2018年6月27日水曜日

シンポジウムの開始時間は14:00となっていて、その前に出演者の事前の顔合わせと打ち合わせがありましたが、午前中は自由の時間がありましたのでJR富山駅前や城址公園など散策してきました。市内には路面電車が走っていて、駅ビルが発着点になっていました。
富山の薬売りは昔から有名で、私が埼玉県川口市に住んでいた子供の頃は富山の薬売りの人が1年に1回訪ねてきて、置き薬の箱をチェックして不足のものを補充していました。今考えれば大変なことだったろうと思いますが、富山駅前の小さな公園には薬やの銅像が立っていました。
「荒城の月」で有名な滝 廉太郎は幼少期を富山で過ごしたらしく、やはり銅像がありました。城址公園の堀を渡る橋の松並木も、城壁とマッチしてよい景色でした。
こうやって、講演であちこちを訪ねる機会に、街の景色を見たり雰囲気を感じたりできるのは私にとって大きな楽しみです。

















会場の高周波文化会館はりっぱな建物で、300名収容の小ホールは満席でした。主催者を代表して全国農薬安全指導者協議会(略称:安全協)理事の中村哲郎氏の開会の挨拶後、私の基調講演(1時間5分)があり、その後15分の休憩を挟んでパネルディスカッション(40分)と質疑応答(10分)いうプログラムでした。
パネルディスカッションはフリーアナウンサーの相本芳彦氏が司会をし、私以外の出演者はいろいろな立場を代表する鍋島太郎氏(有限会社ドリームファーム代表取締役会長)、山本暁子氏(富山県消費生活研究グループ連絡協議会会長)、嵐 和美氏(富山県立小矢部園芸高等学校臨任実習助手)、今瀧博文氏(シンジェンタジャパン(株)スチューワードシップマネージャー)の4名でした。
私の基調講演では、農薬を「毒」と主張する人を意識して、先ずいろいろな薬とその役割とそれらを所管する主な法律の説明から入りました。割り当てられた時間内に、まあまあうまくプレゼンテーションができたと思いました。






 





 

2018年6月26日火曜日

全国農薬安全指導者協議会は年に3回全国各地で主として一般消費者を対象とした農薬シンポジウムを開催していますが、私は毎回基調講演をしてパネルディスカッションにパネリストの一人として参加しています。
今年の第1回は富山県の高周波文化ホールで6月27日に開催されますので、私は前泊するために、羽田18:00発-富山19:00着の飛行機で富山入りしました。宿舎は富山駅前の東横インを予約しました。富山駅前には東横インはⅠとⅡがあり、最初知らずに入ったのはⅡの方で、私が予約したのは少し離れたところにあるⅠの方ですと言われました。
到着時間が遅かったので、チェックインしてからホテルの近くの駅前らーめん店「ひげ」で夕食を食べました。
近くには飲食店の面白い看板が出ていました。




2018年6月25日月曜日

(財)日本住宅木材技術センター(略称:住木センター)で平成30年度第1回木材保存剤等性能審査委員会が開催されました。私は安全性部会の主査ですので、出席してきました。
南砂町駅前は小さな公園になっていますが、大きな植木鉢が設置してあって、土中観察窓がありので覗いてみました。コガネムシの幼虫と思われる大きな幼虫が3頭見えました。
会場までの通りにはシラカシとアラカシが植栽されています。普段、シラカシは園芸学部構内や水元公園などでもよく見ますが、アラカシはあまり見たことがありませんので、写真を撮って比べてみました。私の印象では、シラカシの葉は柳ほどではありませんが細長いと思っていたのが、南砂町の通りのシラカシの葉はアラカシの葉とあまり変わらないぐらい丸みをおびていました。
ネットで調べたら、陽当たりの良い場所のシラカシの葉は丸くなってアラカシと区別がつかなくなる場合もあるという記事がありました。
http://motochan.sakura.ne.jp/public_html/GISContents/Shirakashi_Arakashi/Shirakashi_Arakashi.htm

住木センターの1階ロビーの壁には樹齢700年の巨大なクスノキの大盤が展示してあり、いつも見る度にこのクスノキが野外で生育していた姿を想像して、すごいなと感心します。







2018年6月24日日曜日

園芸学部構内のトチノキの実が落ちていたので、拾ってきて割ってみました。まだ未熟な実が何かの原因で落ちたのか、小さめの種子が入っていました。ネットで調べたら、あく抜きをして食用にできるとのことでした。
http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_tochinomi.html

2018年6月23日土曜日

東京農業大学世田谷キャンパスの農大アカデミアセンター横井講堂で、2018年度実践総合農学会シンポジウム「GAP(農業生産工程管理)をめぐる現状と展望」-新たな農業のあり方を求めて-が開催されましたので、私も聴講してきました。
2020年の東京オリンピックで来日する外国人に安全な食を提供するという観点からも、日本の農産物を海外に輸出するという観点からもGAPは注目を集めている話題の筈ですが、会場には空席が目立ったのは主催者をがっかりさせたのではと想像しました。広報の仕方に問題があったのか、食品業界が冷めた見方をしているのか・・。
いずれの講演、報告も私にとっては大変勉強になりましたが、第1報告者の佐々木余志彦氏の「GAP取得までの経費」のスライドには驚きました。研修費等で80万円、コンサルタント料で190万円、書類審査~登録料で約100万円、で計370万円もかかるのでしたら、日本の農業人口の大半を占める兼業農家の何%が負担できるのでしょうか。加えて、付随経費として工場・ソフトウェア等整備で約7,500万円、J GAPからASIA GAPに移行するのに約140万円もかかるのでしたら、相当大規模経営で輸出もやっている規模の食品業者しか負担できないのではという気がしました。先ず、GAPにも県単位、国単位、アジア単位、世界単位のGAPがあって統一されていないということも問題で、イオンの人の報告スライドにあったようにGAPというのは「食品安全」「労働安全」「環境保全」を実現するという理念はよくても、普及を妨げている原因の1つかなと想像しました。
GAP取得のコンサルタント業まで存在するということは、有機JASの認証制度と似ていて、GAPは金儲けのビジネスになっているという側面があることに、農業生産者や食品業界が冷めているのかもしれないという印象を受けました。