2011年5月31日火曜日

ネットで注文しておいた畝山智香子著 [本当の「食の安全」を考える-ゼロリスクという幻想」] (株式会社化学同人発行)が届きました。食品残留農薬の安全性も含めて、食の安全についてメデイアや一般国民の間に広まっている間違った認識について、きちんと科学的に指摘されているので、食の安全について関心のある人には是非一読することをお勧めしたいと思います。

2011年5月30日月曜日

5月27日に振り込まれた方(15回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は173,020円、延べ301人からの合計額は3,117,585円になりました。ありがとうございました。

千葉大学園芸学部で開講している「食の安全と安心」という公開講座を今週金曜に1回だけ担当するので、昨日は一日中自宅でその準備に追われました。私の担当するところは「食の安全と農薬」です。やっと構想が固まりスライドの準備も終わったので、昼休みにいつものように江戸川の堤防を6km ジョギングしてきた帰りに、大学に寄ってパワーポイントのスライドを配布資料として世話人の教授に渡してきました。今年の受講生は80人くらいいるそうですが、毎年同じ話をしているのではおもしろくないので、毎回新しい話を加えるようにしています。

1992年に千葉大学園芸学部環境緑地学科を卒業して、現在は新潟県在住の元学生から、5月24日のブログで紹介した松の潮害に関連してメールが届きました。コンサルタント会社で森林や植物関係を担当している女性ですが、新潟県の海岸の松でも潮害が見られるとのことで写真が添付してありました。もう一つ興味深かったのは、朱鷺(とき)の野生化で佐渡島に渡って防風林に営巣して抱卵している朱鷺に配慮して、松くい虫防除の薬剤散布を中止すべきかどうかで議論が分かれているとのこと。
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001105270001
地元の住民は、松を守ってほしいと訴えている様子です。

2011年5月28日土曜日

5月25日と5月26日に振り込まれた方(19回目と3回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は163,020円、延べ300人からの合計額は3,107,585円になりました。下記のメッセージも添えられていました。お二人ともずい分遠くに在住の方ですが、馬鹿なことをして人生を棒に振ってしまった千葉大学の元学生のために、きちんと裁判に向き合うように祈って下さっています。ありがとうございます。

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公判が近づき、心配と不安な毎日で切ないです。市橋君が安定した精神で裁判に臨んでほしいと願っております。弁護団の方々、どうぞ市橋君を守ってあげて下さい。お願いします。
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梅雨に入り、雨が多くなりますが、市橋君は独居の生活で、季節の変化も体感できません。7月からの公判に向けどうか、心おだやかに。適正な裁判を祈るばかりです。先生も、お体ご自愛下さい。
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菅野弁護士から、情状証言の打ち合わせについて相談のメールがありました。日程調整をして、6月の適当な日に弁護士事務所を訪ねることになりますが、私は今まで裁判を傍聴したことも、証言したこともありませんので、どういうことになるのかある程度は頭に入れておきたいと思っています。

昨日は東京農業大学総合研究所の研究会農薬部会の総会と特別講演がありました。梅津憲治(うめつのりはる)博士の「我が航跡:東北大学・カリフォルニア大学・大塚化学・これから」と題した講演は、東北大学大学院時代に取り組んだいもち病の毒素に関する研究、カリフォルニア大学時代に取り組んだ有機リン殺虫剤に存在する微量不純物の毒性とある種有機リン化合物が示す遅延性毒性に関する研究、大塚化学勤務時代に取り組んだメチルカーバメート殺虫剤の低毒化と実用化に関する研究、農薬の安全性に関する社会活動を総括したもので、梅津博士の輝かしい研究者人生の軌跡を辿ることができました。こんなすばらしい講演は、もっと大きな会場でもっと大勢の若者たちに聴かせたかったなと思いました。

今日は松園会(しょうえんかい)という千葉大学園芸学部卒業生で農薬業界や大学・試験研究機関の植物保護分野に勤務している人たちの集まりの総会があり、ゲストの内田又左衛門博士(農薬工業会)による「日本の農薬は安全か?-責任の連鎖-」という講演と、畝山智香子(うねやまちかこ)博士(国立医薬品食品衛生研究所安全情報部)による「食品中化学物質のリスク」という講演がありました。大変興味深い、説得力のある内容で、やはりもっと大きな会場でもっと大勢の一般市民に聴いていただきたかったなと思いました。畝山智香子博士は、2009年に化学同人から出版された[ほんとうの「食の安全」を考える-ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)](1680円)という本も書かれています。

2011年5月26日木曜日

5月24日に振り込まれた方(11回目)の支援金が届きました。継続的なご支援をありがとうございます。これで支援金の現在高は155,020円、延べ298人からの合計額は3,099,585円になりました。

5月24日に、1967年に起こった布川(ふかわ)事件の再審が水戸地裁で行われ、強盗殺人罪で無期懲役が確定して長年服役した2人の被告が44年ぶりに無罪になったというニュースが、テレビや翌日の新聞の紙面を飾りました。2人を犯行に結び付ける重要な証拠とされた自白の信用性が否定されたとのこと。自白の録音テープに11ケ所の中断がみられ、「取調官の誘導や強要があったことをうかがわせる」とのこと。アメリカのニクソン大統領時代のウォーターゲート事件の、録音テープから消された空白の時間を思い出しました。検察は何故、都合の悪い部分を編集してまで無罪の人を有罪にしようとするのか。強盗殺人犯とされた2人の失われた44年間は、どれだけ補償金を積んでも、取り返すことができない失われた時間です。日弁連会長が会見で、「不利な証拠を隠蔽(いんぺい)することは改ざんに等しい。検察側が全証拠を開示する仕組みをつくるべきだ」と訴えたのは、当然だと思いました。

今日5月26日の朝日新聞の夕刊の第1面には、「虚偽証言強要された」という見出しの気になる記事がまたありました。先日行われた市議選で、当選した市議が公職選挙法違反(供応買収)容疑で埼玉県警に逮捕された事件です。接待を受けたとされた複数の有権者が、警察の取り調べで会費を支払ったと述べたのに、支払っていないという調書に署名させられたと弁護士に訴えたとのこと。警察は、事実を曲げてまで何故犯罪者を作り上げようとするのか。

被告人を、犯した罪に相応でない不当な求刑から守ることは、弁護士の肩にかかっています。皆様から寄せられた支援金は、市橋君の弁護団の活動を側面からサポートする重要な役割を果たしています。

2011年5月25日水曜日

5月23日に振り込まれた2名の方(2回目と8回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は145,020円、延べ297人からの合計額は3,089,565円になりました。ありがとうございました。8回目の方からは以下のメッセージも手書きされていました。
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市橋さんこんにちは。今日はこちら大阪は雨ですよ。私は今から通院です。うつを発症して、もう15年になりました。私のうつはかなり重症で、この先治るまでに10年も20年もかかるだろうと医師は言います。本当につらい毎日です。「死にたい、死にたい」そればっかり考えてずっと生きてきました。でも市橋さんが頑張ってらっしゃるので、私も元気で頑張ります。これからもたくさんつらいこと苦しいことあると思うけど、お互い頑張りましょうね。
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この支援者は長年うつ病に苦しんでおられるようで、市橋君の支援をすることでご自分の生きる支えにしておられるご様子です。私が指導した学生の中にも、時々発症するうつ病に苦しみつつ勉強をしていた学生がいました。自分で自分の病気を自覚して、薬を服用しながら健康回復を目指していましたが、私には何の手伝いもできませんでした。上記の支援者とは頻繁にメールのやりとりをしていますが、市橋君への支援活動を生きる支えにするのではなく、いつの日かご自分の生きる目標を見つけて、前向きに生きられる時がくることを祈っています。

2011年5月24日火曜日

5月22日に振り込まれた方(15回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は134,020円、延べ295人からの合計額は3,078,565円になりました。本当に、長期間にわたる継続的なご支援をありがとうございます。

昨年の3月に支援金を振り込んで下さったある支援者から以下のメールが届きました。
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 こんにちは。前回より間が開いてしまいましたが、本日支援金の振込をいたしました。
私はこの事件の現場に近しい地区に在住しております。それ故、メディアで流される「加害者と被害者の接点~事件発覚まで」につきまして地理的・時間的状況を考えるに、矛盾点を感じることがありました。
今週末に地元の地裁で、裁判員裁判についての説明会がある、とのことで参加してみようと思います。見切り発車的で、まだ軌道に乗ってない制度のもとで裁かれるこの事件。
どうか先生が望まれる「公平」で「適切」な裁判となりますように。
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支援者の中には、市橋君のことがきっかけで刑務所を訪ねたり、裁判を傍聴したり、被害者や加害者に関する本を読んだり、熱心に活動をされるようになった方が何名かおられます。私自身はまだ時間的な余裕があまりなくて自分で動けない状態ですので、これらの方々が送って下さる情報は私にとっても大変よい勉強になっています。

昨日・今日の秋田県は関東・関西と違って天気に恵まれました。秋田県立大学(由利本荘キャンパス)というのは、県立だから県内出身の学生が大半かと思っていましたが、実際は県内出身者は30%くらいで、大半の学生は全国各地から来ていました。建物や実験用の設備もすばらしく、秋田県が教育に大きな期待をかけていることが感じられました。私の講演は少人数の学生諸君と若手教員が対象でしたが、紹介した研究の内容についてだけでなく、研究の進め方や心構えなど、多岐にわたる質問が出され、私の話から何かを学ぼうとしている学生諸君に強い手応えを感じました。

今日の午前中は車2台で日本海沿岸を走って、松林の状況を視察しました。松枯れ被害で松がなくなって、もう林でなくなっているところがたくさんありました。これでは、地元の住民は、冬に海からの強風が吹きつける時期には防風林としての機能を果たさずに大変だろうなあと想像しました。新しく植林した松林でも、松枯れとは異なる症状で針葉が真っ赤に枯れた松がたくさん見られました。潮風害のような気がしましたが、若い木に特に目立ちましたので、松くい虫抵抗性として選抜して植林した松の系統(家系)がもしかしたら潮害に弱いという性質を持っていたということはないのか、一度専門家に訊いてみようと思っています。飛行機には積めない研究用の荷物を持参しましたので、往復とも列車を乗り継いでの長旅でしたが、勉強熱心な学生諸君に会えたことと、松林の状況を視察できたことで、十分な収穫が得られた一泊二日の旅行でした。写真はクリックすると拡大できます。

2011年5月22日日曜日

市橋君の卒業論文とデザイン作品の載っている小冊子を返却してきた支援者からの封筒に、次のようなお手紙が同封されていました。
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市橋君の卒業論文と小冊子見せていただきありがとうございました。国立の千葉大学に進学されていたことや論文や絵の様子から少しですが市橋君の才能やセンスの良さが、かいまみれたと思います。ご両親が市橋家の長男?として立派に育てられたはずだったのですが・・・。
市橋君の手記も読みました。その中で市橋君が、感謝の意味がわからないとあったのですが、論文に協力してくださった大学の先生方に謝意の辞を述べているのになあと、ふっと気になりました。
でも自分でも思い返すと感謝ということをついつい忘れがちだなと反省しました。自分一人では生きてゆけないんだと、たくさんの人と繋がっていきているんだと・・・。
市橋君は、たぶんもう気づいていますよね。
本山先生、お忙しい中お読みくださりありがとうございます。つたない文章で申し訳ありません。
市橋君の刑が軽く済みますように。市橋君がいつかご両親と会えますように。本山先生や支援者の方々が守られますように。被害者・加害者側のご家族の人権がともに守られますように。リンゼイさんの霊が安らかに天国へいけますように。
いつもお祈りしています。
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私は明日の朝は6時の電車で出発して秋田県立大学に向かいます。研究の打ち合わせ、講演、日本海沿岸の松林の松くい虫による被害状況の視察などをして、明後日の夜には帰ってきます。

2011年5月21日土曜日

5月17日に5回目の支援金の振り込みをされた方から、以下のメールが届きました。ありがとうございました。
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長くかかりました公判前整理手続きも終わり…本山先生には、その都度の手続きの状況や市橋達也さんの様子を、弁護士さんに伺いお知らせ頂き、本当に有難うございました。
独居房の生活は、恐らく誰でも精神不安定になり、自分との葛藤、行き場のない感情……肉体的にも精神的にも想像以上に辛く厳しい日々だと思います。
ただ見守る事しか出来ず、色々考え心配な事ばかりですが、本山先生は支援者の気持ちを汲み取って下さり、状況を知り、少しでも安心しながら支援出来ました。
公判の事も考えると不安になります。市橋達也さんが真相を語り、深い反省の気持ちを、ご遺族に自分の言葉で直接伝える事で、適正な裁判が行われると信じてます。まだ先の事は分かりませんが、どんな状況でも、ずっと見守りたいと思ってます。
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今日はこの辺りは真夏のような暑さになりました。昼に東京日本橋で大学時代の研究室の同窓会があって私も出席し、久しぶりに旧交を温めてきました。最長老は80才で、加齢に伴って癌の手術をしたとか、どこどこの具合が悪いという方がおられる中で、かくしゃくとしておられました。

2011年5月19日木曜日

5月17日に振り込まれた方(5回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は133,020円、延べ294人からの合計額は3,077,585円になりました。ありがとうございました。
大阪の支援者から、千葉刑務所を訪ねて市橋君にいろいろな食べ物その他(多分、刑務所内の売店に注文して)を差し入れしてきたと報告があり、携帯で撮った刑務所の写真もメールで送ってきました。

私は東京での講演とその後の懇親会が無事終わって、夜9時過ぎに帰宅しました。講演は少し時間が押してしまって、もう少しゆっくり話せればよかったと思いますが、まあまあの自己評価です。
今度は23日の秋田での講演の準備をしなければなりません。アルコールが入ったせいか、少し疲れた気がするので、今夜は早めに寝て睡眠を回復しようと思っています。

2011年5月18日水曜日

5月16日に振り込まれた3名の方(18回目、8回目、7回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は128,020円、延べ293人からの合計額は3,072,585円になりました。ありがとうございました。メッセージもいただきました。
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市橋君の人生において、本山先生との出会いは最大の宝であると私は思います。先生御身大切になさって下さい。
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市橋さん、こんにちは。今日も大阪は暑いですよ。そちらはどうですか。体、元気にされてますか。私は病院の待合の時間を利用して郵便局に来ました。病院から歩いて2~3分の所に郵便局あります。私、毎日体調よくなくてつらいですけど、市橋さんも頑張ってらっしゃることだから、私も頑張ります。これで7回目かな?8回目かな?7回目と思います。
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東北在住のある支援者からは下記のようなすてきなメールのお便りをいただきました。ありがとうございます。
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以前支援金を送ってから、だいぶ日が空いてしまいましたがその間にも色々な事がありましたね。市橋さんの手記が出版され、当時の細かな描写や、線の一本一本まで丁寧に書かれた本人の直筆画、興味深く拝見しました。今は公判の日程が決まり、万全の体制でその日を向かえるべく、市橋さんも弁護団の先生方も色々と準備をしている事と思います。
それから、本山先生の駅伝に向けての走り込みは私にも励みになりました。研究している内容も、一読しただけでは難しいですが、日々の生活の中においての農薬の影響、役割を考える、良いきっかけになっています。
市橋さんが適正な裁判を受けられるよう、いつも願っています。私も公判が結審するまで、また支援金を送りたいと思います。


また、今は3月11日に発生した震災で被災された方々の為に、自分が出来る事をしています。私も大切な親類を三人亡くしました。流された家の跡地を訪れて、前向きに生きている近所の人達を目の当たりにしました。生前の親類を知る方々からは「大変だったね、残念だね」と逆に励まされ、思わず涙が込み上げました。最寄りの駅に入ってみると、崩れた天井や割れたガラスはそのまま、少し前の平和な日本ではこんな危ない状態で放っておくのは考えられません。そこまで周りが追い付いていないのだとつくづく感じました。自宅で避難をしている人達には支援物資が届かないと聞き、少しですが渡してきたり、友人の会社が炊き出しをすると言うので協力したりしました。少しずつでも長期的な支援が必要だと痛感しています。

市橋さんにも、長期に渡り継続して支援してくださる方がたくさんいますね。皆さん、市橋さんに更正の可能性を感じているのだと思います。私は、今回の震災で大事な人を突然失くす悲しみを知りました。リンゼイさんの命を身勝手に奪ってしまった市橋さんは、やっぱり大変な事をしてしまったのだと思います。それでも、見守っている人がたくさんいることを忘れずに、強く生きてほしいです。
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いつも先生のアクティブさには元気をもらっています。これから暑くなりますが、ご自愛下さい。
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明日の講演の準備はできました。いつも、全体の構想を練って、話に沿ってスライドを配置して、伝えたいメッセージは何かを絞って、与えられた時間内に収まるように時間配分を調整して、スライドの内容にミスがないか何回も見直して、準備をします。内容的に微妙なところは、独断的にならないように信頼のおける元学生や友人に見せて意見をもらって直すこともあります。

ジョギングも時間の許す範囲でやっているので、心身とも絶好調です。来週の秋田県への列車の切符も買ってきましたし、宿泊するホテルの予約もしました。

2011年5月16日月曜日

昨日、ある支援者から以下のメールをいただきました。ありがとうございます。
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先日(4月末日)のブログを拝見し、7月に行われる裁判を前にして、「市橋達也君の公正な裁判を支援する会」についてや、先生がブログに書いておられる内容について、あーでもない、こうでもない、と言ってくる人に関して思ったことがあります。 たとえ、自分の「意」と違っていても、「人のことは人のことと、放念しておけばよいこと」のはずなのに、わざわざ苦言等をメールしてくるのは、その人自身が、「自分を理解してほしいから」だと思います。いつも思うことは、「高見からの意見や、意地の悪い書き込みを行う人」は、ご自身が不幸なのですよ。幸せな人は、人に意地悪はしません。 ここに集う、真の支援者の「思い」はひとつ。市橋達也さんの公正な裁判が行われることを祈り、支援し続けます。末筆ながら、本山先生、くれぐれもお身体ご自愛下さい。
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私自身は顔を表に出してブログの記事を書き、適正な裁判を支援する会の活動をやっているのですから、どのような事情がおありなのかわかりませんが、私に質問や意見があるのでしたら、ご自身がどういう方なのか自己紹介をし、私からもきちんと返信ができるようにするのが礼儀だと思います。匿名で、「あーでもない、こーでもない」とバーチャルなことを言ってこられたり、幼稚園児みたいな一方的な悪態言葉を送りつけてきたり、名前も返信できる住所もない手紙を郵送されても、私は時間を使ってまともな返事を差し上げる必要はないと考えています。私と意見交換をしたいのでしたら、正々堂々と顔を出して意見をおっしゃるべきです。

今週木曜19日に東京で予定されている講演、「最近取り組んだ研究テーマから見えてきたこと-殺虫剤混入ギョーザ問題、偽装有機農業問題、農薬飛散による健康被害問題-」の準備で追われています。大体できましたので、あとはどのスライドにどれくらいの時間を使うか、時間の配分を考えればいいところまできました。もう少しです。

来週は、共同研究を始める予定の秋田県立大学の先生を訪ねて、一泊二日で秋田県に行く予定です。できたら、日本海の海岸の松林も視察してきたいと思っています。6月には鳥取県の米子市で、サイエンスカフェ形式で少数の市民の方々と農薬について語り合う企画がありますし、北海道でも農薬に関するゼミをやる予定です。山口県での研究会もあるので、楽しみです。

2011年5月14日土曜日

昨日はサーバーの都合でブログの更新ができませんでした。
5月11日に振り込まれた方(13回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は117,020円、延べ290人からの合計額は3,061,585円になりました。長期的なご支援ありがとうございます。

今朝は起きがけに足が猛烈に攣(つ)りました。このところ忙しくて全くジョギングしなかったので、体が走れという指示をしたのでしょう。ずっと走っていて、しばらく走るのを止めるといつも足が攣ります。次の講演は来週の木曜19日なので、少し時間の余裕ができたので、久し振りに道場で筋力トレーニングとサンドバックを蹴ったり巻き藁を突いたりして準備運動をした後で、江戸川の堤防を12km走ってきました。天気も良く、江戸川に沿って作られた流水路の土手に植栽されている木々の緑の葉が風になびいて爽やかで、枯れた葦原の中からはケーン・ケーンという雉(キジ)の鳴き声がしたり、1時間半くらいゆっくり景色を眺めながら走って汗を一杯かきました。シャワーを浴びて、さ、また頑張るぞとエネルギーが満ちてきたので、フレッシュな気持ちで来週の講演の準備を始めました。

長野県に出かけて留守にした2日間の新聞を妻が取っておいてくれたので、一応目を通してみたら、12日の朝刊に興味を惹いた記事がありました。海上自衛隊のイージス艦「あたご」が房総半島沖の太平洋上で漁船「清徳丸」と衝突して漁船の父子が死亡した事故の裁判についてです。事件は3年3ケ月前に起こり、海難審判では「あたご」側の見張り不十分とされたのに、刑事裁判の横浜地裁では無実という判決になったとのこと。判決の決め手は、検察側が主張した航跡の基になる検察調書が信用できないとされ、地裁が独自に航跡を認定した結果のようです。検察は僚船乗組員の供述調書を作った2ケ月前に航跡図を作っていた、つまり、先に作った航跡図に会うように僚船乗組員の供述を誘導して調書を作ったということだそうです。冤罪事件ではいつも繰り返されることですが、事実を明らかにすべき検察が、何故先に結論を作ってそれに合うような証拠を作る(あるいは合わない証拠は隠蔽する)という馬鹿げたことをするのか。検察への国民の信頼が失われないように、市橋君の裁判では、政治的・社会的圧力に影響されずに、あくまで事実を明らかにした上で適正な判決を下してほしいと思います。

2011年5月12日木曜日

ちょっと前に長野県から帰ってきました。5月9日に振り込まれた方(6回目)の支援金が届いていました。これで支援金の現在高は107,020円、延べ289人からの合計額は3,051,585円になりました。ありがとうございました。メッセージも手書きされていました。
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6回目の送金です。市橋さん、お元気にされていますか。今日の大阪は夏みたいに暑いです。このところ体調悪くてずっと寝込んでいますが、何とか郵便局まで来ました。市橋さんには、本山先生、弁護士先生、そして多くの支援者の方がいるので、力強いですね。私も応援しています。
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2011年5月10日火曜日

昨日はサーバーの具合でブログの記事の更新ができませんでしたが、5月6日に振り込まれた2名の方(5回目と17回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は106,020円、延べ288人からの合計額は3,050,585円になりました。メッセージもありがとうございました。

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7月の裁判に向けての報道を想像すると心が痛みます。本当に適正な裁判が行われるよう祈ります。
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支援者の方々の気持ちは同じで、涙が出ます。どなたも、市橋君との面識はないはずなのに、こんなにも市橋君の事を心から心配し、不思議なご縁を感じます。ご両親のことを考えると、本当に心が痛みます。神を信じつつ祈りつづけます。先生、御身大切になさって下さい。
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私は12日の講演の準備はできましたので、今は13日の講演の準備に追われています。それが済めば、少し時間的に楽になります。

2011年5月4日水曜日

5月2日に振り込まれた2名の方(8回目、5回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は98,020円、延べ286人からの合計額は3,042,585円になりました。ありがとうございました。以下のメッセージも手書きされていました。

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本山先生、550位おめでとうございます。欠かさず走っている様子をブログで拝見するたびに本当にすごいと思っていました。あと2ケ月で公判ですが、市橋君の気持ちは落ち着かないと思います。私も同じです。
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5度目です。また少ない額でごめんなさい。長年ひどいうつを患っていて働けなくて、細々と暮らしています。もう生きているのがつらくて、何度も死のうとしました。でも市橋さんの支援をするようになり、市橋さんや本山先生の頑張りに、私も頑張らなくてはと思うようになりました。市橋さん、私も頑張るから市橋さんも頑張ってね。
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今日は5月4日ですから、公判が始まる7月4日までちょうど2ケ月となりました。今までは、公判前整理手続きが行われる時に、市橋君は独居房を出て裁判所で裁判官や検察官の顔を見たり声を聞いたりする機会がありましたが、これからはまた接見に訪れる弁護団だけが外との接点という生活に戻るのでしょう。未決囚で刑務がないというのは、時間に追われない反面、外に出て動き回る自由はないので、独居房の中で一日中何をして過ごすのか自分で考えなければならず、それも慣れてしまえば気が狂うこともないのかもしれませんが、まだ若い市橋君にとっては大変だろうなと想像してしまいます。

5回目の支援金を振り込んで下さった支援者からは最近頻繁にメールをいただきますが、過去の長い間のいろいろなストレスが原因でご自分の体調が崩れていることに加えて、ご家族(お子さん)にも問題をかかえて大変な様子。そんな絶望的な生活の中で、市橋君の裁判の支援に関わることを、自分自身の生きる励みにしておられるのかもしれません。

支援者のお一人から、日英外相会談でイギリス側が市橋君の裁判での日本側の協力(被害者家族の傍聴に関して)を要請したという情報が今届きましたので、追加しておきます。http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210504006.html
市橋君の裁判は、イギリス国民や政府にとっても大きな関心事のようです。しかし、ギョーザ事件の時や、警備艇への漁船の体当たり事件の時のように、外交的配慮が適正な裁判に影響するようなことがあってはならない筈です。

2011年5月3日火曜日

4月末が締め切りだった「林業と薬剤」という雑誌に依頼された原稿が今夜やっと書きあがりましたので、さっき二人の共著者にメールに添付して送りました。訂正・加筆していただいて、連休明けの5月6日に発送できれば、多分6月号の印刷に間に合うのではと思っています。

「松くい虫防除で散布された薬剤の飛散と健康影響(2)-秋田県における事例-」という題目の解説記事です。2006年6月に秋田県潟上市天王浜山地区の海岸の松林(夕日の松原と言います)に、松くい虫防除目的で無人ハリコプターでスミパインMC(有効成分はフェニトロチオン)という殺虫剤を散布した時に、学生たちと一緒に泊りがけで周辺環境への薬剤の飛散実態を調査に出かけました。結果としては、吸入毒性に関わる気中濃度も、経皮毒性に関わる落下量も、各々の安全とされる基準値以下で、周辺住民への健康影響の心配は全くないということを明らかにできました。

当初は、散布される松林から水平方向に距離別に薬剤濃度を測定するだけでなく、垂直方向に高さ別(15m、8m、1.5m)にも濃度を測定して、立体的に薬剤がどう拡散するか予測するシミュレーションモデルを作成するつもりでした。そのために、農水省中央農業研究センターの気象の専門家の協力も得て、松林上空の詳細な気象データも測定してもらいました。ところが高さ別の大気を捕集する小型ポンプをヘリウムガスを充填したゴム製のバルーン(気球)のロープで吊るしたのが大失敗で、風に流されて一定の高さの維持もできず、松の針葉に触れたバルーンは全部パンクしてしまい、結局平面的なデータしか収集できませんでした。

無人ヘリによる薬剤散布
ポンプを吊るしたバルーンは風で流された

それでも、散布直後の松林内の道路上で、薬剤の効果で中毒して落下したマツノマダラカミキリ成虫が大きなアリの群れに攻撃されているところを女子学生が偶然発見してくれたのは大収穫でした。マツノマダラカミキリは広い松林の中で元々生息密度が低いということと、林床部に落下してもたちまちいろいろな天敵が持って行ってしまうので、普通はなかなかその姿を見ることができないからです。お蔭で貴重な写真を撮ることができました。

落下してアリに攻撃されているマツノマダラカミキリ

2011年5月2日月曜日

4月28日に振り込まれた4名の方(7回目、14回目、初回、初回)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は92,020円、延べ284人からの合計額は3,036,585円になりました。何回も支援して下さっている方も、初めて支援して下さった方もありがとうございました。メールで届いたメッセージはすでに報告しましたが、手書きのメッセージもありました。

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少しですが振り込ませていただきます。市橋さんが新たに人生を踏みだせますように。
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初めての振込みです。経済的に大変で少額で申し訳ないです。私の家族が以前から市橋さんを応援しているのを見て、「どうして殺人犯の応援なんかするのかな?」と疑問でした。でも市橋さんについての報道を見聞きし、手記を拝見し、また本山先生の市橋さんへの思いを知るにつけ、自分の家族が市橋さんを支援する理由が分かる気がしました。市橋さんの更生を願っています。市橋さん頑張って下さい。
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以前にも書きましたが、支援者の皆様が、各々の生活がある中で、工面して送って下さる支援金は金額の多寡にかかわらずいずれも大変ありがたい浄財です。元学生が適正な裁判が受けられるように支援して下さりありがとうございます。しかし、決して無理をされないようにお願い致します。

今日はゴールデンウィークの中日でしたが、息抜きに久し振りに車で農村地帯をドライブしました。先日、農業研修中の卒業生が開設したブログ http://blog.livedoor.jp/peachfarmer/ で紹介していた柏市のあけぼの農業公園に行ってみました。あいにく月曜は定休日で売店や食堂や施設は閉まっていましたが、公園内の散歩は自由で、美しい花壇や小高い丘の道を散策したり、広場で走り回っている人達はたくさんいました。その後、手賀沼のフィッシングセンターのレストランでますの塩焼き定食を食べ、手賀地区にある寺田畜産(養豚業)  と豚肉の加工・販売をしている株式会社惣左衛門(そうざえもん) [E-mail: shopmaster@sozaemon.net  Tel: 04-7191-9460] を訪ねました。1980年頃、イエバエを農薬の薬理学的研究のモデル生物としてのみ使っていたら、ある人からイエバエの実際の発生現場の問題解決に貢献していないと批判されたのがきっかけで、当時沼南町と呼ばれたこの辺りの養豚農家を毎週回ってハエ類の発生生態と防除方法の開発研究をしたところです。寺田畜産は、母豚120~130頭の一貫経営ですから、年間2500頭くらい出荷している、この辺りでは一番規模の大きい養豚場です。今は、食肉加工場を別会社として設立し、千葉県特産に認定された「柏幻霜ポーク」というブランド品の霜降り豚肉だけでなく、ソーセージや生ハムなどの製造工場や直販事業もやっていました。

現役の時は、豚肉の第一次生産現場を見学させるために、よく学生をつれて来ました。豚カツを食べる農学部の学生ですら、お店で注文すれば料理された豚カツが出てくるので、パソコンのキーボードを叩けばディスプレイから豚肉がポンと出てくるような錯覚をしていて、原料の豚がどういうところでどのように飼養されているか現場を見せると、先入観念(自分の無知)との落差にたいてい大きなショックを受けていました。消費者も食の安全に注文を付けるだけでなく、農家の苦労を理解するために、畜産に限らず、水田でも野菜畑でも果樹園でも、たまには農業の第一次生産現場に足を運んでみるとよいと思います。

2011年5月1日日曜日

今日から新緑の美しい5月になりましたが、私は一日中机に向かって原稿書きに集中し、ほぼ出来上がりました。あとは図表を整理すれば終わりです。その後は、共著者に送って訂正・加筆してもらえば完成です。