全国農薬安全指導者協議会(略称安全協)企画・全国農薬協同組合(略称全農薬)発行の農薬安全適正使用ガイドブック2018年版(平成29年12月22日発行、頒布価格4,320円)が届きました。私はこのところ毎年全国3ケ所で開催される安全協/全農薬主催の一般消費者対象の農薬シンポジウムで基調講演をしていますので、毎年一冊無料で進呈してもらっています。2017年版は1,182ページでしたのが、2018年版は1,228ページとさらに分厚くなっていました。日本で登録・販売されている全ての農薬についての情報が記載されている大変有用な資料です。Ⅰ. 登録農薬に記載されている項目は①登録番号、②農薬名(製剤名)、③登録業者(社)名、④有効成分の種類及び含量(農薬コード)、⑤注意マーク、⑥毒性及び消防上の注意、⑦魚介類注意、⑧包装・仕様、⑨適用作物・適用病害虫・雑草、使用時期、使用量、使用回数、⑩安全使用上の注意事項です。
それに加えて、関連情報として、Ⅱ. 農薬登録における適用作物名について、Ⅲ. 農薬取締法関係、Ⅳ. 登録農薬有効成分の毒性・水産動植物に対する影響、Ⅴ. 農薬中毒の発生状況、Ⅵ. 毒物・劇物の判定基準、Ⅶ. 農薬常用記号、Ⅷ. 賛助会員名簿、Ⅸ. 関係官公庁団体名簿、Ⅹ. 登録農薬索引、が載っているので便利です。
平成29年7月31日現在の資料では
有効登録件数: 4,339件
有効成分数: 583種類
延登録件数: 23,960件
過去1年間登録件数(平成28年8月~平成29年7月): 147件
登録取得会社数: 171件
となっています。これを2017年版に載っている平成28年7月31日現在の資料と比べてみると
有効登録件数: 4,326件
有効成分数: 579種類
延登録件数: 23,813件
過去1年間登録件数(平成27年8月~平成28年7月): 134件
登録取得会社数: 169件
ですから、有効登録件数は4,339件-4,326件=13件の増加です。有効成分数は583種類-579種類=4種類の増加です。しかし、過去1年間の登録件数171件+昨年の有効登録件数4,326件=4,497件ですから、4,497件-今年の有効登録件数4,339件=158件、158件-13件=145件が過去1年間の登録抹消件数という計算になるのでしょうか。
昨年の登録農薬と今年の登録農薬を個別に参照してみれば、登録抹消農薬名が具体的にわかり、どういう理由で登録が抹消されたか(市場の問題か、新たな毒性の問題か、追加試験に要するコストの問題か)推察できる筈です。
いつか時間のある時に、過去1年間に登録抹消された農薬名を書きだして調べてみたい気がします。
今日も道場で空手の稽古と筋力トレーニングを1時間しました。園芸学部は今日が御用納めで、新年は1月4日からのようです。
明日は午後2時半から稲毛海浜公園から幕張マリンスタジアムまでの往復8km(ウォーミングアップランを含めると約10km?)走る千葉大学走友会の練習会とその後の忘年会があります。10数名参加予定ですが、一番遅い私は多分一番早いランナーより30分早くスタートし、トップに追いつかれた時点から引き返すことになる筈です。