2011年7月31日日曜日

昨夜は猛烈に足がつって、体がもっと運動をするようにサインを出しましたので、今日は江戸川堤防を8km 走ってきました。涼しい風が吹いていたので楽に走れて、快適でした。シャワーを浴びて一休みしてから、北松戸のリハビリセンターに入院している友人(千葉大学時代の同僚教授)を見舞いに行きました。長年の腎臓透析に加えて、脳出血、脳梗塞を経験して寝たきりの状態が長いので、体力と認知力の衰えが著しく、今日はほとんど私が一方的に話しかけるだけの状態でした。研究分野は違いますが、昔はお互いに研究面で競争したり刺激し合ったり、大学のあるべき姿などについて議論した仲なので、寂しい限りです。

7月29日のブログに支援者の皆様のご意見をお寄せ下さいという記事を書きましたが、早速続々と返事が届いています。ほとんど全員が私の提案に賛成というご意見でした。ただし、入金記録簿を市橋君に見せることについては、個人情報の保護に注意してほしいというご意見もありました。中には、支援金を振り込んで私からの礼状で情報を入手しようとした反支援者も紛れているようですし、支援者の中にも回りに内緒で支援して下さった方もおられますので、もう少し考えて慎重に対応したいと思っています。以下はいただいた返事の一部(要点だけ)です。
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①については、弁護団の方々のご意思を尊重して頂きたいと思います。  
②については、ひとりひとりの支援者の皆さんの思いを市橋達也さんに感じて頂き、ひとりではない…ということをあらためて知って頂きたいです。よろしくお願い致します。

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先生、毎日お忙しい中、支援の活動をありがとうございます。当然ですが…もう、涙がとまりません。市橋君からの本山先生宛の手紙を拝見し…先生の揺るぎない、元卒業生への思いがしっかり伝わっていたのだな、と…感動しています。私は微力でしか支援出来ぬ者で、市橋君とは身内ですらないのですが…この感情は 理屈では語れないものなのです…29日金曜のブログの内容の件は、私個人の意見では全て賛成です。 (控訴に向けての、弁護料とする事…入金記録簿を見せる事)どうぞ宜しくお願いします。
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是非、これまでの弁護料として弁護士さんに渡していただきたいです。二百数十万円の金額では、今までの弁護料としては大変不足だとは思いますが、気持ちだけでも受け取って欲しいと思います。今後の弁護士さんへの実費や弁護料は、また支援する会でがんばりましょう!
入金記録簿について、これも、是非、市橋さんに見せていただければ、市橋さんへの励ましになるかと思います。
私個人としましては、名前など記入されていても構いませんが、個人情報を出されることを不可とする方もあるかと思います。その場合は支援者№1とか番号で記入していただければ良いかと思います。
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29日のブログでの支援金の使途と、入金記録簿についてですが、振込額や回数が少ない私が意見するのはおこがましいかもしれませんが・・・
支援金の残高については、私も今回の裁判で一度決算し、残りを弁護士収入にして頂きたかったですが、次の控訴審の費用として使いたいとのこと、異論ありません。控訴後の費用も諸々かかってくるでしょうから、これからも支援していきます。
2つ目の入金記録簿についても、本山教授の意見に同意です。市橋さんのことを気にかけている人が沢山いるんだよと、少しでも生きていく力になればいいなと思います。
今日のブログの市橋さんから本山教授への手紙、読ませて頂きました。「書は人なり」と言いますが、しっかりとした丁寧な字で書かれた手紙を見ていて、真面目な人で嘘をついたりごまかしたりするのは出来ない人なんだろうな、と感じました。
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支援金につきましては、弁護士費用(今迄でも控訴でも)としてお渡しされるのに同意します。
入金記録簿も、見せられれば、多くの方が支援してる事を知り、今後の励みになると思います。もし、可能ならコピーを差し入れられれば良いのですが… 私は、名前や住所等伝えて頂いても構いませんが、他の支援者のご意見も有りますので、本山先生にお任せ致します。
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今日のブログは、先生のご多忙ぶりと、市橋さんのお手紙を読まれた先生のお喜びの様子がよく伝わってきました。先生が市橋さんに対して、見返りを求めず活動されていることがわかるだけに、市橋さんの気持ちがきちんと書かれた手紙に、私までもが心踊りました。当然といえばそうですが、市橋さんも何とか、先生に気持ちを伝えたかったのでしょうね。
昨日のブログのご返事はもちろん先生にお任せします。全く見ず知らずの市橋さんのことですが、先生の深い愛情に敬意を持って支援し始めたのが、実情ですから…
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さて、支援金ですが、控訴の弁護料に使用していただいていっこうに差し支えないと私は考えております。今後も支援金は集まっていくと思いますし、弁護士の先生方には今までもかなりのご負担をおかけしているわけですから、少しでも役立てられればと思っております。
入金記録簿も、本人(振込者)から断りがなければ、市橋さんに見せても問題ないと思います。そのことで少しでも、みんなが市橋さんに手を差し伸べていることを実感してもらえれば、更生への気持ちも強まるでしょうし、今後、つらい時にも支えになると思います。
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支援金の件ですが、弁護団の皆さんが本気で正しい方向へ導こうと考えておられるならばブログのようにしていただいて構いません。真実を追求するべく全力で市橋君を守って下さるならば。これからの控訴裁判の弁護料として。
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先生のブログ、毎日欠かさず拝見しております。大変なご多忙の中での活動に頭が下がるばかりです。ありがとうございます。
1、支援金の使途について→賛成。実費以外の弁護士費用云々についても先生に一任します。
2、記録簿を市橋氏に見せる件について→見せること自体は反対しません(賛成)
ただし、私の個人情報は伏せてほしいです。(例:〇〇県〇〇代女性会社員とするなど)
このことは、以前おっしゃっていた監査(第3者に名簿等を見せる)の時も同様の取り計らいをお願いしたいです。
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上記の他にもお便りはたくさん届いていますが、全部を紹介し切れません。以下は、非常に熱心に今回の裁判の問題点を追及されている支援者からのお便りです。
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市橋君からの先生宛のお手紙を読んで、市橋君のことを信じて、支援し、陰ながら応援してきて、本当に、本当によかったと思いました。これからもできる限り、可能な限りではありますが、迷いなく支援していきます!!ブログに載せてくださって、本当に、本当にありがとうございます!!先生から感じ取っていた市橋君が、思っていた通りの、心ある青年で、思わず涙が込み上げてくるほど、嬉しいと表現していいのか、いけないのかもしれませんが、すごく嬉しいです。先生が言うように、市橋君は大丈夫、自分のしたことの重大性をちゃんと理解し、罪を償う覚悟もできているので、生きていけるということが、一支援者として、心底嬉しく感じられます。

量刑不当、事実誤認の理由で控訴の申し立てをするとのこと、ほっとしました。被害者遺族と加害者、双方の立場から考えると、複雑な心境になり、控訴しないのも、控訴するのも、どちらも正しく思えて、わからなくなっていました。控訴する=反省していないと世間にはどうしても捉えられてしまう、非難されてしまうという不安もありましたが、かといって、もしこのまま控訴せず、無期懲役の刑が確定してしまったら、判決理由からしてそれも違う!!という思いもありましたので、思わず、よかったーと独り言が漏れました。事実を話しているのにも関わらず、裁判官・裁判員に事実を話していない、信用できない、殺意はあったとされてしまったことには、私も一支援者として納得できなかったので、被害者遺族の心情としては、当然無期懲役を望むものだとは思いますが、被告の証言は信用性が低いと認められず、市橋君が誤解されたまま、この判決を確定させてしまっていいはずもないしと今日まで複雑な気持ちでありましたが、控訴するとなった今、被害者遺族、そして世間の反応が怖いですが、一先ずほっとすることができました。

リンゼイさんのご両親の帰国後のインタビュー、念のためリンク先を貼っておきます:
リンゼイさん遺族「市橋被告は演技」
http://www.youtube.com/watch?v=C5q40QRvtUA
「市橋被告の土下座は不愉快だった。立ち上がるように言いました。今更、土下座をして許しを乞おうとする態度に、気分が悪くなりました」「涙は出ていませんでした。演技ですよ。声を上げ震えていましたが、涙は流れていませんでした」
(↑「泣きながら震えていた」「鼻をすする音が法廷に響いた」という報道もありましたので、市橋君に対する怒りと憎しみからそう言っているのでしょうか。)
「市橋は控訴するでしょう。彼はニュースに出て、注目を浴びたいだけなんです」
(↑違いますよね。判決理由はすべて正しいと思われている限り、反省していないから控訴すると思われるのでしょうが、ニュースに出て注目を浴びたいだけだなんて、市橋君の証言のどこからそのような愉快犯的な?印象を持たれたのでしょうか。被害者遺族が自分の娘の命を奪った犯罪者の言うことなんか信用できない、裁判員が被告の言うことなんか信用できないと市橋君の証言から「信用できない」という結論を出されるのは、事実を事実と認めない場合、心理的にそう思われるのであろうということは理解できますが、「ニュースに出て注目を浴びたいだけ」というのは、市橋君のことを犯罪者という色眼鏡で見てしまうからなのでしょうか。市橋君のことを、他と何も変わらない、注目を浴びたいだけの極悪凶悪犯罪者と思っている以上、犯罪者・加害者となってしまった市橋君は、そうである前に、思っているよりも普通の青年であったとは、到底思えないのかもしれません。)
(リンゼイさんの遺族)
文化の違いもあって、日本人特有の、土下座の心と文化を感覚的には理解できないものかと思いますが、被害者遺族には市橋君の心からのお詫びの表現とは、当然思われないですよね。でも土下座や一礼をしなかったらしなかったで、今度はふてぶてしい態度だ、反省が微塵も感じられないなどといった感じで、ますます非難されていたと思いますし、詫びても詫び切れない心情と、懺悔と悔恨の念を表すこと自体は、被害者遺族からしたら、不愉快だった、演技だったと言っておられるように、見たくもなかったかもしれませんが、市橋君としては、リンゼイさんは決して生き還らない、言葉で詫びても済まない、自分の命ででも償えない、何をしても取り戻せない尊い命に対し、深い反省の心から、土下座をしたのだと思いますし、決して間違っていなかったと思います。

またネットには酷い書き込みが多々見受けられますが、中にこんなまともなのもありましたのでコピペしておきます:
テレビで裁判員が市橋を「信用できない」とはっきり言っていたのには驚いた。やっぱり最初からコイツは悪いヤツという先入観を持って見ているんじゃ? 検察の殺人罪は認められたけど強姦致死は時間の経過があるから認められなかった。 だったら求刑通りっていうのはおかしいよね? 凶器があるわけでなし、決め手に欠ける中で無期懲役という判決は厳しいのでは?
(この方が支援者かどうかはわかりませんが、ほっとする書き込みでした。)

市橋君は確かに自分に不利になることも含めて包み隠さずに証言した印象を持ちました。
市橋君は本当に正直な人で、もしかするととても正直な人だからなのか、誤解を生まないように、自己防衛(自己弁護というより、自己防衛)のためにも必要な情報を付け加えることに欠けるのかなとも思いました。極悪凶悪犯罪者の人物像がメディアによって形成されましたが、その人物像とは大きく異なり、決してずる賢くはなく、事実をありのまま話し、そのため言葉足らずになってしまうのか、殺意はなかったこと、あくまでも突発的であったことを、先入観はないと口では言っても、過熱報道を何も見ていない限り、そう簡単に払拭できるものでもないので、先入観があって、極悪凶悪犯罪者と最初から思っていた(決めかかっていた)からこその判決理由に思えますし、裁判員制度では、先入観を取り払い、被告が裁判員に信用してもらうこと自体、そもそも初めから無理だったのではないかと思います。
それでも先入観と偏見を持っている裁判員の方々に、誤解を招かぬよう、また通訳の方(解剖所見など医学的な専門用語も予想されるので複数必要ではないかという弁護団の提案に対して、他の通訳者には入ってきてほしくないのか、自分一人でできると主張したというのも、このような難しい裁判であるにも関わらず、完全な中立的立場と訳の忠実性、正確性が求められるプロの法廷通訳者としてはちょっとおかしく感じてしまいます。裁判所が採用した通訳者ではないということですよね(本山:千葉地裁に登録されている通訳の中から裁判所が採用したと聞きました)。先入観を完全に払拭し、既成概念にもとらわれず、被害者遺族の怒りと憎しみと悲しみをいたずらに増幅させるようなことも一切なく(たとえ本人がよかれと思って、思うまま、感じたままに訳したとしても、感情的にならずに淡々と、いかに正確に訳せるかは、法廷通訳者としてのプロ意識と熟練度の高さによって差があると思われます)、被害者遺族に感情移入せず、法廷でプロとしての中立性と冷静さを保ち、感情的にならず、その結果、誤訳や脚色をされなかったといいのですが、しかしながら報道によると、何度も誤訳をし、感情的になっていた場面もあったようなので、プロの法廷通訳者として専門性と中立性に、多少なりとも疑いを持ってしまいます。
例えば、「女性通訳は感情移入したかのように強い口調となっていき、市橋被告の呼称を外した」、「専門用語が多いせいか、女性通訳の通訳スピードも落ちている」、「専門的な知識が必要な話のせいか、通訳を聞いていた、リンゼイさんの母、ジュリアさんが首をかしげたままだ。医師が話を続けようとすると、通訳が「ちょっと待ってください」と悲鳴のような声でさえぎった」といった報道もありましたので、ここまでくるとプロの法廷通訳者としての専門性と技術性はどの程度だったのか気になってしまいます。

Ichihashi trial bares translation woes
Courts refuse to admit interpreters often lack the necessary skills
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110721f1.html
英国人講師殺人事件の裁判で通訳問題があらわに
通訳人の実力不足を認めない裁判所
http://blog.smacktrans.com/2011/07/blog-post_22.html
(7月4日の初公判からメディアの注目を大いに集めているこの裁判だが、誰もが気に留めていない問題がある。通訳の質の問題だ。社会的にも関心が高いこの事件だが、微細なニュアンスの誤訳や細かい情報の訳抜けなど、法廷通訳人のミスが何度も確認されている。
7月4日の初公判からメディアの注目を大いに集めているこの裁判だが、誰もが気に留めていない問題がある。通訳の質の問題だ。社会的にも関心が高いこの事件だが、微細なニュアンスの誤訳や細かい情報の訳抜けなど、法廷通訳人のミスが何度も確認されている。)

彼女の法廷通訳者としての経歴も、どのような基準・条件で採用されたのかもわかりませんが、市橋君に対する印象は、通訳の訳し方一つで大きく変わりますし、彼女の訳し方によっては、先入観が新たな誤解を招かぬよう、市橋君は慎重に言葉を選ばざるを得なかったとも思うので、裁判員の思い込みや先入観だけではなく、通訳の先入観にも気を付けながら、一つ一つ証言していかないといけなかったので、結果的には先入観が判決に影響を及ぼした可能性があると思われますが、被告として裁かれる立場になってしまった市橋君にとっては、本当に難しい、大変な裁判だったかと思います。根強い先入観をなくすことは容易ではありませんし、相手に対する先入観、固定観念、既成概念、悪意等から、同じ言葉、同じ証言、同じ行動でも、その言葉や行動の捉え方も、相手に対する印象も、180度違うものとなり得るほど、人を判断する際、ことごとく影響を及ぼしてしまうものなので、先入観は本当に恐ろしいものです。

プロの法廷通訳者について少し調べていたら、以下のサイトを見つけました:
外国人被告人と法廷通訳
http://www.hou-nattoku.com/precedent/0032.php
 法廷通訳人に求められるのは、次の4点です。
 1.通訳の正確性・誠実性の保持
 2.熟達した通訳能力の保持
 3.中立性、公正の保持
 法廷通訳人は、公平・中立な立場で裁判を行う裁判所の補助者です。被告人側・検察側のいずれにも偏ってはいけません。
 4.職務上知り得た秘密の保持
 訴訟係属中も終了後も、職務上知った情報を漏らすことは許されません。
これらに反すれば解任される場合があります。
 また、訴訟での通訳内容が不正確なときは、異議申立て(刑事訴訟法309条1項)ができると考えられています。

支援金の総額から実費を差し引いた分は、今回の裁判の弁護料としてではなく、これからの控訴裁判の弁護料として使用していただいて構いませんし、判決にも、判決理由にも納得していなかった一支援者としては、むしろそうしていただきたいです。私も確かにこれだけ長期間にわたって弁護活動をして下さった弁護団の皆様には、実費を引いた残りは今回の弁護料として受け取っていただきたいという思いもあり、控訴する場合は、また新たにと思っていましたので、弁護団の皆様からそのような申し出があるとは思ってもいなかったのですが、「元々無償を覚悟で弁護を引き受けたので、これからの控訴裁判の弁護料として使わせていただきたい」とまで言ってくださるなんて、市橋君には本当に誠実な弁護士の方々がついていてくださっていたのだと改めて思いました。私は市橋君の身内でも友人でもなんでもないですが、弁護士の皆様には、感謝の気持ちからありがとうと言いたいくらいです。

市橋君は当分の間はメディアや一般の人の接見を受ける意思はないとのことですが、もし市橋君がマスコミや一般の人の接見を受けた場合、市橋君が発言したことが、どのように報道されるか、すごく心配です。先生には是非とも近々接見に行ってほしいですし、その時に今までにどなたが支援金を振り込んで下さったかがわかるように、入金記録簿を市橋君に見せていただいて構いません。全く面識のない方々も含め、これだけの支援者がいることが市橋君の励みになればと思います。また、市橋君の知人や友人の名前がその中に1人でも多くいてくれれば、きっと言葉では言い表せられないほどの多大な嬉しさを感じられ、深い感謝の気持ちを持たれることと思いますので、是非見せてあげてください。ただ、私は市橋君の身内でも友人でもないので、その時に第三者によってコピーを取られた場合、そのコピーを取った方ではなくとも、他の方による情報漏えいがあったら、それだけが気になりますので、やはり個人情報(名前以外の住所、メールアドレス、携帯番号)はできる限り伏せていただきたいとは思います。

お伝えしたいことがまだありますので、後日またメールさせていただきます。お返事はもちろん不要ですので、どうぞお気遣いなく。

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2011年7月30日土曜日

昨日は午後から東京農業大学の食と農の博物館で、総合研究所農薬部会のセミナーが開催され、今年の4月に理化学研究所から東京農業大学に移られた仲下英雄先生の講演「誘導抵抗性による病害防除の現状と可能性」と、山本 出先生の講演「食品の安全性-放射能汚染、中国事情を含む」がありました。動物でも体外から有害な異物が入ってきた場合、異物が病原菌のような高分子の場合、免疫機能が働いて異物を不活性化して自己防御をしますが、植物でも病原菌に感染されると抵抗性が誘導されることが知られています。仲下先生は、その基礎的なメカニズムと、それを作物の病害防除方法として利用する場合の可能性と問題点について話をされました。山本先生は、福島の原発事故による放射能汚染にかんがみて、リスクの考え方を中心に話をされました。こういう素晴らしい講演を聴いた後、それをどう社会に広げていくか、役立てていくかが課題だなと思いました。

今日は明治大学の駿河台キャンパス(御茶ノ水)で、「化学物質の法規制」という講座が最終回でしたので、北野 大(まさる)先生をはじめ講師陣と受講生の交流パーティがあり、私も出席しました。学外からのいろいろな受講生と話ができて楽しいひと時でしたが、先日メールをいただいた女性ともお会いできました。昨日更新したこのブログの記事も読んでおられました。

山本宏行弁護士から速達のお手紙が届き、その中に市橋君から私宛の手紙が同封されていました。私への連絡方法がわからないので、山本弁護士に託したとのこと。公判ではすぐ近くに位置していましたが、直接言葉を交わす機会はありませんでしたので、これが大学卒業以来初めての、元学生から私への言葉です。大丈夫、市橋君は自分のしたことの重大性をちゃんと理解し、罪を償う覚悟もできているので、生きていけるという印象を受けました。(手紙はクリックすると拡大できます。)
ちょうど今日は千葉大学園芸学部の学生ホールのテラスで、市橋君が専攻した研究室の卒業生と現役生がバーバキューパーティをしていました。M教授もおられたので明治大学に出かける前にちょっと立ち寄ったら、市橋君と同学年だった卒業生も何人か参加していました。本来なら、市橋君もこの輪の中にいて、皆と楽しくおしゃべりしていた筈だったのですが・・・。

2011年7月29日金曜日

7月27日に振り込まれた方(18回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は376,843円、延べ363人からの合計額は3,517,428円になりました。ありがとうございました。メッセージが手書きされていました。
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本山先生、お忙しい日々を過ごされているご様子・・・。その後お元気でいらっしゃいますか。本日18回目の送金をさせて頂きます。またご確認をお願いいたします。(また後で)メールさせていただきますので、よろしくお願いします。
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今日は私の報告を、支援者、非支援者、反支援者、マスメディア関係者等、多くの方々が首を長くして待っておられることと思います。弁護士事務所を訪ねて、菅野弁護士と山本弁護士からお話を伺ってきました。控訴の期限は判決後2週間以内で8月4日までとのことですが、①量刑不当、②事実誤認、の理由で控訴の申し立てをするとのことです。今度は東京高裁で新たな3人の裁判官の下で裁判が行われることになるので、市橋君の身柄も約1ケ月半後に小菅(こすげ)の東京拘置所に移管され、裁判が終わるまでそこにいることになるそうです。これからは弁護団も一日がかりで東京まで出かけなければならず、弁護活動の時間的負担も大きくなるようです。

今回の公判での発言は全て録音されていて、それを文書化して高裁に回すことになるそうです。文書化する作業は時間がかかりますが、文書化された記録は当然弁護側にも提供されるとのことです。

市橋君は事実を話しますと述べた通り、自分に不利になることも含めて証言したにもかかわらず、裁判官・裁判員に信用されなかったということが納得できないと感じているようです。しかし、判決後の弁護団との接見では、弁護団にありがとうございましたとお礼を言い、私とM教授が証言したことに対してもお礼を言っていたそうです。

今回の通訳の誤訳の問題については、The Japan Times の2011年7月21日の紙面に大きく取り上げられ、具体的にどこが問題であったかが示されています(当該記事のコピーをいただきました)。通訳は千葉地裁に登録されている5人(?)の候補者から裁判所が選んだのだそうですが、単に被害者遺族の発言を通訳するだけでなく、裁判全体を通訳するのだし、検死所見など医学的な専門用語も予想されるので複数必要ではないかという弁護団の提案に対して、自分一人でできると主張して一人になったのだそうです。私の専門を農薬(Pesticide)を肥料(Fertilizer)と誤訳したのは単なる一例にすぎませんが、The Japan Timesが指摘している微妙なニュアンス(言い回し)の違いは、裁判員に実際に一定の効果を与えて被告人に不利に作用した可能性がありますので、今後の外国人が関与する裁判ではダブルチェックができるように二人で担当するという制度を検討する必要があるように思われます。

被害者(遺族)の参加制度によって、裁判官・裁判員に事実の認定よりも感情移入が大きく影響したということも1つの問題点だったのかもしれません。

支援者の皆様にご意見を伺いたいことが2つあります。1つ目は、支援金の使途についてです。今日は、今日までに振り込まれたその後の支援金376,843円を弁護士事務所の近くのゆうちょ銀行で払い出してお届けする予定でしたが、口座を開設したゆうちょ銀行でしか払い出せないと言われて届けることができませんでした。この分はできるだけ早い機会に払い出してお届けするつもりです。従って、前回までにお届けした分について、預り金明細書(左側のナビゲーションのところに添付)を今日菅野弁護士からいただきました。収入の部には支援する会が提供した分に加えて、市橋君が所持していた分とある支援者が個人的に提供した分が含まれています。そこから使用した実費を差し引いた金額2,680,300円(実際にはこれに今日お届けする予定だった376,843円が追加されます)を、今回の裁判の弁護料としてでなく、控訴裁判の弁護料(実費+弁護士収入)として使用してもよいかということ。私は、これだけ長期間にわたって弁護活動をして下さったのですから、実費を引いた残りは今回の弁護料(弁護士収入)として受け取っていただきたいと申し上げたのですが、元々無償を覚悟で弁護を引き受けたので、これからの控訴裁判の弁護料として使わせていただきたいと言われました。それでよいかどうか、ご意見をメールでお寄せ下さい。

2つ目は、市橋君への接見禁止が解除になり、多くのマスメディア関係者が接見の申し込みに殺到しているそうですが、市橋君は少なくとも当分の間はメディアや一般の人の接見を受ける意思はないとのことです。市橋君が発言したことが、どのようにメディアによって報道されるか(今まで散々バッシングをされてきたので)わからないという問題があるからです。私は近々接見に行くつもりですが、その時に今までにどなたが支援金を振り込んで下さったかがわかるように、入金記録簿を市橋君に見せたらどうかと思っています。このことについて支援者の皆様のご意見をメールでお寄せ下さい。

なお、接見は刑が確定するまでは1日に1組(3人まで可)だけ、15分に限定されているそうです。月曜~金曜の朝8時半から午後4時半まで身分証明書を持参して刑務所の受付で申し込むのだそうですが、市橋君は当分の間接見を受ける気持ちはないとのことです。
刑が確定後は、接見は週に1回だけに限定され、弁護士/家族/友人の優先順序で認められるのだそうです。

支援者からの質問について、公判前整理手続きに市橋君は参加していましたが、発言をしたのは、自殺の恐れのある未決囚という特別扱いの処遇を改善してほしいと訴えた1回だけだそうです。今回の裁判では、公判前整理手続きで検察側と弁護側が合意した証拠だけが提出され、それに基づいて審理や評議が行われたとのことです。ただし、被害者遺族の代理人弁護士(公判前整理手続きには参加していない)が刑の引き下げ(無期刑から有期刑)阻止を狙って、事前の打ち合わせ以外の発言をしたそうです。

2011年7月28日木曜日

7月26日に振り込まれた方(14回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は366,843円、延べ362人からの合計額は3,507,428円になりました。この方からは一度もお便りをいただいていませんので、市橋君と関係のある方なのかない方なのかもわかりませんが、長期間にわたる温かいご支援をありがとうございます。

匿名で私に嫌がらせのメールを送り付けてきたり、ストーカー行為をしている人たちは、一体何の目的でそんなことをしているのか理解に苦しみます。この支援する会の設立の趣旨や活動の目的もよく理解しないで、勝手な思い込みで自己主張をする人たちは、まるで幼稚園児なみの意地悪行為をしているように見えます。全く無関係の人達(通販会社など)に経済的被害を与えることは犯罪行為ですから、それでも平気でいられるということは、社会的な責任感がないとしか思えません。支援金を募金するのだったら加害者ではなく被害者のためにするべきだという主張もありました。被害者遺族への同情が理由だとしたら、本人がリンゼイさんのご遺族のために募金活動を始めればいいのにと思いますが、誰かがそんな活動を始めたという話は聞いたことがありません。

罪を犯して社会から袋叩きにされている状態の元学生を、大学に恥をかかせた人生の失敗者・落第生として見放すのではなく、きちんと弁護士をつけて適正な裁判を受けさせ、罪の償いをさせ、更生の手助けをすることは、元教師として当然やるべきことだという信念は揺らぎません。

2011年7月27日水曜日

7月25日に振り込まれた2名の方(2回目と5回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は356,843円、延べ361人からの合計額は3,497,428円になりました。ありがとうございました。メッセージも手書きされていました。
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50代のおばさんです。白人相手という事で求刑以外の刑にはできなかったのか、圧力を感じています。いずれにしても、検察(が求刑した犯行内容?)は立証されていないにもかかわらず、今回の判決は無責任判決です。優秀な先生に、目安としての3分間の信頼度をひも解いてくれる方がいたら・・・、そう思っています。裁判官の(市橋君のした証言に対する?)完全無視の言葉、裁判員のふざけたコメント、信じられません。作られた見せしめの裁判のようでした。更生可能な、大切なひとりの人生の芽を摘まれた気がしました。これから先も市橋君のために何かしたい。微力(自分のできることは?)ですが、本山先生は市橋君との懸け橋でした。この会での支援者の方々との思いの共有、私自身励まされてきました。本当に感謝しています。
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本山先生、弁護団の皆様、お疲れ様でした。厳しい判決で残念です。判決理由、内容等、私も納得できないので、支援者の1人としては控訴されることを望みますし、それが当然であろうかと考えます。今まで努力してきたことも、次のステップにつなげて行けたら良いのではないでしょうか。
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支援者のほとんどは、市橋君の犯した罪は決して許されない悪いことであるということは認めつつ、更生の機会を与えてやりたいという思いをお持ちだったでしょうから、今回の無期懲役という判決を厳し過ぎると感じておられるのでしょう。被害者が日本人女性やアジア人女性でなかったことが、検察側の求刑に影響したかどうか、判決に影響したかどうかは、私にはわかりません。私には法律や裁判に関する知識はほとんどありませんので判断できませんが、市橋君が犯した罪が無期懲役に相当するかどうかは、基準(過去に同様の罪に対してどういう罰が与えられたかという判例)に照らして判断されるべきことではないかと思います。弁護団はそういう意味では経験豊富なプロですから、不当に厳し過ぎると判断されれば控訴するのではないでしょうか。

メールでのお便りもたくさん届いていますが、ブログへの公表を望まない方もおられます。以下は、私自身の肩の荷を軽くし、ホッという気持ちにさせてくれた支援者からのお便りです。
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こんばんは。〇〇の〇〇です。
先生のブログを拝見していますと、文章がみずみずしく、様々な情景が目に浮かびます。ご多忙な中にあって、ご友人と出雲市の観光を楽しまれ、何よりでした。写真もとてもお上手ですね。先日の桜島の写真もとても力強く素敵でした。お仕事柄、様々な所にお出かけなられるようですが、時間を上手に使われているようで感心します。

市橋さんの控訴の期限は1週間だったと思いますが、明日ですか?今頃、市橋さんは何を思っているのでしょうか…
私はこの事について、どうしたら良い、などと言う、意見はありません。 それでも、裁判員が男性ばかりで、かなり厳しい判決になったと感じています。
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今日は東京農業大学の研究室に、千葉大学時代の古い卒業生が研究の用事で訪ねてきてくれたので、時間の経つのも忘れておしゃべりしてしまいました。彼もいつのまにか2児の父親になっていましたが、彼が学生時代によく私の車で一緒に千葉県印西(いんざい)市の亀成(かめなり)川に行って実験に使うブルーギル(魚)やスジエビ(甲殻類)を獲ってきた事を懐かしく思い出しました。
今日は大学の周りのジョギングもできたので、気分は良好。もっと自由な時間があれば、もっと体を動かして運動をしたいなあという気分です。

2011年7月26日火曜日

7月22日に振り込まれた方(3回目)、7月23日に振り込まれた方(17回目)、7月24日に振り込まれた方(2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は340,843円、延べ359人からの合計額は3,481,428円になりました。ありがとうございました。

何人かの支援者から、市橋君と弁護団には控訴してほしいというメールが届いています。その他にも裁判員の資質について、支援者から以下のメールが寄せられました。元々は新聞に投書しようと考えておられたようです。
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ある事件(リンゼイさん殺害)の判決後、裁判員の方の会見の様子をテレビで見て驚きました。判決内容はとやかく言えませんが、一般人として、人の人生に関わる重大な決断をした直後とは思えない態度、様子に思えました。自分の正義感を示し、誇らしげにテレビで会見しているようで、違和感を感じました。

裁判員は、本人の希望によって顔を映像で流すことができるそうですね。裁判は、被害者と加害者がいて、加害者が罪を認めている場合は、悪いのは明らかに加害者です。
ですから真面目で律儀な普通の人であればなお、自分まで悪者になりたくないから、当然悪者を裁くことが、裁判員自身にとっての正義となるでしょう。でも、裁判員の役目は何でしょうか。
日本では裁判員裁判制度が始まったばかりですが、本当に法曹界のプロ集団だけで判断するより、もっと良い審議がなされるよう、裁判員の方は「畏敬」の念を持って臨み、裁判の場を育ててほしいと思います。

欧米も裁判員の買収で判決がコントロールされたり、不安定な基準で公平性を欠く例が多いようですが、群集心理をあおるマスコミの影響や他の力に左右されることなく、前例との比較も研究し、権威と品位ある決断をする制度となるよう、国民皆で努力しなければいけないと思います。そのためにもクリスチャンの方々も「人は人を裁いてはいけないと聖書に書かれているから、裁判員を断わる」などと言わないで、また「私のような者が判断できないわ」などと逃げないで、今現在裁判員制度がある以上、裁判員に選ばれた場合は、日本のために経験した方が良い、と私は思います。
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今回の裁判でリンゼイさんのご両親の通訳を務めた方について論じたサイトがあるとの知らせがありました。この支援者自身も実際に傍聴をしておられたとのことです。
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翻訳・通訳者のブログに市橋達也さんの裁判の通訳について取り上げられてましたので、お知らせ致します。
《英国人講師殺人事件の裁判で通訳問題があらわに》のタイトルで、本山先生の証人尋問で誤訳を指摘した事も載ってました。
http://blog.smacktrans.com/2011/07/blog-post_22.html
微細なニュアンスの誤訳や細かい情報の訳抜け等が何度も確認されてると有りますが、事実なら裁判員の受け取り方にも違いが生じるかと思います。
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私は長年アメリカで暮らしていましたので、自分で証言している時にも通訳が話している言葉は自然に耳に入っていました。私自身が外国から研究者が来日した時などに通訳をすることもありますが、裁判の通訳では相当レベルの高い人でも、特殊な専門用語については苦労をする筈です。普通は、話した人に今のはどういう意味か訊き直してから通訳すればいいのですが、裁判ではそれができないので、咄嗟に手持ちの語彙(ごい)で訳してしまうのでしょう。私の専門について尋問された時に、農薬の毒性学だと答えたのに、この通訳は「農薬」(Pesticide)に相当する英語が分からなかったのか、「肥料」(Fertilizer)と言ってしまったのです。裁判の審理に直接は影響しない細かいことですが、ちょっと気になったので証言後に発言を求めて訳が間違っていると指摘をしておきました。

今朝は宿泊していた出雲市駅前のホテルで朝食が済んで新聞に目を通していたら電話が鳴って、知人が自分の車で私を案内すると申し出て下さいました。ヘリコプターによる薬剤散布が中止になって枯れた松を抜倒した北山を再度視察したり、出雲大社にお参りしたり、出雲大社の裏側に位置する日御碕(ヒノミサキ)の灯台やウミネコ繁殖地を見たり、巨岩が川から垂直にそそり立っている立久恵峡(タチクエキョウ)や八雲風穴と呼ばれる洞窟(気温30℃でもこの中は岩を通して地下水で冷却された微風が吹いて4℃に保たれている、天然の冷蔵庫のような場所)などを廻りました。出雲市には出雲大社の他にも、日本海の美しい景色と、盆地になっている平野部と、高い山が連なる峡谷の景色があるということがわかりました。(写真はクリックすると拡大できます。)



2011年7月25日月曜日

島根県出雲市に来ています。市役所で午後2時から4時近くまで開かれた出雲市松枯れ対策再検討会議を傍聴し、その後知人の車に乗せてもらって北山山系の松枯れの状況を視察してきました。あいにくの小雨でしたが、枯れた松を伐倒したところは、まるで禿山(はげやま)のような醜い姿でした。

夕方7時半から夜の9時半までは、高浜コミュニティセンター(昔の公民館)で講演をしました。会場がそれほど大きくないこともあって、80名を越す参加者で一杯でした。地元の森林組合関係者や自治会関係者や市会議員や島根県職員、出雲市役所職員に加えて、島根日日新聞など地元の何社かの新聞記者も取材で参加していました。自画自賛するようでおかしいですが、会場の雰囲気に手応えを感じましたので、私の現場での調査に基づいた話は好評だったようです。

その後主催者側の関係者6人と二次会に行ってさらに交流を深め、ホテルに帰ってきたのは夜の11時半を過ぎていました。これで大役を果たしましたので、今夜は早く寝て、明日はレンタカーを借りて日御碕(ひのみさき)の辺りか、立久恵峡(たちくえきょう)県立自然公園の辺りを、帰りの飛行機の時間まで一人でのんびりドライブしてこようかと考えています。今まで忙しい日々が続いていましたので、休養です。

2011年7月23日土曜日

7月21日に振り込まれた方(初回)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は324,843円、延べ356人からの合計額は3,465,428円になりました。ありがとうございました。

支援者から今回の判決を受けて、控訴してほしいという要望のメールが届いています。
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色々な方のメッセージを見ました。
私も市橋達也さんの裁判で、無期懲役判決や理由、裁判員の会見につきまして、納得行かない点は多々有ります。ただ現状の裁判員制度として受け入れるしかないと不本意ながら感じてます。

市橋達也さんの裁判を理解したいと思った事から、裁判員制度を見直す団体に参加してます。今回の私の感じた点に付きましては、今後の裁判員制度の見直しの一つとして、今後の裁判員制度が改善出来ればと思ってます。その団体は、実際に裁判員を経験した方から、お話を伺える機会も有ります。以前に、押尾学さんの裁判員を務めた方から、お話を伺う事も出来ました。もしかしたら今後、市橋達也さんの裁判員の方からも、お話を伺える機会も有るかも知れませんので、その際は色々と質問してみたいです。

私は、彼は事実を語ってると思いますし、反省の気持ちも感じてます。私が感じた思いですが…実際に傍聴して、不自然と思われる証言も有りましたし、それについて問われても『分かりません』や『覚えてません』も多かったです。それを信用性として判断されるのなら、密室の事件なので、もっと辻褄を合わせて、彼に有利に立証する事も出来た筈です。曖昧な言い方なのは、それをせずに本当に自分の覚えてる範囲で、事実を伝えてるからだと思います。分からない所は、本当に分からないのではないでしょうか。

又、反省につきましては、本心は本人しか分からない事で、周りの人から見れば、本心を読み取るのは人によって、様々な感じ方があると思います。もし彼が反省してないと言ったり、ふてくされたり、怒りを露わにしているので有れば、反省してないと見なされるかも知れませんが、逃亡や整形や信用性無として考えたとしても、あの法廷内の彼の言動や態度からは、多少なりでも反省してると感じるのが自然だと思います。

私は、市橋達也さんを支援してますので、擁護した見方なのかも知れません。しかし、彼の意見が殆ど否定されてしまいましたのは、本当に無念です。このままでは、彼の心も閉ざされたままになってしまうと感じ心配です。市橋達也さんも、納得してないと思いますので、必ず控訴して、再度自分の気持ちを伝えて欲しいです。
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今回の判決につきましては、控訴するかどうかは来週、市橋さんと弁護士さんと協議して、と聞きました。私は個人的には今回の判決理由には大変疑問に思うところが多々あり、是非、控訴していただきたいと思います。

殺意ありとの判断で無期懲役刑がくだされたということですが、この事件の状況では、もし犯行の発覚を恐れて殺害しようとするなら、ふつうに考えて、手で首を絞めるはずです。そういう基本的なことも、裁判官や裁判員の方々は考慮されなかったのでしょうか?

とても残念です。市橋さんには謝ってばかりいないで、この事件の真実を明らかにするという姿勢で戦ってほしいと思います。
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午後から、25日月曜に予定されている島根県出雲市での講演のスライドの要約版をプリントして配布資料としてもらうために、CD-Rに焼いて宅急便で現地の世話人宛に送りました。今回の演題は「松くい虫防除薬剤の空中散布の効果と健康影響の検証」で、私たちが出雲市で実施してきた2008年に起こった眼のかゆみ騒動の原因解明の結果も報告する予定です。80名くらいの方が参加されるとのことです。
その後、道場で巻き藁を突いたり、サンドバッグを蹴ったり、筋力トレーニングをしてから、江戸川堤防を4km ゆっくりジョギングしてきました。今日は両方合わせて1時間半ぐらいの運動でしたが、汗をびっしょりかいてシャワーを浴びた後は、気分爽快になります。

2011年7月22日金曜日

7月20日に振り込まれた2名の方(初回、24回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は314,843円、延べ355人からの合計額は3,455,428円になりました。ありがとうございました。24回目の方からはメッセージも手書きされていました。
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面識も何もありませんが、市橋達也君を支援できた事、私の一生の糧となります。これからも支援していきます。市橋君のご両親にも人権があります。あまりにも残酷すぎます。市橋君、体に気をつけてがんばって下さい。心より願っております。
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以下は、昨日の判決後、支援者その他からメールで届いたメッセージの一部です。本当は、お一人お一人に返事を差し上げたいのですが、今はその時間がありませんので、失礼をお許し下さい。
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私は7月12日に「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」に些少なながら、支援金を入金させていただきました、〇〇〇〇であります。

早速ですが、今日は市橋様の判決日でありますし、大量のメールが先生の下に来られるでしょうから、無用なお時間をお取りいただくことなく、ただ私の思いだけをお伝えしようかと存じます。ご返信はご無用であります。

判決は無期懲役とのこと。受け止めようは様々でしょうが、再生の機会を得られたということは、何よりであったと思います。先生のブログや一部報道からも推察いたしますが、これから真の意味での懺悔・反省が必要だと思います。
私は以前のメールでも申し上げましたが、私自身、ある過ちで執行猶予つき有罪判決を受けて、現在贖罪の日々をすごしております。果たして現時点で贖罪を果たしえているのか、懺悔や反省が足りえているのか、日々様々なことを経験し、人に出会うたびに、要はその点に戻ってくるのだと思います。私もそれに見合う日々を送れているかといえば、はなはだ心もとない思いもしております。

大変失礼ながら、会のブログの中でドストエフスキーの作品を引かれたお話がありました。私自身も拘留中に読みましたし、私は、仏教・禅の方に向かいまして『臨済録』などはじめ禅を中心とした本を熟読いたしました。ドストエフスキーの引用のお話の中で、果たして贖罪を続けていけるか逡巡するかのごとくのお話がありましたが、ドストエフスキーを頼るまでもなく、なんとしても贖罪は果たしていかなくてはならないと思います。聖書を元にするか、何を元にするか、いずれにせよ心底懺悔し、贖罪をしていかなくてはならないということに尽きると思います。
市橋様にはくれぐれもお体をお大事にされて、贖罪の日々を重ねていただきたいと思います。市橋様が今後、控訴するのかどうされるのか、どうされるにせよ、私としては共に一生をかけて贖罪をしていきたいと思っております。
様々ご苦労があるとは思いますが、何卒ご自愛のほど、お祈り申し上げます。
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無期懲役の判決となり、残念です。
判決が出た瞬間、法廷がざわついたと報道されていましたが、過去の判例から見て、多くの方々が無期懲役から減刑され、30年以下の懲役となることを予想していたのではないでしょうか。
たとえ突発的であったとしても、殺意はあったという検察側の主張を千葉地裁が認めた結果、有期刑30年にもならず、無期懲役のままということですよね。
被害者遺族の強い処罰感情にも、外交的配慮にも左右されず、あくまでも適正な裁判が行われ、順当な判決が下されたというのだとしても、加害者側に殺意はなかったことを証明するのは到底難しいことなので、もしも裁判員が全員男性ではなかったら、もしも裁判員の方々にも息子や男兄弟がいたなら、もしもリンゼイさんが美人ではなかったら、判決は違っていただろうかという思いはありますが、残念だけど、裁判員制度ならではの判決と思うことにしました。
従来の裁判官裁判であったなら、有期刑30年になったであろうが、裁判員による市民裁判であったため、裁判員の素朴な疑問や心情から、市橋被告の供述の信用性はきわめて低く、殺意はあったと判断され、無期懲役になったのであろうとテレビでも解説されていましたが、このことも裁判員の方々は重々検討した上で、あえてこの判決を一般市民として下したのでしょうか。過去にあった有期刑20年~30年の判決は、全く考慮されないものなのでしょうか。
もうどうにもならないことですが、従来の裁判官裁判とは異なる判決を確定させた裁判員制度には、やはり疑問を感じます。塀の中で一生を終える市橋君のことを、陰ながらでも支えていく心の支援者が1人でも多く増えることを願って止みません。
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市橋君に無期懲役が出ましたね。私は無期懲役についてはとやかく言うつもりはありません。ただ、市橋君に反省の意がなく、事件後逃亡した、殺意があった、手記を出版したことで遺族感情を傷つけたとの検察側の主張を全面的に認めた裁判所の言い分は到底納得が出来ません。
市橋君はしっかりと自分の言葉で話し、遺族ともきちんと向き合おうとしました。ギリギリの精神状態だったと思います。傍聴していた私にも痛いほど伝わりました・・・。自分に不利なことも隠さずに話したのに。
やはり何らかの「圧力」がかかったのでしょうか。本山先生が望んでいた適正な裁判とは程遠いものになってしまいました・・・。
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度々申し訳ありません。
裁判員裁判ではなく、従来の裁判官裁判なら懲役30年以下になっていたかもしれないと思うと残念ではありますが、現在は裁判員制度である以上、どうにもならないし、もうしかたないと考えるべきなのでしょうか。

裁判員会見:
(無表情…「最後まで被告の考え読み取れず…」)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072119290010-n1.htm

判決理由(殺意はあった、反省していない、信用できない、身勝手):
(客観的証拠と矛盾し、不自然な供述を繰り返しており、罪と向き合おうとしていない)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000160-jij-soci
(弁護人によると、判決直後の接見で市橋被告は「自分の言っていることは事実。どうしてそれを信用できないと言われるのだろうか」と話したという。弁護側は来週にも再度、接見し、控訴について検討するという。【斎川瞳、中西啓介】)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000111-mai-soci
(裁判長は「被告人は、犯行に関して矛盾する発言があり、真摯(しんし)な反省は見てとれない」と語った。)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110721-00000852-fnn-soci
(地裁は、市橋被告の事件に対する説明については、リンゼイさんの切られた衣服や現場に残された証拠物の状況と整合性がつかないことなどから、「信用できない」とした。)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110721-00000069-nnn-soci
(裁判員らは法廷で涙ながらに殺意を否定した市橋被告の供述は「信用できない」と判断しました。)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110721-00000042-jnn-soci

以下の記事に書かれている市橋君の言葉を読んだら、なんだかまた悲しくなってしまい、しかたないんだと自分に言い聞かせながらも、このままでいいのか、複雑な思いです。
(市橋被告の弁護人の菅野泰弁護士によりますと、判決のあと市橋被告は「裁判では自分の意見が十分に伝わらなかった。法廷で自分が話したことは事実なのに、なぜ、信用できないと言われてしまうのか」と話していたということです。弁護側は「市橋被告と相談したうえで控訴するかどうかを決めたい」と話しています。)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110721/t10014355601000.html

私はやはり、市橋君は懸命に事実を話したと信じています。反省しているのに反省していないと言われ、事実を話しているのに話していないと言われ、結局のところ、演技している、反省していない、全てを明らかにしていない、被告の言うことは信用できないと頭ごなしに決めつけられて、最後まで信じてもらえなかったのだと思います。

ご多忙と存じますので、お返事はもちろん不要です。
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以前に一度、送金させていただいた者です。

無期懲役の判決、残念でした。彼は無期懲役でも償う覚悟はあるでしょうけど、その主な判決理由が「殺意があった」ということには、彼は心の中で「そうじゃない!」と叫んだのではないでしょうか。
「死刑」があるせいか、「無期懲役」の巾が広いのでしょうか。日本の司法のアンチョコさ(?)が感じられました。
殺されて山中かどこかに遺体を捨てられたのか、行方不明のまま、迷宮入りになってる事件が年間すごい数だと聞きます。そのようなプロ的、まさに殺意をもって計画的に実行された、いわば解決しにくい事件はほったらかしで、市橋君のように、無様に悔いて、懺悔している被告には、このような判決。ではやっぱり、より巧妙な殺人鬼が増えるのではないでしょうか。

イギリスに対して、裕福なリンゼイ一家に対して、「私達日本の警察は当初市橋を捕まえ損ねたけど、やっと捕まえ、そしてこの度、生きて世の中に出られないようにしましたよ」という「努力の結果」を示したかったのでしょうか。裁判員裁判ですから、一般人の感覚も加わったでしょうけど、そんなことまで考えてしまった私です。

でもどちらにしても、今後長い服役生活が待ってるわけですが、彼は小説を書いたり、絵を描いたりする時間はあるのでしょうか。服役囚が作ったものの展示即売会がありますよね。まだまだ先のことでしょうけど、彼の作品が出る時は知らせてほしいです。(誰の作品かなどわからないシステムでしょうかね)
リンゼイさんを描いた絵と字、皮肉にも‘アート‘でした。

すみません。本山先生にぼやいてしまって・・・ 
また暑さが戻りそうです。どうかご自愛ください。
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暑中お見舞い申し上げます。
市橋君への判決を見て裁判員裁判は被害者感情に寄り添う傾向があ るんだと実感しました。身勝手、反省していない、本当の事を話さないなどと被害者遺族の 言葉と同じ事を裁判員が話しているようなので、初めから視点が違っていたのだと 感じました。やはり先入観は大きいと思いました。市橋君のやる事なす事がすべ てネガティブに受け取られてしまうのですから。あげくは言葉尻も捕まえて。裁判官も更生のチャンスはないと見な したということですよね。遠くから見守っている市橋君のご両親の苦しさは情状酌量にもなら ないのでしょうか?
本当に市橋君は丸腰で闘っているんだと痛感しました。被害者は大 使館員も同伴しているのですから、国家が後ろ盾でしょ。ちなみに札幌地検で一審判決が無期懲役の求刑に対し懲役16年の
判決が下され、地検が控訴断念したニュースが新聞に載っていましたが、無期懲役の求刑に対してこんなにも違いが出るのは司法の裁定は公 平じゃないってことでしょうか。裁判員裁判は求刑が重くなる傾向があるといいますが・・・

札幌でのこの事件は、2009年11月に札幌市中央区の路 上で平間泰子さんが元交際相手の吉沢真被告に刺殺された事件です。復縁を望んで待ち伏せして、声をかけたら拒絶されたため逆上、馬 乗りになって包丁で刺して、さらに何度も踏みつけたという非道な 事件です。これがもし市橋君の事件と同じように被害者が外国人で、社会的注 目度が高くなっていたらどうだったでしょうか?
私達は遠くから見守る事と祈る事しか出来ませんが、市橋君のご両 親への祈りも込めながら日々過ごしております。
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初めて先生にメールをします。
私は市橋さんの裁判記事をインターネットで見ていて、つい最近、先生のたち上げている会の存在を知りました。それまでもニュースは見ていましたが、その会の存在があることを伝える報道は見たことはありませんでした。この会の記事を読んで、先生が市橋さんに自首を呼び掛けていたことも知りました。私も、もともとは市橋さんが2年7カ月の逃亡生活をどのように送っていたのかが知りたくて、市橋さんの本を読みました。読んでいく内に、私は市橋さんが報道されているような悪人には感じられませんでした。彼は本の中で、「誰からも好かれる存在になりたかった」と書いていました。それって人がだれもが思うこと、自分と変わらない。むしろ、自分と近い部分もあると感じたぐらいです。
法廷での謝罪も雑誌やテレビでは、演技だと言われていますが、リンゼイさんのご両親は怒りもあるから、そう思ってしまうのは、ごく当たり前の感情だと思いますが、裁判の実況記事を読む限りでは、私には演技には感じられませんでした。市橋さんは確かに、リンゼイさんを強姦し、命を絶たせてしまったので、それはしてはいけないことで、それについての罰は背負わなければならないと思います。しかし、土下座もし、リンゼイさんへの謝罪の言葉も言っているのに、「反省をしていない」とマスメディアが報道することには違和感を感じました。
殺人をし、逃亡した彼に良くない感情をもつのは、しょうがないことですが、つかまってから市橋さんはリンゼイさんを侮辱するような言動はしていないですし、何を根拠に反省していないと判断したのかと怒りの感情を覚えます。反省の気持ちって目に見えないものであり、形にはできません。今の彼に出来るのは、土下座や謝罪の言葉でしか見せることができないのに、それをも裁判の一時しか見ていない、報道の人たちに判断する権利があるのかと思ってしまいました。きっと先生のように支援に回っている人がいることを、今の日本にどれぐらい知っている人がいるのか。おそらく今の報道を見る限りでは少ないでしょうし、事実とは違う形で報道されているのは間違いないでしょう。それぐらい偏った報道がされていると感じます。
とうとう判決が出ましたね。無期懲役。この結果が妥当なのかどうかはわかりません。私は重い気もします。この被害者が日本人だったら、同じように逃亡していたとしても、ここまでは大騒ぎされなかったでしょう。少しは今後の政治への影響も加味されての判断もあったのではないかと思います。市橋さん自身が「出ることはない」と裁判でもいっていたと思うので、結果は彼はきっと受け入れるでしょうが、自分が言ったことが信じてもらえなかったということにショックを受けているだろうと思います。心を閉ざした彼の心がさらに閉ざさないことを祈るばかりです。
市橋さんには更生してほしいからこそ、本や聖書を読むだけでなく、彼に送られてくる手紙を読んだり、面会を受け入れて、いろいろな考え方があることを学んでいってほしいと思います。きっと、今は自分の感情をさらけ出すの怖いでしょうが、自分の思いを誰かに語ることは、自分を振り返ることになると思います。そして、決して一人ではないこと。支えてくれる人が、彼の周りにはいることを分かってほしいです。
彼が更生するのに役立つことが何かできるのであれば、今後もお手伝いしていきたいと思います。
つたない文章で、言っていることがわかりにくいかもしれません・・・。すみません。先生も色々嫌がらせを受けているようですが、負けずに頑張ってください。
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こんばんは。
お忙しい中、きっと多数のお便りが届いている中に失礼します。(返信等は不要です。)
 市橋さんの無期懲役の判決、複雑な思いです。 市橋さん自身が話した真実については認められていない事や、一般の中から選ばれた裁判員の方々に本当に先入観が無かったのか・・・
色々と考えてしまいます。
 関連記事を探していて、どうしてもひっかかる内容の記事を目にしました。 今回裁判員を務めた方々の会見の記事です。 以下ニュースサイトから引用です。

補充裁判員1番「極力、メモよりも、市橋被告の方をずっと見るようにしていましたし、見ていました。いろんな人が証言したり、発言したりしているので、彼が何を考えているのか、なにか読み取れないかな、と思っていました。最後まで、読み取れなかったのですが…」

 《ほかの裁判員の間で小さな笑いが起きる》

補充裁判員1番「(市橋被告を)ずっと見ていたのですが、判決後も眉1つ動かさず、終わるまで微動だにしませんでした。ただ、瞬きが多いですね。公判を通して、全般的に1分間に208回くらい」

 《また、裁判員の間で笑いが起きる》

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072119290010-n1.htm

・・・・・人を裁くという事は精神的に負担もあるでしょうし、重大な役目を終えた安堵感があったのかもしれませんが、被告人の様子の説明をした場面で「笑いが起きる」という部分には非常に違和感を感じました。 反省の意の有る無しや真実を述べているのかどうか、そういう視点で被告人を見るのは重要なのでしょうが、後になって笑いの起こる状況は疑問です。 私はこの会見を見ていないので憶測だけで決め付けられませんが、まるで晒し者、本山先生の仰る「リンチ」に近いような気がしました。

 11日の本山先生の証言の様子ですが、途中、胸が一杯になり言葉が途切れ途切れになってしまったという所、私も涙が出ました。
また、執拗な嫌がらせが続いているとの事。 お疲れの所にかかってくる夜中の電話などは本当に悪質ですね。大勢の人たちに迷惑をかけて、一体何がしたいのでしょう。
 公判の間中、やっと生きているようなと表現された市橋さんの様子には随分心配しました。控訴するかどうかは弁護士の先生とよく相談して今後決定するとの事でしたが、市橋さん自身が納得できるような決断をしてほしいと思います。 もし控訴する事になっても、ずっと支援し、見守っていきたいと思います。
 今後の支援する会についてはまだはっきりできないのでしょうが、監査の件については先の支援者様のご意見の通り、不要な情報を除いて行ってもらうのがいいかもしれませんね。(そのようにして頂けるとの事で良かったです)

 それではまた連絡致します。 時折ジョギングの話題もブログにて拝見しますが、熱中症にはお気をつけ下さいね。
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昨日の無期懲役という判決をどう受け止めるかは、人それぞれでしょうが、多くの方々が、罪を償うとはどういうことか、裁判員裁判と従来の裁判官による裁判の違い、市橋君は何故あんな馬鹿なことをしてしまったのか、リンゼイさんの無念さ、リンゼイさんのご家族の無念さ、市橋君の後悔と贖罪(しょくざい)の決意、市橋君のご両親の置かれたつらいお立場、などについて真剣に考える機会になったことは確かです。

私は来週29日には菅野弁護士事務所に伺って、支援金をお届けするとともに今後のことなどについて相談をしてくることになりました。
昨日はアメリカ人の友人から電話があり、募金活動を始めるべきかどうか私が一番初めに相談をした弁護士のエベレット・ノーランド君が、市橋君の裁判で無期懲役という判決がでたと言っていたと知らせてくれました。一般の新聞に出ていたのか、弁護士仲間が見る特別な新聞に出ていたのかはわかりませんが、アメリカでも市橋君の裁判は注目を集めていたということでしょう。
来週25日~26日は島根県出雲市に出張ですので、今日は散髪をしてサッパリしてきました。

2011年7月21日木曜日

東京で会議が始まる直前に、千葉地裁に行っておられた支援者のお一人から、無期懲役という判決になったという電話連絡がありました。その後、会議の合間に複数の新聞社から私の感想を問い合わせる電話取材がありました。

求刑通りの厳しい判決でしたが、結局検察側の殺意があったという主張が認められ、弁護側の殺意はなかったという主張は認められなかったということのようです。市橋君が犯した罪に対して、従来の同様の事件の判例を基準として厳し過ぎる罰かどうか、私にはこういう分野の知識がありませんので判断できません。元教師個人としては、元学生に更生して最後には生き直すチャンスが与えられればと期待していましたので、残念です。

弁護団がどういう対応をされるのかわかりませんが、その後貯まっている支援金をお届けすることと、支援をする会の今後について相談をするために、一度弁護士事務所を訪問する日程調整をお願いしました。

2011年7月20日水曜日

7月18日に振り込まれた方(2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は304,843円、延べ353人からの合計額は3,445,843円になりました。ありがとうございました。

公判を何回も傍聴に行かれた支援者から、裁判所で経験したことの報告がありました。
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今晩は。なでしこジャパンは快挙でしたね。日本国民に元気と勇気が与えられたと思います。
鹿児島の桜島の写真は、緑(桜島)と青(空)と白(水蒸気)の色合いが綺麗でした。自然の景色は癒やされますね。
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市橋達也さんの裁判が適正に行われる事が一番大切ですが…千葉地裁に連日行きまして、支援者や非支援者やマスコミの方と接し、人の優しさや裏切り等、様々な人間模様が見えた気がしました。
私も含め多数の女性は、雑誌やネットで市橋ギャルや市橋ガールズと騒がれてます。実際に不謹慎な言動や、目に余る行動をしてる方もいますが、中には彼の事を思い、事件の真実を知りたい、ミーハーな気持ちではなく一目だけでも見たいと来てる支援者もいると思います。
あるサイトでは、盗撮や盗聴をして、実際に私の写真も載ってしまってます。まさか盗撮までする人がいるとは、全く思ってませんでしたので、驚きました。酷いですね。
又、取材を受けた記者からは、記事なので、適当な年齢で市橋ギャルとして大げさに載るかもと言われてましたので、それは話題性として仕方ないと了承してました。しかし、被害者を悪く言う支援者として記事になり、本当に心外です。記者から『部屋に行ったリンゼイさんを悪く言う人もいるけど…』と聞かれ『部屋に行ったのは軽はずみだったかも知れませんが、どんな状況であっても悪いのは彼で、リンゼイさんに非はないと私は思ってます。』と答えたのに…『知らない男の家に入るリンゼイさんも軽はずみでは?』の部分だけ取り上げられたり、他にも質問と別の答えを組み合わせて載せられてます。
以前ブログでリンゼイさんにも非があったと仰る方もいましたが、私は以前からリンゼイさんを悪く思った事は全く有りませんので、記事を見た時はショックで悲しくなりましたし、腹立たしく感じました。本山先生は、今回の裁判に関わらず、沢山の取材を受けてるので、このような思いをする事は多々有りそうですね。
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主人も市橋達也さんを支援してますし、私が彼を思う気持ちも理解してくれてますので、今回の盗撮や記事に関しても『周りがどう思っても、何を言っても関係ない、気にするな。どんな状況でも支援する気持ちは変わらないんだから』と言ってますので心強いです。私は、本山先生と主人と友達(Kさん)に理解してもらえてれば、それで充分です。そしていつか彼にも思いが伝われば…
本山先生…どうか私が軽い気持ちで支援してるのでは有りませんので、それだけはご理解下さい。
本山先生の証人尋問の日は、主人とKさんとその友達も私の為に並んでくれました。感謝です。私とKさんも当たり、主人に譲ってくれました。私の本山先生の証人尋問を傍聴し感じた思いは13日にメールしましたが、主人も本山先生の証言と最後に涙ながら語ったお言葉に泣いてました。あの日はお会い出来ませんでしたので、残念でした。

明後日は判決ですね。市橋達也さんと弁護側の主張が通り、どうか有期懲役で有りますように、心から祈ってます。台風が来てますのでリンゼイさんご家族が無事に来日出来るか心配です。
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メディアからの取材は1時間くらいあっても、実際に記事になる時はほんの数行(新聞や雑誌)や数十秒(テレビ)というのは普通です。こちらの意見をきちんと伝えてもらえる場合はいいのですが、場合によっては取材する前からひとつの筋書きができていて、それに合うような発言を引き出すまで何回も言い方を変えて質問をされることもあります。その結果、発言をこちらの意図したこととは全く違うストーリーに仕立てられることもあります。それにしても、隠し撮りされた写真を本人の了解なしに公表するというのは酷い人権侵害ですね。

明日の判決に向けて、別の支援者からのメールも届いています。
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いよいよ判決が明日に迫ってきました。市橋君はどうしているのでしょうか。おそらく落ち着かない時間を過ごしているのでしょう。果たして論告求刑の無期懲役よりも重くなるのか、そうでないのか・・・・。
本山先生も気持ちは同じだと思います。もちろん私もです。論告求刑で無期懲役が出た時、ほっとした私がいました。正直死刑求刑がくると思っていたので、一生刑務所に居なくてはいけないけれど、生きることができると。市橋君にとって生きて罪を償うことがリンゼイさんに対する贖罪であるからです。
・・・遺族は市橋君の態度を演技だと言っていました。娘を殺されたのだから無理はないのですが、傍聴した印象は明らかに演技ではありませんでした。3月に傍聴した秋葉原連続殺傷事件の被告人のほうが、ずっと淡々としていて、この人は心の底から反省していたのだろうかと今になって思います。出廷と退廷の時に傍聴席に座っていた遺族・被害者に頭をさげていましたが。
被害者家族も加害者家族も事件に巻き込まれることで、家族の絆などが破壊されてしまう。遺族もこんなに悲惨な思いをしたのかと思いました。
被告人質問で市橋君は聖書の一節をそらんじていました。前に本山先生にメールを送信した時にはどこの出典なのかわかりませんでしたが、詳しい人のおかげでやっとわかりました。

「お前が消えうせるとき、わたしは空を覆い、星を暗くする。また、太陽を雲で覆い、月も光を放たない。」 エゼキテル書 32.7
「ラケルは子供たちのことで泣き、慰めてもらおうともしない、子供たちはもういないから」
マタイによる福音書 2.18

市橋君は「いないから」を「死んだから」と言ってました。遺族のことをきちんと考えていたのだと思います・・・。私は市橋君にこのまま刑務所に埋もれてしまうのではなく、きちんと更生して社会の役に立ってほしいのです。願いはそれだけです。
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入金記録簿の監査を受ける時の個人情報保護について、配慮をしてほしいとのメールをいただきましたので、紹介しておきます。その通りだと思いますので、不必要な情報は全て黒塗りにして監査をしてもらおうと思います。
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支援者から振り込まれた支援金の入金記録の監査をどなたかにしていただかなければならないとのことですが、振込日(現金手渡しの場合は入金日)と名前(振込み回数その他の情報)は監査の都合上、必要かと思いますが、住所、電話番号、メールアドレスは個人情報保護の観点から、できれば伏せていただきたいと思います。入金記録簿とゆうちょ銀行の払込取扱票に記載されてある、私の住所と携帯番号とメールアドレスは黒塗りにしていただけないでしょうか。どなたか信頼のおけるかたに、秘密厳守ということでお願いしていただいたとしても、ネット社会で、情報漏えいが日常茶飯事の世の中であるため、本当に信頼のおけるかたで、守秘義務が守られるのであれば、安心していいのかもしれませんが、それでもやはり不安が残りますので、住所と携帯番号とメールアドレスの黒塗り、何卒お願いいたします。

以下は、先生にメールしようと思いながら、なんとなく出せずにいたメールです。
支援者の皆様は、それぞれ必死な思い(先生に伝えたい、市橋君自身に伝えたい、他の支援者に伝えたい、思いを共有したい等)で先生にメールしていると思うので、ちょっと追加したいだけでも、他の支援者が書いたことを、私がわざわざ訂正するような形(印象)になるのは避けたかったので、躊躇していました。
無期懲役を求刑されて、私もまるで身内かのようにほっとしました。
13日のブログに、他の支援者からの、「テレビで「市橋被告:無期懲役求刑」というニュースが出ました。 【被害者が1人という事、前科が無いという事、殺意が無かったという事】その判断で、無期懲役が検察側から求刑されたそうです。」に対し、(注:上記の[殺意がなかった]については、その後本人から間違いでしたと訂正のメールが届きました。)と先生が追記で書かれていますが、私がたまたま見たニュースでは、被害者が1人という事、前科が無いという事、突発的であった事、この三つの理由から無期懲役が求刑されたとなっていました。番組によって報道される内容は多少違ったりするかと思いますが、念のためお知らせいたします。
市橋君の「死なせてしまった」「死んでしまうと思わなかった」という証言、ただ静かにしてほしくて必死の中、加減がわからなくなって、気付かぬうちに死んでしまったという状況を信じてもらえたということですよね。
上記の三つの理由を持ってしても、市橋君がどんなに深く後悔し、反省していても、演技しているだけだと信じてもらえずに、マスコミの過熱報道によって植え付けられた先入観と思い込みに加え、被害者が外国人であることから、死刑を求刑されてしまうのではないかと心配で、心配でなりませんでした。

ネットでは市橋君のことを人間のクズ(裁判はほんの一部分しか報道されないものですし、この言葉を簡単に使うのもどうなのかと思いますが…)という人もいますが、先生の市橋君への思いと、市橋君の手記から感じ取れる市橋君のことを、過ちを犯してしまった一人の青年ではあっても、心ない人間のクズとまでは、どうしても思えないのです。市橋君のことを人間のクズと思う人は、自分の兄、弟、息子、または自分自身には、いかなる状況にあっても、絶対に過ちを犯さないと過信しているのかもしれませんが、裁判員の方々は、(ワイドショーのコメンテーターの方々の発言を聞くと、いつも思うのですが)全ての殺人事件をいっしょくたんにせず、全く同じ質のものと片付けず、市橋君の証言を元に、市橋君の立場からもこの事件を考え、市橋君の心境からこの事件を辿ってみてほしいです。

手足を縛るのに使用した結束バンドですが、これもまたワイドショーで、あるコメンテーターのかたが計画的に用意していたものだと断言していましたが、結束バンドは100円ショップでも簡単に手に入り、生活に便利なもの(パソコン周辺のコードを束ねたり、ワイヤーネットでランドリーラックなどの棚を作ったり、植物のつるを棒に絡めたりなど)で、別に特殊なものでもなんでもないのに、なぜ殺害するためだけに計画的に用意していたものだと言い切れるのかがよく分かりませんでした。
使用してしまったことに関してはショックでしたが、市橋君がその時とってしまった行動であり、報道されていない(報道しきれない)部分もあるかと思うので、無論、正当化はできませんが、全貌を知らないのと、市橋君本人が深く反省していると思うので、非難もしたくはありません。知り得る全ての事実から、市橋君の弱さ、愚かさだったと捉えます。
また、イライラしてリンゼイさんを殴ったと証言していますが、親密な関係になりたかっただけなのに、自分がとんでもないことをしてしまい、目の前の状況に、いったいどうしたらいいかわからず、被害者となってしまったリンゼイさんに対しても、加害者となってしまった自分に対してもイライラし、そういった精神状態、パニック状態から殴ってしまったのでしょうか。こうだったのかなと、報道されているいくつかの証言から、勝手に想像をするとですが。

リンゼイさんは不本意に亡くなってしまいましたので、彼女に落ち度は全くないにしても、やはり大人の女性でしたので、自分を愛する家族のためにも、もう少し慎重であってはほしかったです。それほどまでに気持ち悪いと感じている男性に対し、個人レッスンを行うことも、数千円のレッスン料をもらうために一緒にタクシーに乗って部屋まで行くことも、エレベーターに乗ることも、部屋に入ることも、全て拒否して、その場から立ち去ってほしかったです。互いに、またはどちらかが慎重であってくれたら、リンゼイさんが被害者になって命を奪われてしまうことも、市橋君が加害者になって人生を棒に振ってしまうことも、いくらでも回避することができた事件だけに、そういった疑問点が次々湧き上がると同時に、余計に悲しさが募ります。まだ若い市橋君に対して、どうしても憐れみを感じずにはいられないのは、リンゼイさんも、市橋君も、もう少し気を付けていたなら、普通に一日を終え、また明日を迎え、起こらずにすんだかもしれない事件だからだと思います。

演技をしている・反省がないと言ってなお極刑を求めるという人たちは、先入観で凝り固まった視点からしか市橋君のことを見れず、そのことに気づきもしないのだと思います。あらゆる先入観を取り除き、被害者と加害者、両方の立場からこの事件を見て、あらゆる角度から判断してほしいものです。涙声になりながら、嗚咽しながら、体を激しく震わせ、時にはすぐに答えられず、沈黙し、凶悪犯罪者として偏見の目で見られている中、拭えない先入観から悪意ある誤解や憶測を招かぬよう、慎重に言葉を選び、必死に答えながら、長い、長い裁判を受けた市橋君は、好きな女性と親密になりたいという自分の思いとは真逆に、突発的に過ちを犯してしまった、普通の青年だったんだと改めて思いました。元上司の「それ以上やると死んじゃうよ」の言葉に流した涙も、公判中に何度も流した涙も、市橋君の深い後悔と反省の涙だと信じています。

裁判員の方々は、先入観を取り払って、市橋君が決して演技をしているのではないこと、ショーのお披露目ではなかったこと、深く反省していることを、ちゃんとわかってくれていると信じたいです。
本日、裁判員の方々によってどのような判決が下されるかわかりませんが、先生が見てきた反省して、謝罪して衰弱しきった、生きる屍のような市橋君が正直に伝えた事実に基づき、公正かつ中立の立場から、客観的に、冷静に(市橋君のことを心無い、人間のクズ、極悪、凶悪と見なさずに)判断してもらいたいです。初犯で、殺意はなく、突発的・衝動的に起こったこと、深く反省していることを考慮しても、それでも被害者が外国人であることと、マスコミによる先入観を植え付けるような報道もあって、もし無期懲役のままであったとしても、塀の中で一生を終えることになっても、市橋君には生きてほしいです。この過ちを一生背負いながらも、しっかりと自分と向き合い、心を強く持ち、懸命に生きてほしいです。

ちなみに私は市橋君に惚れているわけでも、獄中結婚したいわけでも、面会に行きたいわけでもなんでもありませんので、市橋ガールズではありません。先生にメールをし、ブログに載せていただいても、市橋君本人に手紙を書くことは、たぶんないと思います。書きたいと思うこともあるかもしれませんが、日々の生活に追われながら、書かずじまいだと思います。でもその代わりに、市橋君に読んでもらいたい本や、差し入れしたい物は色々あります。過ちを犯してしまい、加害者としての後悔と悲しみを背負ってしまった一人の青年に対し、遠くからでも手を差し伸べたい、ほんの少しでも彼の心が救われればという思いだけです。

お忙しいところご面倒をおかけいたしますが、黒塗り(個人情報保護)の件、何卒よろしくお願い申し上げます。
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BBC(British Broadcasting Corporation)英国放送協会のイギリス人特派員は、英語の流暢(りゅうちょう)な日本人スタッフ(女性)とカメラマンと一緒に来られて、準備の時間や雑談も含めて1時間くらいのインタビューを受けました。私と市橋君の関係や、私の知っている市橋君の人物像や、事件が起こった時にどう感じたかや、彼はどうすべきだと思ったかや、何故支援する会を立ち上げたかや、私に対して嫌がらせやストーカー行為をする人たちは何故そうすると思うかや、証言をした時に彼を見てどう感じたかや、彼にどうあってほしいと考えているかや、裁判自体をどう見ているかなど、訊かれました。どうせ編集はされるのでしょうが、全部英語でのやり取りでしたので、ラジオとテレビで市橋君の実際の姿をイギリス国民に知ってもらえれば、取材を受けた目的は果たせたことになります。

私は明日は午後3時半から東京で開催されるある会に出席しますが、判決が出て、弁護団の記者会見が済んたら、朝日新聞、読売新聞、共同通信社、東京新聞から電話の取材がある予定です。

先日の明治大学での私の講義を聴いて下さったある外部受講生から、「農薬」や「安全」について考え方を再認識しなければと感じたとのお便りをいただきました。講義の休憩時間に支援する会の活動などについて少しおしゃべりしましたら、さっそくこのブログをチェックされたらしく、そのことについても言及されていました。こういうお便りをいただくのは嬉しい限りです。今月30日には講師全員と受講生との交流会がありますので、そこで再度お会いできるのが楽しみです。

2011年7月19日火曜日

7月15に振り込まれた方(2回目)と7月16日に振り込まれた方(2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は294,843円、延べ352人からの合計額は3,435,428円になりました。ありがとうございました。7月16日に振り込まれた方と7月4日に振り込まれた方からはメッセージが届いています。

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市橋さんが持っている才能を良い方向に使える日がありますように。
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ご無沙汰してます。
〇〇の〇〇です。先日は市橋さんに無期懲役が求刑されましたね。21日の判決がどれ位の刑が適正なのか、私にはわかり兼ねています。
一昨日、20才代から同年代の友人数名と富士山に登って来ました。七合目から高山病になり、八合目の山小屋まで必死の思いで、フラフラになりながら登りました。そして八合目の山小屋からご来光を神聖な気持ちで拝むことができました。とても多くの老若男女が山に登り、登った以上はどんなに大変でも自分の足で降りてこなくてはいけない、年齢も性別も関係ない自己責任の世界を久しぶりに体験して来ました。当たり前のことを時々忘れてしまうんですね。
そのどこかここかで市橋さんのことを思い、こういう自由を身も心も封じ込め生涯か有期年か、いいえ例え体が自由になったとしても心が自由にならないままに生き続けなくてはならないような、重大な事件を起こしてしまったのだと改めて思い、彼の悲しみを思いました。
今朝はサッカーのなでしこジャパンの活躍が放送されていましたね。市橋さんは世の中の様々な出来事を知ることはできるのでしょうか?今はまだとても無理でしょうが、生きる苦しさ、辛さも市橋さんが受けていかなくてはならないのですね…
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明日はイギリスのBBC放送がラジオとテレビのためのインタビューに来ることになっています。明後日21日はいよいよ判決の下る日です。弁護団は判決後記者会見を予定しているとのことでした。
どのような結果になるか私には全くわかりませんが、控訴のあるなしに関わらず、判決後に一度日程調整をして弁護士事務所を訪ね、現在貯まっている支援金を届けるとともに、今後のことを相談してきたいと思っています。

今まで弁護団に提供してきた支援金の使途報告もいただかなければなりませんし、私の方も皆様から振り込まれた支援金の入金記録の監査をどなたかにしていただかなければなりません。入金記録簿には、通し番号、振込日(現金手渡しの場合は入金日)、お名前(振込み回数その他の情報)、住所、電話番号、メールアドレスが記載してあります。これと、ゆうちょ銀行からの振替受払通知票を照合して、間違いがないかどうか確認してもらうつもりです。今まで、入金記録簿は個人情報ですので、弁護団も含めて私以外の人には一度も見せていません。どなたか信頼のおける人に、秘密厳守ということでお願いしようと思っていますが、このことについてご意見がございましたらメールででもお知らせ下さい。匿名希望の方もおられましたので、どうしてもお名前を私以外の人に見られたくない場合は、払込取扱票と入金記録簿のコピーを作ってその方のお名前だけ黒塗りにして監査してもらうという方法しかないかもしれません。

2011年7月18日月曜日

17日、18日と2日間自宅にこもって来週月曜の出雲市での講演の準備をしたので、だいぶ進みました。夕方は2日とも江戸川堤防をゆっくり4km ジョギングしました。あまり時間がない時は、足腰を鍛えることと、心肺機能を活性化することが私の最低限の健康法です。

今朝はアメリカの友人Bill 君から電話がありました。女子サッカーのなでしこジャパンが強敵のアメリカ女子チームを破って世界一になったことのお祝いでした。私との関係もあって日本びいきなので、両方とも負けてほしくなかったけど、日本が勝ってよかったと言ってから、これは他のアメリカ人の友人たちには内緒(そうでないと、アメリカ人のくせにどっちの味方だと非難される)にしてくれと言っていました。

共通の友人Frank 君のお母さん(84才)が心臓(心筋梗塞?)で倒れて入院したけど、何とか回復して、いずれ元に戻るにはリハビリが必要だろうというニュースも伝えてくれました。
最初はFrank 君のお父さん(海軍の軍人)と結婚してFrank 君を産んで、その人が亡くなってから次の夫と結婚して次の息子を産んで、その夫も亡くなったので3番目の夫と結婚して双子の息子を産んだけど、最後の夫は家を出て行ったので、ノースカロライナ州のルーズバーグという田舎の町で小さい子供をあずかる保育所をしながら3人の夫との4人の息子たちを育てたりっぱな女性です。私もよく知っている人なので、私が訪ねるまで元気でいてほしいと思います。

Bill 君の電話の主目的は、私に今年はいつアメリカに来るのか確かめることでした。何年間も毎年夏は向こうで過ごしてきましたので、もう7月も下旬に入るのでそろそろと思ったのでしょう。8月か9月かまだ決めていないけど、今年も必ず行くからと約束しました。今年は市橋君の裁判もありましたし、まだ来週の出雲市での講演も残っているので、それが済んでから計画を立てようと思っています。

2011年7月16日土曜日

明治大学御茶ノ水キャンパスのリバティタワーと呼ばれる高層ビルの教室での講義は無事終わりました。一般財団法人化学物質評価研究機構(CERI)寄付講座と明治大学安全学研究所の共催の「化学物質の法規制」という計16回の講座で、私は農薬の安全性について、13:00-14:30と14:40-16:10の2コマ分担当しました。前半で少し時間をオーバーしたので、後半を少し駆け足で短縮しようと思っていましたが、やっぱり後半も熱が入ってしゃべり過ぎて、終わったのは16:30くらいになってしまいました。この講座はテレビでおなじみの北野 大(まさる)教授がコーディネータ役を務めておられます。北野先生はテレビでよく拝見しますが、本当の顔は、明治大学工学部応用化学科教授で、環境化学がご専門です。先生も最初から最後まで最前列で私の講義を傍聴しておられました。

週刊文春の記者からの取材の約束がありましたので、講義終了後すぐ近くの山の上ホテルのロビーで1時間くらい市橋君の事件について取材を受けました。この記者は事件発生時からこの事件について追いかけてきたというだけあって、私の知らないこともたくさん情報を持っていました。一年ぶりに訪ねた御茶ノ水界隈(かいわい)は、私が浪人時代に予備校に通ったところですが、今は通りに楽器店がたくさん並んでいたり、すっかり変わって昔の静かな文教地区の印象はなくなっていました。若者にとっては活気のある魅力的な街なのでしょうが、私には昨日見た鹿児島の荒々しい桜島の自然の景色の方がいいなあと思いました。

これで今月の残りの大きな仕事は25日の島根県出雲市での講演だけですので、少し先が見えてきた感じです。明日の日曜は久し振りに自宅でゆっくりし、朝寝坊もしようと考えています。今までメールをいただいても多忙で返信ができなかった方々にも、少しは返信ができるかもしれません。

2011年7月15日金曜日

かごしま県民交流センターで14日(金)に開催されたシンポジウムの最終的なタイトルは、「’農産物の安全シンポジウム' IN 薩摩」になっていました。元鹿児島県庁があった場所に多目的のりっぱなセンターが建てられ、私たちのシンポジウムはその中の中ホールを使いましたが、会場はほぼ満杯で、司会は地元のMBCテレビの女性アナウンサーが務めてくれました。私の基調講演に続いて、地元のみかん農家や消費者代表の主婦らが農薬に関する経験や疑問に思っていることなどを述べ、パネルディスカッションに入りました。私に渡された主婦からの質問票の中には、ハブ(毒蛇)のいる島の松くい虫防除で、どうしてヘリコプターによる薬剤防除を止めて、作業者を危険にさらす伐倒駆除をさせるのかというのもありました。現地では時間の関係で回答できませんでしたので、いずれお便りを差し上げて回答しようと思っています。一泊したホテルは西郷隆盛が切腹した城山の中腹にあり、眼前に雄大な桜島と錦江(きんこう)湾が見渡せました。私には、噴火口から吹き上げている水蒸気が、山の上で真っ白な雲になっているように見えました。当時日本の植民地だった朝鮮に住んでいた母が、父の郷里の鹿児島を訪ねた時は空から灰が降ってきたと言っていたのを思いだしました。


        (写真はクリックすると拡大できます)

ホテルを朝7時に出発して(鹿児島空港は市内からかなり遠くにあるので)、東京に戻り、研究室で明日の明治大学での講義の資料を仕上げて宅ファイル便で事務局に送ってから帰宅しました。

7月12日に振り込まれた3名の方(初回、初回、5回目)と7月13日に振り込まれた5名の方(初回、初回、2回目、初回、5回目)の支援金が届いていました。これで支援金の現在高は263,843円、延べ347人からの合計額は3,404,428円になりました。ありがとうございました。メッセージもありました。
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50代のおばさんです。公判を見守ってきました。リンゼイさんのお父さんのネタで金儲けを・・・と市橋君の手に渡らぬお金に対し金儲け(と批判するのは?)はおかしい。また代理人弁護士の苦しまぎれの作り話。市橋君をおとしいれようとバレバレです。弁護士として情けないです。その点、市橋君の弁護団の方々はわかり易く明確、とても気持ち良かったです。本山先生の親心、(市橋君には)うれしかった筈です。市橋君は自分に足りなかったものを苦労の中で気づいたんですね。法廷での市橋君は立派でした。ますます人間として大好きになりました。早くゆっくり眠れる日々を願っています。最後に、この法廷で学んだこと、検察が冤罪を作ってしまう訳がよくわかりました。
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今までは少しでもお役に立てればと思い本を何冊か購入していましたが、この会を知り、振り込みさせていただきました。少しでもお役に立てればと思います。
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無期懲役の求刑に安堵しました。本山先生の法廷でのお言葉に市橋君が流した涙は本物です。土下座の謝罪も信じます。先生のこれまでの活動に感謝致し、無報酬での働きに心より感謝致します。ありがとうございます。判決後、会が解散?しても、私個人でも支援していきたいです。
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菅野弁護士からは、証人として出廷して証言したことに対して、私とM教授宛に感謝のお言葉をメールでいただきました。昨日(7月14日)の朝日新聞(千葉面)には、「リンゼイさんの遺族が英に帰国/判決へ再来日予定」という見出しの小さい記事が載っていました。空港で、「裁判に参加できて満足しています」と述べたとのこと。日本の裁判の進め方をご覧になって、果たしてどのように感じられたのでしょうか。娘を無残な目に遭わされ、殺された親としては、その悔しさと怒りと悲しさはどんなことをしても癒えることはないと思いますが・・・。

千葉大学園芸学部の事務長から連絡があり、私が市橋君の裁判の支援活動をしていることに関して抗議の電話が事務部にあって事務作業が妨害され迷惑しているとのこと。この活動は元教師としての私個人の活動であり、大学とは何の関わりもないことがわかっていながら嫌がらせの電話をするというのは、私の電話番号を使って通販会社に品物を注文して架空の住所に配達させるのと同じで、関係のない他人に迷惑をかける無責任な、卑劣な行為です。

明日は明治大学での講義がありますので、鹿児島の荒々しい桜島の自然の景色から、御茶ノ水の高層ビルが立ち並び大勢の人々がうごめいている人工的な都会の景色に移動します。

2011年7月13日水曜日

7月11日に振り込まれた5名の方(初回、2回目、17回目、初回、3回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は236,843円、延べ342人からの合計額は3,377,428円になりました。ありがとうございました。メッセージを書いて下さった方もおられます。
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今日(11日)の出廷、頑張って下さい。先生の話される言葉が聴いておられる全ての方々の心に届きますように・・・。市橋達也さん、貴方に人として成長できる未来が与えられますように・・・。心から祈り願います。
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昨日メールしました〇〇と申します。本山先生、本日は大変お疲れになられたことと思います。お身体にはお気をつけ下さい。
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今日は午後から東京農大の研究室に共同通信社千葉支局の記者が取材に来られました。市橋君の公判は法廷記者席で全部傍聴取材した方です。私と市橋君のご両親との交流の内容と、いわゆる市橋ガールズという人達の存在とその社会的背景に興味がおありのようでした。

明日は朝5時前に家を出て鹿児島に向かい、一般市民対象の農薬ゼミでの講演とパネルディスカッションに参加します。

2011年7月12日火曜日

今日の午後は、検察側から無期懲役の求刑がされたことについて、東京農大の研究室でテレビ朝日から感想をインタビューされていました。予想通りだったけど、ホッとしたというのが、多くの支援者に共通の感想ではないでしょうか。後は、裁判官と裁判員によるこれからの評議で、そのまま認めるのか、情状を酌量して有期刑が妥当と判断するのか、です。無期と有期の境は30年で、無期の場合はほとんどそのまま刑務所の中で死を迎えることになるようです。

昨日の生きる屍のような市橋君の姿を見て、反省して謝罪して衰弱しきった人間を、演技をしている・反省がないと言ってなお極刑を求めるという人たちは、武器を捨てた相手を切り殺せ、撃ち殺せと叫んでいるような気がしました。死者に鞭を打てと言っているような気がしました。日本の文化は元々そうではなかった筈だと思うのですが。

昨日の裁判で私が証言台に立ったこともあって、支援者、非支援者、反支援者などから大量のメールが届いています。反支援者からの明らかにやらせのメールを除いて、本当は一つ一つに返事を差し上げたいのですが、今は明後日木曜の鹿児島での講演の準備と、土曜の明治大学大学院での講義の準備で追われて時間がありません。失礼をお許し下さい。

初めての非支援者の方からは以下のメッセージをいただきました。私も多感な時期にこの本を貪り(むさぼり)読みました。私は英語版も持っていますので、時期がきましたら、弁護団を通して差し入れてもらおうと思います。
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市橋さんには、ぜひドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読んで頂きたく思います。幾人もの登場人物達が織り成す総合小説ですが、主人公の一人は、淫蕩に手を染め、それがキッカケで殺人と関わりを持ち、シベリアに流刑される青年です。最終的に青年は、苦しみの中での贖罪という光を仄かに見出すのですが、しかし自分が、多くの人の憎悪、特に嘲笑を前にして、良き贖罪の精神を保ち続けられるのかどうか、葛藤を抱えていきます。  たぶん今の市橋さんなら誰よりもこの主人公の善き部分を理解できるのではないかと思います。市橋さんが更生出来るかどうかなど例えば私が判断を下すのは全く僭越なことだと思いますが、しかし、この小説の青年が誰にとっても、贖罪の道程で善き友となってくれるのは、たぶん間違いではないと思います。
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ある支援者から届いた次のメッセージは、亡くなったリンゼイさんへの思いと過ちを犯した市橋君への思いと、矛盾した気持ちに揺れ動きながらも市橋君の更生を支援したいという多くの支援者の気持ちを表していると感じました。
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こんにちは。今年の2月に初めて支援金(小額ですが・・・)を送りました、〇〇〇〇と申します。あれからは全く支援金を送れていませんが、毎日、本山先生のブログは拝見させていただき、裁判へ向けての状況や、支援者の皆様のメールをWeb上で読ませていただいておりました。

裁判の初公判から、毎日必ず公判を詳細に記載しているサイト
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/517596/ )でその場の様子を見ています。本当は是非傍聴したかったのですが、私は〇〇県に住んでおり、どうしても千葉まで行くには遠すぎる為に諦めるしかありませんでした。公判で明らかにされた、事件の色々な詳細を読み進めていくと、被害者であるリンゼイさんが、いかに怖い思いをしたか、いかに苦しかったか体験のしたことがない私が想像するよりも、もっともっと壮絶な物だったと思います。

あの日の朝、市橋君が寝坊しなければ・・・、財布にお金が入っていれば・・・
タクシーが少し待っていてくれれば・・・、リンゼイさんがマンションの外で待っていてくれれば・・・
もう過ぎてしまった事ですが、何かが違っていればこんな事件は起きなかったのに・・・
そんな風にどうしても考えてしまう自分が居ます。でも、もうそれは過ぎてしまった事、起きてしまった事なのですよね。

私は、市橋君に正当な裁判が行われるようにと支援する側の人間なので、公判の様子を記したサイトを読み進めていても、反省しているように伺えますが、リンゼイさんご家族からすれば、それは『わが子を殺した犯人が自分自身を守る為のショー』なのでしょう。私にも今年20歳になる息子がおりますが、もし息子が殺害された場合、犯人を許すことは絶対できないし、許されるのであれば、自分の手で戒めたい!と、思うと思います。

そんな風に思いながらも、本山先生が証人として出廷した日の公判内容を読んだ日は、 読みながら涙が止まりませんでした。本山先生のブログを読んでも涙が止まらず・・・。
本山先生のお気持ちと、事件を起こしてしまった市橋君への「どうして」という気持ちが私の中で錯綜して、どうしても残念でならないという思いばかりでした。本山先生のお言葉は、市橋君の心に必ず響いていると思います。

今日の公判の内容を、更新されている範囲(現時点で、午前中の物だけでした)で読み終えて少ししたら、テレビで「市橋被告:無期懲役求刑」というニュースが出ました。 【被害者が1人という事、前科が無いという事、殺意が無かったという事】その判断で、無期懲役が検察側から求刑されたそうです。それを見たとき、「死刑でなくて良かった・・・」と、思わず声が出ました。以前から私も家族と話を色々していましたが、「死刑には絶対ならないだろう」という意見に落ち着いていました。ですが、今回は被害者が外国人であった事、2年7ヶ月もの間逃亡していた事を考えると やっぱり、死刑という判決が出る可能性も、もしかしたらあるのかなと思っていました。

生きて死ぬまでリンゼイさんを思い、一生償って行く事が出来るんだ と思うと不謹慎かもしれませんが、「良かった」と・・・。まだ判決が出た訳ではありませんが、どうしても本山先生に気持ちを伝えたくなり、メールをしてしまいました。まったく整理されていない内容で読みにくいかと思いますが、申し訳ありません。
今年の2月に支援金を送金して以降、一度も支援しておりませんが、また必ず支援金を送らせていただきたいと思います。梅雨も明け、本格的な夏が始まったばかりです。今年初めてのセミの声を一昨日聞きました。本山先生も熱中症には充分に気をつけて、お体を大切にしてください。
(注:上記の[殺意がなかった]については、その後本人から間違いでしたと訂正のメールが届きました。)
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ある支援者からのメールの中に、「昨日の夕方のニュースで、本山教授の後ろでうなだれている市橋さんから涙が落ちてる法廷画を見ました。力なく座っていた市橋さんに本山教授の気持ちが届いてたんですね。」 という記述がありました。私にはすぐ後ろに位置していた市橋君の様子を見ることはできませんでしたが、昨日報道関係者から言われたことは本当だったのですね。卒業してから何年振りかですぐ近くの空気を吸っていた市橋君に、私の胸の中が通じたということは、大変うれしいことです。知らせて下さり、ありがとうございました。

2011年7月11日月曜日

7月8日に振り込まれた2名の方(15回目と2回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は186,843円、延べ337人からの合計額は3,327,428円になりました。ありがとうございました。何人かの支援者や非支援者からメールでのお便りもいただいています。ありがとうございます。

今日は午後1:35から千葉地裁で証言予定でしたが、先日電車の遅れで羽田空港からの飛行機に乗り遅れた苦い経験がありましたので早目に家を出たら、千葉中央駅に12時半ちょっと過ぎに着いてしまいました。早過ぎるので、駅に隣接したコーヒーショップでアイスコーヒーとチーズケーキを注文して時間つぶしをしました。千葉地裁は歩いて行ける距離でしたが、外は猛暑でしたので、タクシーを拾って裁判所に到着したのはちょうど1時頃でした。建物の入り口で待ち構えていたどこかの新聞社に写真を1枚撮られました。弁護団に指示された通り、エレベーターで9階に上がって刑事2部という部屋を訪ねたら待機する部屋に案内されました。そこで宣誓書その他の書類に記入・捺印し、時間がきたら2階の市橋君の公判が開かれている一番大きな法廷に案内されました。法廷の外には交代で傍聴して、報告書をパソコンで打って送信している報道関係者や、交代で傍聴している一般傍聴者がいました。今までメールのやりとりだけでお会いしたことのなかった支援者の方ともお目にかかりました。担当官に付き添われて法廷内に入り、証言台に案内されました。顔なじみの弁護団、検察側の席に座っているリンゼイさんのご両親、一般傍聴席の最前列に座っているリンゼイさんの姉妹の姿が見えました。前方の裁判官席には3人の担当裁判官の両側に裁判員が3人ずつ、その後ろに2名の補充裁判員の姿が見えました。証言台から後ろを振り返ると、傍聴席の前の位置に市橋君が両側を警護(?)に挟まれる形で座っているのが見えました。彼が千葉大学を卒業したのは2005年3月ですから、6年4ケ月振りに見る姿でした。

終始下を向いて顔をあげることはありませんでしたが、背を丸め、髪はボサボサに伸び放題で、卒業間際に最後に見た元気一杯だった時に比べて体が半分くらいに痩せて小さくなった感じで、私にはまるで生きる屍のように見えました。あまりにも変わり果てた元学生の姿にショックを受けた以上に、自分で立ち上がることさえできるのだろうかと思えるほど衰弱しきっていて、このままほっておいたら死んでしまうのではないかと心配になるくらいでした。長期間の拘留と、自分の犯した罪への悔悟と、被害者遺族との対面と、今から直面する運命への不安と、・・こういうことが重なって生きる屍のような生気のない姿になったのかもしれないと思いました。弁護団から聞いていたストイックな生活をしているというのが、こういうことだったとは想像もしていませんでした。

私への尋問は菅野弁護士が担当し、生まれて初めて証言台に立ったので途中とまどうこともありましたが、訊かれたことにありのままを答えればよいので問題はありませんでした。私自身のこと、市橋君との関係、学生時代の市橋君の印象、空手部活動のこと、事件発覚当初のマスコミの過熱報道、大学や私への取材のこと、市橋君はどうすべきだったか私の考え、Websiteで呼びかけたこと、強姦致死・殺人で起訴されていることへの私の考え、「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」設立の趣旨、こういう活動をすることでストーカー行為を受けているかどうか、・・などについて尋問されました。裁判官から弁護士に尋問時間が予定制限時間に近いことを指摘されてからの最後の質問、「市橋被告に何を望むか」が、私にとっては最も大切な質問でした。身柄を拘束されてからは、もし接見が可能だったら、市橋君をぶん殴って「何ということをしたのだこの馬鹿者」としかりつけたかったこと。その次は、「何があったか事実を正直に話す」ように諭したかったこと。そして今は、どういう判決になるかわからないが、もし生きることが許されるなら、刑務に服しながらも今のまま年齢を重ねて朽ちるのではなく、成長し・向上し続けてほしいこと、できる範囲で社会にも貢献できることをしてほしいこと、などを説明しましたが、市橋君が今から20年か、30年か、あるいは一生刑務所で過ごす様子が胸に去来し、不覚にも胸が一杯になって言葉が途切れ途切れになってしまいました。

証言終了後、裁判所の外で待ち構えていた多くの報道陣に取材され、その後は先日学生が取材に来た関西の大学のS教授とその学生3人と近くの喫茶店に入って、さらに取材を受けました。
私の今日の証言が、裁判官・裁判員にどう受け止められたか知る由もありませんが、私としてはやるべきことはやったという気持ちです。私の証言の時に法廷内にいたある報道関係者からは、私の最後の言葉を聞きながら市橋君は涙を拭っていたと聞かされました。

2011年7月10日日曜日

反支援者からのストーカー行為はまだ続いていますが、よくもまあ飽きもせずにやってられるなと思うだけです。経済的な被害をこうむっている通販の会社が気の毒です。嫌がらせのメールを匿名で送り付けてくる人もいますが、人に聞いてほしい考えがあるのなら、何故もっと正々堂々と自分の顔を出して、公の媒体(新聞の投書でも)で主張しないのかと思うだけです。このブログは、公開討論の場ではなく、私と支援者、支援者どうしのコミュニケーションの場ですから、そのような無責任な意見を取り上げることはありません。

何人かの支援者からメールや封書でのお便りが届いていますので、その中の一部を紹介しておきます。
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千葉は遠方で、傍聴には参れませんので、ニュースやネットで、公判の様子を毎日確認しております。 当然ながら「非」は市橋さんにあり、責められるべき立場であります。しかし、あらゆることを「嘘」「演技」と決め付るのは間違っていると思います。遺族に謝罪したことは、裁判を有利に進めるための「演技」で、殺意を否定するのは「反省していない」からであると言えるのはなぜか・・・
 裁判官・検察官・弁護士・裁判員を除き、私たちは十分な証拠を手にし、検討することはできません。「メディアを通じて」得た情報だけが、私たち一般国民の知りうるものであります。内容は不十分でありますし、メディアにより歪曲された内容になっている可能性もあります。被告は人にあらず、被告には一点の真実もないと、頭から決めてかかるかのような人々に、逮捕時の大騒ぎぶりを重ね、気が滅入りそうな思いです。

遺族にひざまずき、土下座して謝罪したことにも、印税を賠償金として、自分のできる限り償おうとしていることも、それさえも悪なのですか?「殺害をネタに金を儲けた」と、責められなければならないことでしょうか。では、被告人は、どのようにして誠意を表せば良いのでしょうか。検察・遺族の言い分に何でも従って、死刑台に向かうことだけが、被告人に許された誠意の表し方だとでも?
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証人尋問では、どのような内容が求められるのか私には想像もつきませんが、市橋さんの生真面目な、粘り強い、賢明なところが、みんなに理解してもらえるようにと願っております。先生、お忙しい中、本当に大変と思いますが、どうか市橋さんのことを、よろしくお願い申しあげます。
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金曜振り込みました。  テレビなどで市橋君のことがまた話題になっていますね。詳しくは先生のブログでしか確認していませんが、裁判が始まって市橋君のこれからが決まろうとしているのですね。裁判所ではリンゼイさんの親族や沢山の傍聴人の前へでてみんなから見られるのですから市橋君の心中を察すると心が痛みます。市橋君へ、 普通に生活してても沢山の人の前でいやな思いさせられるときや嫌な言葉聞かされるときたくさんあります。心で感じるのは、みな一緒です。人に負けたらだめ、これから更正(更生?)しようとしている市橋君には、先生や私たちがついているって忘れないでね!見守っています。  先生、市橋君の心が折れてしまわないようによろしくお願いします。お忙しいのにメールみてくださり、いつもありがとうございます。
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先日、メールを送った〇〇です。ブログで紹介されていた、産経の公判ライブを読んでいます。その場にいるかのような気持ちになりますが、リラックスできる場所で、覗き見しているような複雑な感じです。
市橋さんのことを何も知らないのに、リンゼイさんを殺害してしまった状況は、殺意があったようには思えなかったり、取り返しがつかない状況になってしまったことに同情をしている自分がいます。一方で、リンゼイさんのお父さんの市橋さんに対する、法廷での態度に対する非難は胸をえぐりました。見方によって全く違う印象になる、という当たり前のことが胸をつきました。
私の周りには子供や一緒に働く、市橋さんと同年代の人がたくさんいます。人生をなめずに真面目に生きていって欲しいとつくづく思います。リンゼイさんには申し訳ないのですが、市橋さんは、自分で言った通り、リンゼイさんの死に責任を持って真摯に向き合っているように感じられます。11日には先生も法廷に出向かれるのですね。大変なことでしょうが、気をつけてお出かけ下さい。

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前回の送金から一年以上経ちました。
経済的理由もありましたが、先生のブログを読み、ショックを受けてからは、先生を応援する気持ちと、適正な裁判のために支援をしたい気持ちはありながらも、ずっとできずにいました。
市橋君は誘惑に負け、抑えられずに暴行に及んでしまったわけですが、親密な関係になりたいと勝手に考えたと証言していることから、そこまで至るには、一方的な思いだったわけですが、まだ若い彼にとってはひょっとしたら…という期待感を抱いてしまっても不思議ない経緯だったのかもしれないと思うようになりました。
被害者が外国人であることから、適正な裁判も、外交的配慮のない判決も非常に難しい、恐らく不可能なことであろうという思いから、それでも適正な裁判に少しでも近づけられるよう、男兄弟がいる身として、一昨日送金いたしました。
下記のニュースは被害者遺族の気持ちとしては当然ですが、リンゼイさんを死なせてしまい、取り戻せない過ちの加害者となってしまい、ご遺族の怒りと悲しみを目の当たりにし、死刑を求められ、悲しさと、後悔と、現実に、どうしようもなく胸が痛み、体と心を激しく震わせていた市橋君の様子が目に浮かび、とても悲しい気持ちになりました。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110708-567-OYT1T00917.html?fr=rk
市橋君はリンゼイさんが「死んでしまうと思わなかった」と証言していますが、市橋君も、かつては夢を持っていた青年で、好意を抱いた女性に近づくために彼女の絵を描き、親密になりたいと焦り過ぎてしまい、自分が今、どのくらいの力を出しているか、よくわからぬまま死なせてしまったというのは、恐らく本当ではないかと思います。
以前、市橋君の元上司が、市橋君が同僚に殴りかかられ、取っ組み合いになり、それ以上やると死んじゃうよと市橋君に一言言ったら、その途端、彼は手を放し、何も言わずにその場で号泣したと話されていたことを思い出しました。
どんなに悲しかったろうと思います。
リンゼイさんの父親のウィリアムさんは、「弁護団とのやり取りは計算され、十分に事前準備されたショー。悔いていないのは明らかだ」と怒りを露わにしたそうですが、大切な娘が暴行され、命まで奪われ、逮捕まで2年7か月もかかり、難しい裁判のため、初公判まで更に1年8か月もかかったので、市橋君は死刑になりたくないだけで、反省なんてしているわけがないという思いから、「ショーだ」と怒るのは、遺族感情としては当然のことと思います。
ただ、ワイドショーでもコメンテーターの方々が、市橋君がリンゼイさんのご両親の前で土下座するのも、頭を深く下げるのも、全て演出だ、手記には逃亡中、自分がどういう生活をしていたかだけで、反省の言葉は全く書かれてなかったと発言されていましたが、そもそも反省の言葉を公判前に述べるための手記ではないはずですし、先生のブログやテレビ取材と市橋君の手記からなんとなく感じ取れる本来の市橋君は、能力に関しては非常にもったいないとは思いますが、報道されている人物像とは異なり、計算尽くされた、完璧な演出と演技で公判に挑むというよりかは、推測ではありますが、死刑になる恐怖はあっても、彼なりに精一杯、正直に経緯と、事実と、自分の思いを、正しく伝わるよう、慎重に述べているのではないかと思います。
下記のニュースサイトなどで、市橋君はすぐに答えない、沈黙する、回りくどい言い方をする、そしてその結果なのか、今は答えようとすると、男性代理人弁護士にさえぎられることが多くなったと報道されていますが、言葉は相手の先入観、思い込み、受け取り方でいとも簡単に怒りや誤解を招くものなので、通訳や裁判員の方々に間違って伝わらないよう、事実とは違う誤解をされないよう、言葉を選ぶのは裁かれる立場としては当たり前のように思います。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/517077/
先日他の支援者のかたが書かれていたように、市橋君に生きる道を作ってあげて下さい、できることならば、それがたとえ無期懲役であっても、二度と出られなくても、と思います。
11日の出廷は、限られた時間ですが、先生にしか伝えられないことを、リンゼイさんのご遺族、裁判官、裁判員、傍聴席、そして先生の言葉を聞いている、先生の知っている、本来の市橋君にお伝えください。
当日は、公判開始前からお祈りしています。お返事は不要です。明日のために、ゆっくり休んでください。
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先生、毎日お忙しいのにブログをありがとうございます。先日のブログに掲載されていた今後の活動の件ですが、形を変え継続して下さるとのことですが、そうしていただけたら、服役中の市橋君の様子もわかりありがたく思います。弁護団の方々がこれほどまでにがんばっていただいて感謝しております。
私の提案ですが、形を変え、支援金はそのまま続けて、今後の弁護団の方々に渡していただけたらと思いますがいかがでしょうか。無報酬でここまで働いていただいた感謝の気持ちとしてです。
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この支援する会は、規約で書きましたように裁判が結審した時点で役割が終わることになっています。今まで弁護団に提供してきた裁判活動・弁護活動を支援する支援金については、その都度領収書をいただいてそのコピーを公表してきました。弁護団からは、支援金の使途内訳について一度途中経過の報告書をいただいています。裁判が結審した時点で、入金記録簿をどなたかに監査していただき、また提供した支援金の使途についても全て報告していただいて、支援者に公表するつもりです。その後の活動については未定です。まだ裁判は結審していないのでどのような判決になるのか私には全くわかりませんが、検察側か弁護側が控訴する可能性もあるかもしれませんので、判決が出てからその後の対応については皆様のご意見を伺って決めたいと考えています。どのような判決が出るにしても、服役する市橋君を何らかの形で支援し続けていかれればと思っています。

2011年7月9日土曜日

7月7日に振り込まれた2名の方(13回目、初回)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は156,843円、延べ335人からの合計額は3,297,843円になりました。ありがとうございました。初回の方からはメッセージが手書きされていました。
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達也君に生きる道を作ってあげて下さい。
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今日は久し振りにゆっくりできる土曜日でしたので、朝ゆっくり起きて、誰とも会う約束がないので髭を剃らないことにして、お便りをいただいた支援者にメールを送ったり、今月25日に出雲市に行く飛行機の切符と宿舎の手配をしたり、講演内容の構想を練ったりしてのんびりしました。夕方には久し振りに道場でバーベルを持ち上げてから、江戸川の堤防を暑いので無理をしないように4km 走ってきました。

2011年7月8日金曜日

市橋君の裁判は多くの方の関心を集めているようです。関西のある大学の社会学部メディア学科の2年生から、専攻している教授のゼミの課題として市橋君の問題に取り組んでいるので私に取材したいという申し出があり、今日の午後TBSテレビの取材の後でお会いすることになりました。学生諸君にとっても、今度の事件は犯罪心理学やマスメディアの役割など、チャレンジする価値のある課題なのでしょう。
(注:心理学を勉強しているという人からのメールは、私がブログに紹介するかどうか試すやらせであったという連絡がありましたので、削除しました。)

今朝のフジテレビのとくダネという番組の中で、昨日の市橋君の証言と裁判の流れについて、ゲストの元検事で現在弁護士の方のコメントとして、計画性も殺意も感じられないという感想を述べておられたのが印象に残りました。

7月6日に振り込まれた2名の方(初回、匿名)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は146,843円、延べ333人からの合計額は3,287,428円になりました。ありがとうございました。

TBSニュースキャスターの取材後、関西の大学の社会学部メディア学科の2年生の男子学生が訪ねてきて、携帯電話の録音機能を使いながら私にいくつかの質問をぶつけてインタビューをしていきました。メディアが犯罪事件をどう報道するかを研究しておられるS教授のゼミ学生ですが、昨夜京都から夜行バスで上京し、今朝は教授を含めた何人かで千葉地裁前に並んで傍聴席を確保し、交代で傍聴してからこの学生だけが私のところに取材に来たとのこと。今夜は夜行バスで京都に帰るか、漫画喫茶みたいなところで時間を過ごして明日帰るかとのことでした。日曜の夜行バスでさらに多くの学生が上京して、月曜の裁判を傍聴する予定とのことでした。学生にとっては経済的負担が大きいので、大変な努力をして社会の注目を集めているこの裁判を傍聴しようとしていることがわかりました。つい元教師の習性で、いい経験になる筈だからしっかり頑張れよと励ましてしまいました。

先日取材に来られた東京新聞の記者から、7月5日付の新聞が送ってきました。社会面の初公判の様子の記事に加えて、地域の情報(千葉中央)のページに私への取材記事と「支援する会」の活動の紹介が私の写真付きでかなり大きく載っていました。私たちの活動を前向きに評価してくれていると感じました。

2011年7月7日木曜日

7月5日に振り込まれた2名の方(10回目と23回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は135,843円、延べ331人からの合計額は3,276,428円になりました。ありがとうございました。10回目の遠方の方からのメールで届いたメッセージはすでに昨日のブログで紹介しました。23回目の方からもメッセージをいただきました。
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今日は一人息子の誕生日です。10年目にやっと恵まれ、命がけで産んだ子が22才になりました。だから市橋君のお母さんの気持ちになってしまいます。更生を願わずにはいれません。遺族の方に土下座したと聞き、号泣してしまいました。
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この方からは封書でも何回かお手紙をいただいていますが、なかなか返事を差し上げられなくて失礼しております。

明日は市橋君の裁判の件で午後からTBSテレビの「情報7days ニュースキャスター」の取材を受けることになりました。

今月は、14日(木)は飛行機で鹿児島に飛んで、「’食の安心・安全シンポジウム’IN 薩摩」で基調講演、16日(土)は明治大学大学院で講義、25日(月)は島根県出雲市で、「松くい虫防除薬剤空中散布の効果と健康影響の検証」という演題で講演をする予定です。

2011年7月6日水曜日

市橋君の公判初日(7月4日)に傍聴記を送って下さった支援者から、昨夜遅く、2日目(7月5日)も傍聴できたというメールが届きましたので、遠方にいて傍聴できない支援者のために紹介しておきます。
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本日も千葉地裁に行って来ました。昨日程では有りませんが、かなりの人が並んでました。本日の抽選は外れてしまいました。昨日当たったのは、本当に奇跡でした。
しかし、今日も奇跡が…がっかりしてた所に、見知らぬ男性が「傍聴券当たったけど、最初だけ見れば良いから」と仰り、傍聴券を譲って下さりました。(譲る事は裁判所も了承してます。)なので、又本日も傍聴出来ました。本当に感謝です。

本日は司法解剖を行った女性医師の証人尋問でした。証言してる内容事態は理解出来ますが、その証言から殺意の有無を判断するのは、裁判員にとっては、とても難しい判断になると思います。

裁判員も真剣で、内容を理解した上で、質問してました。
以前もお話しましたが、市橋達也さんの裁判を理解したい思いで裁判傍聴を繰り返したり、裁判員制度を見直す団体に参加して来ました。
裁判によっては、裁判員からの質問が少なかったり、居眠りや、あまり関心がなさそうな方も居ます。
市橋達也さんの裁判は、そのような事がないように責任を持って臨んで欲しいと、ずっと思ってましたので、本日の傍聴で、裁判員の真剣さを感じ、安心しました。裁判官並みの質問をされる方もいました。
そしてもう一つ心配でしたのは、マスコミ報道からの先入観や、逃亡や整形から、この被告人は悪い人だと最初から決め付けられる事を恐れてました。
これは私の個人的な感想ですが、今回の裁判員は、法廷内で明かされた事実に基づいて審理してもらえそうな印象を持ちました。その反面、被告人質問で曖昧な事があると厳しそうな気もします。でも、それが公平な裁判となりますので、私としては本日傍聴して良かったですし、安心もしました。

本日も最前列で、傍聴出来まして、市橋達也さんは昨日と同じように入廷時には、リンゼイさんのご両親に深々と頭を下げ、昨日も思ったのですが、声は出さずに何か言っているようでした。しかし、リンゼイさんのご両親は、下を向いて拒否をしてる感じです。
公判中の彼は終始俯いて、全く動かず、裁判長に質問された時だけ、うなずく位です。

千葉地裁には全日行く予定です。もう当たらないと思いますが…
以前、テレビ局のディレクターから、傍聴した裁判のインタビュー取材を受けた際に、電話やメールのやり取りをしました事があります。その裁判の傍聴券の抽選発表後に、電話が来て「当たってたら、譲って欲しい」と頼まれました。その時に「報道席キープされてるのでは?」と伺ったら、本山先生の仰る通り、担当によって違うみたいですね。

法廷から出る時に、リンゼイさんの姉妹と一緒になり、出入り口でお互いに譲り合い、リンゼイさんのお姉様に優しく微笑み掛けられました。

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遠方にお住いの別の支援者からもメールをいただきましたので転載しておきます。裁判の経過が詳しくわかるサイトが紹介されています。
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いよいよ市橋さんの裁判が始まりましたね。
見られる範囲でテレビをチェックしていますが、本山先生のインタビューが放送されている事も多いです。お忙しい中、沢山の取材をお受けになったようですね、お疲れ様です。
そして11日に控えた証人尋問では、久々に市橋さんと再会する事になると思います。
判決が出るまで、陰ながら見守っております。

裁判が始まり、色々な事実が明るみになっています。女性にはショッキングな内容でもありますが、これが真実だと思うと自然と受け止める事が出来ています。
以前にブログに記載がありましたでしょうか?産経の法廷ライブです。裁判の詳細を知ることができますhttp://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110704/trl11070414400005-n1.htm)

市橋さんは裁判を迎える為、あるいはこれから長い期間罪を償っていくために、毎日トレーニングをしていたんですね。
でも、いざリンゼイさんのご両親を目の前にすると、力なく膝をついて頭を下げた。
私は市橋さんの自然な謝罪の気持ちの表し方だと思っています。

裁判が結審するまでは、市橋さんにも弁護団の先生方にもかなりのエネルギーが必要だと思います。
本山先生がご自分の証言に関して仰った言葉をかりると、ただありのままを話せばいいのですから、真実をきちんと明らかにして、そして罪から逃げる事無く生きていってほしいと思います。

今日わずかですが支援金を送金致しました。

1000万円の懸賞金や過剰すぎる逮捕報道。
市橋さんはそこまで凶悪な人間には思えません。
公平な裁判になりますよう、願っています。
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別の支援者から、傍聴報告に感謝するメールが届きましたので追加しておきます。
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ご多忙の中、また11日の証人尋問の前の大切なお時間に、何度もメールを申し訳ありません。○○市在住の○○○○です。4日から裁判が始まり、支援者の方々から続々とメッセージが届いておりますね。何もできない私ですが、同じ思いで集う支援者の皆様に、この場をお借りしてお伝えさせて頂ければ幸いです。

特に、実際に裁判所に足を運ばれて、報告下さる支援者の方には頭が下がります。傍聴券も2日間とも獲得できたことは奇跡ではなく、市橋達也さんへの思いがそうさせた、必然だと私は思いました。また、入廷の際の市橋達也さんの姿をみて、本心でお詫びしている気持ちを感じられたということ。・・思っていた通りで、今迄以上にずっと支援し見守り続けたいと思いました・・
というお言葉は、私の心にも、とても響きました。また、今後も変わらず、市橋達也さんの成長を見守り続けるという多くの支援者の皆さんの温かいお言葉に、私自身も励まされます。私も、皆さんと共に支援し続けます。

11日は仕事がありますので、帰宅してからテレビのニュースで法廷の様子を知ることとなると思います。また、大変お疲れのことと思いますが、本山先生もブログに書いて下さると思いますので、しっかりと拝見させて頂きたいと思います。
本山先生。本当に、本当に、お疲れ様です。
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7月4日に振り込まれた5名の方(初回、2回目、13回目、10回目、初回)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は125,843円、延べ329人からの合計額は3,266,428円になりました。ありがとうございました。メッセージもいただきました。
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二度目の振り込みになりますが、経済的にも大変で、今回も少額で申し訳ありません。
いよいよ今日から市橋さんの裁判が始まりましたね。市橋さんには真実を語って頂いて、それ相応の刑罰を受けてもらって、できることならまた新しい人生をスタートさせてあげたい気持ちはありますが、やはり被害者であるリンゼイさんや、そのご遺族や関係者様のお気持ちを考えると、市橋さんばかりを応援するようなことは、私にはできませんので、市橋さんとリンゼイさん側の双方にとって適切な裁判になることを祈ります。しかし、やはり加害者である市橋さんのしたことは、人として許される行為ではないので、市橋さんが心から反省してくれることを期待しています。私は静かに裁判の行方を見守りたいと思います。
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妹から預かったお金にプラスして1843円で市橋さんです。以前の2020円のフレーフレーと組み合わせてフレーフレー市橋さんとなります。今日から裁判です。今の私は素直に市橋さんを応援できる気持ちにありません。リンゼイさんの無念さを考えると苛立ちさえ感じます。このお金で、リンゼイさんの為にも公正な裁判をしてもらいたい。
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わずかですが、少しでも正当な裁判に力添え出来たらと思っています。
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今日は昼休みに東京農大の周りを約 6km ジョギングして汗をかいたので、気分爽快です。その後週刊女性の記者が取材にきてちょっと前に帰ったところです。 

                    

2011年7月5日火曜日

7月1日に振り込まれた方(3回目)の支援金が今日届きました。これで支援金の現在高は74,000円、延べ324人からの合計額は3,214,585円になりました。ありがとうございました。

今日は東京農大の研究室にBS-TBSの方が来られ、松枯れ問題について30分か1時間の科学的番組を制作する企画について相談しました。その後、光文社の写真週刊誌フラッシュの記者が来られ、市橋君の事件について取材を受けました。どういう記事になるかわかりませんが、見本に置いていかれた最新号を見ると裸の女性の写真が表紙をはじめたくさん載っていました。

昨日の市橋君の初公判については、昨日のテレビや今日の新聞で詳しく報道されていました。本ブログでは、初公判を直接傍聴した支援者からの報告をすでに昨日のブログで紹介しました。市橋君の土下座や、長髪・ひげ面の身だしなみなどについては、いろいろな意見があるようですが、私たちは一挙手一投足に一喜一憂する必要はなく、裁判の流れ全体を見て判断をしていけばよいのではないでしょうか。

昼休みは暑くて熱中症になりそうでしたが、私は農大キャンパスの周りをゆっくり 4km くらい走りました。

2011年7月4日月曜日

今日は市橋君の初公判が千葉地裁で開かれました。私のところには、午前中はイギリスの新聞 The Times の東京支局長が取材にこられました。日本人スタッフが翻訳したのでしょうが、支援する会とこのブログに今まで書いた記事を全部知っていました。午後からは、私は共同研究をしている千葉大学のT教授の研究室で松くい虫に関する実験をしていましたが、その合間に裁判に関してフジテレビ関係者と日本テレビ関係者の取材がありました。

7月2日に振り込まれた方(5回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は73,000円、延べ323人からの合計額は3,213,585円になりました。ありがとうございました。この方からはメッセージもありましたが、ブログには紹介しないでほしいと記されていましたので、紹介しません。

公判を傍聴した支援者の一人から以下の報告が届きました。直接傍聴した方からの生の声で大変貴重です。ありがとうございました。
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今晩は。本日、千葉地裁に行って来ました。傍聴券の抽選に初公判は特に並ぶので、ほぼ諦めてましたが、なんと当たったんですよ。
マスコミのアルバイトが多く並び、傍聴希望人数975名もいましたけど、当たりました。

一番前の席に座れたので、市橋達也さんの直ぐ後ろで傍聴出来ました。傍聴席には、リンゼイさんの姉妹が座り、リンゼイさんの写真を持ってました。検察側には、リンゼイさんのご両親が座り、隣に座った通訳の方が、全て訳してました。
手錠と腰縄をし刑務官に連れられて市橋達也さんは入廷し、証言台の前で突然、前に倒れるように跪き、リンゼイさんのご両親に向かい、深く土下座をしました。刑務官に「立て!」と言われ、立ち上がった後も、深くお辞儀をしてました。その後の休廷時に再度入廷する際も、深くお辞儀をしてました。その姿に私は、本心でお詫びをしてる気持ちを感じました。

殺意に対しては『私はリンゼイさんに対して殺意は有りませんでした。しかしリンゼイさんの死に対し、その責任は有ります。私はその責任は取るつもりです。リンゼイさんに姦淫したのは私です。怖い思いをして死なせてしまったのは私です。本当に申し訳ございませんでした。』
顔を多数回殴ったり、緊縛したり、頚部を圧迫した事実確認の質問に、数分の沈黙後に『…事件の日に何があったのかを知ってるのはリンゼイさんと私しかいません。でもリンゼイさんは私のせいで何も話せません。事件の日に何があったか話して行くのは私の義務です。今の質問は、これからの裁判で詳しく話していきます。』涙声で語りました。

検察官の証拠調べでは、元交際相手の供述調書や、市橋達也さんとリンゼイさんのドトールコーヒー・マンション周辺・エレベーター内の映像や部屋の中の写真や残されていた粘着テープ・結束バンド・コンドーム・衣類等も映し出されました。
浴槽に入れられたリンゼイさんの姿が映された時には、リンゼイさんのお父様は顔を真っ赤にし涙し、お母様は終始下をを向き泣いてる姿を見るのは辛かったです。姉妹も泣いてました。

今迄支援して来てましたが、彼とは会った事もなく、本山先生からのお話や報道から受け取る私なりのイメージしか有りませんでしたが、実際に彼を見た時にどう感じるだろうと少し不安に感じてた部分も有りましたが、思っていた通りで、今迄以上にずっと支援し見守りたいと思いました。
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マツノザイセンチュウを接種してどれくらいの時間経過でどれくらいの松枯れ症状が現れるかを観察する予備実験を、千葉県森林研究所の福原一成氏の協力で実施しました。大学院の学生諸君も興味深そうに見学して勉強していました。(写真はクリックすると拡大できます)

2011年7月3日日曜日

6月30日に支援金を振り込まれた方(6回目)から以下のメッセージが届きました。

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明日は、市橋達也さんの初公判ですね。緊張や色々と不安になりますが…市橋達也さんは、迷いはなく落ち着いてるとの事で、しっかり気持ちを固め裁判に臨む姿勢を感じ、少し安心しました。
マスコミ報道からの先入観に影響されず、そして本山先生が仰るように、社会からのリンチにあう事がないよう願ってます。裁判員の方には、証人尋問で本山先生の思いが届き、理解して頂けると信じてます。

公判で明らかにされる事実に、思っている以上に残酷でショックを受けるかも知れません。全てを受け入れる覚悟をしてます。市橋達也さんには、真実を語り、自分自身の言葉でご遺族に、心から謝罪して欲しいです。どんな状況でも、ずっと見守ります。最後に…市橋達也さんの適正な裁判が行われますように…本山先生、弁護団の方々、宜しくお願い致します。

先日の荻野友花里さんの殺害事件の裁判で、裁判員の1人が居眠りを繰り返し、途中で解任されました。私が傍聴した時も、明らかに寝てて、周囲に気付かれないように裁判官に起こされていました。公判中の居眠りを見て、弁護士が地裁に善処を求めたが改善が見られなかったり、私がお話をしましたアメリカ人男性(ハワイ大の教授)も書記官に相談してたようです。
弁護士は死刑判決について、居眠り裁判員が関与してた事による不適切な影響がなかったか、地裁に適切な訴訟運営を求めているようです。
長い時間拘束され、ただ聞いてるだけだと、眠くなるのはよく分かりますが(私も傍聴の際に眠気に耐えられない事も有ります。)裁判員に選ばれたからには、真剣に臨んで欲しいです。

判決後も、支援の会は終了しても、別の形で引き継ぎを考えて下さってるとの事で、良かったです。
まだ判決次第で、控訴など、どのようになるか分かりませんが…私の気持ちは、何かの形で引き継いで欲しいと思ってますので、よろしくお願い致します。
今迄は、弁護士さんが差し入れをしてましたが、刑が確定した場合は、弁護士さんとの関わりは少なくなると思います。その際に生活用品等や希望された本などの購入や差し入れが必要だったりするかも知れません。その際に千葉刑務所に行ったり、何かご協力出来ればと思ってます。
具体的な事は、いずれご相談させて頂きたいと思います。

まずは、明日からの公判が大事ですね。抽選に並ぶ予定です。適正な裁判が行われますよう、心から祈ってます。
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今日は午前中にフジテレビ、午後はTBSテレビと東京新聞の取材を受けました。一部はすでに放送されたようですが、明日の公判の報道の時も一部使う予定とのことでした。私自身は見る機会はありませんので、後で放送した部分のDVDを送ってくれるという約束です。

2011年7月2日土曜日

6月30日に振り込まれた方(6回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は69,000円、延べ322人からの合計額は3,209,585円になりました。ありがとうございました。

昨日のブログで報告しました6月29日に振り込まれた方(8回目)から以下のメッセージが届きました。ありがとうございました。
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いつもHP拝見しております。先日、少額ではございますが送金させていただきました。まだまだ先と思っていた裁判が、ついに始まります。正当な裁判がなされることを祈るばかりです。

既に報道されていたことではありましたが、リンゼイさんに残された「多くの傷やアザ」という文字を、先生のブログの中に見た時は、改めて強いショックを感じました。市橋さんの心の中に潜むその狂暴性は、更生されるのか。冷酷・非常な人間なのではないか。

その一方で、釜ヶ崎で職を得て、本当に過酷な労働条件の下、ひたむきに働いていたこと。犬やネコを可愛がっていたという優しい一面。印税で少しでも償おうという気持ち。

人は誰もが二面性を持っていると思いますが、一瞬の「魔」で犯罪者になってしまったとしたら、なんと愚かな、悲しい運命かと思います。 「魔」であれ、「運命」であれ、許されるわけではなく、起こした罪は裁かれなければなりません。ただ、起こした罪が「正当に」裁かれ、更生の可能性が「正当に」評価されるよう、祈っております。

時節柄くれぐれもご自愛下さいませ。
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6月30日のブログで書いた「市橋君の裁判での私の証言では、減刑を嘆願するつもりは全くありません。」ということに関して、支援者から私の考えは変わったのかと心配されたお手紙をいただきました。表現が冷酷な印象を与えたかもしれませんが、私の考えは一貫して変わっていませんので、ご安心下さい。子供や学生が悪いことをした時は、それは悪いことだと教えるのは親や教師の役割だと思っています。市橋君がリンゼイさんにしたことは明らかに悪いことですので(この点については本人も認めていますし、検察側と弁護側に主張の違いはないようです)、市橋君には自分のしたことがリンゼイさんにとってはどれだけ尊厳を傷つけられる屈辱的なことであったか、又殺意はなかったにしろ強姦後監禁しその結果として死に至ったことについて、心の底から反省し、謝罪し、犯した罪に相当する罪の償いをしなければなりません。その上で、私の知っている市橋君なら十分更生することができる筈ですから、刑に服した後彼の人生に何年残るかわかりませんが、残りの人生をしっかり生き直すチャンスを与えてほしいと願っています。また、刑に服している間も現在のまま年を経るのではなく、成長し続けてほしいし、彼にできる分野と範囲で社会にも貢献してほしいと願っています。この支援する会の役割は、裁判が結審した時点で終わることになっていますが、皆様と相談の上、できることなら別の形で引き継いで、服役中の市橋君の成長を支える役割を担えればと考えています。

今日は午後2時から鳥取市でサイエンスカフェがある予定でしたので、羽田空港を11時に出発する飛行機に乗るつもりでした。十分早目に自宅を出たのですが、途中で常磐線が何回も止まって、とうとう空港に着いたら出発15分前で予定した飛行機に乗れませんでした。他の便や、近くの他の空港に行く便もチェックしてもらいましたが、結局4時頃しか到着できないということになりました。現地ではずい分前からサイエンスカフェを企画して、準備をしてくれたのに、キャンセルしてもらうしかないということになりました。参加を楽しみにしてくれていた一般市民の方々にも、申し訳ないことをしてしまいました。(先ほど現地から電話があり、私の話を何回もきいたことのある人が、私のスライドを使って代わりに講演して下さったとのことでした。ホッとしました。)

お蔭で今日の午後と明日の午前の時間が空きましたので、今から近くの床屋に散髪に行くつもりです。
明日からは市橋君の裁判に関して、メディアからの取材申し込みが一杯です。裁判の前と後とありますが、すでに取材が済んだ読売新聞に加えて、フジテレビ、TBSテレビ、東京新聞、イギリスの新聞The Times 、BS-TBSテレビ、朝日新聞、イギリスのBBC放送のラジオとテレビなどですが、実際に裁判が始まればまた増えるでしょう。

2011年7月1日金曜日

6月29日に振り込まれた方(8回目)の支援金が届きました。これで支援金の現在高は64,000円、延べ321人からの合計額は3,204,585円になりました。ありがとうございました。昨日振り込まれた方からメールでメッセージが届きました。
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こんにちは。初公判が目前に迫り、市橋さんの心情が気掛かりです。    首尾良くいくよう祈るばかりです。
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市橋君の事件に関するフジテレビの取材は今終わりました。7月4日の公判開始日にも、もう一度取材に来られるようです。イギリスの新聞 The Times からも7月4日に取材に来たいという申し入れがありました。

6月27日に取材に来られたテレビ朝日からはさっき電話があって、チャンネル10(デジタルではチャンネル5)の今夕4:53からのニュース番組の中で放送するそうです。(さっき自宅に帰ってテレビをつけたら、5時台に事件全体を振り返る企画の中で私のコメントを簡単に紹介していました。)

今朝小田急線秦野駅に行ったら、昨日網棚に置き忘れたバックパックが保管されていました。論文や実験ノートやUSBが全部手元に戻ったのでホッとしました。今日は農大からの帰りに代々木上原駅で途中下車して、昨日親切に探す手配をしてくれた駅員にお礼を言ってこようと思っています。