2020年2月29日土曜日

4月20日(月)の森林部門技術士会総会での配布資料(スライド40枚)の中の昭和21年(1946年)度以降の全国の松くい虫被害(材積)量の年次推移と累積のグラフを、その後公表された平成30年(2018年)のデータを追加して修正しました。


ドローンに装着するスプレー缶吐出装置[SABOT(サボット)] https://www.flying-aerosol.com/sabot  を開発した東洋製罐株式会社とは、松くい虫防除の薬剤散布に応用できないか情報交換をすることになりました。ドローンを使って横向きに角度を変えて散布することが可能なようですので、ドローンは継続飛行時間が短いという制約はありますが、成田市甚兵衛の森のような市街地の比較的小面積の公園の高木のマツに有効に利用できるのではと考えています。もちろん実用化するには、どういう製剤が適しているかや、かけ斑(むら)や、残効性など、多くの試験が必要ですが。

私が現職時代に、ゴルフ場の芝地(グリーン)に散布された農薬が調整池に流入してからの挙動を試験するために造成した実験池はもう埋め立てられて存在しませんが、その時に植栽したキンモクセイが誰も管理していないので生長して大木になり、電線に届きそうになっていて気になっていましたので、少し剪定してきました。驚いたことに、枝葉に隠れた位置にスズメバチの大きな巣ができていました。古い巣でハチはもういませんでしたが、ハチがいた時に近くを通る学生が刺されなくてよかったなと思いました。

2020年2月28日金曜日

今朝は米国ノースカロライナ州に住んでいる1969年以来の長年の空手の弟子/友人のFrank Peoples 君から国際電話がありました。向こうのテレビのニュースで日本における新型コロナウイルスの感染拡大が報道されたらしく、私と私の家族は大丈夫かと心配したお見舞いの電話でした。私たちは感染していなくて大丈夫だからと言って、その旨Margie さんにも伝えてほしいと頼んでおきました。
我が家の出窓を飾っているシクラメンの鉢とサクラソウの鉢は、いよいよ花が咲き終わりかけてきましたが、たとえ2~3個でも蕾や花がある限り植物は生きようとしているのですから、妻がまだ水をやって世話をしています。



園芸学部の体育館の入り口には、新型コロナウイルス感染防止のために当分の間閉鎖しますという掲示が昨日から貼り出されて、施錠されて学生たちの課外活動部室も道場も2階のバスケットボールコートも使えなくなりました。安倍首相が昨日発表した学校休業とクラブ活動の停止の要請を受けた措置と思われます。3月23日に予定されている大学全体の卒業式と、その後の園芸学部における卒業生・修了生を送る会はどうするのか、執行部は頭を悩ませていることでしょう。私も後者には名誉教授として招待されて、出席の返信をしてありますのでちょっと気になります。
東京農業大学総合研究所の事務からは、学長から学生・教職員の皆様へ宛てた令和2年2月27日付けの「新型コロナウイルス感染症に関する本学の対応について」と題した文書が送ってきました。3月15日(日)まで学内外のイベント(課外活動を含む)等は原則として中止、となっていましたので、やはり昨日の安倍首相の要請を受けた対応と思われます。

午後3時頃から江戸川堤防にウォーキング/ジョギングに出かけ、2時間ちょっと運動してきました。上流に向かって、上葛飾橋手前の江戸川流水路(ふれあい松戸川)では松戸市役所の河川清流課(私が千葉大学勤務の最後の頃に指導した学生が一人勤務している筈です)が発注した工事が行われていて、仕事を受注した有限会社八柱造園がボートとクレーン車を使って枯死した大きな木を川から撤去しようとしてなかなかうまくいかず苦労していました。
ふれあい松戸川沿いには、植栽したのか自生しているのかはわかりませんが、カワヤナギの木がたくさん生えていて、うっすらと緑色がかってきたと思ったら針葉と新芽がでていました。
距離を伸ばすために、先日鉢植えのスイセンを買った島忠ホームセンターに寄って園芸コーナーを眺めてきました。金網のフェンスに取り付けてある害虫防除の相談受付中の宣伝の看板が、横を通る度に目に留まります。防除対象害虫として、シロアリ、ネズミ、ゴキブリ、ハチ、ダニ、不快害虫が列記してありました。






2020年2月27日木曜日

3月13日(金)に開催予定でした東京農業大学総合研究所研究会農薬部会セミナーは、何名かの幹事からのご意見も参考にして、私(部会長)の独断で中止し、1ケ月後の4月17日(金)に延期して実施することにしました。

午後から園芸学部構内とすぐ隣りに位置する戸定が丘歴史公園に寄ってから、江戸川堤防にウォーキング/ジョギングに出かけました。
園芸学部構内では旧事務棟の解体工事がほぼ終了してきれいな更地になっていました。A棟前のタイサンボクに似たミヤマガンショウという木はまっ白い花が満開でした。



戸定が丘歴史公園では紅白の梅の花がきれいでした。庭にある不老門という名前が付いている門は老朽化して風で倒れていました。倒れた門の屋根にはシダの一種のノキシノブが着生していました。園内を歩いてみたら、生立木の幹にも着生していて、葉裏には胞子囊がたくさん付いていました。












松戸神社近くの坂川沿いに植栽してある河津桜は満開で、ヒヨドリが花蜜を吸いにきていました。
江戸川の葛飾橋から見る松戸市中心街の上空には雲がたなびいていました。園芸学部がある戸定が丘の上にはA棟の横のヒマラヤシーダーの大木が見えました。











2020年2月26日水曜日

昨日N君に頼まれたHP掲載用の150~200字の講演要旨を作成して(字数は194字になりました)、メールに添付して送りました。これで4月20日の講演の準備については少し時間のゆとりができました。
1月22日付で東洋製罐グループ FaSTチームからドローン用スプレー缶吐出装置開発進捗のご連絡として資料 https://www.flying-aerosol.com/sabot が届きましたので、すぐ返信をして、ドローンで松くい虫防除の薬剤散布をする場合に必要と考えられる試験やデータについて指摘をしておきました。元々インフラ検査用途の実用化を第1目標にしていて、農薬散布は優先していなかったらしく、農薬について勉強をするのに時間がかかったということで今日返信が届きました。

偶然の一致でしょうが、一般財団法人日本緑化センターから電話があり、林野庁の森林保護対策室が令和2年度病害虫等被害対策事業費として予算申請していたのが、概算決定額7億1,500万円として公表されてhttps://www.rinya.maff.go.jp/j/rinsei/yosankesan/attach/pdf/2kettei-18.pdf  、その中でドローンによる薬剤散布方法の実証試験に800万円の予算配分があるようです。実証試験を実施する前に委員会を招集して検討をするらしく、私が委員(長)候補として考えられているとのことでした。自分で言うのも可笑しいですが、私は正に適任ですねと答えておきました。
それと同時に、今年の松枯れ防除実践講座は9月3日(木)~4日(金)に宮崎県の青島青少年自然の家で開催予定で、私は今年も特別講演を依頼されるようです。宮崎県は私の家族が終戦後朝鮮から引き揚げてきて何年か(私が小学3年生の途中まで)住んでいたところですので、訪問できるのは楽しみです。早速日程を確保するために、手帳のスケジュール表に書き込んでおきました。

3月13日(金)に開催予定の東京農業大学総合研究所研究会農薬部会の第117回セミナーについては、新型コロナウイルスの感染拡大状況から不要不急の外出や会合の自粛が要請されていますので、ぎりぎり10日前の3月3日まで待って、その時点での状況をみて判断し、実施するか中止(延期)するか決めて連絡しますというメールを幹事全員と講演予定者2名に送りました。

2020年2月25日火曜日

今日の運動はあまり時間の余裕がなかったので、短時間で負荷をかけるために江戸川堤防のスロープを走って上り下りを3往復しました。息が切れましたので、上ったり下りたりする度に少し歩き回って呼吸を整えました。
河川敷には葛飾橋の下辺りから上流に向かって網の柵が張られて工事をしていました。告示板を見ると3社の名前が書いてあり、松戸市の金森建設株式会社が元請けで、千葉県の株式会社マルトシと北海道の株式会社北耕地が下請けのようでした。どうして北海道のような遠くの会社が下請けに参加しているのか不思議な気がしました。





戸定が丘歴史公園に上る石段と山門の横の白梅は満開でした。
江戸川堤防に行く途中のヤマザキデイリーストアーというお店は珍しくシャッターが下りていて、閉店の貼り紙がしてありました。引っ越したのか、何か家族に不幸があったのか、裏に回ってみたら2階のベランダに洗濯物が干してありましたので、引っ越したのではなさそうでした。
閉院のお知らせが貼ってあった戸定整骨院の前を通りましたら、窓にはまだ院長と副院長の名前を書いた表札がそのまま残っていました。
閉店したり閉院したりするのにはそれぞれの理由があるのでしょうが、長年見慣れた景色が変わるのはちょっと寂しい気がします。


 

4月20日の森林部門技術士会総会での講演の仲介をしているN君は私の浦和高校時代の同級生で、今日は夕方5時に松戸駅改札口で待ち合わせをして駅前の磯丸水産で講演の打ち合わせを兼ねて軽く一杯やることになっていました。N君は東京大学の林学を卒業後林野庁の行政官(各地の森林管理局の局長職など)を長年務めたキャリヤ官僚でした。
高校時代の共通の友人のことや、私が過去15年間にわたって松くい虫問題に取り組んでいることなど、いろいろな話題で楽しい時間を過ごしました。日本の官僚は優秀で、戦後の廃墟から現在の日本の復興には官僚の貢献が大きかったと思っているが、安倍内閣の下での官僚のていたらく(森加計問題での財務省、桜を見る会問題での内閣府、定年延長問題での法務省)は何だという私の批判に反論はしませんでした。
講演要旨としてスライド40枚をプリントして、まだ若干修正するところがあるがと言って手渡しましたが、それは約150名の参加者用の配布資料で、その他にホームページ掲載用に150~200字程度の文章の講演要旨を今週末を目途に書いてほしいと言われました。すでに全体の構想ができているので簡単ですので、すぐ対応するつもりです。
N君は俳句が趣味らしく、奥さんと一緒にあちこちウォーキングしながら浮かんだ句を書き留めているとのことで、俳句雑誌「春月」2020年3月号(第348号)を一冊進呈してくれました。彼のペンネームで、詠(よ)んだ句が7句載っていました。
一般社団法人日本林業協会発行の「森林と林業」2020年2月号も持ってきてくれました。国立研究開発法人森林総合研究所の佐藤大樹森林昆虫研究領域長が執筆した研究情報「天敵を用いて害虫を防除する」が載っていました。昆虫病原菌(カビ)のボーベリア・バッシアナがマツカレハの幼虫やマツノマダラカミキリやクビアカツヤカミキリ防除に実用化されていることが紹介されていました。

2020年2月24日月曜日

今朝カリフォルニア州サンタモニカ市在住の娘から国際電話があり、3人の孫たちがかわるがわる電話に出て、天皇陛下と同じ誕生日で79才の誕生日を迎えた妻(孫たちには祖母)にHappy Birthday! と言っていました。
孫娘のAika(愛夏)(14才)はバレーボールの試合でチームと一緒にアリゾナ州に遠征しましたが、インフルエンザに罹ってプレーができず、娘が飛行機で迎えに行って家に連れて帰ってきて、もうすっかり回復したようです。家族全員がAika から感染しなかったかと心配しましたが、家族の他のメンバーは予防注射を打ってあったので大丈夫だったとのことでしたので、安心しました。孫たちの元気そうな声を聞くと、Grandpa とバーバは爺(じじ)馬鹿・婆(ばば)馬鹿になって嬉しくなります。

我が家の出窓を飾っているサクラソウとシクラメンは、まだ花が少しだけ残っていますが、もうそろそろ終わりです。シクラメンは1本の茎に花の蕾(つぼみ)が2個付いている奇形らしいものがありました。スイセンは花が終わってからもしばらく緑色の茎を楽しんでいましたが、それもとうとう駄目になって、妻が片付けてしまいました。




4月20日(月)に予定されている講演の要旨(スライド40枚)を2月末(今週末)までに提出するように依頼されていますが、明日の午前中には大体できると思います。
午後から運動に出かけ、今日は矢切の斜面林と江戸川堤防の間の農耕地を3時間弱ウォーキンギ/ジョギングしてきました。
晴天の下で農作業をしている何人かの農家の姿が見えました。この辺りは、ブランドの矢切のネギに加えて、キャベツやブロッコリやダイコンなどを栽培している人が多いようです。






 



 
矢切地区を流れる坂川では、ヒドリガモの群れ、カルガモ、オオバンが泳いでいました。民家の庭で花全体が白い可憐な感じのスイセンを見つけました。園芸学部構内その他で黄色いスセンはよく見るのですが、花全体が白いのは珍しいと思いました。