富山の薬売りは昔から有名で、私が埼玉県川口市に住んでいた子供の頃は富山の薬売りの人が1年に1回訪ねてきて、置き薬の箱をチェックして不足のものを補充していました。今考えれば大変なことだったろうと思いますが、富山駅前の小さな公園には薬やの銅像が立っていました。
「荒城の月」で有名な滝 廉太郎は幼少期を富山で過ごしたらしく、やはり銅像がありました。城址公園の堀を渡る橋の松並木も、城壁とマッチしてよい景色でした。
こうやって、講演であちこちを訪ねる機会に、街の景色を見たり雰囲気を感じたりできるのは私にとって大きな楽しみです。
会場の高周波文化会館はりっぱな建物で、300名収容の小ホールは満席でした。主催者を代表して全国農薬安全指導者協議会(略称:安全協)理事の中村哲郎氏の開会の挨拶後、私の基調講演(1時間5分)があり、その後15分の休憩を挟んでパネルディスカッション(40分)と質疑応答(10分)いうプログラムでした。
パネルディスカッションはフリーアナウンサーの相本芳彦氏が司会をし、私以外の出演者はいろいろな立場を代表する鍋島太郎氏(有限会社ドリームファーム代表取締役会長)、山本暁子氏(富山県消費生活研究グループ連絡協議会会長)、嵐 和美氏(富山県立小矢部園芸高等学校臨任実習助手)、今瀧博文氏(シンジェンタジャパン(株)スチューワードシップマネージャー)の4名でした。
私の基調講演では、農薬を「毒」と主張する人を意識して、先ずいろいろな薬とその役割とそれらを所管する主な法律の説明から入りました。割り当てられた時間内に、まあまあうまくプレゼンテーションができたと思いました。