2015年9月30日水曜日

朝10時に打ち合わせ通りシンガポールのCrop Life Asia (アジア農薬工業会)のDr. Vasant Patil から電話あり、ベトナムとタイとインドネシアにおける農薬管理規制で直面している問題について説明してくれました。説明と私からの質問のやりとりで多分1時間以上経ったからか、途中でピーピー合図音が入るようになり、電話が切れてしまいました。受話器に入っているバッテリーが切れたらしく、試しにもう一つの受話器(親機)をとってみたら、問題なく会話ができました。
ベトナム政府の担当者が海外出張中らしく、10月10日にならなければ、最終的な日程の調整ができないということになりましたが、私は当初の予定通り、11月3日にベトナムに向けて出発できるように、講演その他の準備をしておかなければなりません。

昨日の調査結果の整理や、私の要請に応えて11月21日のシンポジウムの準備で収集しておきたいと思った情報を提供してくれた方々にメールで礼状を差し上げたり、郵便局や銀行に寄って振込をしたりして、運動にでかける時間はなくなってしまいました。

2015年9月29日火曜日

予定通り、共同研究者2名と朝8時20分に清水駅で待ち合わせ、レンタカーを借りて清水区役所に寄り、その後三保の松原の三保グランドゴルフ場に行きました。区役所の治山林道課の担当者と伐倒作業を受託した造園業者がすでに現場で私たちの到着を待っていてくれました。7月に調査に来た時はこの区域では枯れ進行中木が3本と衰弱木が1本だけでしたが、今回は枯死木が8本と衰弱木が2本に増えていました。
今日はその内の8本を伐倒してくれましたので、当年枝部分に後食痕があるかどうかと枝と幹にマツノマダラカミキリ幼虫の寄生があるかどうか調査しました。その結果調査した8本全てに後食痕も幼虫寄生もありませんでした。

次に枯死木の株元の砂を掻いて除去し、根を露出させて癒合や重なりがあるかどうか調べました。隣接木との根の癒合や重なりは簡単に確認できましたので、あちこちの部位からドリルで穴を開けて材片を採取してきました。これらのサンプルから線虫を分離し、DNA診断をしてマツノザイセンチュウ陽性かどうか検定する予定です。
三保グランドゴルフ場周囲だけでなく、エスパルスの駐車場の横にも枯れ進行中の大木3本が見えたので帰りに寄ってみましたら、今年の始めに伐倒された大木の根株が3本と、過去に伐倒された大木が何本もありました。

根系癒合による感染拡大の可能性が予想した以上に多かったので、ちょっと驚きでした。清水区役所の治山林道課の担当者も現場に出て積極的に調査に参加して手伝ってくれましたので、今後根系癒合による感染拡大の予防対策として浸透性殺線虫剤の土壌施用試験などをする時に、また協力してもらえるかもしれません。

作業が終わって、レンタカーを返却して、清水駅前の居酒屋で3人で生ビールで一杯やってから静岡駅に行き、新幹線で帰宅の途につきました。

















2015年9月28日月曜日

11月21日のシンポジウムに向けて、情報提供を依頼したところから情報が届いています。私自身が10月3日の渡米直前で時間に追われている状況ですので、助かります。必要な情報だけ収集しておけば、アメリカに行ってからいつもの台所付のモーテルに滞在しますので、スライド作成など準備ができます。

明日は朝5時20分頃自宅を出て、静岡県の清水駅で8時20分に共同研究者と待ち合わせをし、清水区役所を訪問してから三保の松原に行く予定です。松くい虫被害木の伐倒作業が行われますので、当年枝・1年枝における後食痕の有無の調査と、枝と幹におけるマツノマダラカミキリの幼虫の潜入孔の有無の調査をします。先に枯死した隣接木から根系癒合によってマツノザイセンチュウが移動してきて感染枯死した可能性を確かめるためです。

2015年9月27日日曜日

夕方5時近くに千葉大学時代の同僚教授/親友だったN君のお見舞いに行ってきました。月に1回くらいの頻度で、通常は金曜の夕方に行くようにしていますが、今月は用事がいっぱいあってとうとう日曜の今日になってしまいました。
N君が入院しているリハビリセンターの駐車場の垣根の向こう側は水田ですが、すっかり稲刈りが済んで、籾だけ収穫して藁はそのまま水田の中に残してありました。いつかすき込んで有機質肥料にするのでしょう。

他の大半の患者は3方向の廊下の突き当たりの大広間の食堂で夕飯を食べていましたが、N君は鼻からチューブを差し込んであって、栄養液を胃に直接送り込むようになってからはベッドで寝たまま食事を摂ります。
「おいN君、君の顔を見に来たぞ、私が誰かわかるか」と言ったら、目が一瞬輝いて、「わかるぞ、おー、本山よく来たな」という表情をしてくれました。持参した写真や資料を見せながら、8月にオーストラリアのキャンベラで開催された世界若者農業サミットの話をして、日本代表で参加した二人の選考に関わったことや、一人は千葉大学園芸学部の農業経済学専攻の元学生で、もう一人はNTT東北(福島)に勤務している女性で、原子力発電所事故の影響による福島県産農産物の風評被害からどう立ち直るかという世界の若者に伝えるべきメッセージを持っていたと話したら、目をくしゃくしゃにして、「うーっ、うーっ」と声をだして「そうか福島県の人たちは大変な目に遭ったな」という表情をしてくれました。
私は、10月3日から11月2日まではアメリカのノースカロライナ州に出かけて日本を留守にするので10月はお見舞いにこれないし、多分11月3日から7日まではベトナムのハノイに行く予定なので、次回お見舞いにこれるのは11月9日から13日の週になる筈だから、それまで元気でいてくれよ、と伝えました。枕元のサイドテーブルに置いてあるスケッチブックのメモ帳にも、奥さん宛の伝言として同じことを書きました。

テレビの天気予報で、今日は月が地球に接近した位置にくる満月なので、普通の満月(フルムーン)ではなくて、スーパームーン満月が見られると言っていました。リハビリセンターの駐車場に着いた夕方5時頃は、雲の間から満月が上っていましたが、自宅に着いた7時頃は雲がどこかに行ってしまって、スーパームーン満月がより鮮明に見えました。



2015年9月26日土曜日

私は大体月に1回ぐらいの間隔で散髪に行きますが、10月は約1ケ月アメリカに行くので今日いつもの理容店に行ってきました。11月2日に帰国して翌日の3日にはベトナムのハノイに向けて出発することになりそうですので、2日の帰国後か3日の朝出発前に散髪してもらえないか話してみたら、あいにく月曜・火曜と連休に重なって休業中でした。それでも、電話番号を渡されて、電話をしてくれたら店を開けて散髪をしてくれるということになりました。何年間も同じ理容店に行っている顧客だからの特別サービスでしょうが、ありがたい限りです。

午後からは日本橋室町の「好成軒」という料理屋で「名月を愛(め)でる会」という同窓会があり、私も参加してきました。千葉大学学生時代の恩師だった野村健一先生の薫陶を受けた卒業生の集まりですから、段々高齢化して、最後(一番最近)の卒業生世代もあと1~2年で65才定年を迎える年代です。もう亡くなった方々や、体調がすぐれず外出できないという方々や、今後の連絡は不要と返信してこられた方々もいます。
こういう会に参加して久しぶりに近況を話し合ったり、旧交を温められるということは、まだ体も頭も健康を維持しているということですから、恵まれているなと感じました。

2015年9月25日金曜日

東京農業大学総合研究所研究会には26の部会がありますが、http://nri.nodai.ac.jp/society/groups/ その中の食育研究部会は農政ジャーナリスト(元NHK解説委員)の中村靖彦氏が会長をしています。今日は世田谷キャンパスの横井時敬講堂で柴田昌平氏が監督制作したドキュメンタリー映画「千年の一滴 だし しょうゆ」https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/141223-2/ を上映するというので、私も視聴してきました。日仏合作ということでしたが、日本のドキュメンタリー映画製作会社にフランスとドイツのアルチェーという公共放送テレビチャンネルが出資して企画から取材・ロケーションまで約3年かけて制作したようです。日本の食文化に関わる「だし」を北海道のコンブ、九州のカツオブシ、カシ・クヌギに生えるシイタケからひく(作るとは言わないそうです)ことの紹介と、第2部では稲作が豊作の時に稲霊(いなだま)から採取する麹菌(こうじきん)を使った日本酒造りの紹介をしていました。
日本人が古代から自然を大切にし、その恵みを生かして素晴らしい食材を作ってきたことがわかり、フランスやドイツのテレビで放送後アンコールの要望が何回もあって、すでに同じ番組を5回以上放送したとのことでした。
上映後は中村靖彦氏と制作者の奥さん(名前は聞き取れませんでした)との対談があり、制作者の人柄や制作の背景がよくわかりました。
ただ残念なのは、現在の子供たちの味覚はにぶくなって、伝統的な日本食のもつ"うまみ"を感じることができなくなってきているので、食育教育が必要とのことでした。

夕方はそのまま東京に寄って、Bayer CropScience (バイエル社)のGlobal Pollinator Manager(世界の受粉昆虫問題の担当部長)が来日中とのことでしたので、会食をしながら情報交換をしてきました。昨日は、11月21日に開催されるシンポジウムに私と同様に報告者の一人として参加する国立環境研究所の五箇公一博士にも会ってきたとのことでした。

バイエル社は今年オーストラリアのキャンベラで開催された第2回世界若者農業サミットのスポンサーで、日本代表の二人の参加者の選考委員会に私も関わったことから、担当者からサミット関連の資料や日本代表二人の写真などもいただきました。
http://www.bayercropscience.co.jp/php/news_detail.php?id=118&type=0
日本代表として参加した永澤拓也君は千葉大学園芸学部で農業経済学を専攻した卒業生ですが、現在はオランダの大学の大学院に留学しています。高尾育穂さんはNTT東北(福島)の職場に復帰しましたが、二人とも世界から集まった若者たちと何日間か交流して、貴重な経験をしてきた筈です。
第3回世界若者農業サミットは、2年後にヨーロッパで開催予定とのことでした。







2015年9月24日木曜日

すでに定年退職して現職を離れた私にとっては連休中も普段とあまり変わりませんでしたが、多くの会社は今日から連休明けの仕事再開日だったようです。

午後から東京のある農薬会社を訪ねて、いろいろな情報交換に加えて、11月21日に予定されているシンポジウム「ネオニコチノイド系農薬の生態系影響」http://www.nacsj.or.jp/katsudo/satomoni/pdf/neonikosimpo_chirashi_fin0917.pdf に関連して情報提供の依頼もしてきました。会社にとっては開示できない情報もあるでしょうが、私としては良い情報も悪い情報もできるだけ正確な情報を収集して準備をしたいと思っています。
会社によっては、すでにメールで私が要求した情報を提供してくれたところもあります。10月はアメリカに出かけて日本をほとんど留守にしますので、十分な情報収集や準備の時間がとれないことがつらいところです。

2015年9月23日水曜日

シンガポールに事務所があるCrop Life Asia(アジア農薬工業会)のScience & Regulatory Affairs(科学・管理規制問題関係部)のDirector(部長)をしているVasant L. Patil 博士から、メールで打ち合わせた通り朝10時に国際電話がありました。今回は電話会議を設定する会社に依頼したらしく、複数の別々の場所にいる人が同時に会話に参加できるようにして、私の自宅の固定電話にかかってきました。
私が10月3日からアメリカのノースカロライナ州に出かけて11月2日に日本に帰国したら、翌日3日にベトナムのハノイに飛んでほしいとのことでした。4日に現地で事前の打ち合わせをして、5日と6日にワークショップで講演をする計画を立てて、現在ベトナム政府の担当者と確認中なので、最終的な日程は10月1日までに決定できるとのことでした。

ベトナムでは、PHI(Pre-Harvest Interval 収穫前期間)が7日以上の農薬は果樹、野菜、お茶への使用を禁止するということや、最近提唱されたGHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals 化学物質の毒性による分類で、世界的に統一された分類基準)でカテゴリー3と4に含まれる農薬は規制対象にするといういわゆるHHPs(Highly Hazardous Pesticides 著しく有害性が高い農薬)問題について、最近の状況がどうなっているかという説明がありました。
電話を聞きながらメモを取りましたが、正確な情報を理解するにはさらに何回かメールでのやりとりが必要です。
インドネシアとタイにおける問題については、来週30日(水)の同じ時間に再度電話で説明するとのことです。
これからCrop Life Asia 以外のルートからも、これらの国々の農薬事情について少し情報収集してみたいと思っていますが、来週のアメリカ出発まで他の予定も入っていて時間がないのが苦しいところです。

2015年9月22日火曜日

報告書ができてメールに添付して共同研究者に送ったので、水元公園にウォーキングに行ってきました。先日の大雨の影響でまだ修景池の周りの石畳には水が溢れたままになっていてました。オタマジャクシとメダカがたくさん泳いでいるのを見つけた小さな女の子が、脱いだ靴を両手に持って捕ろうとしていました。ズボンが濡れることなど構わずに、狙いを定めて何回も靴で挟み撃ちにしようとしている姿が、デジタルゲーム機に夢中になっている子供たちよりもずっと子供らしい表情をしていると感じて、カメラのシャッターを切ってしまいました。
水元公園には、真っ赤な色のアカトンボ(ハッチョウトンボの雄?)が飛んでいたり、ゲンコツのような独特の果実がなっているコブシの木もありました。

江戸川の河川敷のゴルフ練習場では、連休中ということもあって大勢の人が練習をしていました。東京外環高速自動車道路の工事現場では、防風壁の設置がずいぶん進んでいました。
ニュースでは上りの高速道路が渋滞していると伝えています。









2015年9月21日月曜日

今日も一日中机に向かって「松くい虫防除で無人ヘリコプターで散布される殺虫剤の残効性に関する比較試験結果報告書」の作成をしました。
夜までに出来上がりましたが、明日もう一度見直してから協同研究者に送って、さらに訂正・加筆すべきところがあればそうした上で最終版にしようと思います。

2015年9月20日日曜日

一日中机に向かって試験データの解析と報告書の作成に集中しましたので、夕方水元公園に1時間半ウォーキングに出かけました。大きなマテバシイの木の下にある自転車置き場のトタン屋根に、大きな音を立ててマテバシイのドングリが降ってきました。
水元公園ではクヌギの実が遊歩道にたくさん落ちていました。クヌギの葉は周りに鋭い棘(とげ)みたいな突起がでているのですぐわかります。
毎年同じことの繰り返しですが、この時期はいろいろな木の実が拾えるので楽しみです。私が長年暮らしたアメリカのノースカロライナ州では、林内だけでなく住宅地の庭や街路の樹木にもリスがいて木の実を拾ったり隠したりしているのをよく見ますが、日本では野生のリスを見た記憶がありません。もっと田舎に行けばいるのかもしれませんが。

大体データの整理ができたので、明日中に報告書を仕上げて、連休の残りの3日は次の原稿に集中しなければなりません。


2015年9月19日土曜日

気持ちのいい青空でしたので、昼休みにスポーツドリンクを腰に、愛用のカメラを手に、2時間水元公園A地区をウォーキングしてきました。不動池に寄ったら、水質浄化目的に浮かせてある浮島でアオサギが羽を広げて干していました。ラッキーなことに、カワセミも2羽来ていました。遊歩道にこげ茶色で光沢のあるトチの実と殻が落ちていたので上を見たら、トチ(栃、橡)の木があり実がなっていました。多分東京都の公園緑地課に依頼された造園業者が、テープで印の付いた木を伐倒する作業をしていました。伐倒された木の切断面を見たら、心材の部分に穴が開いていましたので、強風で倒れると危険なので伐倒したのかもしれません。
彼岸花の群生地では真っ赤な花がちょうど満開でした。先日の台風18号の影響の大雨で、修景池の水が周りの石畳まで溢れていて、よく見るとメダカとオタマジャクシがたくさん泳いでいました。
水元公園のサッカー場はいつも芝の緑が鮮やかですが、今日は松戸の中心街の上の青空に白い雲が浮かんでいました。

東京外環高速道路の延伸工事現場では、防風壁の設置が進んでいました。台風18号の影響で増水した濁流が流れていた江戸川は水位が下がり、葛飾橋の上から松戸市中心街の方向を眺めると、白い雲が川面(かわも)に映っていました。
河川敷にはいつの間にかススキの穂が出ていて、秋を感じさせました。

この連休(シルバーウィークと言うようです)中にはどうしても、遅れている原稿の執筆をしなければなりませんし、松くい虫防除薬剤の残効性試験のデータ解析もしなければなりません。