2017年8月26日土曜日

成田市甚兵衛の森では樹高の高いマツの老大木の松くい虫防除の薬剤散布を、樹冠部の当年枝・1年枝に確実に届くように高所作業車の上から行うようになりました。今年はすでにスミパインMC(有効成分フェニトロチオン23.5%)を2回(5月25日と7月16日)散布しましたが、今朝はいろいろな試験を兼ねて最後の散布としてマツグリーン液剤2(有効成分アセタミプリド2%)が地元の甚兵衛の森を守る会の樹木医の造園業者2名と立ち入り規制監視者2名で散布されました。私も立ち入り規制監視者の一人として参加しました。
1本少し元気がなさそうに見える樹がありましたので、念のために松脂漏出試験もしました。まだ松脂の漏出はありましたが、今後継続して症状の進行状態の観察が必要です。

甚兵衛の森のある成田市北須賀地区の周辺には広大な水田が広がり、黄金色に実った稲穂の収穫が始まっていました。コンバインで稲刈りをしている男性の横には子供か孫と思われる小さな男の子が一緒に乗っていました。小さい時から農作業を見させるのはよいことでしょうが、万が一何か事故があった時のことを考えると、果たしてよいことなのかどうか、ちょっと疑問も感じました。
そういえば、私のノースカロライナ州立大学時代の恩師の故W.C. Dauterman 教授も、第二次世界大戦後にユーゴスラビアのチトー大統領が国内に在住していたドイツ系住民を追い出して、アメリカに移住してきた両親がニュージャージー州で農業をやっていた時に、5~6才の時からお父さんと一緒に大きなトラクターの横に座っていたと言っていたのを思い出しました。