午後から矢切の農耕地にウォーキングの運動に行ってきました。5月20日には坂川の四斗橋の下にアースの家庭用除草剤カマイラズ（有効成分グリホサート他）容器が浮いていました。5月26日にはそれより上流に位置する橋の下に同じ除草剤の多分別の（上流なので）容器が浮いていました。今日もそのまま浮いていました。農薬メーカーも農薬工業会も、使用後の農薬の空容器については適正な処分をするように長年啓蒙活動をしてきましたが、現場でこういう状況を見るとまだまだ不十分だと思わざるを得ません。消費者に対する農薬の安全性に関する啓蒙活動だけでなく、農薬使用者に対する農薬の安全使用に関する啓蒙活動にももっと注力するべきかもしれません。

園芸学部の研究圃場に寄って、チャドクガ幼虫の様子をチェックしてきました。大きな幼虫がツバキやチャノキの葉を並んで摂食しているだけでなく、枝の上に重なるように群れているのも見られますので、蛹化の時期は近いのではと想像します。飼育瓶と飼育容器の中のチャドクガ幼虫は餌葉を食べつくしていましたので、新しい餌葉を追加してきました。

旧正門に下る坂道沿いのガクアジサイは白にピンクが混ざって奇麗です。JR常磐線陸橋から見る園芸学部旧正門と斜面林は緑色が鮮やかです。

5月30日（日）付けの朝日新聞に[核使用「優秀な人々が愚かな判断」戦略専門家、台湾巡る米中対立に警鐘]という見出しの記事が掲載され、久し振りにダニエル・エルズバーグ（Daniel Elsberg）氏の写真とインタビューの内容が記されていました。朝日新聞DIGITAL 2021/5/30 https://www.asahi.com/articles/DA3S14921925.html?iref=pc_photo_gallery_bottom にも一部が紹介されていました。彼は、アメリカ国防総省のベトナム戦争の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を入手して1971年に暴露した人物で、米国の歴代大統領が国民を欺いてきたことを白日に晒し、ベトナム戦争の不正義を告発した人物です。当時私はノースカロライナ州立大学に留学中で、テレビや新聞や週刊誌のようなメディアが大騒ぎしていたのを覚えています。1931年生まれのようですから私より11才年長ですが、職を失うだけでなくCIAやFBIや保守的な愛国主義者に暗殺される危険をも恐れず、信じる正義のためにこのような行動をした勇気をすごいなと思って尊敬しました。彼がそうできたのは、彼の妻Patriciaの強い支えがあったからだと思いました。ちょうど1971年にノースカロライナ州で生まれた私の娘には将来彼の妻のような聡明なしっかりした女性に育ってほしいと思って、彼の妻と同じPatriciaという名前をつけました。 記事によると現在の彼は90才になり、夫婦とも健在のようで、大変なつかしく嬉しく思いました。

カリフォルニア在住の娘Patriciaから息子Aiden 叡伝 Hughesの高等学校のオンラインコンサートがあるという連絡がありましたので、妻と一緒に視聴しました。よく見ると耳にピアスしてイヤリングを付けていました。髪も伸ばして後ろで結んでいました。そういう年頃のようです。私も浦和高校時代にカストロ髭を伸ばしていて、柔道（体育）の先生に髭を剃れと言われて追いかけられていた時がありました。SAMOHIをサモハイと言っていましたので、Santa Monica Highschoolの略称だということがやっとわかりました。上級生（卒業生）の祝賀の企画のようで、一人一人の赤ちゃんの時の写真と今の写真が出てきて、来年（卒業後）の予定も書いてありました。

午後から園芸学部研究圃場に寄ってチャドクガの様子をチェックしてから矢切の農耕地にウォーキングに出かけました。フランス式庭園から見えるA棟横のヒマラヤシーダーの大木は左側の2本が衰弱木で右側の5本が健全木でした。園芸学部には植物病学研究室も緑地環境学科もありますが、誰も関心を持って本気になって衰弱の原因を突き止めて治療しようとしてくれないのは残念です。 チャドクガは相変わらず大きな幼虫が群れをなしていました。飼育瓶と飼育容器の中の幼虫は餌の葉を食べつくしていましたので、新たにツバキの葉を追加しておきました。

矢切の農耕地の間を流れる坂川では大きな魚（コイ？）が1尾死んで浮かんでいました。湿地にアオサギとダイサギが来ていましたが、ダイサギは目元が青く婚姻色をしていました。地上に降りているカラスもツバメも家族のように見えました。