2011年2月28日月曜日

2月25日に振り込まれた方(12回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は30,000円、延べ242人からの合計額は2,835,565円になりました。ありがとうございました。この方からはメールでメッセージもいただきました。

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時の流れは早いもので私が『市橋達也君の適正な裁判を支援する会』を知り先生にメッセージと送金をし始めて一年になろうとしています。この先生のサイトで先生や支援される方々のお考えやお気持ちを読ませていただき、この温かい想いが早く市橋さんに届けばいいのに。。。と、いつも願っています。

今市橋さんは心身ともにどのような状況なのでしょうか。。。? 私は市橋さんに『貴方は独りじゃないですよ。いつだって誰かが貴方のことを想い祈っています。』と早く伝えたいです。過ぎた日々を取り戻すことは出来ませんが私自身、市橋さんの手記を何度となく読ませて頂いて本当に・・本当に・・悔やまれてなりませんし泣けてしまいます。

裁判が近づいて又酷いバッシングや都合いいようにイジメのような報道がされるのではないかと不安と心配でたまりません。罪は適正・公正に裁かれなければいけませんが願わくば有期刑である事を祈っています。そして市橋さんが一日でも早く更正されることを心から信じ祈っています。
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市橋君の手記については、テレビのタレントやネット上の書き込みで批判的なコメントが多いということを気にしている方がおられるようですが、ある出版社の編集部員が昨日(2011年2月27日 日曜日)の朝日新聞の書評欄に高く評価した書評が載っているという情報を送ってくれました。佐々木俊尚というジャーナリストが、『「文学」に昇華した逃亡物語』という題で、興味深い解析をしていますので、見逃した方のために一部を引用しておきます。
『・・・これは立派な「文学」だ。・・・本書を「不道徳」と非難する人は、罵(ののし)りながらも本書を買っているのだろう。テレビのワイドショーで、司会者が「許されませんね」と眉をひそめつつも殺人事件をエンターテインメントとして消費するのと、同じ構造だ。本書を「不道徳」と捉えることは、実は自らが衆愚的なニュースの消費者に陥りかねない、という危険な罠(わな)が潜んでいるのである。(幻冬舎=1365円、4刷10万部)』
手記が批判される状況は、事件発覚当時や、身柄が拘束された当時、市橋君の本当の姿とは無関係に、メディアが寄ってたかってバッシングをしたのと似ているなと感じました。

この記事のすぐ下に、「週間ベスト10」という統計があって、2月22日、トーハン調べ単行本・ノンフィクション部門のよく売れたトップ10冊の本のリストがありますが、市橋君の手記「逮捕されるまで」は5位で、幻冬舎の本はその他にも3冊含まれています。同じ出版社の本がトップ10冊の中に4冊も含まれているということは、よっぽど編集方針が時宜を得ているのでしょう。

市橋君の卒業論文のコピーと1年生の時に選ばれたデザイン作品が載っている小冊子をご覧になった支援者から、以下のコメントが届きました。
「小冊子は、市橋達也さんの実習Ⅰとして選ばれた作品と、全体的に見て環境デザイン学がどのような事を学んでいるのか知ることが出来ました。イスの発想は感性が優れてると感じました。卒論は、ディズニーランドの樹木の種類や配置の役割など、細かく分析されていて、学生としての実績を感じました。卒論の内容から、かなりの回数足を運んで、細かく材料を集めたり調べたりしてるのが受け取れます。事件当時は、ディズニーランドで外国人をナンパしてたとの報道も有りましたが、卒論を見ればそのような目的で無い事が分かります。ナンパしてた事で、外国人女性に興味が有り、計画的な犯行と結びつけられる可能性も有りますので、卒論から本来の目的がきちんと証明出来ればと思いました。
今回、本山先生から卒論と小冊子をお貸し頂き、実際に直接見れた事と、彼の大学時代の学習成果を感じ取れた事に感動しました。本当に有難うございました。」
卒業論文のコピーと小冊子は、他にも見たいという支援者が何人かいますので、順番にお送りしています。

今日は妻がカリフォルニア州のサンタモニカ在住の娘の家族に電話をしたら、アメリカ人の義理の息子が3月20日のロサンゼルスマラソンに出場するために、週3日20kmずつ走ってトレーニングをしているとのことでした。まだ娘と結婚をする前に、どれくらい根性がある男性か試験をする目的もかねて、サンタモニカの海岸を私と一緒に1時間走らせてみたら、フウフウ言いながらもついてきて完走し、娘と付き合ってもよいという父親の試験に合格したのを思い出しました。今は逆に、高齢化してかつメタボ気味の私の方が義理の息子の試験に不合格になるかもしれませんが・・。

2011年2月27日日曜日

2月22日に初めて支援金を振り込まれたもう一人の方からメールのメッセージが届きました。

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 先日、少しばかりですが、支援金を送金しました。本当に少額で申し訳ありません。(本山:金額の多寡にかかわらず、支援金は全て大変ありがたく受け取らせていただいています。その積み重ねが大きな金額になり、それが弁護団の活動をサポートし、それによって市橋君に適正な裁判を受けさせることが可能になります。)
 本山先生のブログ、定期的に拝見しております。市橋さんが拘置所内で弁護士さんが差し入れた聖書を読まれてるようでホッとしました。教晦師による指導などは受けてらっしゃるのでしょうか?
 私の個人的見解ですが、市橋さんは運の強い人(悪運が強いというか)だと思いました。手記にもあったように潜伏した島で一匹の仔猫との出会い、一緒に過ごして蛇がいることを鳴き声で知らせてもらい、その蛇を焼いて食べたり、まして毒蛇だなんて読んでてヒヤヒヤしてしまいました。どんなに罪を悔やんでも逃亡していては自分を追い詰めるだけで何の償いにもなりません。その猫は神様からの「しっかり生きて罪を償いなさい」というお告げで巡り合わせたように思えてなりません。神様は彼の心情をお見通しだったのでしょう。私はその猫を「 猫神様 」と名付けました。市橋さんはこれから過酷な長い道を歩まなければならないでしょうし、彼自身が乗り越えなければならない問題もあるかと思いますが、本山先生をはじめ、支援者の方々と共に私もサポートしていくつもりです。
 裁判の争点は殺人に相当するかどうか とありますが、強姦についても妙な部分があるのでは と感じました。現にリンゼイさんから個人教授する旨の連絡をしており、部屋を訪ねたのも任意の上など結果的に密室で男女が二人きりになる場をつくってしまってるのですから。いずれにせよ密室での出来事…彼自身の証言にかかってる点は同感です。
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男女の関係は複雑で、強姦に至る背景や当時何が市橋君をそういう行為に走らせたのかは私たち第三者にとっては不明です。こういう苦境に追い込まれた市橋君に同情して、リンゼイさんにも責任があったかもしれないと想像することは慎むべきだと思います。市橋君自身は、弁護団に「強姦したことは事実です、悪いことをしました」と素直に罪を認めているようです。娘を失ったリンゼイさんのご両親の悔しさは、人間としての理性を失わせて(目には目を、歯には歯をという動物的本能で極刑を求める)当たり前かもしれません。今は、これから裁判が行われることだからと弁護団からの助言があるようですが、市橋君は事件そのものについても手記を書きたいという意志を持っているようですので、いずれ何故そういう行為に走ったのか市橋君自身の口から語られる時がくるかもしれません。それは、日本の社会に大勢いるかもしれない市橋君と同じような若者が、同じ間違いを起こさないようにするために貴重な証言になるのではと思います。

今年も、4月29日に鶴見川沿いで行われる横浜駅伝大会に私も千葉大学走友会チームの一員として参加する申し込みをしました。メタボ気味でかってない最悪の体調ですので、今から2ケ月トレーニングして走れる状態にもっていかなければなりません。今日は昼頃、江戸川の土手を景色を眺めながらゆっくり 8km ジョギングしましたが、早春の陽射しが心地よく感じられました。

2011年2月26日土曜日

今日も支援金が届きました。2月24日に振り込まれた方(8回目)からです。ありがとうございました。これで支援金の現在高は20,000円、延べ241人からの合計額は2,825,565円になりました。
2月22日に支援金を初めて振り込まれた方からは、メールで次のメッセージが届きました。

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はじめまして。 私は○○在住の31歳の会社員で2児の母です。
「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」での本山先生の意思に大変心打たれておりました。おっしゃるとおり、彼には適正な裁判を受けてもらいたく私にも何か出来ないかと思い、わずかですが○○円を振込まさせて頂きました。

市橋氏に関してはニュース等でしか情報を得ることができませんでしたが、先日発売された手記を読み、彼のいろんな思いが伝わってきました。許されぬ行為から派生した月日を綴った内容ではありますが、彼の苦しみや葛藤を垣間見ることができ、感動しました。彼の人生において、経験する事柄の順番がもし違っていたら、もっと早くに豊かな人間性を持てたんじゃないか、と思いました。
自分の犯したことについて、しっかりと償い、更正してほしいです。手記を読んで感じた彼の忍耐強さ、タフさ、語学力をもってすれば、きっとやっていけると思います。こんなにメディアで彼に関する記事や顔写真が過剰に出ていて、いつか本人がそれを目にすると思うと気の毒です。適正な裁判の中で真実を語ってほしいです。

本山先生におかれましては、ご多忙の中でこのような活動をされており、人間味ある言動を知るにつれて深い誠意を感じています。また弁護士先生を通しての市橋氏の近況などは真の姿として貴重な情報です。定期的な配信をしてくださり、ありがとうございます。これからも、お体にお気をつけて活動していってください。私も無理のない範囲で支援していきたいと思っています。
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研究用の松苗がもっと必要だということに気がつきましたので、再度、先週訪ねた茨城県那珂(なか)市の大森種苗園に車で出かけ、クロマツの普通の苗25本と抵抗性の苗25本を購入してきました。この時期に鉢植えして根を活着させて準備しておかないと、松くい虫(マツノマダラカミキリ)が発生する5~6月になって急に不足しても間に合わなくなるからです。大森種苗園の母屋の玄関横に配置してある重さ5トンという巨大な石(埼玉県長瀞産とのこと)も迫力がありましたが、庭の梅(老木と若木)の花もちょうど満開で見事でした。

                                
(写真はクリックすると拡大できます)

2011年2月25日金曜日

(昨日のブログに一部ミスがありましたので訂正・加筆しておきました。)

2月23日に振り込まれた3名の方の支援金が届きました。後述するように昨日までに届いた支援金241,000円は本日全額払出しして、菅野弁護士にお届けしましたので、またゼロからのスタートですが、支援金現在高は10,000円、延べ240人からの合計額は2,815,565円になりました。メッセージも書かれてありました。ありがとうございました。

「2月5日美容院で見た女性週刊誌で本山先生が支援する会を立ち上げてくださっていることを知り、たいへん嬉しかったです。市橋君の事はずっと気にかけておりました。本も読みました。彼に更生するチャンスを与えていただきたいです。これからもずっと支援させていただきます。少額ですが、お役立て下さい。」
「50代のおばさんです。市橋君の絶食の時死なせたくない・・・ 行徳署に抗議の電話をしていました。手記を読みました。とっても素直に正直に書かれていました。何度も泣きました。私は市橋君をあきらめられません。どうか更生できる時が来てほしい、そう願っています。」

札幌から帰宅後、郵貯銀行に寄って昨日までに届いた支援金241,000円を払いだして菅野弁護士にお届けし、2月14日に行われた第13回目の公判前整理手続きと、2月25日今日の午前中に行われた第14回目の公判前整理手続きの様子を伺ってきました。公判前整理手続きでは、検察側と弁護側の争点と証拠の整理が行われますが、前回で約70%、今回で約90%整理が済んだようです。実際には、裁判所が争点整理表(案)を作成し、それに対して検察側と弁護側の双方が納得できない表現があれば指摘をしていくという作業のようです。争点整理表は公判が始まった時に裁判員に大きな影響を及ぼす可能性があるので、被告人の立場を代表する弁護団の力量が問われるようです。経験と知識と押しの強さがものを言うそうです。若手弁護士は知識は有していますが、経験と押しの強さはベテラン弁護士の力が発揮される分野だそうです。
弁護側は6人、裁判官は3人、検察側は従来2人だったのが、大山検事は3月に移動で外れる予定なので後任の検事が参加して3人で、整理手続きをしているそうです。

公判の進め方(時間的スケジュール)についても検討をしているとのことですが、現在の検察側、弁護側の要求通りだと証拠調べだけで7日間もかかってしまうので、6日間で済むように調整して、判事が審理計画表を作成して提出するようです。7月第1週から公判が始まり、3週間で判決というスケジュールがほぼ固まったようです。裁判後、判決に入る前に、検察側が約40分で論告求刑をし、弁護人が約40分で最終弁論をし、被告人(市橋君)が約20分意見陳述する機会が与えられるとのことですが、通常被告人が20分も話すことは難しいので、市橋君は多分3~5分意見陳述をすることになるだろうとのことです。

3つのパターン、①計画的な強姦致死・殺人・死体遺棄を主張する検察側は死刑か無期を求刑し、②弁護側が強姦・傷害致死・死体遺棄は認めるが計画的ではなく衝動的に起こったことを考慮して有期刑が相当という判断を述べる、③罪名は検察側の主張を認めて量刑は弁護側の主張を採用、が予想されるようですが、検察側も弁護側も判決に納得がいかなければ控訴する可能性が高いということのようです。控訴になれば、裁判員は参加せずに、通常は4ケ月~6ケ月で判決が普通だが、この事件の場合は1年はかかるだろうとのことです。

手記の出版で4月末に得られる予定の印税500万円とその後さらに得られる可能性の高い500万円を、被害者遺族への弁償金として支払いたい旨の申入書は、従来は日本の検察を通してイギリスの代理人に送るという仕組みだったのが、今回からは弁護団から直接代理人の絹川健一弁護士に送ってもよいということになり、そのようにしたとのことです。

一つの Good News は、市橋君がご両親宛に面会に来てほしい旨の手紙を書いて、ご両親からはあくまで遠くから見守るという返事が届きましたが、その中で何年振りかの親子の愛情のこもったやりとりがあったということです。お父様とお母様は、息子に自分の言葉でリンゼイさんのご家族に説明・謝罪をするように諭すとともに、毎日リンゼイさんの写真に向かって祈っていますとのことです。親子の愛情を確認できるやりとりができて、本当によかったと思いました。これで市橋君も自分は見捨てられたのではない、自分でしっかり責任をとらなければいけないという自覚が一層強くなるのではと思います。

もう一つの Good News は、弁護団はこのブログの記事を全部プリントして市橋君に見せる予定とのことですので、多くの支援者の皆様が市橋君の更生を願って応援していることが伝えられるということです。

次回の公判前整理手続き(第15回)は3月8日ですが、3月4日までに検察側・弁護側が意見を提出し、裁判所は争点整理表(案)と審理計画表(案)を作成・提出するのだそうです。3月16日(第16回)が公判前整理手続きの最終回になる予定だそうです。

2011年2月24日木曜日

滞在しているホテルから自宅に電話をして妻に支援金をチェックしてもらいましたら、2月22日に振り込まれた4名の方(1人は12回目、1人は4回目、2人は初回)の支援金が届いていました。これで支援金の現在高は241,000円、延べ237人からの合計額は2,798,565円になりました。4回目の方からはメッセージが添えられていましたが、誤記するといけないので、明日帰宅してから紹介します。ありがとうございました。

(4回目の方から届いたメッセージは以下の通りでした。)
「私は手記のおわりに記されていた感謝ということの意味がわかっていれば、自分はあんなことをしなかったのではないかというところが一番心に残りました。感謝の心を持てば、人は皆謙虚になれると思います。人間、皆、誰にも共通の課題であるかと思います。」

今日の北海道農薬卸協同組合・北海道農薬小売商組合主催の農薬技術研修会は、札幌駅近くの札幌総合卸センターで行われました。午前中は、北海道農政部技術普及室の木俣 栄氏が平成22年に北海道で発生した注意を要する病害虫について詳しく説明し、さらに北海道中央農業試験場等で実施した作物保護分野における試験・研究の成果を紹介しました。

午後は、私が「無農薬=安全・安心」と言われていることが、実は自分の扱う商品を差別化して高く売るための虚偽の宣伝だということを説明しました。その主な理由は、厚生労働省が毎年公表している膨大な数の残留農薬分析結果から明らかなように、農薬を使って通常に栽培された農産物の99%以上でそもそも農薬残留は検出されないし、検出されても、ほとんどが毎日一生涯食べ続けても何の影響もない基準値以下だということ。 一方、無農薬栽培や有機栽培で病害虫防除に使われる農薬ではないとされる代替資材(いわゆる植物抽出液など)は農薬が混入されている場合が多く、それを知らずに使えば、農業生産者にとっても消費者にとっても環境にとってもかえってリスクが高いということ。例えば、10種類の植物の抽出液として販売されていた「夢草」にはシペルメトリンという合成ピレスロイド剤が混入されているのを私達が明らかにしたのは今から17年前の1994年ですが、最近では、「NEW碧露」(乳剤タイプ)にはロテノンと呼ばれる水質汚濁性農薬が、クララという植物の抽出液と称した「アグリクール」や、インドセンダンという木の抽出液と称した「ニームオイル」にはアバメクチンという毒物相当の抗生物質殺虫剤が混入されていました。こういう偽装資材を使って栽培された農産物が、無農薬とか有機とかのラベルを付けて高い値段で売られているのは馬鹿げたことです。
また、無農薬栽培した作物は当然病害虫の寄生を受けますが、そういう作物は防御物質(天然毒素)の生合成を活性化して対抗します。これらの防御物質は発がん性物質であったり、アレルギーを起こす物質であったりすることが知られていますので、農薬を適正に使って栽培した通常農産物よりも健康リスクはむしろ高まります。従って、「無農薬だから安全・安心」という主張には科学的な根拠が全くない、商売のための虚偽の宣伝だということです。

農水省農薬対策室の石岡知祥課長補佐は、農薬をめぐる最近の情勢について紹介しました。
約170名の参加者のほとんどは、農薬の流通に関わっている若手の社員でしたが、熱心に耳を傾けてくれました。

明日は早朝にホテルを出発して東京に帰ります。

2011年2月23日水曜日

さっき札幌に着いてホテルに入りました。新千歳空港から札幌駅までの車窓の景色は一面雪で、東京を出発する時の春のような暖かさとは大違いでした。今夕一緒に食事をすることになっている知人がホテルに迎えに来るまで少し時間があるので、自宅に電話をしてみたら、支援金を振り込んだとメールで知らせて下さった方の支援金は今日は届いていないとのことでした。明日には届くでしょう。

先日、本ブログに市橋君の卒業論文のコピーをある支援者に送ったと書いたら、他の支援者からも差し支えなければ自分も見たいという要望がありましたので、返却されたらお送りすることにしました。大学の卒業論文は、修士論文や博士論文と同じように、基本的に公開すべきものですから。事件発覚当初、多くのメディアが彼が専攻した研究室に殺到して製本された卒業論文を借り出し、行方不明になったそうです。予備のために製本されていないコピーが1部残っていましたので、それを私が借り出してコピーをとったものです。

2月16日に支援金を振り込まれた方から以下のメッセージが届きました。そのまま紹介させていただきます。
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市橋君の事件は、以前から興味がありました。手配写真を見たときは、「いかにも人殺しをしそうな顔だな」と思っていました。逮捕されたときも、連日ニュースやワイドショーでやっていたので市橋君をエサにしているマスコミの人たちと同じ感覚で見ていました。

こないだ市橋君が本を出したというので、犯罪者の心境ってどうなんだろうという好奇心から本を購入して読んでみました。実際に読んでみると、人を殺害してしまって、しかも逃げてしまったのはすごく卑怯だと思いましたが、しかし、市橋君は根っから悪い人間ではなくごくごく普通の人なんだと思いました。普通の人より、頭がよくて、行動力もあり、感受性も鋭いし、しかも容姿もかっこいいのに、
こんな事件を起こしてしまって、人生を台無しにしてしまってすごくもったいないと思いました。そして、一番感じたのは、市橋君の不満を溜め込んでしまう性格、不満を溜め込んでしまって、爆発してしまい歯止めが利かなくなってしまうところ、「感謝する」ということが分からなかったところが、私と似ていると思いました。

私は今36歳なのですが、20代のときは、市橋君と同じように、すぐに不満を溜め込んでしまい、人に感謝するということが分からない、人に気を使うことができない自分勝手な人間でした。そんな性格なので、あるとき仕事で、人間関係でトラブルを起こしてしまい、精神状態はうつ病の一歩手前までになってしまいました。会社は、そんな私を見かねて職場を異動させるというかたちで落ち着いたのですけど。。。

そのとき私は、気づきました。自分には感謝するという気持ちがなかったなと、、、人に気を使うことができなかったなぁと、、、何でもかんでも人のせいにしてしまっていたんだと、、、だから、いじめにあっても仕方ないんだと、、、
このことに気づいてから、職場でも家庭でもうまくやっていけるようになりました。私の仕事は、チームワークが最も大切なので、常にみんなで相談をしながら仕事を行うように心がけています。家庭でも、以前よりは家族に相談するようになりました。このような挫折は、大なり小なり誰にでも経験あると思います。

私の挫折は、仕事上だったのですが、市橋君の場合は、特殊な家庭環境のせいだと思うのですが、殺害という極端なかたちになってしまった。。。そして、逃亡生活や、きつい土木の仕事を経験したことで、人に感謝するという気持ちが生まれて、人間として少しは成長できたのかと思います。
もし、市橋君も殺害や逃亡というかたちではなく、違うかたちで挫折を味わって、成長できたらな~ととても残念でならないのです。殺害なんかしてなければ、十分にやり直しは可能で、頭の良い人なので、立派な人間になっていたでしょう、、、

話は変わりますが、ニュースによると、市橋君はリンゼイさんにしつこく声をかけて、無理やり自分の部屋に連れ込んで、犯して殺害したように言っていますが、この点で私も本山様と同じように疑問が残りました。リンゼイさんは、市橋君のことを気持ち悪いと言ってたみたいですが、果たして気味が悪いと思っている人間の部屋に果たして一人で行くのか???と思いました。個人的なレッスンをしたいと言ってきたら、「個人的なレッスンは禁止されているから、私の勤めている英会話教室に来てね」といえばいいわけだし、どうしても、自分の部屋でレッスンしたいなら、一人ではいかずに、せめて一緒に住んでいる友達と行くなりすると思うのです。それでも、一人で部屋に行ってしまったのは、リンゼイさんは、市橋君に好意があったんだろうと思わずにはいられません。ある週刊誌の話では、エレベーターでキスしてたという話もあるようだし、、、(週刊誌ネタなのであまり信用できませんが・・・)

話が長くなってしまいましたが、上記の理由により、市橋君に支援をしたいと思いました。罪を償い、もしやり直すことが許されるのであれば、やり直しをさせてあげたいと思いました。市橋君には、こんな事件だし、恥ずかしいとは思うけど、なんでこんなことになってしまったのか、正直に話してほしいと思います。
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市橋君とリンゼイさんの間にどういう関係があったのかは本人以外はわからないのですから、しかもリンゼイさんはすでに亡くなっているのですから、憶測で書かれている可能性がある週刊誌やネット上の書き込みを根拠に、リンゼイさんの行動を責めるのは正しくありません。何があったのかは、裁判で何が明らかになるかを待って判断すべきですし、いずれ市橋君が新たな手記を書くことがあれば自分自身で説明してくれる時がくるかもしれません。

2011年2月22日火曜日

2月15日に支援金を振り込まれた方から、以下のメールが届きました。

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入金した日にメールをしておりましたが、本山先生宛のメールアドレスを間違えていた為に届いていなかった事がわかりましたので、届かなかったメールを再度送らせて頂きます。たくさんの支援者の方々の文章や、本山先生のブログを読んでいますと本当に心が暖まる思いです。市橋さんの本も、2回連続で読みました。これからも本山先生もご健康にだけは気をつけてください。

------以下、2月15日付で送信したメールの内容です-------

初めまして。本山先生のサイトを先日知りました。○○○○という者です。市橋さんの公判前整理手続きが、昨日予定されていたようですが、市橋さんの様子はいかがだったのでしょうか。
市橋さんが事件を起こしてから逮捕されるまで、とても気になる事件で、毎日のようにメディアに取り上げられていたのもあり、数年経っても思い出せるような事件でした。市橋さんが逮捕されて、移送されている様子を当時ニュースで見ていた時、「マスコミはやりすぎでしょう」と思いました。今、当時の動画を見ても、もみくちゃにされて可哀相だと思う程です。

先日発売された市橋さんの著書も、発売翌日Amazonで注文し、届いてからすぐに読了しました。市橋さんの文才には驚くばかりでした。ネットでは、「あれは本当に本人が書いた物なのか」「刑が確定する前に本を出すなんてどうかしている」「遺族の気持ちを逆なでするだけだ」等、色々と言う人が居ますが、私は多少手が入っているにしても、市橋さん本人が書いた物と相違ないと信じています。

市橋さんが逃亡中に味わった恐怖や孤独感等も、犯した罪の重さにしてみれば、また、亡くなったリンゼイさんの無念さや、遺族の方の苦しみに比べればまだまだ足りないのだと思いますし、事件を起こした後に「晒し者にはなりたくない」 という気持ちから逃げ続けてしまった事は、本当に卑怯な人間のやる事だとは思います。
でも、そう感じつつも、「極刑だけはありませんように」と願う気持ちがとても大きいです。市橋さんはきっと、とても頭の良い人だし、勉強家だと思います。彼の色々な才能を、罪を償いつつ、十字架を一生背負いつつ、これから先活かしていく何かをしてほしいと思うばかりです。

本山先生のブログも、最初から全部読みました。支援者の方々の暖かい言葉や、本山先生が市橋さんを心配する気持ち等、読んでいて涙が出てきました。市橋さんは「殺すつもりはなかった」と言っているそうなので、弁護団の方には難しい事件だとは思いますが、どうしても頑張って頂きたいと思います。 そのような気持ちで、本日少しばかりですが、支援金を送らせていただきました。私は主婦ですので、本当に少しずつしか支援できませんが、市橋さんの裁判が終わるまで、本山先生の活動が終わるまで、私も継続して支援していきたいと思っています。
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手記の原稿については、弁護団は手を加えずにそのまま出版社に渡したと聞きました。市橋君の文学的才能については、他にも高く評価している出版社があるようです。内容については、文章を皮相的に見て反省がないと批判をする人もいるようですが、好き嫌いの先入観念なしに読めば、市橋君が自分の犯した罪の重大さに気がついて、これから一生をかけて償おうとしている覚悟がにじみ出ていると思います。

私は24日に札幌で予定されている講演のために明日の午後から北海道に出かけますが、25日には帰ってきて、皆様からその後寄せられた支援金を菅野弁護士にお届けする予定です。

2011年2月21日月曜日

2月19日に振り込まれた方からの支援金が届きました。これで支援金の現在高は214,000円、延べ233人からの合計額は2,772,565円になりました。この方からはメールでのメッセージも届きました。

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2年前に読んだ本をきっかけで、事件をおこしてしまった人たちのことを考えるようになりました。それまでは、テレビの報道だけで知りえたことを、まるで自分の考えであるように錯覚し正義をふりかざしてたように思います。自分で考えてもいないのに、被害者の方の感情に乗り、犯罪をした者は許すべきではない、厳罰に処すべきであると、強く思っていました。
でも、それってテレビの影響をもろにうけてることに気がつきました。市橋さんの事件は、テレビの怖い影響下にあり危惧しています。
市橋さんの本も読みました。絵が印象的でした。あの絵を見ただけでも、真面目な几帳面で優しい人だと思いました。誰でも、失敗・間違いをおこします。怖くて逃げることもあります。間違いをおこした人を、みんなでよってたかって非難すべきではないと思います。
お名前を出されて活動されている本山さん、すごいと思います。何か、人手が必要な時は声をおかけください。

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ありがとうございます。支援者の中には匿名を希望する方もおられますので、市橋達也君の適正な裁判を支援する会は、支援者のプライバシーを守るために、最初から私一人で対応してきました。支援者の名簿/入金記録は、弁護団にもお見せしていません。昨日で、会が発足してからちょうど1年でしたが、今のところ私一人でも対応できる程度の活動ですから、お手伝いのお申し出はお気持だけいただいておきます。

今日は昼休みに江戸川の堤防を8kmジョギングしてきました。電光掲示板に気温は9度と表示されていましたが、風が強かったせいか、体感温度はもっとずっと低い感じがしました。支援者のお一人から要望がありましたので、市橋君の卒業論文のコピーと、1年生の時に受講していた「環境デザイン実習」の課題で市橋君が提出した作品がトップ8人の中の一人に選ばれて載っている小冊子moeを、宅急便で発送しました。

さっき、いい事があったので明るい気分になりました。学部生の時から私と空手の稽古を一緒にしている修士課程2年生のT君から電話があり、就職の内定をもらったとのことでした。市橋君の場合と同じように、彼も私の研究室の専攻生ではありませんでしたが、昨年の夏頃から私が紹介した四国のある会社の社長と何回か会ったり研修を受けたりして、当然採用されると思っていたのに、先月になって急に採用されないと知らされて、卒業を控えたこの時期にと本人も慌てました。当該会社にもいろいろな事情があったのでしょう。落ち込んでも仕方がないのだから、今からでも全力で求職活動をするようにと励ましておいたら、早速その結果が出て、私に報告の電話をしてくれたのでした。T君は、広島県出身で、大学院2年間も含めて大学6年間を生活費が安くてすむ学生寮に住んで(親孝行)、稽古の前に広い道場の床を自分一人だけでも黙々と雑巾がけするタイプの学生でした。私も嬉しくて、おめでとうと言ってやりました。今日、彼の所属する講座の修士論文発表会も済みましたので、これから勤務予定地の東京に住むところを探したり、少しずつ新社会人として生活していく準備をしていくのでしょう。こうして学生が巣立っていくのを見るのは、教師にとっては何より嬉しいことです。

2011年2月20日日曜日

島根県在住の画家(女性)から、市橋君の書いた手記についてメールで以下の感想が届きました。きちんと署名もされていましたが、ご迷惑かもしれませんので、お名前は伏せさせていただきます。

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市橋君の本を読みました。いろんな事を考えさせられました。私は絵を描いたり文章を書いたりしています。恥をかいたり汗をかいたり、五人の子どもを育てました。人生はとても不思議なものだと感じています。
市橋君の本を読んで彼の心の中を素直に書き込んであると感じました。本山さん達の思いをもホームページで読ませて頂き、そして救われた様な気がしました。
そして“出雲の松くい虫・・“のお仕事もされている事を知り、やさしいお顔を拝見してホッとしました。
ぜひ本当の事伝えて下さい。心から応援しています。
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「本当の事を伝える」が何を意味されているのかわかりませんが、市橋君が6月末に予定されている公判でリンゼイさんのご両親に対面する時に、リンゼイさんとの間に何があったかを正直に話してほしい、それが本当の謝罪につながる、という市橋君宛てのメッセージと受け取りました。

2011年2月19日土曜日

昨日の強風(春一番?)とは打って変わって春を感じさせる一日でしたが、今日は私と一緒に研究をしてくれている博士研究員と一緒に茨城県那珂(なか)市にある大森種苗園に行き、松苗を購入してきました。那珂市というのは、水戸市よりも北に位置しますので、千葉県松戸市から常磐自動車道を通って車で片道2時間くらいのドライブでした。大森種苗園というのは、杉・桧(ヒノキ)・松・広葉樹など山林に生える樹木の苗を生産販売している農家(個人会社)ですが、この仕事を始めて40年になるという3代目の当主から、種の採取方法から松の苗をどうやって生産するのかまで興味深いお話を伺いました。周りの家も全部同じ大森という苗字の表札が出ていましたが、いずれも木造で瓦屋根の農家風の大きな家で、家の周りには巨大な石と植木が配置してあり、都会に住んでいる者から見ると、2~3百年はビクともしないだろうと思われるような立派な趣のある家々でした。大森種苗園の納屋兼作業場の屋根の下には神棚みたいなものが造ってあって、珍しいので写真を撮ってきました。一種のお洒落でしょうか、それとも宗教的な意味があるのでしょうか。田舎に行くと、こういう原日本的な風景がまだ残っていて、感動します。
納屋の軒下の飾り(神棚?)
通常のクロマツの苗50本と、松くい虫に抵抗性のクロマツの苗25本を入手しました。これからこれらを鉢植えして、林野庁所管の森林総合研究所から分譲してもらう予定のマツノザイセンチュウ(マツノマダラカミキリという昆虫がこれを媒介して松枯れを起こす)を接種して、どうやって松が枯れるのかに関する私達の新しい仮説を検証する実験と、マツノザイセンチュウに寄生された松(通常は治療方法がないので一度寄生されると100%枯れる)を治療して回復させる方法の開発を試みようと思っています。うまくいけば、実際に海岸や山で生育している大きな松の樹を使って試してみるつもりです。研究ですから、仮説通りうまくいかない可能性の方が大きいかもしれませんが、駄目で元々で、万が一うまくいけば、千葉県だけでなく日本全国の松林を復活させられるかもしれないと夢を描いています。

松苗の生産圃場

2011年2月18日金曜日

2月16日に振り込まれた方の支援金が届きました。これで支援金の現在高は204,000円、延べ232人からの合計額は2,762,565円になりました。ありがとうございました。メールでメッセージもいただきました。

市橋被告には、なぜこのような罪を犯してしまったのか?
どのような経緯で殺害に至ってしまったのか?
裁判に有利、不利にかかわらず真実を話して欲しいと思っています。
本の印税で、リンゼイさんのご両親に償いをするのもひとつの方法かもしれませんが、隠さずに正直に話すことも、リンゼイさんと迷惑をかけた人たちに対する償いになるのではないかと、私は個人的に思います。」


菅野弁護士から連絡があり、次回の公判前整理手続きが行われる2月25日に支援金をお届けに伺うことになりました。

2011年2月17日木曜日

2月15日に振り込まれた2名の方(1名は13回目、1名は初回)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は199,000円、延べ231人からの合計額は2,757,565円になりました。定期的に振り込んで下さる方に加えて、今回も初めて振り込んで下さった方がおられるということは、市橋君の手記を読まれて何とか助けたいというお気持になられたのでしょうか。それとも、たまたまこのブログを見つけて支援する会の趣旨に賛同されたのでしょうか。長期支援者からは、メッセージも添えられていました。「支援者の方々のやさしい思いが、みな同じで、嬉しく思います。市橋君は立派に更生できる人です。時を越え、市橋君のご家族が静かに暮らせるよう願っております。本山先生、御身大切になさって下さい。」 ありがとうございました。

2~3日前に、菅野弁護士に、皆様から寄せられた貴重な支援金をお届けする日程調整をメールでお願いしました。

今日は昼休みに一緒に空手の稽古をする予定だった学生が用事でこれなかったので、江戸川の堤防に走りに行きました。ひばりが天高く舞いながら「ピーチュク・ピーチュク・チュクチュク・ピッ・ピッ」とさえずっていました。走る足を止めて、目と耳でひばりの姿を追っていたら、急にさえずりを止めて堤防の雑草の上に急降下し、草の種でしょうかしきりに何か餌をついばんでいました。他にもいろいろな野鳥が目について、春のような気配だなと思ったら、ある会社のビルの屋上にある電光掲示板の温度計は12度を示していました。つい2~3日前に走った時は、2度とか4度とかだったのが嘘のようでした。こういう三寒四温を繰り返しながら、本格的な春が来るのでしょう。

2011年2月14日月曜日

2月10日に振り込まれた2名の方(1名は10回目、もう1名は初回)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は187,000円、延べ229人からの合計額は2,745,565円になりました。ありがとうございました。10回目の方からはメールでメッセージをいただきました。「支援者の方々のメッセージには、いつも共感共鳴し、暖かい心がこちらまで伝わってきます。支援者の一人として心強く感じています。」

今日は第13回目の公判前整理手続きが行われた筈ですので、後で弁護団に市橋君の様子も含めてお聞きしようと思っています。

先日「林業と薬剤」という雑誌(年4回発行)の依頼で書いた解説記事「松くい虫防除で散布された薬剤の飛散と健康影響(1)-群馬県と静岡県における事例-」のゲラ刷りが送ってきました。3月号に掲載されるようです。全国で松林保護に携わっておられる方々に、実際には飛散による健康問題はないという実態を理解して、自信を持って貴重な松林を保全する活動に取り組んでいただければと思います。
来週の木曜24日は北海道(札幌)で講演がありますので、その準備を始めました。北海道では3月10日にも別のグループ対象ですが、講演をすることになっています。

さっき買い物から帰ってきた妻がウィスキー入りのチョコレートを買ってきて、熱い紅茶を入れ、”I love you” と言って手渡してくれました。バレンタインデイの義理チョコだとわかってはいても、銀紙をむいて口に入れ幸せな気分で味わいました。

2011年2月9日水曜日

菅野弁護士からお電話をいただきました。2月2日の公判前整理手続きでは、裁判官から弁護側と検察側の両方に今日までに対応するようにという宿題が出されたとのことでした。立証責任の70%は検察側に、30%は弁護側にあるのだそうですが、検察側は自分たちの主張に都合の悪い証拠は提出していないので、弁護側は証拠の開示を要求して、弁護側から証拠として提出するのだそうです。

弁護団6人全員は2月8日に第28回目の弁護団会議を開き、2月25日までに被害者遺族に被害弁償の申し入れをすることを確認したそうです。手記の出版については、出版社からとりあえず5万部の8%として約500万円を印税として市橋君に払えるとのことなので(もし10万部売れれば、その倍の約1,000万円)、被害弁償の申入書を日本の検察を通してリンゼイさんのご両親とその代理人の絹川健一弁護士に送る予定だとのことでした。

次回の公判前整理手続きは第13回が2月14日に予定されているそうです。次々回の第14回は2月25日に予定されていて、裁判へ提出する証拠はその時までに提出する必要があるとのことです。公判前整理手続きはいよいよ終了に近づいてきているようです。

2011年2月8日火曜日

2~3日前に、支援者のお一人から下記の情報が届きました。一度前科がつくと、日本でもアメリカでも社会に復帰してもなかなか受け入れてもらえずに苦労をするという話を聞きました。市橋君に限らず、間違いを犯した人に対しても更生をサポートし、社会復帰を応援してあげられるような暖かい社会でありたいと思います。

「2月12日(土)、13日(日)に、幕張メッセで矯正展があると、ポスターが貼られていました。 囚人が、質の良い商品を作り、格安販売されるので人気が高いそうです。」
 http://www.e-capic.com/index.htm
 http://www.kanko.chuo.chiba.jp/c_event/4376/

2011年2月7日月曜日

2月4日に100,000円を振り込まれた方がいましたが、郵貯銀行から連絡があり、振込み人が口座番号を打ち間違えて振り込んだので返金してほしい旨の連絡がありました。確かに振込先の名前も違って記入されていましたので、所定の手続きをして返金することにしました。振込み人の名前からして外国人のようですので、慣れていなくて間違えたのでしょう。

2月5日に振り込まれた2名の方(初回と4回目)の支援金が届きました。4回目の方は、2月4日に紹介したメッセージをメールで送ってくれた方です。これで支援金の現在高は167,000円、延べ227人からの合計額は2,725,565円になりました。ありがとうございました。

2011年2月6日日曜日

このところ忙しくて運動不足でしたので、今朝は久し振りに江戸川の堤防を6kmジョギングしてきました。帰ってきたら自宅の電話に留守電が入っていました。買い物に出かけた妻からの用事かと思って再生してみたら、アメリカ在住の孫の一人Aiden(叡伝)からで、「日本語のスピーチコンテストに出て、1等賞になったよ。ヤッター!」という声でした。Aidenは7才の男の子ですが、孫たち3人は月曜~金曜はアメリカの学校や幼稚園・保育園に行って、土曜日は日本語学校(生徒数約180人)に行って日本語を勉強しています。留守電を何回も再生して孫の声を聞いて、そのたびに嬉しくて自然にニコニコしてしまいました(爺馬鹿)。この留守電は宝物なので、しばらくは消さずにまた聞き直そうと思います。向こうの時間で朝になったら電話をして、おめでとうと言ってあげようと思っています。妻は、何かプレゼントを送ってあげなければとソワソワしています(婆馬鹿)。

昨年日本に来て我が家に同居していた時の孫たちの写真(左端がAiden)

その後、腎臓透析で入院している元同僚の友人を見舞いに行きました。ちょうど奥様も来られて、車椅子に乗せて広い部屋に行って3人でしばらく話しをしました。動脈瘤の問題が見つかって以来リハビリもやれなくなったので、歩行能力を回復できなくなっただけでなく、だんだん体力が衰えていく姿を見ると、昔の現役時代の元気の良かった頃の彼を思い出して、人生は厳しいなあという気持になりました。千葉大学園芸学部教授を定年退職した3年前までは、硝酸還元酵素という植物の窒素代謝に関わる酵素について先端の研究をし、実験がうまくいった時などは「これは世界で初めてだ!」と大声を出して、学生達を元気付けていたのに・・。

昨日の蔵前技術士会での三賢憲治氏の講演「政府開発援助(ODA)円借款発電事業について」では、世界中で日本の援助でどれだけ多くの火力発電所が建設されて、各々の国の経済や国民生活に大きな貢献をしてきたかを再認識させられました。それともう一つ印象に残ったのは、第二次世界大戦後の1945年~1951年の6年間に、国土が荒廃しきった日本のインフラ再建のために、アメリカ政府が今のお金に換算すると12兆円という巨額の援助を敗戦国の日本にしてくれたということです。これについては、当時台頭してきた共産主義の拡大を防ぐためだったとかいろいろな見方をする人もいるでしょうが、しかしこれによって日本が経済的に急速に発展したことは事実で、1954年からは日本自身が開発途上のアジア諸国にODA(Official Development Assistance)として円借款をできる立場になったとのことでした。

2011年2月5日土曜日

2月3日に振り込まれた2名の方の支援金が届きました。これで支援金の現在高は152,000円、延べ225人からの合計額は2,710,565円になりました。ありがとうございました。1名の方からは、メールでのメッセージもいただきました。

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先日ほど、市橋君に先生のような恩師がいらっしゃる事を知り、HPを読み心から胸が熱くなり涙が出てきました。拘置所にいる市橋君も、先生のwebと暖かい志に、きっと後悔してもしきれない思いに襲われていると思います。わずかばかりですが、本日カンパの振り込みをさせて頂きました。

市橋君については逮捕後からしか知りませんが、諸処の事情でマスコミに注目を受けることになり、加熱する報道に心を痛めると同時に今後の裁判の行方を非常に気にしております。まだ裁判も始まっていないのに「初めに結論ありき」というような世間の感情的意見はー「殺人罪」(刑法199条)を争う裁判員裁判において、どのような影響があるのか、極めて心配になります。
密室で人間が、どのような経緯で死亡したかによって罪状は変わってくるにも関わらず、マスコミが「初めに結論ありき」というのは、憲法で保障されている「裁判を受ける権利」の冒涜を国民自ら不本意に陥ってしまいかねない。この度の出版においても同様、決して被害者を愚弄する内容とは思えないのですが、未来において誰しも家族親族子々孫々、加害者にならない確証もない中で、出版社まで叩かれるような状況は、まさに「集団ヒステリー」パニック状態とも言えるのではないか?と懸念します。このような「犯罪者相手なら何を言っても、何をしても許される」(ましてや匿名で)風潮は、ヘイトクライム『憎悪犯罪』という新たな犯罪を生みだしかねない。
以前、林真澄被告の家が放火された時に、容疑者は「火をつけるとスカッとする、林真澄宅だからやった」と供述したそうですが、加害者や加害者家族が、大衆からの被害者とならないよう、我々国民は、冷静に、かつ平等に客観的に様々な事件に対峙せねばならないのではないか?と思います。
市橋君や、ご両親に伝えたい事は、どうかそのような感情に任せた憎しみの声は「対象は誰でも良いという一時的な憂さ晴らし」に過ぎない、市橋君を支援する人間は、本当に心から「市橋達也」という個人の復帰を真剣に支援し、適正裁判が行われる事を願ってることを忘れないで欲しいです。
理不尽な声が聞こえた時には、決して自暴自棄にならず、どうかこの「支援する会」を思い出して下さい。 自己の罪に向かい刑に服し、元気で社会に戻って来てくれると信じて待っています。
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ネット上には、市橋君の手記が出版されたことについて、批判的な書き込みが溢れているのでしょうか。私についても書かれたものがあるそうですが、私は気にしないことにしています。今はまだ忙しくてそういうものを探して見ている時間がないこともありますが、自分の顔も見せずに匿名でああでもない、こうでもないと批判してみせても、本心なのか無責任な言葉の遊びなのかもわからず、一々対応する必要はないと思っています。そんなことよりも、自分が今やるべきことは何かを見極めて、信念をもってちゃんとやっていけばよいのではないでしょうか。

今日の蔵前技術士会136回例会は、東京の大岡山駅前の東京工業大学蔵前会館というところで行われ、三賢憲治氏の「政府開発援助(ODA)円借款発電事業について」の講演に続いて、私は「無農薬は安全」の虚構について講演しました。無農薬栽培された農産物が、農薬を使って栽培された農産物よりも安全性が高いとは限らないという、科学的根拠を示しながらの私の話に多くの参加者が頷いてくれました。

参加者(50人くらい?)は東京工業大学の卒業生で技術士の資格をお持ちの方たちでしたが、90代をはじめ、80代や70代の、社会での第一線での活動を退かれた年輩の方が多いように見受けられました。高齢化社会の中で、社会から孤立しないように勉強会を開いて情報交換をしておられるようでした。現役時代は日本の発展を支え、豊富な経験をお持ちの方々ですので、私の方こそいろいろお聞きして勉強したい気がしました。

2011年2月4日金曜日

2月2日に振り込まれた方(2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は144,000円、延べ223人からの合計額は2,702,565円になりました。ありがとうございました。この方からは手書きのメッセージが払込取扱票に添えられていました。「・・先日発売になった市橋さんの手記をやっと購入できました。2年7ケ月の間どんな生活をし、どんな事を思っていたのか、これから読んでみようと思っています・・」

別の支援者からは、払込取扱票には書ききれないからとメールでメッセージが届きました。出版された市橋君の手記を読んで、同じように感じた方がたくさんおられるのではないでしょうか。

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「手記」を拝読し、一気に数時間で読み切りました。幻冬舎の編集長が話されていた通り、市橋達也さんは、文才があり、感性(想像力)が豊かな方だ・・と思いました。そして「なぜ、事件を起こしてしまったか」については、やはり直接は触れてはいませんでしたが、日々の生活のなかでの、市橋達也さんの思い(心)が、とても伝わってきました。「手記」では「感謝の意味が最後までわからなかった」とあります。しかし、土工という心身共にきつい仕事に就き、様々な人間関係を通して、理不尽な相手に対し、「我慢」もできていたこと。良く世話をしてくれた方に対しては、「申し訳ない」と感じていたこと。そこから、いままで「当たり前」だと思っていた全てのことが、実は幸せな(恵まれた)ことだったんだ・・と気がつけたことは、2年7ヶ月かけて得ることができた、市橋達也さんの大きな「学び」だったのではないかと、私は思います。そして、市橋達也さんの恵まれた身体機能・探究心・感性を、今後は「社会貢献」に活かして頂きたいと、心底思っております。
最後に、「手記」のなか、市橋達也さんも言われていましたが、マスメディアのいい加減さ・「悪意」さえ感じられる報道には、胸が痛みます。他の話題に関しても、連日嫌気さえ感じます。しかし、このようなことに動じることはありません。私は、これからも「公正な裁判」が行われるよう、支援を続けていくだけです。私は、毎日祈り続けます。完璧な人間など、この世にひとりもおりません。もしいたら、この世に生まれて人生の経験を積む必要がありません。そう思っております。
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今日の日本有機食品認定連絡協議会第10期第1回定期勉強会における私の講演は、東京の京橋プラザ区民会館というところでありました。10時半から12時まで、皆熱心に私の話を聴いてくれました。何人かの参加者とは名刺交換しましたが、ほとんどがNPO法人として有機農業の認定に従事している方々で、中には岩手県や宮城県から来られたり、アメリカ人もいました。幹事の人たちとは近くのレストランで昼食をしながら質疑応答をしましたが、今までの勉強会で一番勉強になったと言って下さる方もいました。基本的には、有機農業を推進しようという立場の方々ですから、登録認可された農薬を適正に使えば健康にも環境にも問題はなく、生産者にも消費者にもベストな選択だという私の立場とはズレがあります。しかし、有機農業で農薬の代わりに病害虫・雑草防除に使われている代替資材は、活性のあったもので分析したものには例外なく農薬が混入されていたという私たちの今までの研究結果は、有機農業が適法に行われているかどうかを認定する方々にも、本物と偽物の有機農業を見分ける上で大いに参考になった筈です。

2011年2月3日木曜日

2月1日に振り込まれた方(2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は139,000円、延べ222人からの合計額は2,697,565円になりました。ありがとうございました。この方は7才の娘さんをお持ちの方ですが、私とのメールのやりとりで、次のメッセージをいただきました。加害者の家族の苦しみにも心を痛めておられます。

「市橋さんは重い罰を受けて当然ですが、死刑を求刑とは他の事件と比べても重過ぎるような気がします・・・。私は素人ですから法律のことはわかりませんが、知らない女性を道で襲って死なせた場合と違い、被害者の女性も若い男性の部屋に一緒に入っているわけですから・・・・???っと疑問が残ります。世の中もっと酷い殺人を犯しても死刑にならない事件はいっぱいあるのに・・・市橋被告の場合見せしめの為、検察が量刑を重くしているように感じます。裁判員制度では通常よりも思い刑が科せられる場合が多いと聞きました。マスコミの悪意ある報道によって、彼だけが重い量刑にならないように、適正な裁判が受けられることを願うばかりです。

市橋さんのご両親は心休まるときはないでしょう・・・。事件後は何処にも出かけることができずにいるのでしょうか?うちは家族経営の小さなペンションです。何の力にもなれないことはわかっていますが、”二人だけの貸切にして人目を気にせずゆっくり過していただけたらな・・・”と余計なお世話だなと思いつつ考えたりもします。」

今日は昼休みに道場で二人の学生と空手の稽古をしましたが、U君にとっては最後の稽古でした。U君は昭和50年(1975年)生まれですから36才の筈です。職業訓練を目的とした短期コースで勉強していましたので、一緒に時間を過ごしたのはわずか数ケ月だけの短い期間でしたが、いつものように稽古の前に私が更衣室のモップがけ、シャワー室のデッキブラシがけをやっている間に、彼は氷のような冷たい水で道場の床の雑巾がけをやり、私の号令に従って一生懸命汗を流して稽古をしてくれました。コース修了後は長野県に行って農業をやるとのこと。稽古の最後に、「短い間でしたがお世話になりました」ときちんと挨拶もしてくれました。彼のことだから、きっと夢に向かって頑張って、村の人達にも歓迎されることでしょう。課外活動ではあっても、こういう学生との出会いは、教師にとって何よりの喜びです。

私は明日は、日本有機認定連絡協議会で「農薬疑義資材の実態について」という演題で、明後日は、蔵前技術士会という東京工業大学卒業生で技術士になっておられる方々の勉強会で「無農薬は安全」の虚構という演題で講演をする予定です。前者は有機農産物を生産している農家がルール通り適法に生産しているかどうかを認定する民間組織の職員が対象で、後者は工学部卒のエンジニアが対象ですが、質疑応答を通して私も勉強になるので楽しみです。

2011年2月2日水曜日

1月31日に振り込んで下さった方の支援金が届きました。これで支援金の現在高は134,000円、延べ221人からの合計額は2,692,565円になりました。ありがとうございました。

この方からはメールでのメッセージもいただきました。
「市橋さんの手記を読みました。ご自分を諦めきれずに逃げる選択をしてしまったことは、たくさんの人を傷つける愚かな行為だったと思います。
しかし、市橋さんはどんな状況においても、今自分が出来る事を見つけコツコツと努力を重ねて成長出来る人だと思いました。罪は罪として償っていかなくてはなりませんが、これからもご自分を諦めないでほしいです。餓死しないで、ほんとうによかった。少ないですが、適正な裁判のためにお役だてください。」

以前菅野弁護士にお会いした時は、検察側が死亡推定時刻を強姦直後から翌日夜までと変更したことで死刑の求刑は小さくなったという印象を受けましたので、本ブログでもその旨お伝えしました。しかし前回お会いした時の口調からは、検察側は死亡推定時刻は変更し、強姦から死亡までの間市橋君とリンゼイさんが何をしていたかについては説明できないものの、死刑の求刑は維持し続けているという印象を受けました。裁判に参加予定の被害者遺族と検察の両方が死刑を求刑するということになれば、市橋君にとっては厳しい裁判になるのかなあという気がします。

大阪地検特捜部が、実態のない障害者団体が郵便割引制度を悪用した事件に関連して、厚労省元局長を有罪にするために証拠を改ざんし、しかもそれを知りながら上司が虚偽の上申書を作らせた事件のことが、今朝の朝日新聞の第1面に取り上げられていました。検察は事実を明らかにして正義を行う機関として、国民の期待を担っている筈なのに、自分たちの見たてを押し通すために証拠改ざんや犯人隠避までするのかと、信じられない気持です。それではまるでどこかの国の大統領と同じで、権力を維持するために都合の悪い憲法や法律は改正し、報道を規制して口を封じるやり方と変わらない感じがします。市橋君の事件を担当している検事はまさかそんなことはないと信じますが。

支援者のお一人から、今発売中の週刊誌「女性自身」に、手記の出版に関して市橋君のお母様の取材記事が載っている、という情報をいただきました。

2011年2月1日火曜日

1月30日に振り込まれた方(11回目)の支援金が届きました。毎月定期的にありがとうございます。これで支援金の現在高は129,000円、延べ220人からの合計額は2,687,565円になりました。他にも、振り込んだという方やこれから振り込むという方からメールでの連絡が届いています。次のようなメッセージもいただきました。

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初めてお便りします。
  長文になりますが失礼致します。
  何度か拝見させて頂いておりました。
  今回、市橋達也さんの手記の発売と同時に
  先生のホームページを最初から読み直しました。
  手記、購入して全ページ読みました。
  出版にあたって、世間では色々な意見が
  出ているとは思いますが、私は買った事を
  後悔していませんし、市橋さんの行動を
  支持しています。彼の誠意を感じました。
  私は市橋さんと何ら関わりを持った事が
  ありませんが、彼が根っからの悪人だとは
  思えません。何が彼を犯罪を犯させたのでしょうか。
 
  生きていてくれて良かった・・・。
  逮捕のニュースを見た時そう思いました。
  神様が、やり直すチャンスを与えて下さったのだと
  思いました。と同時に逮捕されて警察にガードされながらも
  マスコミなどに、もみくちゃにされている市橋さんを見て
  とても苦しくなりました。マスコミの連日の異常な過熱報道。
  でっちあげだと思われるようなねつ造報道。
  いくら罪を犯したとはいえ、ひどすぎると思いました。
 
  市橋さんとリンゼイさんの間に何が起こったのか
  詳しくはわかりませんが、裁判で全て明らかになるのを
  待っています。被害者のご家族も苦しんだと思います。
  しかし、それと同じぐらいに市橋さんのご両親やご家族も
  苦しまれている事でしょう。きっと心ない中傷、嫌がらせ等
  あったと思います。もし、本山先生がご両親と連絡など
  とられる際には、私を含め大勢の支援者がいて
  彼の1日も早い社会復帰を望んでいる事を伝えて
  いただければ幸いです。どうか負けないでほしいです。
 
  犯してしまった罪を償い、市橋さんには
  どうか人生をやり直してほしいです。
  彼は必ずやり直してくれると信じています。
  彼の全てを悪だと仕立てたいマスコミ。
  これらの情報だけに惑わされず
  正当な裁判になりますように祈るばかりです。
 
  本山先生、どうかお体ご自愛下さいませ。
  ご多忙だと思いますので、あまり無理せず
  過ごしてくださいね。時には息抜きを!
 
  2月3日(木)に初めて募金する予定です。
  支援会の口座は、わかるのですが
  どうやって振り込めば良いのでしようか??
  ATMから口座に送金できますよね?
  無知ですみませんが、教えていただければ助かります。
 
  それでは、おやすみなさい。
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私が市橋達也君の適正な裁判を支援する会を立ち上げてからもうすぐ1年になりますが、今まで書いた記事を最初から読み直して下さったとのこと、ありがとうございます。
支援金の振り込み方法については、小さな田舎の郵便局で振り込んだら、郵便局員にこの振り込み先で間違いありませんかと声を出して読まれて、少し恥ずかしい思いをしたといういう方がおられました。郵便局から振り込み用紙に手書きのメッセージを添えて送って下さる方も、コンビニのATMから自動(電信?)振り込みをされる方もおられます。

今日発売の「週刊女性」を、私に取材した編集部員が東京農大の私の研究室に直接届けてくれました(他の相談もありましたので)。「ボクはゲイなんかじゃないっ!」という見出しについては、私が不愉快に思う筈だと気を使って謝っていました。駅の売店や本屋には多くの週刊誌が並んでいる中で、経営的に一定の販売部数を確保するには、センセーショナルな見出しが必要なのでしょう。記事の内容は、比較的まともだったと思います。

昨日は、何人かの研究者と一緒に千葉県森林研究所に集まって、千葉県松林復活プロジェクトの共同研究の相談をしました。先に大網駅に集まって、車4台に分乗して九十九里海岸に行って蓮沼海浜公園の松枯れ状況を視察しました。千葉県全体ではすでに過去30年間に松くい虫が主な原因で松林の90%以上が消滅してしまいましたが、展望台の上から見渡した松林は、まるで滅びゆく草原のように松くい虫の被害で酷い状況でした。ヘリコプターによる薬剤散布を中止してから急激に被害が拡大し、場所によってはもう松がほとんどなくなって空き地になっていて、このままでは松林の内側の住宅地がやがて海からの潮害や飛砂被害で人が住めなくなるのではと心配になりました。