女性が働いている姿をよく見ますので、ネギをつつきに来る野鳥に対しても女装の案山子の方が本物に見えるのでしょうか。
アゲハチョウsp.(ナミアゲハかキアゲハか私には区別がつきません)が木の葉の上で黄色い口吻を伸ばしていましたが、花の蜜ではなく、何を吸っているのでしょうか。
坂川親水広場の小さなプール(水溜り)では大勢の子供達が楽しそうに遊んでいました。















 
 










上矢切のハシブトガラスの家族は、1羽だけが畑に下りてきていて、4羽は送電線鉄塔に4羽いるのが確認できました。巣立った巣は鉄塔の下の方の棚にありますが、カラスがどんどん上の方に移動するのを追いかけていたら、上から2番目の棚の高い位置にももう一つ巣があるのが見つかりました。多分昔使っていた巣なのかもしれません。