2015年12月21日月曜日

株式会社ニッポン・ジーンから、先日依頼したマツノザイセンチュウのDNA診断の結果がメールに添付して送ってきました。10月にアメリカのノースカロライナ州とサウスカロライナ州で見つけた松枯れ木から採取した材片は、いずれも陰性でした。従って、これらのマツが枯れたのはマツノザイセンチュウが原因ではないということがわかりました。
11月に新潟県胎内市の荒井浜森林公園の松枯れ木ならびに伐倒木の根株から採取した材片は陽性でした。

今日は、今年の8月24日~27日(4日間)にオーストラリアのキャンベラ市で開催された世界若者農業サミットThe 2nd World Youth Ag-Summit に日本代表として参加した高尾育穂さんと永澤拓也さんとメンターとして参加した芝原 恵さんの報告会が東京駅近くのコンファレンススクエア エムプラス 1Fの「サクセス」であり、私も招待されたので聴講してきました。2月24日に行われた日本代表の最終選考会に私も委員として参加した縁です。コーディネーターはバイエルクロップサイエンス社の広報担当の荻上敬子さんが務めました。メンターとして参加した芝浦 恵さん(東京農業大学卒)も、日本代表として参加した高尾育穂さん(横浜市立大学卒)も、永澤拓也さん(千葉大学園芸学部卒)も、実に素晴らしい若者で、現地で経験してきたことを生の声で報告してくれました。彼らにとってはこのサミットに参加したことは、これからの人生に大きな影響を与える一生の財産になる筈です。
サミットにはいろいろなゲストスピーカーも来ていたようですが、「緑の革命」を主導してノーベル平和賞を受賞した故ノーマン・E・ボーローグ博士 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B0
の孫娘のジューリー・ボーローグさんもその中の一人だったとのことでした。
33ケ国から18才~25才の若者100人と、28ケ国から37人のメンターが参加したそうです。せっかく若者どうしで世界とつながって、これから世界の食料問題と平和に貢献していけるのですから、醜い大人たちの馬鹿な政治や戦争によって彼らの活躍が阻害されないことを祈ります。

会場には2月の最終選考会で落ちた神戸大学在学中の2年生も来ていて、第3回目は2017年にヨーロッパで開催されるようですが、再度チャレンジしたいらしく、どういう準備をしたらよいかと質問していました。英語でコミュニケーションできる能力だけでなく、一次情報を集めたり農業の現場に接して、世界に向かって情報発信したい自分自身の内容を持っているということが重要だということに気がついてくれるといいのですが。

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