2020年9月3日木曜日

令和2年度第1回木材保存剤等性能審査委員会安全性部会が公益財団法人住宅・木材技術センター(HOWTEC)で開催されました。会場は東京都江東区新砂にありますので、東京メトロ東西線の南砂町駅で下車して徒歩約8分のところにあります。私は久し振りに電車に乗って県境を越えて東京に行きましたが、駅や電車内ではマスクを着用しました。今日は場所によっては40℃を超えたところ(例えば新潟県胎内市など)もあったようですが、南砂町駅からセンターまで歩く時は異常に暑いと感じましたので、熱中症を避けるためにマスクは外しました。                                                                                                                                             センターの玄関を入った入り口の部屋の壁には、樹齢約700年と記載してある大きなクスノキの板が展示してあり、いつ見てもりっぱだなと感動します。 私を含めて3人の委員は会場で、もう1名はオンラインで委員会に参加し、今年前期に申請された2件の木材保存剤について審議をし、安全性については問題ないという評価をしました。                                                                                                                                                   公益財団法人住宅・木材技術センターが委員会に関わるのは今回が最後で、後期からは委員が交代し、担当する機関や審査の仕組みも変わる予定です。私は前の機関が担当していた時から長年(何年間かわからないぐらい)委員をやってきましたので、交代することになる筈です。 私がこの委員会に入って実現した一番大きなことは、農薬は作物が栽培される圃場(野外)で使われる場合がほとんどなのに対して、木材保存剤は農薬と同じ有効成分が含まれていても人が居住している家屋内(床下を含めて)で使われる場合がほとんどですので、安全性の審査を厳しくしたことです。特に床上は居住空間ですので、木材保存剤使用後の室内での気中濃度の測定データの提出を義務化したことは重要だったと思っています。多分、それも影響してメーカーが提出データをそろえるコストが従来に比べて著しく増大し、申請件数が大幅に減少しました。メーカーにとっては負担が大きく不評でしたが、木材保存剤を施工した家屋に居住する人(妊婦や乳幼児や高齢者を含む)の健康を確保するためには必要な改革だったと思っています。