2020年10月7日水曜日

薬剤散布開始時間の6:30amから逆算して、ホテルは4:40am出発の予定でしたから電話のモーニングコールを4:00amに設定したのですが、電話が 鳴らなかったのか鳴っても聞こえなかったのか、4:40amに仲間から出発準備はできたかとの電話があって目が覚めました。慌てて作業着に着替えて駐車場 に降りたら10分遅れて4:50amでした。 途中コンビニに寄って朝食の飲み物とおにぎりを買って豊岡海岸の松林に行きました。太平洋は朝焼けが綺麗でした。 今日の散布に使うネオニコチノイド剤のマツグリーン液剤2(有効成分アセタミプリド2%)の希釈液を調製して、ドローンに積載し、気中濃度測定用の小型 ポンプのスイッチをONにして、ドローンを離陸させて散布を実施しました。 散布終了後、樹木医でツリークライマーの資格を持っている吉岡賢人氏(千葉大学園芸学部の卒業生)が予め選定しおておいた樹に上って、上中下の3箇所 から薬剤付着量を分析するための枝葉試料を採取しました。
高所作業車の上から見ると、東海村の原子力発電所敷地内の林分に激害が発生していて酷い状態でした。このまま放置すると、新型コロナウイルス感染症 と同様にここがクラスターになって、周辺の松林に被害がどんどん拡大していくので心配です。すでに県有林の方にも枯死木が散見される状態でした。
林内や林道にはいろいろな植生が見られました。野外試験や調査に出かけると、普段生活している環境とは違った生物が見られるので楽しみです。
私は昼食後現地を後にし、阿部 豊氏の車で常磐線勝田駅まで送ってもらい、松戸には午後3時頃着きました。チャドクガの様子が気になりましたので、 自宅に帰る前に園芸学部と近所の民家のツバキとチャノキをチェックしてきました。旧農場本館前(裏)のツバキの株元に羽化した成虫が3頭いました。小山の民家の ツバキには、まだ老熟幼虫が2頭いました。