2020年1月23日木曜日

アメリカ人の剣道の弟子/友人のKelly Brown 君はノースカロライナ州西部と接したバージニア州のArarat という田舎に住んでいて、私は毎年10月頃ノースカロライナ州を訪問(というよりも古巣に帰郷)して約1ケ月滞在する時は、必ず会いに行く友人の一人です。最近、長年勤務していた電力会社の水力発電ダムの管理の仕事を引退してからは、奥さんと一緒に高齢のお父さんと同居してお世話をしています。トランプ大統領の熱烈な支持者ですが、ダムの管理だけでなく、家を建てる大工の仕事、コンクリートを流したりレンガを積んで壁を造る仕事、車の修理、牛を飼う畜産の仕事など、身体を使う仕事は何でもこなせる、いわゆるブルーカラーワーカー(労働者階級)のアメリカ人です。
Kelly 君はFace Book にコヨーテの写真をシェアしましたので、コピーしてきました。冬の晩期はコヨーテの繁殖のピーク時期で、ペットの犬や猫にとっては危険な時期とのことですが(餌として食べられるのか、子供を守る母性本能で攻撃されるのか)、誰かが老人の独り歩きも危険というコメントを寄せていました。

 
私は昨年受診した人間ドックでいくつか要精密検査の項目がありました。その中の1つは超音波診断で肺の一部に変色した部分が見つかったことで、今日松戸市内の新東京病院に行って肺のCT(Computed Tomography コンピュータ断層撮影)検査を受けてきました。肺の方は問題なかったのですが、一緒に写っている心臓の血管の一部に石灰化が見られると言われました。CT画像を診た内科の医師が、念のために心臓内科医の医師にアポイントメントを取ってくれましたので、隣接した別棟の新東京ハートクリニックの心臓内科に行きました。尿検査、血液検査、心電図検査の後で心臓内科の専門医の診断を聞きました。この頃運動をしていてもちょっと走るとすぐ息切れがすることや、人間ドックで言われた心雑音がするということと関係があるのかどうかわかりませんが、加齢に伴って誰にでも見られることなので現在特別な治療を必要とする症状ではないと言われました。
それにしてもこういう大きな総合病院では、CT画像も検査室からただちに医師の診察室のパソコンに転送されて画像の拡大や動かす操作が簡単にできたり、尿検査や血液検査も多分LC-MS/MSを使った自動分析装置が動いているのでしょうが、データ(検査結果)がただちに医師の診察室のパソコンに転送されてきていました。こういう医療検査技術の進歩は大したものだと思いました。
もう1つの要精密検査項目の血液検査でAFP(α-フェトプロテイン)値が高かったことについては、これは肝臓の腫瘍マーカーですので、日を改めて(予約が必要なので)肝臓のMRI(Magnetic Resonance Imaging 磁気共鳴画像診断)検査を受けることになりました。
脂肪肝で中性脂肪その他の数値が高いことについては、診察した医師自身がかなりメタボ気味だったせいか、個人差があるので特別心配はないとの診断でした。私としては、4月下旬の横浜駅伝大会までには5~10kg減量して3~5km区間を競争的に走れるようになりたいと思っていますが・・。
私は後期高齢者に該当する77才(古希)で、気持ちだけは自分では元気で若いつもりでも、身体は正直で年齢相応に着々と老化が進行しているようです。

2020年1月22日水曜日

以前確か幕張メッセでだったと思いますが、国際ドローン展があった時に見学に行って名刺交換したからだと思いますが、東洋製罐グループ FaSTチームというところからドローンに搭載するスプレー缶「SABOT(サボット)」に関する資料が送ってきました。https://www.flying-aerosol.com/sabot
住宅地に近接した公園緑地のようなところでは、松くい虫防除の農薬散布にドローンが有効に使える可能性がありますが、樹高25mもあるような単木の大木の場合は樹冠部に上から散布するだけでなく、ヘリコプターのように大きなローターの回転によるダウンウォッシュ(下降気流)がないドローンの場合は下部の枝には横から散布することが必要という意見を伝えてありました。今回の資料を見ると、ノズルの角度を上向き、横向き、下向きと変えられるようですので、松くい虫防除の農薬散布に実用化するにはどういう試験をしてどういう情報を得ることが必要だということを詳しく書いて返信しておきました。

今日は家から一歩も外に出ずに一日中机に向かってら来週30日(木)に千葉県長生郡長柄町のリソル生命の森のフォレストアカデミー研修棟での講演の準備をしました。もう少しです。
昨日から観察しているシクラメンの花は、花弁がさらに反(そ)って上向きになりました。

2020年1月21日火曜日

ノースカロライナ州に住んでいる空手の弟子のMargie さんの娘Sarah は産まれたばかりの赤ん坊の時からよく知っています。バイエルクロップサイエンス社のRTP(Research Triangle Park 研究学園都市)の研究所のBee Care Center に勤務していましたが、研究所の移転に伴ってSASという別の会社に転職しました。働きながら夫のScott と一緒に小さな二人の子供をしっかり育てていて、時々Face Book に家族の写真をアップしてくれるので楽しみです。

 
今日は昼休みに久し振りに空手着に着替えて道場で空手の稽古と筋力トレーニングをしました。通常のメニューとしては、準備運動の後、不動立ちその場突きを100本、前屈立ちその場突き中段を100本、上段を100本、前屈立ちその場の五段受け左右を100本と受けと逆付きのコンビネーションを左右100本、前蹴り・回し蹴り・横蹴りを60本、巻き藁を左右の正拳突き100本、左右の手刀打ち40本、左右の裏拳当て20本、サンドバックの前蹴り・回し蹴り・横蹴り60本、膝蹴り・肘当て・その他60本に加えて、時間の余裕があれば基本の突きと蹴りと受けを移動して行います。その他に重い八角の素振り刀を使った素振り100本、ダンベル運動50回とバーベルのベンチプレス20回、脚揚げと上体起しの腹筋運動を100回、といったところです。通常はこの後で江戸川堤防に行ってウォーキング/ジョギングを2時間ぐらい、というのが私の運動のメニューです。今日は多分10日振りぐらいだったので体が重く、股関節が固まって開かなくなり、最悪の体調でした。心を入れ替えてもっと定期的に稽古をしなければと痛感しました。
園芸学部の緑風会館前広場には新しい就職ガイダンスの立看が出ていました。就職ガイダンスではよく母校の卒業生が後輩をリクルートに来ますので、同窓会名簿で調べてみたら日本食品分析センターの講師は昭和63年(1988年)農芸化学科卒(浪人をしていなければ54才ぐらい)で、山梨県庁の講師は平成9年(1997年)生物生産科学科卒(浪人をしていなければ45才ぐらい)でしたので、いずれも私が千葉大学勤務時代(1978年~2008年)の元学生でした。百周年記念戸定が丘ホールの玄関前にはパンジーの花鉢が吊り下がっていました。



我が家の出窓に置いてあるシクラメンは昨年の12月9日に妻へのクリスマスプレゼントで買ったものですが、妻が毎日鉢の底から水をやって、時々は水の代わりに肥料液をやっています。そのせいか長持ちしていて、まだ新しい蕾が次々と出てきています。朝は少しほころびかけた蕾だったのが、夕方には開花して、花弁が上向きになりました。






2020年1月20日月曜日

東京の日本教育会館「一ツ橋ホール」で、一般社団法人日本植物防疫協会(略称 日植防)主催の「病害虫被害の近未来を考える」と題したシンポジウムが開催され、私も聴講してきました。
日植防理事長の早川泰弘氏の挨拶に続いて、4題の講演と総合討論がありました。いずれも素晴らしい内容で、大変勉強になりました。

 


気象庁の高槻 靖博士の「近年の異常気象の実態と予測されている変化」は、異常気象の定義(原則として30年に1回以下の頻度で発生する現象)から始まり、世界と日本の気温の長期変化(温暖化)を1890年から2020年までのグラフや生物指標(さくらの開花日が早まっていることやかえでの紅(黄)葉日が遅くなっていることで示しました。また、気候変動要因には、内部変動(自然的要因:エルニーニョ現象など)、外的な強制要因(自然的要因:火山の噴火や太陽活動の変化など)、外的な強制要因(人為的要因:二酸化炭素濃度の変化や土地利用の変化など)があることを説明し、温室効果ガスとして、二酸化炭素(CO2)濃度、メタン(CH4)濃度、一酸化二窒素(N2O)濃度の長期変化のグラフを示しました。






農水省農研機構の山村光司博士の「気候変動が我が国の病害虫発生様相にどのような影響を及ぼすか-統計処理による予測の問題点-」は、先ず「温暖化影響の統計的評価の難しさ」として縦軸にある統計値と横軸に世界の平均気温偏差(℃)をとったグラフを示しました。いかにも見事な相関関係があるように見えるが、実は縦軸は世界の人口なので、地球温暖化が原因で人口が増えているわけではないので、それぞれの変量は別々の理由によって影響を受けているにもかかわらずそのまま回帰分析を行うとあたかも因果関係があるように見えるということを警告しました。
体調不良その他を科学的な根拠なしに短絡的に農薬が原因と決めつける反農薬活動家グループの論法とよく似ているなと思いました。







農水省植物防疫課の古畑 徹防疫対策室長の「近年我が国で新たに発生が確認された病害虫と今後警戒すべき病害虫」は、行政の立場から、先ず病害虫発生には「病原」「作物」「環境」の条件が関係することを説明し、近年日本で注目を集めている病害虫発生事例として、2016年のタマネギべと病、2018年のリンゴ黒星病、2019年のトビイロウンカ、2019年のサツマイモ基腐(もとぐされ)病、2019年のツマジロクサヨトウの例を挙げました。ツマジロクサヨトウは英語ではFall Army Warm(略称 FAW)と言い、海外から侵入した害虫で、現在被害の拡大を防ぐためのいろいろな対策がとられているとのことでした。それに関連して示した沖縄等に侵入したウリミバエとミカンコミバエの根絶に莫大なコスト(26年、254億円、従事者数延べ63万人)がかかったという事実は、侵入病害虫の防除がいかに大変なことかをあらためて認識させられました。私が今でも取り組んでいる松くい虫問題も同様で、日露戦争中の1905年に長崎県にアメリカから輸入した松の丸太に寄生して侵入したと推定されているマツノザイセンチュウが在来のマツノマダラカミキリと共生関係を確立して、今でも全国の松を枯らしていて対策に苦労をしています。









農水省農研機構の秋月 岳博士の「ツマジロクサヨトウの日本への侵入状況と生態の概要」は、元々アメリカ南部のメキシコと接したテキサスの辺りやフロリダの南部の辺りから北上してきた本種の生態と、それがアフリカに侵入し、インド、アジア、日本と拡大してきたことを説明しました。私にとって特に興味深かったのは、アメリカ南部では主にイネを加害する系統とトウモロコシを加害する系統が知られていて、日本に侵入してきたのはトウモロコシを加害する系統と似ているが、遺伝子解析では両方の系統や交雑種のような系統もあるということなので、必ずしも系統隔離が起こっているということではないという説明でした。
いずれにしても、日本に侵入する前に多くの殺虫剤で防除されている筈なので、被害が拡大する前に抵抗性の検定や有効な殺虫剤の登録が必要だということです。














講演後は野田隆志氏と門田育生氏の司会で総合討論が行われましたが、フロアから多くの質問、意見、行政への要望などが出され、大変有意義でした。

2020年1月19日日曜日

昨日と今日は全国一斉に入試センター試験が行われていて、千葉大学園芸学部も会場の一つになっていましたので、構内は関係者以外は立入り禁止になっていました。私も現職教員だった時は毎年のように試験監督をさせられて、ちょっとでもヘマがあると大変なので皆がピリピリと神経を尖らせていたのを思い出します。全国の会場で、公平性を保つために全く同じ時間に全く同じ条件で何十万人の高校生や浪人生に受験させなければならないというのは、非人間的で馬鹿らしいといつも感じていました。そういう条件下でいい成績を上げるというのは一つの能力かもしれませんが、大学に入学して勉強する資格があるかどうかの判断は一律でなくても、もっと他にもあるような気がしますが。

今日は園芸学部構内を通らずに直接江戸川堤防に行き、上流に向かって2時間ちょっとウォーキング/ジョギングをして運動してきました。途中、大勢の女子中学生たちが監督の先生らしい人たちも付き添ってランニングをしていました。野球のユニフォームを着ている子供たちがいて、松戸市内の複数の中学校の名前が書いてありましたので、もしかしたら市内の中学校の女子野球かソフトボールのチームが合同トレーニングをしていたのかもしれません。
それとは別に、堤防上にゴールと書いた旗を立てて、大きなデジタル時計が置いてある場所があり、何人かのゼッケン番号を付けたランナーがゴールテープを切っていました。時間は4時間55分ぐらいを指していて、ランナーはフラフラしていましたので、制限時間5時間のフルマラソン大会があったのかもしれません。


河川敷の木の枝に糸が切れた凧(たこ)が引っ掛かっていました。凧を揚げている時に木の枝に引っ掛かってこの凧を無くした子供は、さぞ悔しかっただろうなと想像しました。