明治大学で2週間前の17日に担当した講義に関して追加で寄せられた質問に、回答を事務に送りましたら(受講生のメールアドレスはわかりませんでしたので)、事務から本人に渡しましたという返事がありました。質問は、ミツバチのCCD(蜂群崩壊症候群)とネオニコチノイド系殺虫剤との関係についてでした。実際にはあり得ない高濃度(致死量以上)の殺虫剤を餌に混入して投与すればミツバチが致死するのは当然で、巣箱に女王と幼虫と十分の餌を残して働きバチだけが行方不明になってコロニーが崩壊するというCCDを再現したことにはならないということです。
昨日のマツノザイセンチュウのDNA診断結果をよく検討して、明らかになったことと、今後の検討課題として残ったこととを整理して、共同研究者に送りました。当初予想したよりは複雑で手間取っていますが、平砂浦に植樹されたマツ苗の大量枯死の原因解明に一歩一歩近づいていると思います。
午後から江戸川左岸を下流(東京湾)方向に向かって約2時間歩いたり走ったりして運動してきました。気温は真夏日並みだったようですが、右手の堤防下には緑色が鮮やかなゴルフ場の芝生とその向こうに江戸川の流れが見え、反対の左手下には矢切のネギ畑やキャベツ畑とその向こうには斜面林が見え、天高くさえずるひばりの声を聴き、心地よい風を肌で感じながら体を動かすのは気分爽快でした。
昨日は東京農業大学から帰宅したのは夜の10時頃でしたが、夕方5時ちょっと前に千葉大学園芸学部の事務から電話があり、誰か外部の人から私の電話番号を教えてほいしいという依頼だったようです。この頃は個人情報保護で、大学も本人の了解なしには電話番号を教えないという決まりになっていますので、月曜になったら事務に連絡をして、私の方から依頼者に電話をしようと思っています。以前、市橋君の適正な裁判を支援する会の活動をしていた時はよく嫌がらせの電話が夜中に鳴ったり、通販に私の名前で品物を注文するなどの嫌がらせ行為がありましたが、この頃はほとんどなくなりました。
2014年5月31日土曜日
2014年5月30日金曜日
午後4時半から東京農業大学総合研究所研究会の部会長会が世田谷キャンパスのグリーンアカデミーホールであり、私も農薬部会の部会長ですから出席しました。現在次の23の部会が存在して、産官学の共同研究の促進を目指してそれぞれの活動をしています。http://nri.nodai.ac.jp/society/groups/
1. 榎本・横井研究会、2. 環境緑化部会、3. きのこ研究会、4. 昆虫バイテク部会、5. 砂漠緑化研究部会、6. 芝草部会、7. 社会技術研究開発部会 8. 就農者推進教育研究部会、9. 醸造食品部会、10. 食育研究部会、11. 森林文化研究部会、12. GIS研究部会、13. 生物的防除部会、14. 生命科学研究部会、15. 地域再生研究部会、16. 農業協同組合研究部会、17. 農村計画研究部会、18. 農薬部会、19. バイオビジネス部会、20. バイオマスエネルギー研究部会、21. ビオトープ研究部会、22. みどりの環境創造研究部会、23. 労災対策研究部会
農薬部会は年に5回の農薬部会セミナーを開催し、毎回会員の希望や推薦で2名講師を選んで講演をしていただき、その他に総会の時と新年会の時に各1名の特別講演をしていただいていますので、合計年に12人の講演活動をしています。今日の議題は部会活動の積極的な情報発信についてその他でしたが、部会間交流促進も話題になりました。私は、懇親会の席で他のいくつかの部会の部会長と話をし、今後農薬部会と他の部会で共通に関心のある分野で合同の企画を立てようということで一致しました。例えば、昆虫バイテクイ部会とは昆虫産業(例えば鉄よりも強いと言われるクモの糸を遺伝子組換え技術で生産して産業化するなど)の現状と展望など、食育研究部会とは食の安全と残留農薬問題など、生物的防除部会とは作物保護における天敵と農薬の調和的利用など、労災対策研究部会とは農薬散布時の農家の暴露事故による健康影響など、です。農薬部会の幹事会で提案して、具体化していきたいと思っています。
午前中は朝9時から千葉大学のN先生の研究室で、樹木医のA氏と緑地環境学科の女子学生Sさんと一緒に、平砂浦で採取してきた枯死したマツ苗その他の試料から検出された線虫が、マツノザイセンチュウかどうかのDNA診断の実験をしました。DNA診断はこれで4回目ですので、実験技術についてもかなり自信ができてきました。私は上記の会議に出席するために午後1時半に出かけてしまいましたが、夜の9時頃東京農大からの帰りの電車の中で実験が終わった直後のA氏から携帯メールが入り、松戸駅に着いてから電話をしたら、A氏はすでに研究室を出て帰宅途中の車の運転中でしたが、非常におもしろい結果が得られたとの報告でした。同じ結果が得られたのはこれで2回目ですので、かなり再現性が高まりましたが、今までの感染経路の定説と異なる画期的な発見の可能性があります。DNA診断キットの試薬はもう少し残っていますので、もう一度やってみて再々度再現性を確認しようと思っています。
1. 榎本・横井研究会、2. 環境緑化部会、3. きのこ研究会、4. 昆虫バイテク部会、5. 砂漠緑化研究部会、6. 芝草部会、7. 社会技術研究開発部会 8. 就農者推進教育研究部会、9. 醸造食品部会、10. 食育研究部会、11. 森林文化研究部会、12. GIS研究部会、13. 生物的防除部会、14. 生命科学研究部会、15. 地域再生研究部会、16. 農業協同組合研究部会、17. 農村計画研究部会、18. 農薬部会、19. バイオビジネス部会、20. バイオマスエネルギー研究部会、21. ビオトープ研究部会、22. みどりの環境創造研究部会、23. 労災対策研究部会
農薬部会は年に5回の農薬部会セミナーを開催し、毎回会員の希望や推薦で2名講師を選んで講演をしていただき、その他に総会の時と新年会の時に各1名の特別講演をしていただいていますので、合計年に12人の講演活動をしています。今日の議題は部会活動の積極的な情報発信についてその他でしたが、部会間交流促進も話題になりました。私は、懇親会の席で他のいくつかの部会の部会長と話をし、今後農薬部会と他の部会で共通に関心のある分野で合同の企画を立てようということで一致しました。例えば、昆虫バイテクイ部会とは昆虫産業(例えば鉄よりも強いと言われるクモの糸を遺伝子組換え技術で生産して産業化するなど)の現状と展望など、食育研究部会とは食の安全と残留農薬問題など、生物的防除部会とは作物保護における天敵と農薬の調和的利用など、労災対策研究部会とは農薬散布時の農家の暴露事故による健康影響など、です。農薬部会の幹事会で提案して、具体化していきたいと思っています。
午前中は朝9時から千葉大学のN先生の研究室で、樹木医のA氏と緑地環境学科の女子学生Sさんと一緒に、平砂浦で採取してきた枯死したマツ苗その他の試料から検出された線虫が、マツノザイセンチュウかどうかのDNA診断の実験をしました。DNA診断はこれで4回目ですので、実験技術についてもかなり自信ができてきました。私は上記の会議に出席するために午後1時半に出かけてしまいましたが、夜の9時頃東京農大からの帰りの電車の中で実験が終わった直後のA氏から携帯メールが入り、松戸駅に着いてから電話をしたら、A氏はすでに研究室を出て帰宅途中の車の運転中でしたが、非常におもしろい結果が得られたとの報告でした。同じ結果が得られたのはこれで2回目ですので、かなり再現性が高まりましたが、今までの感染経路の定説と異なる画期的な発見の可能性があります。DNA診断キットの試薬はもう少し残っていますので、もう一度やってみて再々度再現性を確認しようと思っています。
2014年5月29日木曜日
サンゴジュの新葉を食害するサンゴジュハムシを対象に、薬剤を幹に注入して防除する試験を一緒にやっているK博士が訪ねて来られ、試験結果を一覧表に取りまとめて持参されました。サンゴジュなどが公園緑地や住宅地の防風・防火目的の生垣として植栽されている場合、薬剤注入法は散布法に比べて薬剤の周辺への飛散を心配する必要がありませんので、これから都市緑地での病害虫防除方法として普及していく可能性があります。予想した通り、よい結果が得られましたので、7月に徳島で開催予定の学会で発表しようということになりました。
K博士と一緒に圃場を回って、試験に使ったサンゴジュの現在の様子を観察してきましたが、数字の上だけでなく、実際に無処理区のサンゴジュの新葉は食害痕だらけなのに対して、薬剤処理区のサンゴジュの新葉は食害痕がほとんどなく、サンゴジュの葉は本来はこんなに生き生きとして美しかったのかとあらためて感じました。
試験結果に関する相談が終わってからは駅の近くのレストランに寄って、ビールで喉を潤しました。
明治大学の事務から、私の講義を受講した社会人受講生から質問状が転送されてきました。先日対応した質問者とは別の方です。時間をみて回答を差し上げるつもりです。
K博士と一緒に圃場を回って、試験に使ったサンゴジュの現在の様子を観察してきましたが、数字の上だけでなく、実際に無処理区のサンゴジュの新葉は食害痕だらけなのに対して、薬剤処理区のサンゴジュの新葉は食害痕がほとんどなく、サンゴジュの葉は本来はこんなに生き生きとして美しかったのかとあらためて感じました。
試験結果に関する相談が終わってからは駅の近くのレストランに寄って、ビールで喉を潤しました。
明治大学の事務から、私の講義を受講した社会人受講生から質問状が転送されてきました。先日対応した質問者とは別の方です。時間をみて回答を差し上げるつもりです。
2014年5月28日水曜日
昼休みに江戸川堤防を上流に向かい、松戸水門近くの主水(もんど)の池で堤防を下りて、池の近くの自動販売機で水を1本買って飲みながら、しばらく釣り糸を垂れている人たちを眺めていました。江戸川でも釣竿を3本もしかけている人がいました。今日は結局往復で約12Km 歩いたり走ったりして運動をしました。
マテバシイもクリも今の時期は若葉が新鮮で紐のような花が咲いていますが、よく見ると花が良く似ていることに気が付きました。分類学的にはそんなに離れていないのかもしれないような気がしましたので、今度調べてみようと思います。
先日館山市の農家からいただいてきた向日葵は、妻が毎日水を取り替えたり、氷を入れたり、茎の部分を切り戻したりしてなるべく長持ちするように世話をしていますが、気のせいか少しずつ花に勢いがなくなって弱々しくなってきたような感じがします。そのうちに、寿命がきて花弁が落ち始めるかもしれません。
マテバシイもクリも今の時期は若葉が新鮮で紐のような花が咲いていますが、よく見ると花が良く似ていることに気が付きました。分類学的にはそんなに離れていないのかもしれないような気がしましたので、今度調べてみようと思います。
先日館山市の農家からいただいてきた向日葵は、妻が毎日水を取り替えたり、氷を入れたり、茎の部分を切り戻したりしてなるべく長持ちするように世話をしていますが、気のせいか少しずつ花に勢いがなくなって弱々しくなってきたような感じがします。そのうちに、寿命がきて花弁が落ち始めるかもしれません。
2014年5月27日火曜日
先日の明治大学での私の講義を受講し、帰りにリバティタワーの1階の軽食レストランで一緒にビールをいただいた87才の社会人受講生から、木酢液と炭に関連した情報が届きました。「木酢液工業会」はまだ存続しているようですが、その他に比較的最近「日本バイオ炭普及会」(Japan Biochar Association)という組織が設立されて、炭を各方面で活用・普及する活動をしているようです。
私にとって興味深かったのは、2006年に「白砂青松再生の会」を設立された小川 眞先生(元森林総合研究所、現在大阪工業大学リエゾンセンター)に関する情報が得られたことです。樹木の菌根菌の専門家ということで、早速ネットで小川先生の著書を2冊注文しました。
「炭と菌根でよみがえる松」小川 眞箸、築地書館、2007年発行
「海岸林再生マニュアル:炭と菌根を使ったマツの育苗・植栽・管理」小川 眞・栗栖敏浩・伊藤 武箸、築地書館、2012年発行
平砂浦で枯死したマツ苗の根を調べてみたら、砂の中から炭の粒が出てきたので、植樹する時に植穴に炭の粒を入れたことに気が付きました。どんな科学的な根拠があって、砂に炭の粒を入れたのか少し勉強してみようと思っています。
昼休みに江戸川堤防を上流に向かって歩いたら、上葛飾橋の下の河川敷のポピー畑が満開でした。葦原もすっかり世代交代で、古い枯れた葦はほんの少しになって新しい青々とした葦に置き換わりつつありました。この年齢になっても、こうやって野外に出て、季節ごとの景色を眺めながら体を動かすことができるのは幸福です。同年代の仲間の中には、あちこち故障が起こって自由がきかなくなった人や、すでに亡くなった人もいるのですから。
私にとって興味深かったのは、2006年に「白砂青松再生の会」を設立された小川 眞先生(元森林総合研究所、現在大阪工業大学リエゾンセンター)に関する情報が得られたことです。樹木の菌根菌の専門家ということで、早速ネットで小川先生の著書を2冊注文しました。
「炭と菌根でよみがえる松」小川 眞箸、築地書館、2007年発行
「海岸林再生マニュアル:炭と菌根を使ったマツの育苗・植栽・管理」小川 眞・栗栖敏浩・伊藤 武箸、築地書館、2012年発行
平砂浦で枯死したマツ苗の根を調べてみたら、砂の中から炭の粒が出てきたので、植樹する時に植穴に炭の粒を入れたことに気が付きました。どんな科学的な根拠があって、砂に炭の粒を入れたのか少し勉強してみようと思っています。
昼休みに江戸川堤防を上流に向かって歩いたら、上葛飾橋の下の河川敷のポピー畑が満開でした。葦原もすっかり世代交代で、古い枯れた葦はほんの少しになって新しい青々とした葦に置き換わりつつありました。この年齢になっても、こうやって野外に出て、季節ごとの景色を眺めながら体を動かすことができるのは幸福です。同年代の仲間の中には、あちこち故障が起こって自由がきかなくなった人や、すでに亡くなった人もいるのですから。
2014年5月26日月曜日
2014年5月25日日曜日
昼休みに葛飾橋を渡って水元公園に行き、2時間くらいあちこち見ながら歩いたり走ったりして運動してきました。
昨日妻がバケツや花瓶に活けた時は蕾(つぼみ)や小さな花だった向日葵(ヒマワリ)が、いつの間にかみるみる水を吸って大きな花になっていました。薄い黄色と濃い黄色の花を当分楽しめそうです。先日いただいた莢(さや)付きのソラマメもそうですが、館山市や南房総市の住民ではない私たちが平砂浦の松林を再生させるための調査研究をしていることに対して、地元の方々に感謝されることは嬉しいことです。
平砂浦の昨年10月に植樹されたマツ苗は、今年3月に調査した時は93%枯死していましたが、所管している千葉県南部林業事務所がいつの間にか枯死した苗を除去して新しい苗と植え替えました。それがまた少しずつ枯死しつつあります。元気のいい苗、元気のない苗、半枯れの苗、枯死した苗などいろいろな状態の苗の写真を撮ってきました。いろいろな状態の苗があるということは、植え方が拙くて根が活着しなくて乾燥が原因で枯死したのではないことを示唆しています。植樹した現地の砂の中に、何か原因が存在しているのではと推察しています。マツノマダラカミキリが羽化脱出する時期の前ですから、当年枝がカミキリに後食されてマツノザイセンチュウが樹体内に侵入した可能性は除外できる筈です。
枯死の原因を解明するために、先々週15日(10日前)に千葉大学園芸学部緑地環境学科の女子学生Sさんと一緒に平砂浦の砂を入れた小さな鉢にマツ苗を植えましたが、今日ジョギングに行くついでに様子を見に寄ってみたら、どの鉢の苗も全部水を吸って元気でした。しばらく育てて吸水根(白根)がたくさん出てきたら、何が苗を枯らすか試験を始める予定です。
昨夜のNHKテレビの糖尿病に関する番組を見ていたら、どうも見たことのある医師が登場していると思ったら、浦和高校時代の同級生K君でした。15年くらい前に同窓生の通夜で会った時はつくば糖尿病センター川井クリニックの院長をしていましたが、今はネットで調べてみたら院長職は退いて理事長をやっているようです。
(写真はクリックすると拡大できます)
昨日妻がバケツや花瓶に活けた時は蕾(つぼみ)や小さな花だった向日葵(ヒマワリ)が、いつの間にかみるみる水を吸って大きな花になっていました。薄い黄色と濃い黄色の花を当分楽しめそうです。先日いただいた莢(さや)付きのソラマメもそうですが、館山市や南房総市の住民ではない私たちが平砂浦の松林を再生させるための調査研究をしていることに対して、地元の方々に感謝されることは嬉しいことです。
平砂浦の昨年10月に植樹されたマツ苗は、今年3月に調査した時は93%枯死していましたが、所管している千葉県南部林業事務所がいつの間にか枯死した苗を除去して新しい苗と植え替えました。それがまた少しずつ枯死しつつあります。元気のいい苗、元気のない苗、半枯れの苗、枯死した苗などいろいろな状態の苗の写真を撮ってきました。いろいろな状態の苗があるということは、植え方が拙くて根が活着しなくて乾燥が原因で枯死したのではないことを示唆しています。植樹した現地の砂の中に、何か原因が存在しているのではと推察しています。マツノマダラカミキリが羽化脱出する時期の前ですから、当年枝がカミキリに後食されてマツノザイセンチュウが樹体内に侵入した可能性は除外できる筈です。
枯死の原因を解明するために、先々週15日(10日前)に千葉大学園芸学部緑地環境学科の女子学生Sさんと一緒に平砂浦の砂を入れた小さな鉢にマツ苗を植えましたが、今日ジョギングに行くついでに様子を見に寄ってみたら、どの鉢の苗も全部水を吸って元気でした。しばらく育てて吸水根(白根)がたくさん出てきたら、何が苗を枯らすか試験を始める予定です。
昨夜のNHKテレビの糖尿病に関する番組を見ていたら、どうも見たことのある医師が登場していると思ったら、浦和高校時代の同級生K君でした。15年くらい前に同窓生の通夜で会った時はつくば糖尿病センター川井クリニックの院長をしていましたが、今はネットで調べてみたら院長職は退いて理事長をやっているようです。
(写真はクリックすると拡大できます)
2014年5月24日土曜日
朝9時に自宅を出て、一人で車を運転して館山市に着いたのは11時半でした。今年の2月23日に平砂浦で植樹祭が開催された機会に催した「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」の古老2名と実行委員2名を訪ね、写真屋さん45でA4に伸ばしてプリントしてもらった座談会の写真と礼状を手渡してきました。95才の古老の一人はゴルフ好きで、自宅の庭に芝生を植えて練習用のグリーンが作ってありますが、ちょうど芝刈りをしたばかりでした。84才の古老は、自宅の作業場でご家族と従業員で切り花としての向日葵(ヒマワリ)の出荷準備の作業中でした。長い間借りていた本を返却してお礼を言ったら、反対にたくさんの向日葵を新聞紙に包んでいただいてしまいました。切り花用の向日葵は、露地に栽培するのより少し花の大きさが小さく、背も低い品種のようです。花は濃い黄色と薄い黄色の2種類があり鮮やかでした。家に持って帰ったら、早速妻が花瓶に挿してくれました。
4名の方のご自宅を回り終わってから、平砂浦に行って昨年10月と今年2月に植樹されたマツ苗の枯死状況を視察してきました。マツノマダラカミキリが羽化脱出する時期はもう少し後の筈ですが、前回の視察時に比べて枯死苗が少しずつ増えてきているような気がしました。それと、よく見ると混植してある3種類の広葉樹(マサキ、アキグミ、トベラ)の中で、トベラは健全な苗はもう緑の葉がたくさん付いているのに全く葉の付いていない苗木が目立ちましたので、もしかしたらマツ苗だけでなく、トベラの苗も何%かは枯死しているのかもしれません。
4名の方のご自宅を回り終わってから、平砂浦に行って昨年10月と今年2月に植樹されたマツ苗の枯死状況を視察してきました。マツノマダラカミキリが羽化脱出する時期はもう少し後の筈ですが、前回の視察時に比べて枯死苗が少しずつ増えてきているような気がしました。それと、よく見ると混植してある3種類の広葉樹(マサキ、アキグミ、トベラ)の中で、トベラは健全な苗はもう緑の葉がたくさん付いているのに全く葉の付いていない苗木が目立ちましたので、もしかしたらマツ苗だけでなく、トベラの苗も何%かは枯死しているのかもしれません。
2014年5月23日金曜日
長期間入院している元同僚教授/友人のN君をお見舞いに行ってきました。病院・リハビリセンターの駐車場の向こう側にあるちょうど田植えをしたばかりの水田の水面(みなも)には、その向こうにある遊歩道に植えてある木の影が映っていました。
N君はちょうど奥様が来ておられて、流動食の食事を食べさせているところでした。”おいN君、お見舞いに来たぞ、私が誰かわかるか”と言ったら、言葉は返ってきませんでしたが、一瞬目が輝いたように見えました。奥様が水飲みの先を口に入れて流動食を少しずつ何回にも分けて食べさせていましたが、時々気管の方に行くのか、大きな声であーっとかうーっとか言うので、N君それはうまいと言っているのかまずいと言っているのかわからないじゃないか、どっちなんだと訊いてみましたが、答えてくれませんでした。
空手部の2学年同期会で植物工場を見学に行った時の写真や、今年の2月にあった「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」の時の写真や、N君の研究室の卒業生が専務取締役をやっている食品会社に私の紹介で就職した東京農大卒の女子学生の写真がプリントしてある葉書を見せながら、私の最近の活動を話してあげました。
この時期はどこに行っても木々の新しい葉が輝いています。古い切り株のちょっとした隙間からは、風で飛んできて偶然落ちたいろいろな木の種子が芽吹いて、新しい命を誕生させています。まるで人間の赤ちゃんのように、頑張って大きくなれよと励ましたくなります。
明日の朝は一人で車を運転して平砂浦に出かけ、長い間借りている本「河田 杰(まさる)」上下2巻をお返しし、ついでに植樹されたマツ苗の枯死状況を視察してくる予定です。
N君はちょうど奥様が来ておられて、流動食の食事を食べさせているところでした。”おいN君、お見舞いに来たぞ、私が誰かわかるか”と言ったら、言葉は返ってきませんでしたが、一瞬目が輝いたように見えました。奥様が水飲みの先を口に入れて流動食を少しずつ何回にも分けて食べさせていましたが、時々気管の方に行くのか、大きな声であーっとかうーっとか言うので、N君それはうまいと言っているのかまずいと言っているのかわからないじゃないか、どっちなんだと訊いてみましたが、答えてくれませんでした。
空手部の2学年同期会で植物工場を見学に行った時の写真や、今年の2月にあった「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」の時の写真や、N君の研究室の卒業生が専務取締役をやっている食品会社に私の紹介で就職した東京農大卒の女子学生の写真がプリントしてある葉書を見せながら、私の最近の活動を話してあげました。
この時期はどこに行っても木々の新しい葉が輝いています。古い切り株のちょっとした隙間からは、風で飛んできて偶然落ちたいろいろな木の種子が芽吹いて、新しい命を誕生させています。まるで人間の赤ちゃんのように、頑張って大きくなれよと励ましたくなります。
明日の朝は一人で車を運転して平砂浦に出かけ、長い間借りている本「河田 杰(まさる)」上下2巻をお返しし、ついでに植樹されたマツ苗の枯死状況を視察してくる予定です。
2014年5月22日木曜日
2014年5月21日水曜日
2014年5月20日火曜日
千葉大学空手部の昭和40年度卒業生(私の学年)と昭和41年度卒業生(1級下の学年)10数名がつくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅に1時半に集合し、千葉大学柏の葉キャンパスの植物工場見学をしてきました。元学長の古在豊樹先生は空手部の1級後輩になりますが、日本における植物工場の第一人者で、千葉大学を定年退職後はNPO法人植物工場研究会を設立し、理事長をしています。空手部の2学年合同同窓会の前に、植物工場を見学しようという計画になり、理事長自らに案内をしていただきました。
戦後接収された米軍通信基地180haが返還された時に、その中の25haを千葉大学園芸学部の付属農場用地として取得し、当時の教職員の開墾に近い努力で学生の実習用の果樹、蔬菜、花卉の農場を作り上げたのですが、その後の時間経過の中でいつの間にかすぐ目の前に駅ができ、ララポートと呼ばれる巨大商業施設ができ、高層マンションに囲まれ、周りの景色が一変していました。それと同時に露地栽培が中心だった付属農場も、千葉大学の環境健康フィールドセンターの一部となり、植物工場が中心に変わっていました。健康部分では、漢方医学の診療所やシックハウス症候群の治療施設や鍼灸院まで設置されていて、昔のいわゆる付属農場とはすっかり変質していました。
植物工場も日々進歩しているのでしょうが、環境制御にコストがかかる分だけできた生産物の付加価値を高める必要があり、減農薬栽培による「安心」もセールスポイントの一つのようでした。外部からの病害虫の持ち込みや侵入を防ぐために、工場内は厳重な衛生管理がされていましたが、微小害虫捕獲用に黄色粘着シートがたくさん吊るしてあったのはちょっと皮肉に見えました。
トマトの栽培も、1回だけ大量にならして収穫したら植物を植え替えるやり方から、オランダ式のように2~3mの大きな木に仕立てて長期間収穫を続けるやり方までいろいろあって、大変勉強になりました。植物工場で水耕栽培で生産した農産物と露地で栽培した農産物で、味を比較した研究はあるのかという質問に対しては、植物工場では常に一定の品質が得られるのに対して、露地では品質に振れがあり、どれと比較するかによって、植物工場で栽培した農産物の方が優れているという報告も劣っているという報告もある、とのことでした。
見学後は駅前のララポート内のレストランに行って懇親会をしましたが、大学卒業後50年近く経って全員が70才を超えていますので、人によっては脳腫瘍の手術をして回復したとか、悪性リンパ腫の施術をして回復したとか、健康管理が大事な年齢だと実感しました。すでに亡くなった仲間も何人かいました。昔の空手部時代の思い出を語り合って、楽しいひと時を過ごしました。
戦後接収された米軍通信基地180haが返還された時に、その中の25haを千葉大学園芸学部の付属農場用地として取得し、当時の教職員の開墾に近い努力で学生の実習用の果樹、蔬菜、花卉の農場を作り上げたのですが、その後の時間経過の中でいつの間にかすぐ目の前に駅ができ、ララポートと呼ばれる巨大商業施設ができ、高層マンションに囲まれ、周りの景色が一変していました。それと同時に露地栽培が中心だった付属農場も、千葉大学の環境健康フィールドセンターの一部となり、植物工場が中心に変わっていました。健康部分では、漢方医学の診療所やシックハウス症候群の治療施設や鍼灸院まで設置されていて、昔のいわゆる付属農場とはすっかり変質していました。
植物工場も日々進歩しているのでしょうが、環境制御にコストがかかる分だけできた生産物の付加価値を高める必要があり、減農薬栽培による「安心」もセールスポイントの一つのようでした。外部からの病害虫の持ち込みや侵入を防ぐために、工場内は厳重な衛生管理がされていましたが、微小害虫捕獲用に黄色粘着シートがたくさん吊るしてあったのはちょっと皮肉に見えました。
トマトの栽培も、1回だけ大量にならして収穫したら植物を植え替えるやり方から、オランダ式のように2~3mの大きな木に仕立てて長期間収穫を続けるやり方までいろいろあって、大変勉強になりました。植物工場で水耕栽培で生産した農産物と露地で栽培した農産物で、味を比較した研究はあるのかという質問に対しては、植物工場では常に一定の品質が得られるのに対して、露地では品質に振れがあり、どれと比較するかによって、植物工場で栽培した農産物の方が優れているという報告も劣っているという報告もある、とのことでした。
見学後は駅前のララポート内のレストランに行って懇親会をしましたが、大学卒業後50年近く経って全員が70才を超えていますので、人によっては脳腫瘍の手術をして回復したとか、悪性リンパ腫の施術をして回復したとか、健康管理が大事な年齢だと実感しました。すでに亡くなった仲間も何人かいました。昔の空手部時代の思い出を語り合って、楽しいひと時を過ごしました。
2014年5月19日月曜日
昼休みに江戸川の葛飾橋を渡って水元公園に行き、往復2時間くらい歩いたり走ったりして運動をしてきました。今の時期はどこに行っても緑が溢れ、花もいろいろ咲いていて、散歩をするには最適です。水元公園の小さな菖蒲(しょうぶ)園の横には看板が立っていて、「あやめ」と「花菖蒲」と「かきつばた」の違いの説明がありました。水路や池では蓮の葉が少しずつ水面に出てきて展開していました。時期がくると巨大な葉が水面を覆って、桃色の大きな花が咲き始める筈です。
明治大学での講義の後は、何人もの受講生が教壇の前に列を作って質問に来ましたが、その時に時間がなくて質問ができなかったのか、事務局に質問をメールで送った受講生がおられて、今日転送されてきました。私の話したことが受講生に何かを与えられたというのは嬉しいことですので、時間をみて丁寧に返事を差し上げようと思っています。
明治大学での講義の後は、何人もの受講生が教壇の前に列を作って質問に来ましたが、その時に時間がなくて質問ができなかったのか、事務局に質問をメールで送った受講生がおられて、今日転送されてきました。私の話したことが受講生に何かを与えられたというのは嬉しいことですので、時間をみて丁寧に返事を差し上げようと思っています。
2014年5月18日日曜日
しばらく忙しくてブログの更新ができませんでした。昨日17日(土)に明治大学での公開講座「食の安全文化論」の2コマの講義が終わって、やっと一息つけるようになりました。明治大学での公開講座の講師になるのは3年振りでしたが、受講生66名の大半は社会人らしく、皆熱心に私の話に耳を傾けてくれました。私が担当したのは、「農薬の安全確保対策1.登録制度と食品残留農薬」と「農薬の安全確保対策2.環境影響の評価方法と実態調査」の2コマでした。講義終了後、何人もの受講生が列をつくって質問にきました。現職の時に千葉大学や東京農業大学の教室で経験した学生たちよりも受講生が熱心だったのは、社会人で卒業のためではなく勉強したいために受講しているからかもしれません。
受講生の一人は87才で、3年前も私の講義に参加したが、その時もらった配布資料に比べて今回はさらに多くの情報を収集してあると言われました。まさか同じ人が二度受講するとは予想しませんでしたが、古い資料に新しい情報を追加してきてよかったと思いました。公開講座はリバティタワーと呼ばれるお茶の水駅の近くの高層校舎で行われましたが、この受講生とは帰りのエスカレーターで一緒になり、コーヒーでもどうですかと誘われたので1階の軽食レストランに寄り、結局ビールに変更して喉を潤して楽しいひと時を過ごしました。
10日(土)には日比谷公園で開催されたみどりの感謝祭に顔を出し、その後日本緑化センターで数人で集まり、松くい虫問題の研究課題などについて意見交換をしました。
11日(日)にはマツ苗の発病試験をするのに必要な砂を採取しに一人で車を運転して平砂浦に行きました。全くの偶然ですが、3月の「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」に参加された田辺材木店の奥様からソラマメがたくさんとれたから送りたいという電話が携帯にあり、ちょうど今日は館山に向かっているのでということで立ち寄っていただいてきました。平砂浦の松林を再生する努力をしていることを感謝されましたが、こうやって地元特産の莢(さや)付きのソラマメをたくさんおすそ分けしていただいてこちらこそありがたく思いました。お蔭様で妻が莢をむいて料理をしてくれたので、何日間かおいしいソラマメを味わうことができました。
14日(水)は一人で車を運転して茨城県那珂市の大森種苗園に行って、松くい虫抵抗性と感受性のマツ苗を購入してきました。15日(木)には緑地環境学科の3年生の女子学生(松くい虫問題を研究テーマにしている)と一緒に鉢に苗を植える作業をしましたが、砂をもう一度篩(ふるい)にかけて線虫の付いた根の断片が混入しないようにしたり、長過ぎる根を適当な長さに切除したり、根を斜めに切って形成層を合わせてパラフィルムで巻いたりで、結局5時間くらいかかってしまいました。
16日(金)は東京農大総合研究所研究会農薬部会(私が部会長)の総会と特別講演がありました。総会では、1年間の活動報告、会計報告、次年度の活動計画、役員(幹事)の提案などが無事に承認されました。特別講演では、今回は農薬を離れて、千葉県柏市で大規模農業をしている染谷 茂氏に「地の利を生かした都市近郊農業-私の歩いてきた道-」という演題で、お話していただきました。柏市では、福島原発事故の後、放射能汚染のホットスポットがあるとのことで風評被害が起こり、直売所の売り上げが激減したとのことでした。研修会を開いて、農家が農地や空間の放射能測定までして安全性に問題がないことを確認したそうです。消費者対象に信頼性について行ったアンケート調査の結果を発表しましたが、大変興味深い結果でした。信頼性が低い順番は、小売り<生産者<行政<消費者団体<研究者・分析機関だったということは、この順番に自分の都合のいいように嘘を言うことがあると思われているということかもしれません。
小田急線の経堂駅から東京農大に行く農大通りに一軒のお米屋さんがあり、いつも店先に今日の言葉を書いた小さな黒板を出しています。1粒のお米と題して、1粒のお米がどれだけに増えるか計算してあり、おもしろかったので写真を撮ってきました。
次の講義は6月13日の千葉大学での公開講座ですので、準備をする時間的余裕が少しあります。その次は、6月19日の新潟県、6月24日の山口県、7月11日の長崎県、7月16日の徳島県と、市民対象の講演が続きます。その間に、マツ苗の発病試験や根の癒合によるマツノザイセンチュウのこん根系感染・発病試験や、各地での松くい虫被害木の分布調査などもありますので、パニックにならないように手際よくこなしていく必要があります。
(写真はクリックすると拡大できます)
受講生の一人は87才で、3年前も私の講義に参加したが、その時もらった配布資料に比べて今回はさらに多くの情報を収集してあると言われました。まさか同じ人が二度受講するとは予想しませんでしたが、古い資料に新しい情報を追加してきてよかったと思いました。公開講座はリバティタワーと呼ばれるお茶の水駅の近くの高層校舎で行われましたが、この受講生とは帰りのエスカレーターで一緒になり、コーヒーでもどうですかと誘われたので1階の軽食レストランに寄り、結局ビールに変更して喉を潤して楽しいひと時を過ごしました。
10日(土)には日比谷公園で開催されたみどりの感謝祭に顔を出し、その後日本緑化センターで数人で集まり、松くい虫問題の研究課題などについて意見交換をしました。
11日(日)にはマツ苗の発病試験をするのに必要な砂を採取しに一人で車を運転して平砂浦に行きました。全くの偶然ですが、3月の「平砂浦に松を植えた古老を囲む会」に参加された田辺材木店の奥様からソラマメがたくさんとれたから送りたいという電話が携帯にあり、ちょうど今日は館山に向かっているのでということで立ち寄っていただいてきました。平砂浦の松林を再生する努力をしていることを感謝されましたが、こうやって地元特産の莢(さや)付きのソラマメをたくさんおすそ分けしていただいてこちらこそありがたく思いました。お蔭様で妻が莢をむいて料理をしてくれたので、何日間かおいしいソラマメを味わうことができました。
14日(水)は一人で車を運転して茨城県那珂市の大森種苗園に行って、松くい虫抵抗性と感受性のマツ苗を購入してきました。15日(木)には緑地環境学科の3年生の女子学生(松くい虫問題を研究テーマにしている)と一緒に鉢に苗を植える作業をしましたが、砂をもう一度篩(ふるい)にかけて線虫の付いた根の断片が混入しないようにしたり、長過ぎる根を適当な長さに切除したり、根を斜めに切って形成層を合わせてパラフィルムで巻いたりで、結局5時間くらいかかってしまいました。
16日(金)は東京農大総合研究所研究会農薬部会(私が部会長)の総会と特別講演がありました。総会では、1年間の活動報告、会計報告、次年度の活動計画、役員(幹事)の提案などが無事に承認されました。特別講演では、今回は農薬を離れて、千葉県柏市で大規模農業をしている染谷 茂氏に「地の利を生かした都市近郊農業-私の歩いてきた道-」という演題で、お話していただきました。柏市では、福島原発事故の後、放射能汚染のホットスポットがあるとのことで風評被害が起こり、直売所の売り上げが激減したとのことでした。研修会を開いて、農家が農地や空間の放射能測定までして安全性に問題がないことを確認したそうです。消費者対象に信頼性について行ったアンケート調査の結果を発表しましたが、大変興味深い結果でした。信頼性が低い順番は、小売り<生産者<行政<消費者団体<研究者・分析機関だったということは、この順番に自分の都合のいいように嘘を言うことがあると思われているということかもしれません。
小田急線の経堂駅から東京農大に行く農大通りに一軒のお米屋さんがあり、いつも店先に今日の言葉を書いた小さな黒板を出しています。1粒のお米と題して、1粒のお米がどれだけに増えるか計算してあり、おもしろかったので写真を撮ってきました。
次の講義は6月13日の千葉大学での公開講座ですので、準備をする時間的余裕が少しあります。その次は、6月19日の新潟県、6月24日の山口県、7月11日の長崎県、7月16日の徳島県と、市民対象の講演が続きます。その間に、マツ苗の発病試験や根の癒合によるマツノザイセンチュウのこん根系感染・発病試験や、各地での松くい虫被害木の分布調査などもありますので、パニックにならないように手際よくこなしていく必要があります。
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2014年5月6日火曜日
文字通り朝から晩まで机に向かって集中したお蔭で、昨年6月と11月に新潟県胎内市で実施した松くい虫防除に関する調査研究の結果が整理できて、報告書の形に仕上がりました。早速、共同研究者に宅ファイル便で送って、訂正加筆を依頼しました。送り終わってからもう一度全体に目を通してみたら、早速タイプミスその他が数箇所見つかりました。共同研究者からの訂正加筆が届きましたら、合わせて修正し、先ずは新潟県庁に提出する予定です。
今まで、薬剤散布をしても松枯れが発症する場合があることが知られていましたが、今回の研究ではヘリコプターによる薬剤散布後、約2ケ月にわたる樹冠部の当年枝・1年枝における薬剤の落下・残留濃度の分析、マツノマダラカミキリ成虫に対する殺虫活性の検定、さらに林分ごとの松くい虫被害木の分布と被害率の詳細な調査などを組み合わせて実施し、ヘリコプターのパイロットが周辺への飛散を恐れて林縁部には十分な散布をしなかったことによる”散布むら”が防除失敗の原因であることがはっきりしました。今後の対策を考える上で大いに役に立つ知見が得られたと思います。
明日からは、この報告書を土台に、4月末が締め切りだった「林業と薬剤」という雑誌の原稿作成に全力でとりかかれます。
ネットで注文しておいた電気伝導度計(ECメーター)とpHメーターが届きましたので、すでに届いた塩分濃度計と合わせてとりあえず必要な器材はそろいましたので、5月3日に平砂浦から採取してきた枯れたマツ苗の根の周囲の砂(2植樹場所×5反復=10サンプル)の分析ができます。マツ苗の枯死に砂の性状が関わっているかどうか、興味があります。
今まで、薬剤散布をしても松枯れが発症する場合があることが知られていましたが、今回の研究ではヘリコプターによる薬剤散布後、約2ケ月にわたる樹冠部の当年枝・1年枝における薬剤の落下・残留濃度の分析、マツノマダラカミキリ成虫に対する殺虫活性の検定、さらに林分ごとの松くい虫被害木の分布と被害率の詳細な調査などを組み合わせて実施し、ヘリコプターのパイロットが周辺への飛散を恐れて林縁部には十分な散布をしなかったことによる”散布むら”が防除失敗の原因であることがはっきりしました。今後の対策を考える上で大いに役に立つ知見が得られたと思います。
明日からは、この報告書を土台に、4月末が締め切りだった「林業と薬剤」という雑誌の原稿作成に全力でとりかかれます。
ネットで注文しておいた電気伝導度計(ECメーター)とpHメーターが届きましたので、すでに届いた塩分濃度計と合わせてとりあえず必要な器材はそろいましたので、5月3日に平砂浦から採取してきた枯れたマツ苗の根の周囲の砂(2植樹場所×5反復=10サンプル)の分析ができます。マツ苗の枯死に砂の性状が関わっているかどうか、興味があります。
2014年5月5日月曜日
2014年5月4日日曜日
2014年5月3日土曜日
朝8時に家を出て、樹木医のA氏と千葉大学3年生の女子学生と一緒に私の車で平砂浦に出発しました。カーナビだと2時間15分という予想が出ますが、今までの経験から実際は道路の渋滞がなくても2時間30分くらいはかかると思っていました。しかし恐れていた通り、連休後半の初日ということもあって京葉道路の途中から酷い渋滞に巻き込まれて、5時間もかかって、平砂浦に着いたのは午後1時頃になってしまいました。
今年の2月に植樹した区画のマツ苗の枯死調査を3人でしましたが、面積が大きいこともあって、終わったのは5時頃になってしまいました。正確にはデータを整理して計算してみなければ分かりませんが、興味深いことにここの区画では場所によって枯死率の高いところと低いところがはっきり分かれている印象を受けました。
その後、もう一つの重要な目的の砂地の温度、水分、酸度(pH)の測定をし、深さ20cmの湿った砂を一定量秤りとって、脱イオン水を加えてよく撹拌し、電気伝導度と酸化還元電位を測定する電極を各々入れて値を読みました。残念ながら、値は徐々に変化して一定のところで止まりませんでしたので、各区画の砂を採取してきて、大学でもう一度やり直すつもりです。
砂を篩にかけて埋まっている根の断片を採取してきました。ポットに植えたマツ苗の根の付近に設置してセンチュウによる根系への感染・発病が起こるかどうか試験するためです。
帰りは館山自動車道で事故渋滞に巻き込まれ、松戸に入ってから中華料理店に寄って夕食を食べ、自宅に戻ったのは夜中の11時半頃でした。今日の調査は往きの渋滞で約3時間作業時間のロスがありましたので、目的の半分は達成しましたが、残りの半分は次回に持ち越しとなりました。同行した女子学生Sさんは、秋田県の出身で、今までメールのやりとりだけで今日初めて顔を合わせましたが、想像していた通りの聡明な素晴らしい若者でした。よく、「だらしのない子供」を見ると、そんな風に育てた「親の顔が見てみたい」と言いますが、私は全く逆の意味で、「こんないい女子学生」を育てた「ご両親はどんな方だろう」と思いました。「最近の学生は・・・」とか、「近頃の若者は・・・」と十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)に決めつけるのではなく、一人一人をよく見ると自分の近くにも素晴らしい若者がたくさんいることに気がつきます。
今年の2月に植樹した区画のマツ苗の枯死調査を3人でしましたが、面積が大きいこともあって、終わったのは5時頃になってしまいました。正確にはデータを整理して計算してみなければ分かりませんが、興味深いことにここの区画では場所によって枯死率の高いところと低いところがはっきり分かれている印象を受けました。
その後、もう一つの重要な目的の砂地の温度、水分、酸度(pH)の測定をし、深さ20cmの湿った砂を一定量秤りとって、脱イオン水を加えてよく撹拌し、電気伝導度と酸化還元電位を測定する電極を各々入れて値を読みました。残念ながら、値は徐々に変化して一定のところで止まりませんでしたので、各区画の砂を採取してきて、大学でもう一度やり直すつもりです。
砂を篩にかけて埋まっている根の断片を採取してきました。ポットに植えたマツ苗の根の付近に設置してセンチュウによる根系への感染・発病が起こるかどうか試験するためです。
帰りは館山自動車道で事故渋滞に巻き込まれ、松戸に入ってから中華料理店に寄って夕食を食べ、自宅に戻ったのは夜中の11時半頃でした。今日の調査は往きの渋滞で約3時間作業時間のロスがありましたので、目的の半分は達成しましたが、残りの半分は次回に持ち越しとなりました。同行した女子学生Sさんは、秋田県の出身で、今までメールのやりとりだけで今日初めて顔を合わせましたが、想像していた通りの聡明な素晴らしい若者でした。よく、「だらしのない子供」を見ると、そんな風に育てた「親の顔が見てみたい」と言いますが、私は全く逆の意味で、「こんないい女子学生」を育てた「ご両親はどんな方だろう」と思いました。「最近の学生は・・・」とか、「近頃の若者は・・・」と十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)に決めつけるのではなく、一人一人をよく見ると自分の近くにも素晴らしい若者がたくさんいることに気がつきます。
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