2014年1月31日金曜日

昨年新潟県胎内市で実施した調査結果の報告書作成を始めました。新潟県庁と胎内市役所に提出しておけば、今後松くい虫防除でヘリコプターによる薬剤散布をする時に、散布方法の改善に役に立つ筈です。

昼休みは江戸川堤防に行き、1時間ちょっと歩いてきました。冷たい強い風が吹いていましたが、晴れ渡った空から燦々(さんさん)と降り注ぐ日射しは春を予告しているように感じました。江戸川縁(べり)の景色は冬のままですが、よく見ると梅の他にも名前を知らない小さな花が咲いていました。上を見上げたら、どこに向かっているのか飛行機が飛んでいました。

その後、元同僚教授・友人のN君を見舞いに行きました。車で片道30分~1時間(道路の渋滞具合によって)かかります。アメリカ在住の娘から送ってきた家族の写真を見せて、孫の紹介をしました。娘が小学生の時はN君の家族と私の家族は同じ公務員宿舎に住んでいましたので、N君は小さい頃の私の娘を知っています。今月2回行った講演の資料も持って行って、どんな内容だったのか話しました。それから、新万能細胞(STAP)の作製に成功して世界をあっと言わせた若い女性研究者小保方(おぼかた)晴子博士の話をし、彼女は松戸市の出身で松戸の中学校の卒業生だと教えました。宇宙飛行士の山崎直子さんと同じです。N君は現役時代は植物の酵素の研究をしていたので、植物でも細胞分化する前の万能細胞が作成できたら、どんなことが可能になるだろうかと話しました。
最初私の顔を見た時に認識できたのか一瞬N君の目が輝いた気がしました。途中顔をくしゃくしゃにして泣きそうな表情をしたのは、何かを伝えようとしてくれたのかもしれません。今はもう言葉は一言も返してくれませんが、耳を通して少しでも私の言葉が彼の頭を刺激すればと思って30分くらい話しかけました。
江戸川堤防は、N君も千葉大学園芸学部の現職の時によく散歩に行ったところなので、江戸川の様子も話してあげました。




 



2014年1月30日木曜日

外房線の大網駅で待っていてくれた車に乗って、25~30分で日本エアロビクスセンターに着きました。経営者が代わって、施設全体は「生命(せいめい)の森リゾート」と呼ばれ、日本エアロビクスセンターは「日本メディカルトレーニングセンター」と名前が変わっていました。
http://www.seimei-no-mori.com/aerobics/

講演は、今回は比較的時間をかけて十分準備をしていったので、予定通りうまくいきました。参加者は関東地方のゴルフ場のグリーンキーパーなど、芝生や緑地の管理を職業としている人たちが中心でしたが、講演後の食事会で隣に座った人と名刺交換をしたら、何と沖縄のゴルフ場から来た人でした。
昨年の時もそうでしたが、私の使ったパワーポイントスライドはコピーをとって参加できなかった全国各地のゴルフ場の仲間に送ると言われましたので、しっかり準備したやりがいがあったという満足感がありました。
食事会で松枯れの話題になった時、沖縄の松は本土のようにクロマツやアカマツとは違って、琉球マツと呼ばれる別のマツしかないとのことでした。ゴルフ場などちゃんと薬剤散布をして防除をしているところ以外、山の松林も海岸の松林も松くい虫被害でボロボロに枯れているとのことでした。沖縄県民や名護市民の意見が二分されている米軍の基地の移転問題についても、少しだけ意見交換をしました。

こうやって講演を通して新しい人との出会いがあるということが、私の収穫です。

2014年1月29日水曜日

午前中に明日の講演の講演テキスト(スライドごとに話すことのメモ)が大体1/3できましたので、運動に出かけて3時間ぐらいあちこち歩いたり走ったりしてきました。あまり鮮やかな色のない冬の景色の中で、ボケの花の濃赤色が目立ちました。

江戸川を跨(また)ぐ葛飾橋と平行に東京外環道路の延伸工事が行われていますが、松戸側と金町側とがもう少しでつながるところまできました。クレーンを使いながら、よくあんな大きな鉄骨を吊り上げて正確な位置に設置できるなと感心しながら見上げてしまいます。建築や建設の技術はたいしたものです。

ウォーキングから帰ってきたら、千葉大学園芸学部構内の庭園や樹木の管理をしているパート雇用の高齢の男性職員から声をかけられました。リンゼイ・アン・ホーカーさんは遺族に何か金銭的な補償がでるのでしょうかと訊かれて、予想もしていなかった質問に一瞬驚きました。普段、植木の剪定や草刈りや作業をしているのを見かけても、言葉を交わしたこともなく名前もわからない程度の接触しかありませんでしたから。もしかしたら、私が市橋君に適正な裁判を受けさせるための支援活動をしていたことを知っていたのかもしれません。リンゼイさんのご両親は、市橋君が手記の印税を提供しようとしたら受け取りを拒否したし、裁判で来日する旅費も高額なのでカンパを募って少しでも援助できたらと思って私が手紙を差し上げたら、逆に向こうの弁護士を通して抗議の申し込みがあったことをお知らせしました。日本の報道関係者が取材をする目的で訪日する旅費を提供したという噂は聞いたことがありますが、真偽の程はわかりませんし、日本の外務省なり法務省なりから何らかの金銭的な提供があったのかも、あるいはリンゼイさんが勤務していた英語学校が外国人教師に保険を掛けていたかどうかもわかりません。市橋君の判決は下りたのかとも訊かれましたので、無期懲役ですでに服役していることをお知らせしました。無期でも途中で出られるのでしょうと言われたので、普通は30年くらい服役してから仮釈放の審査があるかもしれないと聞きましたと言ったら、30年は長いと驚いた様子でした。支援金の中から弁護士料を支払った残りは、30年後に仮釈放された時に市橋君に渡してもらうために、私より若い年代の支援者3人に管理していただいていることまでは言い忘れてしまいました。
今度見かけたら、何故そんなことを私に訊いたのか、私が支援活動をしていることを知っていたのかどうか確かめてみようと思います。

夕食後、講演メモの作成を続けて全部終わりました。後は明日の午前中に見直して、時間配分を考えながら加筆したり削除したりすればOKです。せっかく70名くらいの人が私の話を聴きにきてくれるのですから、できるだけよい話をしたいと思います。



 


 

2014年1月28日火曜日

午前中はあちこちにメールを打ったり、送ってもらった文献(ネオニコチノイド剤の作用に関する研究論文)を読んだりし、午後は大学の体育館の更衣室の掃除(モップがけ)をしてからウォーキングに出かけました。今日は大学の裏の道(国道464号)を往復10Km ちょっとのところまで歩きました。この道は和名ヶ谷を過ぎて大町に向かうと両側に梨園が続いて直売所も併設されていますが、今の時期は全部閉っていました。途中、以前はなかった墓地や老人ホームが開設されているところがありました。

2014年1月27日月曜日

今週30日(木)の講演のスライドを準備しました。講演時間は2時間とのことですので、「農薬に関する最近の話題」という演題にして、少し欲張って、1.冷凍食品の殺虫剤混入事件 2.低毒性殺虫剤散布による大規模中毒事故発生事件の原因と教訓 3.ネオニコチノイド剤とミツバチ問題 という3つの話題について話すことにしました。配布資料の印刷ができるように、スライドを宅ファイル便で担当者に発送しましたので、一仕事片付いた心境です。
これで明日からは次の仕事に移れます。

NHK総合テレビの時論公論という10分間の番組で、先日お会いした合瀬(おおせ)宏毅解説主幹がアクアフーズ社の冷凍食品にマラチオンが混入された問題について解説しましたが、短い時間に実によくまとめられていて感心しました。事件全体を総括し、アメリカでの食品テロを防ぐ取り組みに言及しながら問題点を指摘していて、さすがでした。これだけの解説をするのには、正確な情報を収集し、必要な画像を集めて編集し、新たなフリップも作成し、推敲を重ねて話の流れを構成し、秒単位で時間の配分もした筈です。
解説委員には、こういう作業をアシストしてくれるスタッフが付いているのか知りたくなりました。今度誰かに訊いてみようと思います。

2014年1月26日日曜日

今日は房総半島の南端で館山若潮マラソン大会が催されている筈ですが、私はとてもとてもフルマラソンを走れる状態ではないので、大会参加費5,000円を無駄にして棄権しました。その代り、水元(みずもと)公園を2時間近く歩いたり走ったりしてきました。風の強い日で、行く時は江戸川堤防を下りる交差点でかなり年配の男性が販売住宅の大きな看板を必死に抱えて立っていましたが、帰る時は風が当らないように看板を逆さにしてしゃがんでいました。「風が強くて大変ですね」と声をかけたら、「人間も吹き飛ばされそうです」と言っていました。販売住宅の道案内はお年寄りでもできる仕事の一つなのでしょうが、こんな日はつらいだろうなと想像しました。

水元公園には水路や池がたくさんあるので葦(よし)がたくさん生えています。間引きをするためか、葦簀(よしず)を作る材料にするのか、刈り取った葦の束(たば)が寝かせたり立たせたりしてありました。
今はまだ冬の真っ最中ですが、水仙の可憐な花が咲いていたり、梅の小枝にも花や蕾(つぼみ)がびっしり付いていて、しばらくしたら春が来ることを予感させる季節感があります。

テレビのニュースも新聞も、冷凍食品にマラチオンを混入した犯人(容疑者?)として逮捕された49才の男のことを大きく報道しています。奥さんと子供もいるとのことですが、8年間勤務していても契約社員のままで、年収200万円くらいでボーナスも20万円くらいとのことで、アルバイトをしながら生活していたとのこと。会社にとっては低賃金ですむ契約社員を多く使えば生産コストを安くして商品の競争力を高められるのでしょうが、規約社員にしてみれば、何年働いても正社員にしてもらえないということは、絶望的な心境に追い込まれるのでしょうか。何年か前(2008年1月31日に事件発覚)の中国からの輸入冷凍餃子のメタミドホス混入事件の時と、背景がよく似ているような気がします。あの時は、日中首脳会談後の日本政府の外交的配慮で真相解明が中止させられてしまい、何故食品テロが起こったのかを明らかにしないままでうやむやにされてしまいました。基本的な国民の知る権利が奪われただけでなく、将来の同様な事件の再発を防ぐために学ぶべき教訓も得られなくなってしまいました。今回は国内の事件ですので、単に犯人の逮捕・処罰だけでなく、社会学者や犯罪心理学の専門家によって事件の背景もしっかり解明されることを期待します。






2014年1月25日土曜日

朝早く自宅を出て新幹線で名古屋に行き、八事(やごと)の墓地に寄ってお墓参りをしてきました。いつもそうですが、本山家のお墓と、母の母の荒川家のお墓と、荒川家の親戚筋の太田家のお墓と3つのお墓にお花を供えて手を合わせてお参りしてきます。
その後、名古屋大学の豊田講堂前のバス停で待っておられたT先生とお会いし、生協食堂で1時間近くいろいろお話をしました。T先生は私とあまり違わない年代ですが、千葉大学を定年退職して学生の指導や研究室の運営などに煩わされることがなくなり、小規模ながら母校の名古屋大学の施設を使って好きな研究をしておられるのが精神衛生上よいのか、以前よりもお元気そうでした。

研究室の新年の研究集会では6人の講演がありました。私の一年後輩のK氏は農水省の研究機関を定年退職後、JICA派遣の専門家として途上国の技術支援に関わってきましたが、直近の6年間関わったアフガニスタン農業支援プロジェクトに参加した経験について紹介しました。戦争状態の国でどこに移動するにも護衛付きの難しい状況下で、現地の農家(人口の約80%)のために役に立つ技術的支援をしてきたという誇りが感じられました。

私が大学院生だった時代に助教授だった齊藤哲夫名誉教授は、たしか今年は89才の筈ですが、「日本的農工両全、三つの脅威、積極的平和」という演題でお話をされました。講演要旨の他にそれぞれの話題についての資料も配布されましたが、年齢を感じさせない、むしろその年齢だからこそ説得力のある素晴らしい内容でした。心臓に疾患を抱えて、歩行も不自由な中で、若い世代に伝えたいメッセージを発信しておられる姿勢はりっぱでした。


帰りの新幹線の中の電光掲示板のニュースで、アクリフーズの冷凍食品に殺虫剤を混入した疑いで契約社員が逮捕されたと伝えていました。

2014年1月24日金曜日

朝7時20分に松戸を車で出発して、途中の松戸-市川間と京葉道路の一部に渋滞はありましたが、館山市役所には9時40分に着きました。課長、副課長(係長)と2月23日(日)の平砂浦での植樹祭とその後の「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」の計画について相談しました。植樹祭当日は市役所職員は後片付け等で忙しくて、古老を囲む会の世話までは手が回らないだろうとのことで、誰か他の個人かグループで企画・実行してもらえれば、広報は市役所でできるということになりました。今から関心を持っている2~3の仲間に相談をしてみますが、今回の植樹の場所は館山ファミリーパークの前の辺りなので、場合によっては植樹が終わってから館山ファミリーパークの食堂で昼食を食べて、そのまま食堂を会場として使わせてもらって古老を囲む会を催すというのも一案です。館山ファミリーパークの支配人の名前と電話番号も入手してきましたので、近いうちにそんなことが可能かどうか打診してみようと思っています。
市長にも挨拶をしておこうと思って市長室に寄ってみましたが、あいにく不在でした。

館山市は房総半島の南端に位置していますので、気候が少し温暖らしく、道路脇の畑に咲いている菜の花の黄色が鮮やかでした。写真には撮れませんでしたが、ミツバチも花から花へと忙しく飛び回っていました。



 
 
明日は午後2時から名古屋大学の出身研究室の同窓会(研究集会と新年会)があります。朝早目に自宅を出発して新幹線で名古屋に行き、大学の近くの八事というところにあるお墓に寄ってお墓参りをして、1時に豊田講堂前のバス停留所で作物学が専門のT先生と待ち合わせをしました。千葉大学勤務時代に私と同じ宿舎に住んでおられて、定年退職後ご自宅のある名古屋に帰られたので、同窓会の前の時間に久し振りにお会いすることにしました。
 

2014年1月23日木曜日

来週の木曜30日に予定されているある会社の日本エアロビクスセンターでの新年会/研修会での講演の準備を始めました。昨年も同じグループを対象に講演しましたので、今年は全く違う話題にしたいと思っていろいろ構想を練っています。

先週車を使おうと思ってエンジンをかけたら、ウンともスンとも言わず、バッテリーが完全にダウンしていました。その後忙しくてそのままにしていたのを、今日は少し時間の余裕ができたのでJAFFに電話して来てもらいました。ジャンプケーブルで充電してもらっている間にエンジンをかけ、そのまま購入したお店に運転して行って調べてもらったら、バッテリー自体はまだ大丈夫という結果でしたので、買い換える必要はありませんでした。十分充電するために、その後約1時間運転し続けました。

そんなこんなで今日も運動をする時間がなくなり、最悪の体調です。体重も約10kg オーバーのままですし、とてもとても26日(日)の館山若潮マラソンを走れる状態ではありませんので、残念ながら今年もまた出場を棄権せざるを得ません。

明日は館山市役所に行って、2月23日(日)の平砂浦での植樹祭の後で、「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」を開催する計画について相談してくる予定です。

2014年1月22日水曜日

東京農業大学世田谷キャンパスの百周年記念講堂で、2014年東京農業大学総合研究所主催国際シンポジウム「アジア・アフリカ地域でのコメ生産技術革新と将来の受給見通し」"Rice in Asia and Africa: Innovations in Production and Emerging Trends in Supply and Demand" というシンポジウムが開催されましたので、私も聴講してきました。6人の演者による講演と総合討論がありました。内容的には、遺伝子組換えではないけれど遺伝子マーカーを用いた交配の繰り返しによる育種と、世界的な視点での食料の需要と供給という2つの分野を扱っていました。いずれの講演も素晴らしく、私にとっても大変勉強になりました。ネットワークでつながっているらしく、シンポジウムは厚木キャンパスにも同時中継されていました。

会場の参加者には同時通訳のサービスがあり、小さなラジオとイヤホンが無料で手渡されましたので、私も途中で試しに聴いてみたら、日本語の講演は英語に、英語の講演は日本語に上手に同時通訳されていました。一人の外国人の英語はあまり上手ではなく、私が聴いてもよく意味がとれないところがあったら、やはり通訳の人も困ったらしくちゃんとした日本語になっていませんでした。

大学の社会的な活動の一つなのでしょうが、参加費無料でこれだけのシンポジウムをするのにはずい分お金をかけているなと思いました。目先の利益とは関係ありませんが、こういう知的な活動は大学の果たすべき役割の一つなのかもしれません。








2014年1月21日火曜日

昨夜はNHKの建物を夕方5時半頃出て、せっかく顔を合わせたので解説委員の一人を交えて3人で寄り道をして、ビール、ワイン、焼酎で懇親会をしたら話が弾んでいつの間にか10時半になっていて、自宅に着いたのは夜中の11時半過ぎでした。お蔭で昨日が締め切りだった農薬学会大会の講演要旨の提出をし損なってしまいました。

今朝必死に仕上げて、メールに添付して大会事務局に頼み込んで、何とか受け付けてもらいました。せっかく昨年新潟県胎内市と新発田(しばた)市で共同研究者と一緒にやった研究ですので、これで一安心です。今回は次の2つの演題で発表します。
「ヘリコプターで松林に散布されたフェニトロチオンMCの防除効果の振れをもたらす要因としての散布むら」
「ヘリコプターで松林に散布されたフェニトロチオンMCの隣接農耕地と学校への飛散」

NHKの解説委員の方々には、昨日の私の解説で使ったパワーポイントの資料を宅ファイル便で送っておくことにしました。私自身もそうですが、後になってあの時のスライドをもう一度見たいということがよくありますので。

2014年1月20日月曜日

NHKの解説委員室で、解説委員3人と科学・環境番組部のディレクターに「農薬/殺虫剤/マラチオン/毒性に関する基礎知識」について約2時間解説してきました。アクリフーズ社工場製の冷凍食品に殺虫剤が混入された事件で、犯人が特定された時点でニュースで取り上げたり、解説で事件全体を総括する時のための勉強会です。

資料の準備にちょっと時間がかかりましたが、報道関係者に農薬について正しく理解していただくことは重要だと思いましたので、私も準備に努力をしました。2009年の輸入冷凍餃子のメタミドホス混入事件の時の経験から、安全管理をしっかりやれば事故による異物混入の可能性は限りなく小さくできますが、内部の従業員の心の問題(差別的待遇に対する不満など)による報復行為は防ぐのは難しいので、日常の精神面でのケアやサポートが必要という私の意見を述べました。

偶然ですが、中国の裁判所(中級人民法院)で餃子事件の犯人に無期懲役と政治権利の終身剥奪(はくだつ)の判決が下ったという報道がありました。

2014年1月19日日曜日

しばらく忙しくてブログの更新ができませんでした。3月に日本農薬学会大会で発表予定の研究データの解析に加えて、急遽NHKの解説員室を明日訪問して、最近の冷凍食品への殺虫剤混入事件に関連して「農薬/殺虫剤/マラチオン/毒性に関する基礎知識」について情報提供することになりましたので、その資料の準備にも追われていました。やっと資料の準備が終わりました。

アメリカの友人から今回の事件について、アメリカでネットで配信されている情報を送ってきました。日本で起こった事件なので、英語でどのように報道されているかわかります。
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FOOD POISONING - JAPAN: MALATHION
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A ProMED-mail post
<http://www.promedmail.org>
ProMED-mail is a program of the
International Society for Infectious Diseases <http://www.isid.org>

[1]
Date: Wed 8 Jan 2014
Source: BBC News [edited]
<http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-25635139>


Hundreds of people in Japan say they have fallen ill after eating frozen
food that may have been contaminated with pesticide. Maruha Nichiro Holdings
announced last week [week of 30 Dec 2013] that it was recalling products
after some were found to contain high levels of malathion.

The Health Ministry said at least 556 people had reported symptoms like
diarrhoea, vomiting and stomach pain. The pesticide is used in farming,
gardening and for killing fleas.

It was not immediately clear exactly how many people were affected.
Public broadcaster NHK World on Wednesday [8 Jan 2014] said almost 900
people had reported symptoms after eating the products, which included pizza
and chicken nuggets.

Maruha, which has received hundreds of thousands of phone complaints, issued
a public apology in newspapers on Wednesday. It is recalling at least 6.4
million food packages manufactured at a factory in Gunma prefecture, north
of Tokyo. It started the food recall last week, recovering more than one
million packages so far.

"The products will have a strong smell, and eating them may cause vomiting
and stomach pain," Maruha said in a notice to consumers. The cause of the
contamination has not yet been determined.

--
Communicated by:
ProMED-mail
<promed@promedmail.org>

******
[2]
Date: Wed 8 Jan 2014
Source: Mainichi [edited]
<http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20140108p2a00m0na006000c
.html>


A subsidiary of a major processed food company that found pesticide residue
in its frozen food products suspects the goods were laced with the chemical
at several different times at the company's factory in Gunma Prefecture,
company officials said.

Aqli Foods Co., a subsidiary of processed food giant Maruha Nichiro Holdings
Inc., detected malathion, an organic phosphate typically used as a
pesticide, in 9 samples from 7 different packages of pizza, fried foods and
croquette products, which had been manufactured between 4 Oct and 5 Nov
2013.

The company revealed to the Mainichi Shimbun on 7 Jan 2014 that its frozen
products are normally kept in interim storage freezers at the factory for 1
to 2 weeks after they are packaged. As there is a 1-month gap in the
manufacturing dates of the contaminated products, Gunma Prefectural Police
and the company suspect that the products had been tainted at several
different times during that period.

According to the company, its frozen foods are processed and frozen in
separate rooms for each product line and sent along the packaging process.
There are some 80 employees working shifts in the packaging room.

After packaging, the products are kept in freezers for 1 to 2 weeks and
distributed across the country from warehouses in Saitama and Kanagawa
prefectures.

The Gunma Prefectural Government has concluded that it is unlikely for the
pesticide to have entered into the products during the distribution process
or that pre-processed raw materials contained the chemical. Prefectural
police and other investigative sources suspect that the products may have
been contaminated intentionally in the factory's packaging room several
times between 4 Oct and 5 Nov 2013.

According to a male worker at the factory, there are guards at night and the
freezers are locked every night after factory operations end at 10:00 p.m.
He said it's impossible to sneak into the freezer outside of operation
hours. Company officials refused to comment on the possibility that the food
products had been contaminated more than once at the factory, saying they
can't comment on matters relating to the investigation.

--
Communicated by:
Mark Liao
<markliaohk@gmail.com>

******
[3]
Date: Thu 9 Jan 2014
Source: The Japan Times [edited]
<http://www.japantimes.co.jp/news/2014/01/09/national/over-1000-sickened-by-
tainted-food>


More than 1000 people nationwide have fallen sick after eating frozen food
tainted with pesticide made by Aqlifoods Corp., according to local
government and other officials. The food, made by the unit of Maruha Nichiro
Holdings Inc. at a plant in Oizumi, Gunma Prefecture, has caused fever,
dizziness and stomachache as well as vomiting and diarrhea. Police suspect
that malathion, an insecticide, may have been purposefully injected into the
products.

A particularly high number of people, over 200, have been affected in
Hokkaido [Prefecture]. More than 100 people have been sickened in Chiba
Prefecture, while over 60 have fallen ill in both Niigata and Shizuoka
prefectures.

In Osaka Prefecture, where nearly 50 have been affected, including a
9-month-old boy who was hospitalized Monday [6 Jan 2014] after eating the
creamed corn filling of a frozen croquette on [29 Dec 2013]. Of all the
tainted food products, the highest concentrations of malathion have been
detected in croquettes.

A 5-year-old boy in Sendai [Miyagi Prefecture] was hospitalized for 3 days
after eating pizza on [20 Oct 2013]. It is believed the pizza was among the
products being recalled for suspected malathion contamination. Also in
Sendai, an 8-year-old girl was hospitalized for
3 days after eating a "cream korokke" (croquette) on [21 Dec 2013]. A man in
his 30s in Aomori Prefecture, and another man in Kanagawa Prefecture, were
also hospitalized with symptoms including numbness in the limbs.

Maruha Nichiro said Tuesday [7 Jan 2014] it collected 1.49 million packs of
frozen foods by Monday [6 Jan 2014], 23 percent of 6.4 million packs subject
to the recall. Of the total called back, 1.43 million packs were collected
from supermarkets and others, while consumers returned nearly 60 000 packs.

--
Communicated by:
Mark Liao
<markliaohk@gmail.com>

[Malathion is a manmade organophosphate chemical with many uses, generally
used as an insecticide. While it is a strong chemical and comes with
warnings, and while dose always makes the poison, it is nevertheless
regarded as having a relatively low toxicity to humans.
It is, however, relatively toxic to rodents.

Malathion is commonly used to control mosquitoes and a variety of insects
that attack fruits, vegetables, landscaping plants, and shrubs. It can also
be found in other pesticide products used indoors and on pets to control
ticks and insects, such as fleas and ants.
Malathion is the active ingredient in mosquito control products, including
Fyfanon and Atrapa. These products contain over 95 percent malathion and are
often applied undiluted. However, they may be diluted with a petroleum
solvent similar to kerosene before application, in which case petroleum
solvent will make up most of the pesticide solution. Malathion has also been
used to control and eradicate head lice in people.

Short-term exposures to high levels of malathion can affect the nervous
system, causing a variety of symptoms, including headaches, nausea,
dizziness, weakness, cramps, diarrhea, excessive sweating, blurred vision
and increased heart rate. Repeated skin contact with malathion has been
associated with skin rash (allergic reaction) in some individuals exposed to
malathion in corn syrup bait. Short-term exposure to high levels of
petroleum solvents can cause irritation of the eye, skin, nose, throat or
lung. Vomiting or central nervous system depression may occur if very high
levels of petroleum solvents are ingested. There are no studies examining
whether the use of malathion to control mosquitoes has caused any long-term
health effects in humans.

Human volunteers fed very low doses of malathion for one and a half months
showed no significant effects on blood cholinesterase activity.
Rats fed diets containing 100-1500 ppm of malathion in their food for
2 years showed no symptoms apart from depressed cholinesterase activity.
When small amounts of the compound were administered for 8 weeks, there were
no adverse effects on rats' whole-blood cholinesterase activity. Weanling
male rats were twice as susceptible to malathion as adults.

Malathion is classified as slightly toxic and carries the signal word
"caution" on the label. The acute effects of malathion depend on product
purity and the vehicle of administration. Thus the LD50 (median lethal dose)
for rats ranges from 480 to 10 700 mg/kg and from
775 to 3321 mg/kg for mice. Several other factors also affect the toxicity
of the pesticide. For example, the toxicity of malathion appeared to be
strongly linked to the amount of protein in the diet of laboratory rats. As
protein intake decreased, malathion was increasingly toxic to the rats.
Malathion has been shown to have different toxicities in male and female
rats and humans due to metabolism, storage and excretion differences between
the sexes. For humans, the lowest dose at which lethal effects have been
observed was nearly 3 times higher for males than for females. Acute
symptoms in humans include nausea, headache, tightness in the chest, and
other symptoms typical of acetyl- cholinesterase inhibition.
Unconsciousness, convulsions, and a "prolonged worsening illness" are also
typical of malathion poisoning at high doses.

The people experiencing illnesses originally reported the illnesses as
resulting from the smell. Now it appears there may be some ingestion of the
tainted product.

An investigation as to how the variety of products became contaminated, who
did this contamination, how they accomplished it and how many more packages
are tainted is likely to take a while. The investigation should result in
changes that will result in a more secure processing plant.

Japan may be located on the HealthMap/ProMED-mail interactive map at:
< http://healthmap.org/r/62Cn >. -Mod.TG]
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2014年1月11日土曜日

今日も時間が惜しかったけど、無理して約2時間外に出て歩いたり走ったりしてきました。久し振りに河口(東京湾)に向かって左岸の江戸川堤防を行ってみました。土曜日だったので、矢切の渡しには大勢の乗船者がいて、東京側から渡ってきた人たちは堤防上の案内の看板を見ながら目的地を探していました。斜面林までの広大な農地には、有名な矢切のネギの畑がたくさんありますが、農家の夫婦が収穫をしていました。妻に訊いたら今はネギの値段が高く、1本100円くらいするとのことでした。

昨年10月に訪ねた中国では、棚田のある元陽県の地方都市では少数民族の姿をよく見かけました。少数民族の女性は頭にかぶったスカーフと「前掛け」を体の後ろ側にかけたような「後ろ掛け」のデザインで区別がつくのだそうです。道路は、近代的な車と、三輪自動車と、オートバイと、歩行者が共用していました。熱帯のベトナムに近いせいか、道路際の商店には熱帯の果物がたくさん並んでいました。












データの計算や解析に追われていて時間が惜しい気がしましたが、運動のために外に出て、水元公園の桜堤(つづみ)のジョギングコース(遊歩道)を「カワセミの里」まで往復8km ちょっと歩いたり走ったりしてきました。北風が強く吹いて寒い日でしたが、何人かの熱心なカメラマンが望遠レンズを付けたカメラを三脚に固定して、カワセミが水辺に現れるのをじっと待っていました。私もしばらく立ち止まって見ていたら、幸運にも一羽飛んできたのでポケットに入れて持参したカメラのシャッターを押しました。

雲南省では棚田を見に行く前に小さな町で一泊して、昼食を食べました。昆虫がお皿にでてきたのにはちょっとビックリしましたが、地元の人たちと同じように私も普通の顔をして食べました。名前は訊き忘れましたが、竹に寄生している害虫だそうです。夜は屋台で通りが一杯になり、人も大勢でて賑わっていました。ガイドとして付き添ってくれた中国の人たちと一緒に屋台で一杯やりました。