2010年3月31日水曜日


  今月も最後になりました。支援金の新たな振り込みはありませんでした。当初目標とした100万円は達成できましたので、一段落かもしれません。4月に入っ て公判前整理手続が始まれば、時々は菅野弁護士に連絡をとって許される範囲で状況をお聞きし、皆さまにお伝えしたいと思っています。
 
  裁判が近くなれば、イギリスからリンゼイさんのご両親が再来日して弁護団に会いたいという時がくるかもしれませんが、その時は私(アメリカの大学に10年 勤務していましたので)が通訳をして、橋渡しをしてもよいと考えています。実は私の息子は大学の時と大学院の時の2回イギリスに留学し、イギリスの方々に は大変お世話になっています。余計な心配かもしれませんが、イギリスは遠いのでリンゼイさんのご両親の往復の旅費は大変な筈なのにどう工面されるのだろう と気になっています。市橋君の適正な裁判を支援するための募金活動をしている私が、もう一方でリンゼイさんのご両親の渡航旅費を支援するための募金活動を するのは矛盾する不遜な行為だろうか、と迷っています。

  ちょうどそんな時、今日イギリスの新聞The Times(上流の日刊紙で、発行部数60万部でイギリスでは第2位の新聞だそうです)の東京支局から電話があり、4月5日にイギリス人の支局長が私たち の支援活動について取材に来られるということになりました。私たちが何故市橋君の裁判の支援活動をしているのか、私たちは市橋君の更生を願っているだけで なく、亡くなったリンゼイさんの日本での夢が無残に潰えたことにも大変申し訳ないという気持ちを持っていることや、リンゼイさんのご両親の苦しみに対して も深く同情していることなど、イギリス国民に伝えてもらえるかもしれません。

 千葉大学走友会は毎年4月29日の緑の日に鶴見川沿いで開催される横浜駅伝大会に
参 加してきました。今年も4チームが参加しますので、私もアンカーの7.195Km区間を走ることになりました。このところ運動不足で10kgも体重オー バーなので、今日は江戸川の堤防を10kmジョギングしてきました。これから毎日走って、前の走者が必死に走って運んできて受け渡してくれるタスキを1分 でも1秒でも早くゴールに運べるようトレーニングをするつもりです。 

2010年3月29日月曜日


 3月27日に四国からの振り込みがありましたので、支援者は延べ85名になり、支援金総額は1,318,000円になりました。本当に日本全国からのご支援、ありがとうございます。

  昨日で学会が終わったので、今朝はやっと遅れている皆さまへの連絡や、論文の原稿書きや、今年の野外調査の準備などができると思って意気揚々と農大の研究 室に出かけましたら、ギョーザ問題の取材に追われる一日になってしまいました。関西テレビと読売テレビ大阪は私への電話取材を今日の番組で放送すると言っ ていました。テレビ朝日は午後から撮影スタッフと一緒に来て、冷凍ギョーザを私の手に持たせて取材していきましたが、今夜9:54-11:10の報道ス テーションで放送すると言っていました。昨日取材を受けたフジテレビは、昨日の夜10:00-11:15のジャーナるという番組で放送されたようですが、 私はまだ学会から帰宅前でしたので見ることはできませんでした。今夜の報道ステーションは私も見ることができますので、自分の発言がどのように編集されて 放送されるか確認できます。先日の東京スポーツ新聞の場合のように、意図しない記事になることもありますし、メディアからの取材は掲載・放送されるまでど ういう内容になるかわからない分だけ不安もあります。

2010年3月27日土曜日

3月24日までに振り込まれた方は延べ84名で、支援金総額は1,315,000円になりました。ありがとうございました。

 昨夜は学会が終わって夜12時半頃帰宅したら、読売新聞記者から電話があり、今朝7時頃訪ねて来られ、ギョーザの毒物混入事件で犯人が捕まったという中 国側発表についての取材がありました。記者というのは、事件の進展があれば時間に関係なく動かざるを得ない大変な職業だなと感じました。中国側の発表内容 はまだ全ての事実を語っていないという私の見解が、夕刊の記事に引用されていました。明日はフジテレビが学会が開催されている大学に来られるとのことです ので、昼休みに取材を受けることにしました。ギョーザ問題については、つい先週も千葉県警察本部科学捜査研究所の分析担当者が訪ねて来られたので、何か急 に慌ただしくなってきました。本サイトの過去記事#4に書きましたように、真相を解明することこそが、真の日中友好関係確立に重要だと思っています。


2010年3月25日木曜日


  一昨日は千葉大の卒業式で、午後から松戸キャンパスで開催された園芸学部の卒業生・修了生を送る会には名誉教授も招待されるので、私も出席しました。私の 講義を2年生の時に受講した学年ですが、園芸学部の歴史101年目に巣立つ節目にあたります。皆、まぶしいくらい将来への夢に溢れているように見えまし た。出席した名誉教授の最年長は、植物病理学が専門で学部長もおやりになった飯田 格先生で、90才とは思えないかくしゃくとした姿勢で含蓄に富んだ祝辞 の挨拶を述べられました。飯田先生は、太平洋戦争真っ最中の昭和18年(1943年)に京都大学を卒業されたそうですが、学徒動員され各研究室からも祝出 陣と書かれた白いたすきを肩からかけた学生たちが戦場に送りだされていったお話をされました。その中の何人かは戦死して二度と日本の土を踏むことはなかっ たのですが、最近再び日本が戦争に巻き込まれかねない雰囲気が感じられ、心配だとのことでした。悲惨を極めた戦争の体験が、今大学を巣立つ若者たちに引き 継がれていないことは残念なことです。

  昨日は、午前中は「週刊文春」の記者が農大の研究室に来られ、2時間くらい農薬の安全性や、有機農業推進の問題点や、農水省の政策のねじれ問題などについ て私の意見を取材していきました。デスクの承認が得られれば、記事として掲載されるかもしれません。午後には古い卒業生が二人訪ねてきてくれ、ハートフル 農大通りの途中の居酒屋で一杯やって楽しいひと時を過ごしました。一人は明治大学卒業生ですが、アメリカから帰国して着任後間もなくの私の千葉大学の研究 室で研究生として一緒に何年間か研究に従事し、博士号を取得しました。当時、農業分野に導入されて大きな期待を担っていた合成ピレスロイド殺虫剤に対する 抵抗性の発達を日本で初めて発見し、そのメカニズムを解明するという先端の研究をやってくれました。社団法人の部次長として活躍してきた彼も3月に60才 になり、この6月には定年を迎えるとのことで、時の流れの早さに驚かされました。もう一人は、東邦大学卒業生で、私の研究室で修士課程の研究をしました が、現在は、農薬会社の研究所で中堅として活躍中です。蝶の採集や、クワガタムシの飼育や、ミヤコタナゴという魚の繁殖など、今でも趣味に熱中している様 子で、3人の子供の父親であるにもかかわらず、少年の雰囲気を維持していました。大学教師の楽しみは、指導した元学生たちが卒業してそれぞれの道を歩んで 幸せになってくれることです。本当は市橋君も、そういう元学生の一人になる筈だったのですが・・。

 3月23日までにさらに9名(1名は2回目)の方が支援金を振り込んで下さったので、延べ83名からの支援金の合計は1,310,000円になりました。ありがとうございました。3月29日になれば、私も少し時間的なゆとりができる筈です。

2010年3月21日日曜日


 前回の追記(2010年319日) について、微妙な表現が含まれていましたので、何人かの支援者からご意見とご指摘をいただきました。ありがとうございました。また、適正な裁判を支援する 会の趣旨にはそぐわないメッセージが書かれた払込取扱票も届きました。私たちの活動が広がるに伴って、弁護士や私個人への嫌がらせもエスカレートしてきて います。弁護士への嫌がらせなど、民主主義に反する卑劣な行為です。

 書きたいことはたくさんあるのですが、26日 から始まる学会での講演の準備や、研究者仲間で長年の友人でもあった故河野義明筑波大学教授の追悼記念シンポジウムの準備などで追われていて、今はゆっく り机に向かう時間がありません。支援金を振り込んで下さった方への礼状や、お便りを下さった方への返信も大幅に遅れて失礼をしています。時間のゆとりがで きたら対応致しますので、ご容赦下さい。

2010年3月19日金曜日


 316日までに支援金を振り込んで下さった方は延べ74名で、合計1,216,000円になりました。今朝郵便局に行って調べたら、さらに増えて1,250,000円になっていましたので、全額を引き出して無事菅野弁護士にお届けしました。支援者の皆さま、ありがとうございました。

 所属する事務所の都合で弁護団から抜けた一人の弁護士の代わりに、新たに若い女性の石田優紀弁護士が弁護団に加わり、同席されました。昨日菅野弁護士と一緒に市橋君に接見してこられたそうです。

  皆さまからいただいたメッセージの一覧表については、あらかじめ昨日メールに添付して菅野弁護士に送信しておきましたが、残念ながら今すぐ差し入れて市橋 君に見せることはできないそうです。いずれ時期を見て内容を伝えることは可能なようです。私が本サイトに書いた記事や、募金活動をしていることなどはすで に市橋君に伝えてあるそうです。差し入れについてどういうルールになっているのか私の友人の弁護士に確認してみましたら、接見禁止の期間に差し入れが認め られるのは限られたものだけで、外部との手紙のやり取りなどは罪証隠滅の可能性があるので駄目なようです。食事なども、毒殺の可能性を防ぐために、特別の 指定された弁当屋さんのものだけというような制限があるのだそうです。

 逮捕の基になった起訴状を見せてもらいましたが、平成21122日のものの罪状は「死体遺棄」、1223日のものの罪状は「強姦致死」、「殺人」となっていました。これらの罪状の証明をするのは検察側の仕事で、検察側の提出した証拠書類がすでに2030cmの 高さに積まれていましたが、こういう書類が今後さらに山のように積み重ねられていくのだそうです。市橋君の弁護士への説明では、強姦致傷と傷害致死が相当 する罪状のようです。検察側の主張通りだと、無期懲役か死刑の求刑の可能性が高いようですが、市橋君の主張通りだと弁護側は懲役30年以下の有期刑を目指すことになるようです。

 千葉大学を卒業してからの2年間、市橋君がどういう生活をしていたのか私にはわかりませんが、事件の起こった平成19325日 の朝、喫茶店でリンゼイさんから最初の英語の個人レッスンを受け、リンゼイさんが授業料を受け取るために彼のマンションに行って事件が起こったということ ですので、少なくとも何回かレッスンを重ねる中でお互いへの好意が芽生えて起こった事件ということではないようです。市橋君自身は、強姦致傷は事実で自分 が悪いことをしましたと認めているそうですが、それがどれだけ重い罪に相当するのか心の底から理解しているかはもう少し観察する必要があるというのが、ベ テラン弁護士の印象のようです。

 いずれにしても、私たちはこれから長い時間がかかる弁護団の裁判活動を支援し、市橋君が適正な法の裁きを受けて更生していけるように見守り、支援していきたいと思います。市橋君は身体的には、全く問題のない状態とのことでした。

 3月17日に携帯メールでご連絡いただいた方に返信を差し上げましたが、届かずに返送されてきました。この方から以前いただいたメールでも同じことが起こりましたので、携帯がそういう設定になっているようです。私からは、他の連絡方法はありません。

2010年3月18日木曜日


 今日は振替受入明細票は届きませんでしたが、「振り込んだ」というメールはまだ沢山いただいていますので、多分明日か明後日には届くのでしょう。J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2010/03/17062459.html/ で知って振り込んだという方もおられます。 
 支援する会は市橋君の裁判が結審するまで続けるつもりですので、今後振り込まれる支援金は一定の額に達する毎か、一定の期間毎に菅野弁護士に届けます。その時に、支援者からいただいたメッセージも一緒に届け、市橋君に差し入れてもらえるようにお願いするつもりです。従って今回間に合わなかったメッセージは、次回に弁護士に届けるということになります。

非支援者からの、中学生や借金をしてまで支援金を振り込んでいるのは問題だという指摘に対して、匿名の支援者のお一人(4回も送金して下さっている)から自分は中学生でもないし借金をしているのでもないというお便りをいただきました。

支援者の中には、私の呼びかけに賛同して、経済的ゆとりのない中で切り詰めて送金して下さっている方々もおられます。額の多寡ではなく、こういう方々の支援金は正に浄財ですので、大変ありがたく受取らせていただきました。

2010年3月17日水曜日


 3月15日までに延べ69名の方から届いた支援金は、1,157,900円になりました。今回も2回以上振り込んで下さった方が3名おられます。ありがとうございました。

 非支援者の方から、中学生や借金をしてまで振り込んでいる人がいるのは問題だとの指摘がありました。支援者の中には匿名の方も2~3おられますが、私にメッセージを送って下さっている方の中にはそのような方はいないと思います。支援をして下さる方は、どうぞ無理のない範囲でのご支援をお願い致します。

昨 日取材があったことをお伝えしたJ-CASTニュースが更新されて私たちの活動が紹介されたという情報が支援者から届きましたが、早速千葉大学園芸学部の1992年の卒業生からJ-CASTニュースで募金活動を知ったので送金しますというメールも届きました。

 今までにいただいたメッセージは、払込取扱票の通信欄に書かれたものはお名前や居住地などの個人情報を除いて全文を、メールに書かれたものは同様に個人 情報を除いて重要なところだけ抜粋し、支援者NO.ごとに一覧表にしました。今のところA4版に12ページになりましたが、明日届く分まで追加して19日 に菅野弁護士にお渡しするつもりです。市橋君に差し入れてもらうことができれば、こんなに多くの方々が心配してくれていることを知り、励まされるととも に、しっかり生きる支えになる筈です。支援金の情報とメッセージ一覧表は、後日市橋君のご両親にも郵送してお伝えしようと思っています。

2010年3月16日火曜日

 2日前は日曜で振り込みはなかった筈ですので、今日は振替受払通知票は届きませんでした。その後も、「振り込んだ」「振り込む」というメールをいただいていますので、支援金はまだ増加する見通しです。支援者は北海道から九州まで全国に亘っています。

今日は、昼休みにいつものように、東京農大の桜丘アリーナと呼ばれる体育館のジムでバーベルを持ち上げてから外に出て、キャンパスの周囲をジョギングし ました。昨年整備されて見事に生まれ変わったグランドでは陸上部が基礎的トレーニング(腿上げ走、ハードル跨ぎ、スタートダッシュ、その他)をしていたの で、垣根の外で見ながら少し真似をしました。若者が、陸上や、サッカーや、アメフトや、野球や、いろいろなスポーツをやっているのを見ると気持が明るくな ります。応援団もよく大声を張り上げて練習をしていますが、農大名物の大根踊りを、大根の代わりに水を入れた2リットルのペットボトルを両手に持って踊っ ているのをよく見かけます。みんな素晴らしい学生たちです。私自身も学生時代は空手部の主将をして稽古に明け暮れていましたが、この年齢になって振り返る と、夢中になって何かに打ち込めるというのは若者の特権かもしれません。社会に出れば、生きるための厳しい競争が待っているのですから。

研究室に戻ったら、J-CASTニュースというところから取材の電話がありました。ヤフーやニフティなどインターネットニュースにニュースを配信してい る会社だそうです。昨日追記に書いた市橋君の裁判費用の支援金が100万円を超えたということをもう知っていましたので、この記事を案外いろいろな人がア クセスして見てくれているのだなと思いました。私が支援する会を立ち上げた背景や、支援者は女性が多いと言っても“○○ガールズ”のような軽薄な動機では なく、間違いを犯した一人の青年が社会から不公平なリンチを受けるのを止めさせたい、と真剣に考えている人たちですと伝えておきました。どんな記事になっ て配信されるかは、配信されてみないとわかりませんが・・。

2010年3月15日月曜日

 今日までに届いた3月12日と3月13日の振替受払通知票によると、58名 の方々からの支援金総額は1,020,688円になりました。今回も2回目の振り込みをして下さった支援者が2名おられました。当初の募金目標だった最低 100万円はとりあえず達成できました。ありがとうございました。まだ、「振り込んだ」というメールが届いていますので、19日に菅野弁護士にお渡しする までにはもう少し増える筈です。

 支援者のお一人から、私がこのように誰でもが見られるWebサイトに集まった金額などを公表しているので、弁護士に届けに行く時は注意をするようにとの 忠告をいただきました。皆さまの善意が込められた貴重なお金に万が一の事故があってはいけませんので、現金を持参せずに、菅野弁護士の指定の口座に振り込 むなど慎重に対応するつもりです。

 支援者の数が多くなってきましたので、いただいたメッセージに対する私の返信が追い付かない場合がでてきています。どうか失礼の段はお許し下さい。ま た、追記は私から支援者へのメッセージですから、非支援者から募金活動や支援活動に対する批判的ご意見や質問をいただいても、私の時間的制限から一々の対 応はできない場合がありますので、ご了承下さい。

2010年3月13日土曜日


 今日は、千葉県長生郡白子町中里海岸で行われた「九十九里海岸の 松林を守る会」(代表は元千葉県森林研究センターの石谷栄次氏)のクロマツ大苗の植栽に参加してきました。50年くらい前に地域住民の協力で九十九里海岸 に植えた松は2千ヘクタールにも及ぶそうですが、りっぱな砂防林として地元の住民の生活を守ってきました。それが、マツノマダラカミキリ(いわゆる松くい 虫)と呼ばれる害虫が媒介するマツノザイセンチュウという侵入病害によってどんどん枯れ始め、今では歯抜け状態のように松林の中にあちこち空地ができて、 このままで は防風林としての機能を果たさなくなることが懸念されるようになりました。松枯れを防ぐためには、農薬散布で松くい虫を防除したり、殺線虫剤を樹幹に注入 したり、被害木(次世代の発生源になるので)を撤去する伐倒駆除などが行われています。それに加えて、「九十九里海岸の松林を守る会」ではボランティアを 募って、千葉県環境財団の助成金で調達した松の苗木200本を植える作業をしました。約20人で、強風で舞う飛砂が顔に当たって痛いくらいの中での作業で したが、今日植えた松が50年後には大きく育って、その時にここに住んでいる人々の生活環境を飛砂被害から守ってくれることを想像し、満足感を味わわせて もらいました。

3月11日までに振り込まれた54人からの支援金の合計は、994,688円になりました。ありがとうございました。東京スポーツ新聞に書かれた記事に ついては、何人かの支援者から、昨日私が書いた追記で、同じように感じた人が他にもいることがわ かったというお便りをいただきました。
 

2010年3月12日金曜日

3月10日までに、53名の方から合計974,688 円の支援金が振り込まれました。今回もお一人は2回目でした。振り込んで下さった皆さま、ありがとうございました。もう少しで最初に目標とした 1,000,000円に達しそうです。私のWebサイトを共同管理してくれている元学生(千葉大学時代の研究室の専攻生)によると、最近は1日に400件 くらいのアクセスがあるとのことですので、支援者の皆さまがいろいろなところで輪を広げて下さっているのかなと想像しています。

昨日、駅まで東京スポーツ新聞(3月12日付け)を1部買いに行って先ず驚いたのは、この新聞は第1面が人前で広げるのが恥ずかしいような女 優の大きなヌード写真で飾られていたことです。家に帰って新聞を広げて次に驚いたのは、当該記事の見出しの「市橋募金に“ガールズ"が殺到」という表現で した。記事に目を通してもう一度驚いたのは、支援者を「市橋ファン」、「市橋ガールズ」、「市橋信者」と表現していたことです。早速支援者のお一人から、 書き方に悪意を感じる、悲しみと怒りがわいてきた、支援活動を貶めるだけでなく、支援者に対する侮辱でもある、というお便りをいただきました。その後、別 の複数の支援者からも同様のご指摘をいただきました。全くその通りです。これではまるで支援者を、人気歌手に付きまとう追っかけや、毒ガスを発生させて多 くの人を殺した宗教団体のリーダーを妄信して従う信者や、選挙で当選させてもらった○○チルドレン/○○ガールズ、と同じような印象を与えます。この記者 は、恐らく私への電話取材を録音し、記事の正確さを期した筈ですので、記事の大部分は取材内容を反映していました。しかし、肝心の支援活動の解釈と支援者 の位置づけについては、全く事実を理解しない間違った記事を書かれてしまいました。これが記者個人の誤解や思い込みによるのか、新聞を売らんがために意図 的にしたのかはわかりませんが、多分後者でしょう。

テレビの取材でも、インタビューの間カメラが 30分~1時間回っても実際に放映されるのはその中の30秒くらいという経験をよくします。たいていあらかじめ番組ディレクターが企画したストーリーが決 まっていて、録画した映像の中からそれに合う発言部分を切り出して使うようです。場合によっては、私がストーリーに合う発言をしない場合は、何回でも質問 の仕方を変えて都合のいい発言が出るまで質問し続けることもあります。私たちは普段新聞でもテレビでも、メディアは事実だけを客観的に報道するものと思い がちですが、販売部数や視聴率をかせぐためには必ずしもそうではない場合があるということです。

支援者の皆さまからいただいたメッセージによって、支援の動機にもいろいろあることがわかります。昨年の11月に市橋君の身柄が確保されて移 送された時に、手錠をかけられて頭からスッポリ上着を被せられ、取材陣に取り囲まれてもみくちゃにされている映像を見て、西部劇で捕まった犯人が大勢にリ ンチ(私刑)にかけられるのを黙って見ていられない気がして、何とかしてあげたいという気持ちになった方もおられるのでしょう。もみくちゃにされても凛と した姿勢を保っていた市橋君に、報道されていたほど凶悪犯人ではないのではと直感的に感じた方もおられるのでしょう。逃亡中、親に貰った顔を整形してまで 生き延びようとして必死に働いていた姿に同情した方もおられるのでしょう。自分の子供や弟がちょっと間違えれば市橋君の立場だったらと想像して、少しでも 力になってあげたいと思われた方もおられるのでしょう。中には、自分の娘や関係者がリンゼイさんの立場だったらと想像して激しい憎悪を感じながら、迷いな がらも、市橋君が適正な裁判が受けられるようにと支援を決意した方もおられます。私のように、道を踏み外して地獄の底に転落した元学生になんとか救いの手 を差し伸べてやりたいと思う者もいるのでしょう。これらの人々が、自分の思いをどう実現したらよいのかわからなかった時に、私が立ち上げた「市橋達也君の 適正な裁判を支援する会」の存在を知って、支援を寄せて下さったのだと思います。決して、東京スポーツ新聞が描いたような、女性のミーハー的関心とか母性 本能をくすぐられてというような皮相的な動機で支援活動をしているのではない筈です。

私が東京スポーツ新聞の取材を受けたことによって、書かれた記事で不愉快な思いをされた支援者の皆さまにお詫び致します。と同時に、メディア の方々には、メディアの本来の使命をもう一度認識して、販売部数や視聴率のためとはいえ、平気で人を傷つけるような報道をしないでいただきたい。

2010年3月10日水曜日


 今日は午前中埼玉市(旧浦和市)のさいたま共済会館で開催された 埼玉県の「農産物安全技術専門委員会」に委員の一人として出席しました。10年くらい前にテレビで報道されて大騒ぎになったホウレンソウのダイオキシン汚 染問題の検討委員会(私も委員として参加した)の後にできた委員会で、埼玉県産農産物の安全対策・農業技術開発などについて評価・助言を行う目的で、山本  出委員長(東京農業大学名誉教授)を含めて各専門分野の学識経験者や消費者代表など10名の委員で構成されています。今日は、埼玉県農林総合研究セン ターが取り組んでいる4つの試験研究課題(1.農薬のドリフト低減技術の確立 2.農薬の後作物への影響回避技術の確立 3.農薬混用による作物残留への 影響解明 4.県産主要野菜ネギ・ナスのカドミウム濃度低減技術の確立)について討議しました。県は、安全な農産物を生産できる農業技術を生産農家に提供 するために、いろいろな試験研究をしています。それを、我田引水にならないように、外部の専門家から成る委員会で客観的に評価してもらうという仕組みで す。
 自宅のある松戸に帰ってきて、夕方いつものように江戸川の堤防をジョギングしていたら携帯が鳴って、東京スポーツ新聞から本Webサイトの記 事を見たということで市橋君の件について長時間(30分くらい)の取材がありました。私が言いたかったことをどこまで正確に伝えてくれるかは、記事になっ てみないとわかりませんが・・。
 3月6日と3月8日までに、48名の方から届いた支援金は合計849,688円になりました。支援者の中には2回目の振り込みをして下さった 方が二人おられますし、しかもその中のお一人はシングルマザーとのことです。現在失業中という方もおられ、亡くなったリンゼイさんが生きていたら同じ年令 というイギリス人女性もおられます。皆さまがご自分の生活がある中でこのようなご支援をして下さり、本当にありがたいことです。ある農薬関係の研究機関の 理事も、千葉大学走友会(教職員のクラブで、走ることが好きな私は10年間会長をして、フルマラソンや駅伝大会で走っていました)の元会員も送金して下 さったということは、市橋君に適正な裁判を受けさせたいという私たちの思いに共鳴する方々が広がりつつあるのかもしれません。

2010年3月6日土曜日


  振替受払通知票は支援金が振り込まれてから2日遅れで私のとこ ろに届くようです。今日までに3月3日と3月4日に振り込まれた分までが届いていますが、42名の方からの合計は765,688円になりました。ありがと うございました。支援金が急に伸びたのは、今回も100,000円という大金を振り込んで下さった支援者がおられたからです。まだ私のところには、「これ から振り込む」「後日再度振り込む」というメールが届いていますので、3月19日午後に菅野弁護士に届けに行く時までには、もしかしたら当初目標とした 100万円を達成できるかもしれません。
  匿名希望と指示されたり連絡先不記載の方を除いて、大切なお金を振り込んで下さった方 には、私からメールか封書でお礼と支援金受取の報告を差し上げていますが、不手際で、メールと封書を二重に送ったり、報告が数日遅れたりする場合があるか もしれません。不手際についてはお許し下さい。ご不審の場合は、いつでもご連絡下さい。
 市橋君のご両親が本サイトをご覧になっているかどうかはわかりませんが、こんなに多くの市橋君とは何の関係もない方々が息子の更生を願って支 援を寄せてくれているということをお知りになった時は、きっと救われる思いをされるのではないでしょうか。私自身も、他人の痛みを感じて元学生の支援をし て下さる方々がこんなに大勢いらっしゃることに、人の心の温かさを感じてホッとしています。

2010年3月4日木曜日


京都の「みやこめっせ」(京都市勧業館)で今日開催された一般消費者対象の農薬ゼミに出演するために昨日の午後から京都に出かけていました。現地はあいにく小雨でしたが150名近くの方が参加され、熱心に私たちの話を聴いてくれました。
 今夕新幹線で帰宅してみたら驚きました。ゆうちょ銀行から3月2日分の振替受入明細書が届いていましたが、これまでに33名の方から合計 558,888円の支援金が振り込まれていました。こんな風に支援金が予想以上に毎日増えていくのは嬉しい限りです。お一人の方は何と10万円も振り込ま れ、「誰にも認められている筈の公正な裁判を受ける権利と、その弁護が充分に行われるよう、どうかお役立ててください」というメッセージが記されていました。ありがとうございました。
 その他にもたくさん送られてくるメッセージを一つ一つ紹介できませんが、ご夫婦で相談して支援して下さった方や、市橋君と同い年の弟さんのことを考えて支援して下さった方もおられます。
 3月19日午後にそれまでに集まった支援金を菅野弁護士に届けに行く時は、今まで皆さまからいただいたメッセージを匿名にして一覧表にして持参し、弁護士が市橋君に接見する時に見せてもらえるかどうか相談してみようと考えています。

2010年3月3日水曜日



 今日届いた振替受払通知票によりますと、3月1日までに25名の方か ら合計363,000円の支援金が届きました。ありがとうございました。この勢いが持続することを祈っています。支援金は1,000円から50,000円 までありますが、皆さまの生活費の中から各々工面して振り込んで下さっている筈ですので、いずれの支援金も大変ありがたく受け取らせていただきました。
 支援者のお一人から、殺人事件などの刑事事件の弁護費用は通常1千万円くらいかかることも珍しくないとのご指摘をいただきましたので、友人の 弁護士(私の高校時代の同級生で、東大法学部を卒業後裁判官を長年務めた後、現在は弁護士として埼玉県庁の前で法律事務所を開いている)に確かめてみまし たら、その通りとのことでした。複数の弁護士が数ケ月から場合によっては結審するまで数年にわたって弁護活動に従事し、例えばリンゼイさんの検死・解剖所 見から推定した死亡推定時間にしても、市橋君の証言と一致しない場合に他の法医学講座の教授に再鑑定を依頼するには大変な経費がかかるということのようで す。私は当初、募金目標を最低100万円くらいと安易に考えましたが、それは本当に最低ラインで、市橋君の弁護団が活動をするのに決して十分な額ではない ということに気づかされました。そうは言ってもお一人お一人の支援には限度がありますので、なるべく幅広く多くの方々のご支援をお願いするしかないと思っ ています。この事情をなるべく多くの人に知らせていただければ助かります。
 振込み後、3月1日に携帯メールでお知らせいただいた方に折り返しお礼の返信を差し上げましたが、届かなくて返送されてきました。私からはこれ以外の連絡方法はありませんので、ご了承下さい。携帯からメールを送って下さる方は、設定によっては私からの返信を受け取れない場合があるようです。また、振込み後3月2日にメールで報告不要とお知らせいただいた方には、返信を致しませんでしたのでご了承下さい。
菅野弁護士から今日連絡があり、第1回目の3者顔合わせ(裁判官、検察官、弁護士)が3月19日の午前にありますので、午後に私が法律事務所を訪問して今までに集まっている支援金をお届けし、市橋君の最近の様子も伺ってくることになりました。

2010年3月1日月曜日

 2月27日までの振替受入明細書によりますと、これまでに13名の方から、 合計202,000円の支援金が届きました。ありがとうございました。菅野弁護士に今日早速この様子をメールでお伝えし、支援者の祈りがこもった貴重なお 金を少しでも早く裁判活動に活用していただきたいので、集まった分だけでもお届けしたい旨の申し入れをしました。2月20日に支援要請の記事をアップロー ドして、僅か1週間でこれだけのご支援をいただけたのは、私の予想した以上でした。その後も、「振り込んだ」「今から振り込む」というメールでのご連絡が 毎日届いていますので、いずれ募金目標の1,000,000円を達成できるのではと思っています。支援金を菅野弁護士の事務所に届けに行く時は、お金だけ でなく、皆さまからいただいたメッセージもお伝えし、市橋君を励ましてもらえるようにお願いもしてくるつもりです。