2014年5月3日土曜日

朝8時に家を出て、樹木医のA氏と千葉大学3年生の女子学生と一緒に私の車で平砂浦に出発しました。カーナビだと2時間15分という予想が出ますが、今までの経験から実際は道路の渋滞がなくても2時間30分くらいはかかると思っていました。しかし恐れていた通り、連休後半の初日ということもあって京葉道路の途中から酷い渋滞に巻き込まれて、5時間もかかって、平砂浦に着いたのは午後1時頃になってしまいました。

今年の2月に植樹した区画のマツ苗の枯死調査を3人でしましたが、面積が大きいこともあって、終わったのは5時頃になってしまいました。正確にはデータを整理して計算してみなければ分かりませんが、興味深いことにここの区画では場所によって枯死率の高いところと低いところがはっきり分かれている印象を受けました。
その後、もう一つの重要な目的の砂地の温度、水分、酸度(pH)の測定をし、深さ20cmの湿った砂を一定量秤りとって、脱イオン水を加えてよく撹拌し、電気伝導度と酸化還元電位を測定する電極を各々入れて値を読みました。残念ながら、値は徐々に変化して一定のところで止まりませんでしたので、各区画の砂を採取してきて、大学でもう一度やり直すつもりです。
砂を篩にかけて埋まっている根の断片を採取してきました。ポットに植えたマツ苗の根の付近に設置してセンチュウによる根系への感染・発病が起こるかどうか試験するためです。

帰りは館山自動車道で事故渋滞に巻き込まれ、松戸に入ってから中華料理店に寄って夕食を食べ、自宅に戻ったのは夜中の11時半頃でした。今日の調査は往きの渋滞で約3時間作業時間のロスがありましたので、目的の半分は達成しましたが、残りの半分は次回に持ち越しとなりました。同行した女子学生Sさんは、秋田県の出身で、今までメールのやりとりだけで今日初めて顔を合わせましたが、想像していた通りの聡明な素晴らしい若者でした。よく、「だらしのない子供」を見ると、そんな風に育てた「親の顔が見てみたい」と言いますが、私は全く逆の意味で、「こんないい女子学生」を育てた「ご両親はどんな方だろう」と思いました。「最近の学生は・・・」とか、「近頃の若者は・・・」と十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)に決めつけるのではなく、一人一人をよく見ると自分の近くにも素晴らしい若者がたくさんいることに気がつきます。