2014年6月27日金曜日

このところ忙しくてブログの更新ができない状況が続いていますが、私は元気ですのでご安心下さい。いずれ時間の余裕ができたら、あちこち講演で訪ねた場所で撮った写真をさかのぼって紹介したいと思っています。
7月26日(土)には東京で市民キャビネット主催の「農薬から農業と環境を考える」というフォーラムが開催予定で、私も講演をすることになっています。私との連絡担当のS氏から届いたフォーラムの案内状(プログラム)をそのまま貼り付けておきます。

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 市民キャビネット農都地域部会主催のフォーラムのご案内です。
「農薬から農業と環境を考える」フォーラム(7月26日) のご案内―多くの方々に奮ってご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

【市民キャビネット農都地域部会 シリーズ企画】
 71億人を超えてなお増え続ける人類の食糧生産に、また高齢化の進む日本の農業現場の労力軽減に、農薬は大きな効用があります。反面、環境面では、トンボ等の昆虫や鳥類激減の要因に農薬説があり、EUは、ミツバチの大量死を受けてネオニコチノイド系農薬の使用規制を開始しました( 2年間の暫定使用禁止)。これら農薬の課題を、さまざまな立場から論じ、共に議論してゆきたいと考えています。
連続形式のシンポジウムを2回終え、今回は、全体的なテーマでフォーラムを開催します。(既開催シンポジウムの報告は以下の★★欄を参照願います)

■□:「農薬から農業と環境を考える」フォーラム
   ~ 農薬使用の現状を学び、未来を語る ~ 
      http://blog.canpan.info/noutochiiki/archive/123

 開催日: 7月26日(土)18:00~20:20
 会場 :  港区神明いきいきプラザ 4階集会室A
       港区浜松町1-6-7   TEL:03-3436-2500
      JR浜松町駅北口徒歩4分/都営地下鉄大門駅A2出口徒歩3分
      地図 http://www.toratopia.com/s_map.html             
          
◆プログラム:
 第一部 講演:
 (a)「農薬の役割と環境影響の実態」 
    本山直樹氏(千葉大学名誉教授)
    農水省の農業資材審議会の会長等を歴任の農薬の第一人者

 (b)「ネオニコチノイド農薬 ~EU一時使用中止の動きと日本~」
    水野玲子 氏(NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 理事)
    『新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす』(七つ森書館)の著者

 第二部 パネルディスカッション:
   ~ 多様な視点で現在と未来を論じる ~
  コーディネーター:
   斗ケ沢秀俊氏(毎日新聞水と緑の地球環境本部 本部長)
  パネリスト :  
  ・本山直樹氏(千葉大学名誉教授)  
  ・水野玲子 氏(NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 理事) 
  ・田坂興亜氏(元国際基督教大学(ICU)教授、日本有機農業研究会 幹事)
  ・渡辺伸介氏(イチゴ生産者― 栃木県真岡市)
 
参加対象:農業・環境に関心を持つ市民、学生、NPO、団体、企業、行政、研究者、メディア、等

定 員: 60名(申し込み先着順)
参加費: 会場費・資料代等として1,000円申し受けます。(会員500円)

主 催: 市民キャビネット農都地域部会
協 力: 富士山クラブ、島交流の会、桜山きづきの森、ナルク、 JC総研、
     インキュベーションサーカス 
●お申し込み:
 WEBフォーム( http://goo.gl/Hj5Cnk からお願いいたします。
  (お問合せ先  住本( 080-6730-2106 ) )

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★★ 「農薬から農業と環境を考える」シリーズ企画の開催報告です―

 ① 第1回シンポジウム(3月1日)報告:
   テーマ: 「農薬使用の現状と世界的な潮流」
   http://blog.canpan.info/noutochiiki/archive/107 
  ・報告書(PDF)
   http://blog.canpan.info/noutochiiki/img/20140301report.pdf  
 
 ② フィールドワーク(3月24日)報告―
    第1回シンポジウム講師の研究所(*)へフィールドワーク
  (*)埼玉県農林総合研究センター 園芸研究所(3月24日)
   http://blog.canpan.info/noutochiiki/archive/111                 
   最先端の農業研究の現場を報告いたします。
  ・報告書(PDF)
   http://blog.canpan.info/noutochiiki/img/20140324report.pdf    

 ③ 第2回シンポジウム(5月24日)報告
   テーマ: 「農薬問題ー生活クラブ生協の取り組みから」
   http://blog.canpan.info/noutochiiki/archive/122

2014年6月18日水曜日

7月11日の長崎(諫早市)での農薬シンポジウムの講演の準備をしました。もう少しです。

明日19日(木)は新潟に出かけて明後日20日(金)の夕方遅く帰ってくる予定ですが、6月22日(日)~23日(月)は長野県伊那市と駒ケ根市に出かけて、伊那市役所の松くい虫担当者たちとの会合があります。会合はどういう形になるかまだ聞いていませんが、もしプレゼンテーションをするということになれば、その対応をしなければなりません。準備をするのは21日(土)しかありませんが、ま、何とかなるでしょう。

この2~3日ちょっと喉がいがらっぽくて咳がでて、あまり体調は絶好調ではありませんでしたが、妻の反対を押し切って今日も水元公園に出かけて運動をしてきました。

2014年6月17日火曜日

長崎での農薬シンポジウムの世話人に連絡をしてみたら、すでに詳細な企画ができていて、案内のチラシも送ってくれました。私の講演時間は1時間となっていましたので、それに合わせて話の内容とスライドの準備をします。明日の新潟も、来週の山口も、7月11日の長崎(開催場所は諫早市)も、7月16日の徳島も、聴衆はそれぞれの地元の方たちで別ですので、同じ話でもいいのでしょうが、それでは進歩がなくて面白くないので、基礎的な部分は共通なので同じ話にしても、後半部分では毎回少し違った問題を取り上げたいと思っています。

新潟では、明日の講演の後は新潟市内に一泊し、明後日20日(金)は朝9時に新潟県庁の治山課に寄って松くい虫被害に関する情報を提供してもらうことになりました。その後はレンタカーで胎内市に移動して荒井浜地区における松枯れ状況を視察し、できれば胎内市在住の私の研究室で博士号を取得した卒業生と昼食を一緒にし、新発田市に戻って午後2時に市役所農林整備課の松くい虫担当職員と待ち合わせ場所で合流して、新発田市における松枯れ状況の視察を案内してもらう予定です。

昼休みの運動は少し気温が下がってからと思って、今日は午後4時半頃からでかけました。相変わらず江戸川堤防は散歩をしている人やジョギングをしている人やサイクリングをしている人たちに出会います。10日前(5月27日)にはポピーの花が満開だった上葛飾橋手前の河川敷のお花畑は、すっかり片付けられて、次の花(コスモス?)の準備がされていました。
帰り道交差点で信号待ちをしていたら、追いついてきた犬の散歩をしている40~50代の男性に「こんにちわ」と声をかけられました。こちらも「こんにちわ」と挨拶を返したら、「千葉大の先生でしょ、よく走っていますね」と言われてビックリしました。どなただったか思い出せませんでしたので、もしかしたら何かの問題でテレビに出た時に偶然私の顔を見て、いつも江戸川の堤防ですれ違う人だと思ったのかもしれません。先日の偶然出会った農家の年配の奥さんの時もそうでしたが、知らない間に私の身元を知っている人に見られている可能性がありますので、悪いことはできないなと思いました。と言っても、江戸川堤防を長い時間歩いたり走ったりしている時に近くにトイレがなくて我慢できなくなった時に、河川敷の繁茂している葦(よし)原の中に入って立ちションをするぐらいですが。




2014年6月16日月曜日

新潟で19日(木)に開催される農薬シンポジウムで使うスライドを配布資料の原稿として担当者宛に宅ファイル便で送ってから、すぐ次の6月24日(火)に山口で開催される農薬シンポジウムのスライドの準備にとりかかり、すでに担当者宛に宅ファイル便で発送しました。それぞれシンポジウムのテーマが少し違いますので、前者は農薬に関する基礎と環境問題を中心にし、後者は農薬に関する基礎と食の安全問題を中心にしました。
その次は7月11日(金)の長崎ですから、まだ少し準備をする時間の余裕があります。

運動でまた江戸川を越えて水元公園を2時間くらい歩いたり走ったりしてきました。気温が高くて太陽の陽射しが強い時には、直射日光のあたる江戸川の堤防よりも、木々が多くて日影がある水元公園の方が快適です。カワセミの写真を撮ろうと望遠レンズ付きのカメラを構えてじっと待っている人がいる小さな池の名前は、案内の看板に不動池と書いてありました。
中くらいの大きさのきれいな実がたくさんなっている木があったので、写真を撮ってきましたが、スモモ(プラム)の一種のようでした。地面に落ちている実をいくつか拾ってきて、割ってみたら種は扁平で、食べてみたら酸味が強かったので、やっぱりスモモの一種だと思います。
鮮やかな紫色の花が咲いているアザミのような形の植物もあり、花が終わって小さな種子がいっぱいついて風で飛ばされてどこかに運ばれるのを待っていました。









2014年6月15日日曜日

松戸市長の選挙の投票に出かけたことと、ついでに妻がスーパーの食料品売り場で買ったスイカとキャベツが重いので持って帰ってくれと頼まれましたので、両手で吊るして持って帰りました。

それ以外は朝から晩まで机に向かって集中して新潟での講演の準備をしました。やっとできましたので、明日の朝もう一度見直してから宅ファイル便で送るつもりです。講演は今週の木曜19日ですから、主催者が配布資料をプリントして準備するのにギリギリです。
私はこんな風に準備が直前にならないとできないことがよくあるので、向こうもそれを知っていて催促してこなかったのではと思いますが、お蔭で助かりました。

アメリカ在住の孫たち3人から電話があり、Happy Father's Day! と言ってくれました。カリフォルニア州の小学校ではもう春学期が終わって、これから長い夏休みに入るようです。一番上の叡伝(えいでん)君は日本では小学5年が終わったところですが、向こうでは小学6年から中学1年が始まります。

夜、マナーモードにしている携帯がブルブルしたと思ったら、メールの着信で、ノースカロライナ州の海岸の町Wilmington に住んでいる空手の弟子/親友のEugene Sanchez 君からのHappy Father's Day, Naoki! というメールでした。私が一番年長なので、父親のような(英語ではFather Figure と言います)存在として思ってくれているようです。私の方もすぐ Thank you.  The same to you too. という返信のメールを打っておきました。Eugene 君はキューバ革命の時に両親と一緒にフロリダに亡命してきたスペイン系アメリカ人ですが、確か昨年だったか4人目の奥さんと再婚し、2番目の奥さんとの間にできた二人の娘ももう大きくなって、皆それぞれに頑張って生きています。遠く離れていても、こうやって父の日にメールを一行送ってくれるということは、心遣いの細やかな彼の性格を表しています。

千葉大学空手部で同期だったK君から、昨年と同様に房州の山村にある友人のアトリエ兼キャビン風住居で一泊二日の蛍鑑賞会を企画したとの誘いのメールが届きましたが、6月と7月は各地(新潟、山口、徳島、長崎、徳島、東京、東京)での講演の予定が入っていて、その準備に追われているので参加できませんと返信をしました。同期の仲間はほとんどが定年退職した年代なので、比較的時間の余裕があるのでしょうが、私はまだ欲張って研究をしたり講演活動をしたりしているので、この時期は一泊二日のバケーションを取るのは残念ながら無理です。

2014年6月14日土曜日

「市橋君の更生を支援する会」の幹事の方々3人は7月4日(金)の午前中に松戸駅に来られることになりました。1年振りですから、お会いするのが楽しみです。

昼近くなったら、妻が何か食べる物を作りますかと訊くので、食べると運動できなくなるから要らないと答えました(とは言っても、結局運動から帰ってから食べるのですが)。晴天の土曜でしたので、千葉大学園芸学部の構内を通って、江戸川を渡って向こう側(金町)に行き、水元公園を散策しながら2時間くらい運動をしてきました。

作物学の研究圃場では、毎年この時期は落花生を植えますが、つい先日学生たちが草取りをしたばかりなので今日は草は1本もありませんでした。そのうちすぐ雑草に覆われてどこに落花生があるか見分けがつかなくなりますので、今日はそうなる前(Before)の写真を撮ってきました。
構内には花弁の色に変異があるいろいろな額紫陽花(がくあじさい)が咲いています。

江戸川に行く途中で横切る坂川では、いつもよく見る大きな鯉(こい)とは違う水面の動きがあったので近寄ってよく見たら、魚の死骸を何匹もの亀がつついて食べているところでした。亀にとってはご馳走だったのでしょう。かなり大きなスッポンも長い首を伸ばして食いついていました。
水元公園にはいろいろな木があるので、見ながら歩くのは楽しみです。クヌギの木とコナラの木は幹の色や樹皮の凹凸はよく似ていますが、クヌギは葉が細長くて葉縁が鋭い突起状になっているのに対して、コナラは葉の形がやや丸くて鋭い突起状になっていないところが、見分けるポイントのようです。
大雨で池の水が溢れてできた水たまりでは、子供たちがオタマジャクシを網や手で捕まえようとしていました。
今日は青い空に真っ白な雲が浮かんだりしていて、夏のような印象を与えていました。











2014年6月13日金曜日

今日が締め切りだった徳島での研究会で発表予定の講演要旨を大会事務局に送りました。
午後4:10からの千葉大学園芸学部での講義計画(時間配分など)を再確認し、3時半過ぎに会場に行きました。講義棟の改修工事が遅れているので、戸定ケ丘100周年記念ホールが教室代わりに使われています。早目に着いて誰も来ていなかったので、教室の写真を1枚撮りました。

TA(ティーチングアシスタント)の学生がスライドプロジェクターやスクリーンやマイクなど全部準備しておいてくれました。今年は受講生が約80人(その中、社会人が約10人)で例年より少し多いとのことでした。食品安全ビジネス論という講義科目の中の「食品安全と農薬」という部分を担当しました。1時間半の講義を少し時間オーバーして終わってから、スクリーンに私のメールアドレスを写して、質問のある人はメールを送るようにと指示したら、3年生の学生からメールが届きました。早速以下のような回答を送っておきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇〇〇〇君
メールをありがとう。
(1)誤解してほしくないことは、無農薬栽培や有機栽培で作られた作物が安全でなかったり美味しくないという訳ではないということです。これらの人たちは自分の商品の差別化をするために、通常栽培(化学肥料や農薬を使った)作物は危険で健康にもよくないという宣伝をして(直接的にはそう言わなくても今日の最初のスライドで見せたようなそれをにおわす表現をして)、それに比べてより安全でより美味しくてより健康によい(栄養価値が高い)ということをセールスポイントにして高価格で販売しているということです。しかし、残留農薬濃度については通常栽培でも全く問題はないので安全性に差はないし、科学的な検証では栄養価値についても差がないし、味や風味についても差がないというのが実態です。無農薬栽培や有機栽培でも病害虫・雑草は発生するので、それらの防除に農薬の代わりに使われる代替資材の中には農薬が混入されている場合があるということは、使用基準が定められていない分だけより安全ではないと言えるかもしれません。味や栄養成分は無農薬と通常栽培だからではなく、どういう栽培をするかで違ってくる筈です。特に味については主観が影響し、無農薬栽培・有機栽培は美味しい筈と信じている人には美味しいと感じる筈ですし、私は個人的には、同じものを自分の体調によって(運動した後や空腹の時)美味しいと感じたり、(全く運動をしない時や満腹の時は)ちっとも美味しくないと感じたりします。化学肥料や農薬を使った通常栽培は体にも環境にもよくないというイメージが繰り返して宣伝され、サブリミナルに頭に刷り込まれてしまっている人に、そうではないということを知ってもらうのは困難です。科学的な検証データを示して、理解してもらうしかないかもしれません。無農薬栽培や有機栽培をやっている人たちはビジネスとしてやっているので、君がそれを止めようとすると、営業妨害と見なされて嫌がらせをされるかもしれません。彼らの嘘を暴露した私に対しても、弁護士を通して脅迫状が送られてきたり、夜中に無言電話がかかってきたり、私の名前と電話番号で通販に注文を出されたり、といったストーカー行為をされました。君の場合はまだ学生ですから、人を説得するよりも、君自身で情報を収集して事実を検証する方に時間とエネルギーを使った方がよいでしょう。例えば、栄養価値については今日の私のスライドで紹介したイギリスの食品基準庁が発表した報告書を探して読んでみるとか、味・風味についてはアメリカの学会誌に発表された論文を探して読んでみて、自分自身で私の言ったことが正しいかどうか確かめてみてはどうですか。両方の文献とももちろん英文ですので、英語の勉強にもなります。
(2)消費者が農作物を購入するにはいくつかの方法があると思います。スーパーの食品売り場、個別の八百屋、農家やJAの直売所、生協や大地の会やラデッシュボーヤのような宅配便、など。消費者はそれぞれの事情や何に価値があると信じるかで、購入方法を選択しているのだと思います。君が何故スーパーマーケットの安価で安全な農作物を守りたいと考えるのかわかりませんが、学生の立場としては、スーパーマッケットに並んでいる商品がどこで作られてどういう流通経路でそこに並べられているのか、生産者(農家)はどれだけの収入を得ているのか、スーパーマーケット側はどれだけの利益を得ているのか、賞味期限切れで廃棄されている分はどれだけあるのか、などを調べてみるのもよいと思います。農家と顔の見える関係や地産地消を大事にするには直売所という選択もあるでしょう。
君は3年生ということですと、できるだけいろいろなことに興味を持って、勉強して視野を広げて下さい。それが君の将来の発展につながります。
本山直樹
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夕食後ひょっと窓の外を見たら、満月がきれいに上っていたのでカメラを持ち出して写真を撮ったら、間もなく雲の間に隠れてしまいました。
明日からは、来週から始まる各地での講演の準備を大急ぎでしなければなりません。



2014年6月12日木曜日

8月6(水)~7日(木)に東京で開催予定の「ゴルフ場防除技術研究会」での講演の相談に、事務局を担当しておられる神奈川県のR社の社長が松戸駅に約束の10時に来られ、近くの喫茶軽食レストランでいろいろ情報交換をしました。昨年か一昨年か忘れましたが、埼玉県にある名門ゴルフ場の嵐山カントリー倶楽部で講演をしたのとは違う団体でした。私はあちこちで講演をしていますので、どこかでお目にかかったどうか忘れていましたが、お会いするのは初めてだとのことでした。
私がゴルフ場の農薬問題を研究テーマにしていたのはずい分昔(当時の千葉県知事がゴルフ場の建設ラッシュに歯止めをかけるために新設ゴルフ場は無農薬管理をしないと認可しないと宣言した頃)で、最近は離れていましたのでちょっと躊躇があったのですが、多くのゴルフ場では芝だけでなく松林も重要な景観の一部らしく、松くい虫防除の薬剤散布の話でよいとのことでしたので、それなら一番自信のある分野ですからと講演を引き受けることにしました。一般消費者ではなく、実際に緑地の病害虫・雑草の防除に日々携わっておられる方々が対象ですので、また新しい出会いがある筈で楽しみです。

農薬ばく露は一般消費者や市民よりも、散布作業者が最も高濃度の農薬にしかも頻繁にばく露される可能性が高いので、その方々の健康リスクを低減するために散布作業中の経皮ばく露量と吸入ばく露量を測定したいのですがとお話しましたら、いつでも協力しますとの回答でした。トラクターに乗って芝生に下向きに散布する場合、鉄砲ノズルで立木に上向きに散布する場合、スパウターや無人ヘリコプターで松林に散布する場合の作業者ばく露がどの程度になっているのか、是非きちんと測定してデータを取ってみたいと思っています。
今年は新しい出会いで、新しい調査研究のチャンスが開けてきそうです。

山口県や長崎県や徳島県や新潟県での農薬シンポジウムの担当者から、航空券や新幹線の切符の手配や、宿舎の手配や、講演要旨などの連絡が次から次に届いていて、そろそろまた尻に火が付きかかってきました。先ずは、明日が提出締め切りの徳島での研究会での講演要旨を仕上げることと、明日の午後の千葉大学での講義の準備をすることが優先順番です。

2014年6月11日水曜日

平成26年度木材保存剤等性能審査委員会安全性部会が東京の南砂町にある公益財団法人日本住宅・木材技術センターで午後1時10分から開催され、私も委員の一人ですので出席してきました。

木造住宅をシロアリの被害から守るために使われる薬剤は、床下の土壌に処理するものや、床下の木材の柱に塗布するものや、パネル板の中に接着剤と一緒に処理するものなど多様ですが、今日は新規に申請のあった防蟻・防腐目的の3製剤の安全性について検討しました。住宅の床上の空間は24時間365日人間(その中には乳幼児や妊婦や高齢者も含まれる)が居住して呼吸する場所ですから、委員会が必要と考える全ての試験データや情報を提出してもらって、厳しい審査をしています。私が委員会に加わってから何年も経ちましたが、当初に比べるとずい分進歩をして、申請者が委員会の要求に応えてしっかりした資料を提出するようになりました。
今日審査をした3製剤についても、1剤の床上で測定した気中濃度について説明を求めることにしましたが、3剤とも安全性に問題はないという判断で合格にしました。

6月24日(火)は山口市で開催される一般市民対象の農薬シンポジウムで講演をし、パネルデォスカッションにもパネリストとして参加することになっていますが、ネットで羽田-山口宇部の往復航空券を発注しました。2週間前の早割格安価格で購入するには今日の5時までに代金を振り込むようにと言われて、東京での委員会から帰宅してすぐ、近くのコンビニで振り込んでやっと間に合いました。普通運賃だと片道で35,890円なのが、往復で26,380円で購入できるのはどういう仕組みなのか不思議な気がします。

昨夜遅く、アメリカのノースカロライナ州に住んでいる1969年からの空手の弟子/親友のWayne Brown 君からメールが届きました。オートバイに乗っていて女性が運転する車とぶつかってオートバイも体も跳ね飛ばされて空中に舞って、落下した時に足の骨折や柔組織の剥離などの重傷を負って、Air Ambulance というから多分救急用ヘリコプターか飛行機ではないかと思われますが、病院に運ばれて今から手術を受けるとのことでした。私は今朝はゆっくりメールを打つ時間がなかったので、簡単な返信のお見舞いのメールだけ打って出かけました。私が1969年に博士課程2年の途中で名古屋大学大学院を休学してノースカロライナ州立大学大学院PhD課程に留学して空手を教え始めた時に、彼は多分大学2年生ぐらいだった筈ですから、今は65才くらいになっている筈です。娘・息子に孫がいますので私と同じおじいさんですが、重傷を負って手術をする前に身動きできない病床からスマートフォンで日本にいる私にメールを打って知らせてくれたことは嬉しいことです。

「市橋達也君の更生を支援する会」の3人の幹事と私は、7月4日(金)に松戸で集まることになりました。幹事2人はわざわざ遠くから来て下さるので、千葉大学園芸学部の市橋達也君が勉強していた研究棟を見学して、すぐ隣接する戸定歴史公園(徳川昭武公の別邸がある)を散策してから、どこかで食事をしながら年に1回の状況確認をすることになると思います。

2014年6月10日火曜日

午後2時半からホテルラングウッド日暮里というところで一般社団法人日本植物防疫協会の総会と懇親会があり、私も正会員の一人なので参加してきました。殺虫剤と殺菌剤について、農薬登録に必要な薬効・薬害試験・作物残留試験・土壌残留試験などを農薬メーカーから受注したり、シンポジウムや研修会を開催したり、植物防疫関係の出版事業などをやっている法人です。国(農水省や環境省)からの調査事業の受託もやっていて、その中の一つは「防護装備の見直しに向けた散布作業者曝露に関する調査」で、最も高濃度の農薬に曝露する可能性があるのは散布作業者自身(農家)ですから、そのリスクを減らすための調査は重要な課題です。
収支決算を見ると、平成25年度の試験研究の受託課題数は3,308課題、件数は8,041件で、平成26年3月31日現在の資産合計は51億円ですから、協会の活動や経営は盤石という印象を受けました。

懇親会ではいろいろな立場で植物保護に関わっている方々が参加されていましたので、久し振りにお会いする方もいて楽しいひと時を過ごしました。


2014年6月9日月曜日

午後3時に有楽町駅近くの港区立エコプラザに行きました。3階の会議室で待っておられた市民キャビネットの農都地域部会の4名の幹事(幹部?)の方々と初対面のご挨拶をしてから、5時過ぎまで2時間以上、7月26日(土)18時~に予定されている「農薬から農業と環境を考える」フォーラムをどのように実施したらよいか相談しました。

2014年6月8日日曜日

NHKテレビで日曜の朝8時から25分間やっている「小さな旅」という番組で、今日は「砂に咲く夢」と題して千葉県館山市の平砂浦の砂山と農業をやっている地元の人々を紹介していました。私たちが植樹されたマツ苗が大量枯死した原因調査をしている場所で、登場人物もほとんど知っている人たちばかりでした。昭和24年から植樹を開始して60年以上かけて育成・保全してきた見事な松林が、何故急激に松くい虫被害で壊滅状態になって、今また植樹が再開したかの掘り下げた説明はありませんでしたが、砂浜に植樹する古い映像と現在の植樹区画の映像が出てきたのは、比較ができて貴重でした。
先日、私が平砂浦を訪ねた折に切り花の向日葵(ひまわり)をたくさんいただいた山崎喜一郎氏のご家族も登場していました。

昼頃には雨が止んだので、下流に向かって左岸の江戸川堤防を矢切の渡しの辺りまで歩き、小説「野菊の墓」に田園地帯として出てくる農耕地の中の小道を通って矢切・栗山の斜面林まで行きました。途中、坂川を渡る矢切(やきり)橋のたもとには、「野菊の墓」の説明の碑がありました。帰りは江戸川堤防に戻らずに、斜面林のすぐ下の道を歩いて帰ってきました。ちょうど2時間くらいのいい運動になりました。斜面林の上は、現在は住宅地とバス道路になっていますが、1906年当時は林や畑だったのではと想像しました。小説の中に山の畑に行って綿をつんでくるようにという件(くだり)があります。
案内板を見ると近くには貝塚もあるようなので、もっと前の時代にはこの辺りまで東京湾が入り込んでいたのでしょう。
江戸川は昨日の大雨で増水し、河川敷の江戸川ラインゴルフ松戸コースの芝生は冠水して、半分ぐらいは水浸しでまるで池のようでした。








 


2014年6月7日土曜日

アメリカ人の義理の息子は、人工衛星を使って映像をテレビ局に送る仕事をしていますが、ワールドカップサッカーの日本チームの試合の映像を日本のテレビ局に送るために6月4日にカリフォルニアの自宅を発ってブラジルに行き、7月12日まで1ケ月ちょっと滞在するとのことです。その間は、娘は一人で孫たち3人の世話で大変だろうなと思います。

先日ジョギングの途中で話しかけた江戸川堤防に行く途中の小山(こやま)の農家の奥さんの畑が、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」に描かれている矢切(やきり)にあるということで、小説が書かれた1906年頃の景色はどんなだったろうと興味が湧いてきました。ネットで注文しておいた舵社のデカ文字文庫版の本が届いたので、早速読み始めました。15才の政夫と17才の民子の話が古い漢字使いで書かれていますが、当時の社会の雰囲気が想像でき、大変興味深い小説です。多分、2~3日で読み終わると思いますが、その上でいつも歩いたり走ったりしている矢切の景色を眺め直してみるつもりです。
大学を卒業してからずい分長い間(約50年)仕事に追われる毎日で、ゆっくり小説を読むような気持ちの余裕はありませんでしたが、この頃そんな気持ちになったということは、私も歳(とし)をとったということかもしれません。

梅雨に入って間もないというのに、わずか1日で6月1ケ月分に相当する記録的な大雨が降ったところがあって、あちこちでがけ崩れや水死事故が起こっています。今日は散髪に行った以外は、机に向かって小説を読んだり、7月の学会で発表する講演要旨の訂正をしたりしました。
来週の金曜13日には千葉大学園芸学部の公開講座で講義をすることになっています。ティーチング・アシスタント(TA)をしている大学院学生から配布資料を受講生の人数分プリントするので原稿を送ってほしいというメールが届きましたので、すでに準備がしてあったパワーポイントのスライドを早速宅ファイル便で送りました。

2014年6月6日金曜日

不思議なことがあるものです。「市民キャビネット」のS氏から、私が9日(月)に訪ねて「農薬から農業と環境を考える」フォーラムについて打ち合せをすることになっている場所の案内をメールに添付して私のメールアドレス motoyama335@aol.com  に送信したのに、届かずに戻ってきたという電話がありました。以前も2~3回同じようなことを言ってきた方がおられたので、アドレスをコピーして貼るのではなく、新たに打ち込んでもらったら届きましたとお伝えしました。何時間かしてメールをチェックしても届いていないので、私が予備的に使っているもう一つのメールアドレス motoyama335@yahoo.co.jp  をお知らせしたら、今度はちゃんと届きました。他のほとんどの方からのメールは問題なく届いているのですが、メールアドレスにも相性の悪い組み合わせがあるのでしょうか。それとも aol のウィルスに対するガードが高くて、S氏からのメールを不良メールとして拒絶してしまったのでしょうか。

車を運転してあるリゾート施設の近くを通ったら、ツツジ(サツキ?)の花が満開で雨の降る中で生き生きとしているのが目に留まりました。あんまりきれいなので、車を止めて写真を1枚撮ってきました。もうそろそろツツジの季節は過ぎて、アジサイの季節かなと思っていましたが・・。

2014年6月5日木曜日

関東甲信越も今日から梅雨入りだそうですが、午前中降っていた雨が昼頃は止んだので、運動に出かけました。体育館の男子更衣室の床がまた砂でザラザラしていたので、箒(ほうき)で掃いてからモップがけをしました。先日も同じように掃除をしていたら、シャワーを浴びに入ってきた学生が清掃の人ですかと声をかけてきたので、この大学の名誉教授だよ、あんまり汚いのに学生諸君は誰も掃除をしないので私が週に1回は掃除をしているのだよと言ったら、驚いた顔をしていました。

江戸川の上流に向かって往復10Km 歩いたり走ったりしてきましたが、雨上がりで気温も低かったので楽でした。昨日の農家の門の前を通ったら奥さんがおられたので、こんにちわ、またお会いしましたねと挨拶を交わしました。門の前の花の名前を訊いたら、ゴテチャ(色待宵草)という耳慣れない名前を教えてくれました。家に帰ってネットで調べたら、
http://www.jtw.zaq.ne.jp/tanakun/watch3/gote.htm 
アメリカ原産だそうです。

畑はどこにあるのですかと訊いたら、矢切(やぎり)にあって、時期によってキャベツ、ネギ、枝豆などを作っているとのことでした。息子さん達と2世代同居しているが、息子さんは市役所に勤めているので農業は自分たち老夫婦の時代で終わりですと言っていました。矢切の辺りは、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」が書かれた1906年頃は水田がほとんだったのではないでしょうかと松戸の昔の話になったら、この辺りは自分がお嫁に来た頃は小山(こやま)村と呼ばれていて、江戸川も橋がなかったので小向(こむかい)というところから渡し舟で川を渡っていたと話してくれました。

緑地環境学科の女子学生を千葉県森林研究所でマツノザイセンチュウの培養と接種技術の研修を受けさせるために、どういう手続きが必要か確かめるために同研究所に勤務している園芸学部の卒業生のF氏に電話をして平砂浦のマツ苗の大量枯死の原因解明をしていることを話したら、予期しなかった面白い情報が入りました。平砂浦の大量枯死が起こった区画では、抵抗性のマツ苗を植樹したが、抵抗性を検定するために、植える前にマツノザイセンチュウを接種した苗を植えた筈だとのことでした。枯死苗の地際部分の輪切り切片を作ってマツノザイセンチュウのDNA診断をすると、陽性反応を示しましたが、ベールマン法では線虫そのものは分離できず不思議だったのですが、接種したマツノザイセンチュウ自体は死んで、DNAが切片の中に残っていて反応したと考えれば理解できます。
これでもう、マツノマダラカミキリが発生していない時期にマツノザイセンチュウがどこから来たのかは考える必要がなくなり、可能性のある残りの要因を一つ一つチェックしていけばよいということになります。

松くい虫問題を一緒に研究している樹木医のA氏から、新潟県庁が発表した資料が送ってきました。それを見るとヘリコプターによる有機リン殺虫剤の散布を中止してから徐々にマツノマダラカミキリの密度が高まり、3~4年後には松くい虫による被害材積量が急増して、昨年は過去最悪になったことが明らかです。千葉県や出雲市で起こったことと全く同じ状況です。農薬散布は松くい虫防除に効果がないと驚くべき主張をして反対活動をする人がいまだにいますが、散布を止めたら激害が発生する事実に対して、また何か屁理屈を考えるのでしょうか。そのためにマツがどんどん枯れていくのですから、こういう無責任な姿勢は、大学紛争当時に言葉巧みにマスコミも使って大衆動員をして暴れまわって大学破壊活動をしていた過激な団体とそっくりです。
私は6月19日は新潟市で開催される農薬シンポジウムで基調講演をすることになっていますので、一泊して翌日県庁を訪ねて、さらに詳細な情報を入手してこようと思っています。また、私たちが新潟県のいくつかの市町村で何年間か調査研究をしてきた海岸砂防林の現在の状況視察もしてこようと思っています。

2014年6月4日水曜日

午前中は机に向かって仕事をし、昼は昼食を食べてしまったので運動には午後4時頃から出かけました。江戸川に行く途中に農家の門があって、いつもいろいろな花が育ててあるので楽しませてもらっていました。今日はたまたま花の世話をしている年配の奥さんの姿が見えたので、いつもきれいな花を楽しませていただいていますとお礼を言ったら、いつもこの道を通ってジョギングに行っている千葉大の先生ですねと言われてびっくりしました。誰もこの辺りに顔見知りの人はいないと思っていましたので。昔しばらく散髪に行っていた近所の床屋さんの奥さんから聞いたとのことでした。その方とも私が大学に勤務していることを話したことはありませんので、多分いつか私が農薬問題でテレビの取材を受けているのを偶然見て、自分のところに散髪にきていたお客さんだと気が付いたのでしょう。それにしても、今まで一度も話したことのなかった農家の奥さんが私がいつもこの道を通ってジョギングしていることをご存知だったとは、知らない間に覚えられていたということですから、悪いことはできないなと思いました。

何年か前に千葉大学園芸学部の女子学生が殺される事件がありましたねと言われて、その事件とほぼ同じ頃市橋君の事件もあったという話になり、「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」や「市橋達也君の更生を支援する会」のことなどしばらく立ち話でおしゃべりをしました。顔見知りになりましたので、これからはこの家の門の前を通る時は、声をかけられます。偶然の出会いは不思議です。

マテバシイもスダジイもクヌギもコナラも若葉が出てきたと思ったら、よく見るとすでに小さなドングリができていました。水元公園には小合溜(こあいだまり)と呼ばれる大きな池の他にも、木々に囲まれたところに小さな池もあり、よく人々が望遠レンズ付きのカメラを向けてシャッターチャンスを狙っています。側を通りかかったら、ちょうど池の縁に立てられた小枝にカワセミがとまっていましたので、私も持参のカメラで写真を1枚撮りました。何時間も待たずに、偶然カワセミに出会えたのですから、ラッキーでした。
園芸学部のある戸定が丘の斜面林の木々も緑色が大分濃くなってきました。

ジョギングの途中で先日連絡のあった「市民キャビネット」のSさんから携帯に電話があり、来週の月曜の午後に幹事の方々4人でフォーラムの打ち合わせに来たいとのことでした。松戸まで来られるとのことでしたが、向こうは4人でこちらは1人なので、私の方が浜松町の事務所に出かけることにしました。定年退職して自由に使える研究室がなくなって、喫茶店では周りの人たちに気を遣わなけれならないので、こういう時に不便です。








2014年6月3日火曜日

「市橋達也君の更生を支援する会」の幹事お二人からお手紙が届き、ゆうちょ銀行の口座通帳のコピーが同封されていました。

平成25年5月29日に新規に口座開設
平成25年6月3日にモトヤマナオキから送金 1,274,852円
平成26年4月1日に利子受取252円(利子315円-税金63円)で 1,275,104円
平成26年5月29日に入金5,000円で 1,280,104円
平成26年5月29日に入金5,000円で 1,285,104円

「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」の支援金から弁護団に弁護料その他を支払った残金1,274,852円を新たに立ち上げた「市橋達也君の更生を支援する会」に全額振り込んでから、今日でちょうど1年経ったことになります。新たな入金5,000円ずつは、幹事のお二人が支援金として振り込んで下さったようです。

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本山先生

ご無沙汰いたしております
毎日お天気が不安定ですが、お元気でお過ごしでしょうか?
市橋君の口座を開設し今日でちょうどいち年になりました
通帳のコピーを同封します ご確認下さい
市橋君のことを思うと毎日切ないです
気がかりな事は計り知れませんが
その中で少しでも穏やかに生活してほしいと願っております
落ちついた場所でゆっくりお話ししたいと
思っております
ご都合のつく日を又〇〇さんと相談し
お知らせ下さい
又お会いできる日を楽しみにしております
お元気で

5月29日
〇〇〇〇
〇〇〇〇
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早速、もう一人の幹事の〇〇さんにメールでこの旨お伝えし、ご都合のつく日をお伺いしました。市橋君が罪を償って仮出所の審査を受けるのは約30年後のようですから、それまで皆様からお預かりした支援金を幹事お二人に管理していただいて、年に一度幹事3人と私で会って、その時点での状況を確認し合えたらと思っています。もっとも、年齢的に私は途中であの世に旅立つことになると思いますが、30年後に市橋君が仮出所できて、支援者が支援金を手渡せすことができれば、支援者の気持ちが伝わって本人にとってはどんなにかありがたいことかと思います。

2014年6月2日月曜日

千葉大学園芸学部の事務に電話をして、先週の金曜の夕方に私との連絡方法を教えてほしいと言われた方の電話番号を教えてもらい、こちらから電話をしてみました。鳩山内閣の時にできた全国のNPO法人の活動や意見を社会に情報発信する「市民キャビネット」http://www.nalc.jp/Tokyo/shimin-cabinet/top.htm という組織のS氏で、「農薬から農業と環境を考える」(案)というテーマのフォーラムを7月26日(土)に企画しているので、第一部の基調講演に、農薬に批判的な立場のもう一人の演者とならんで、私にも参加してもらえないかという依頼でした。

他にも打診してみたようですが、断られて、皆さんが私を推薦したとのことでした。私は産官学で言えば「学」の出身で、特定のグループの利害にかかわらず、事実を見て是々非々で判断し発言する立場ですから、どなたとでも一緒のテーブルに座ることができます。ちょうど日程的にも予定が入っていない日時でしたので、参加を了承しました。メールアドレスをお知らせしましたら、早速「市民キャビネット」の活動とフォーラムの企画案が届きました。
どういうことになるか、楽しみです。

今日もかなり暑くなるという天気予報でしたが、昼休みに体育館の男子更衣室の掃除とモップがけをしてから、東京湾に向かって江戸川堤防の左岸を下流方向にちょうど2時間ぐらい歩いたり走ったりしてきました。今日はそのつもりでカメラを持参して、写真を撮ってきました。この間まで赤い実がついていたクチナシの木に白い、いい匂いのする花が咲いていました。河川敷の江戸川ラインゴルフ松戸コースの芝生は緑が鮮やかで、たくさんのグループが気持ちよさそうにプレーをしていました。

「矢切の渡し」の辺りの堤防下は、遠くの斜面林までの広大な農耕地で、いろいろな作物が栽培されていました。伊藤左千夫が1906年1月に雑誌「ホトトギス」に発表した小説「野菊の墓」http://www5b.biglobe.ne.jp/~michimar/hon3/041.html にちなんだ碑が立っていて、堤防と直角に続いている農耕地の間の細い道の突き当りが、遠くに見える斜面林で、その高台に小説の主人公は住んでいたようです。そこから見える田園風景のことが小説には書いてあると碑には説明がありました。今は写真のようなネギやキャベツやジャガイモやトウモロコシなどが栽培されていますが、1906年頃は、多分ほとんどがお米を作る田んぼだったのではないかと想像されます。