2024年9月10日火曜日

「矢切の耕地を未来につなげる会」は、都市近郊に約100haとまとまって存在している貴重な農耕地の1/3程度を埋め立てて物流倉庫を誘致しようという計画を止めさせようと活動している市民グループですが、古ヶ崎の上葛飾橋の下に位置する住宅地に囲まれた農耕地がどうなっているか気になって、ウォーキングの運動を兼ねて見に行ってきました。稲刈り後の水田と、きれいに整地された畑はそのままでしたが、以前盛土をしていた水田と畑の広大な跡地には雑草が生えていて「高齢者向け住宅」を建築することを告知する看板が立っていました。いろいろな事情からやむを得ないのでしょうが、こうやって農耕地が消滅していくのは残念な気がしました。足を延ばして江戸川堤防を歩きましたが、夕方の時間帯には成田空港発と思われる飛行機が頻繁に飛んでいました。
帰りに古ヶ崎の五差路の近くを通ったら、集合住宅の1階に「まいばすけっと」というお店が入っていました。街路樹として植栽されているマテバシイの木の下には大きなドングリが落ちていました。圓勝寺の参道には古い庚申塔が設置してありますが、松戸市内では一番古い慶安3年(1650年)と刻んであるとのことですが、私には何処に刻んであるのか読めませんでした。
少し遠回りして根本の渡辺種苗店に寄ってみました。現役時代はよく試験に使う農薬を買いにきたり、その後も時々寄ってオーナーの渡辺光一郎さん(園芸学部の蔬菜園芸学研究室の卒業生で、学年は私より4年先輩)と世間話をしていたところです。いつも店番をしていた奥様が亡くなって、最近はシャッターが閉まったままだったので心配していました。今日はシャッターに張り紙がしてあり、解体工事が9月11日~10月12日に予定されている告示でした。高齢だったので亡くなったのか、閉店して入院でもされたのか、長年地域の農家に種子や農薬や肥料や資材を供給してきたお店ですので、一つの時代の終わりを感じます。