「市橋達也君の更生を支援する会」の役員の○○○○さんからメールが届きましたので、以下の返事を差し上げました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんばんは。(日本時間19:30頃)お久しぶりです。お元気そうなご様子を、いつもブログで拝見しています。今年も、又アメリカに滞在される時期が来ましたね。本山先生のアメリカでの生活や写真を、毎年ブログで拝見し、行ったような気分になっています。写真が見れないのが残念です。写真が載せられることを期待しつつ、ブログ楽しみにしています。
10月に入りましたが、本日は暑いくらいでした。市橋達也さんも、今の季節は、過ごしやすいと思いますので、この気候が長く続いて欲しいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2013.10.3
○○○○様
お便りありがとうございました。8月1日に静岡県の三保松原の松枯れ状況の視察に行った時に、静岡県在住の「市橋達也君の更生を支援する会」のお二人の役員が訪ねてきて下さり、一緒に食事をしました。その時に、いつか○○様も含めて東京でお会いしましょうという話になりました。私も10月20日~27日の中国訪問から帰国後は時間のゆとりができますので、皆さんのご都合のよい日を選んでどこかでお会いできればいいなと思っています。市橋君が出所できる可能性がでてくるまで長い年月がかかりますので、私たちも時々はお会いして、状況の確認をしていきましょう。
ブログをチェックして下さりありがとうございます。経済的に、体力的にいつまで続けられるかわかりませんが、今年も古巣のノースカロライナ州に来ています。ただ、前後の予定がありましたので、滞在できるのは約2週間だけです。そのために、いつも会いに行く遠方の友人たちに会いに行くのは止めていつも滞在するローリー市(住所はキャリー市?)の台所付きのモーテルでのんびり過ごしています。マージーさんが気を利かして、私の空手の弟子たちOver-the-hill-gang(下り坂の男たち)全員に連絡をして私の旅行計画を立ててくれたのですが、そうするとほとんど毎日車を運転してあちこちに行かなければならなくなるので、全部キャンセルしてもらいました。今度もっと長期間滞在できる時に会いに行くからということにして、今回はいつもと同じモーテルに滞在してスケジュールに追われないのんびりした時間を過ごすことにしました。
スケジュールをチェックする手帳の要らない生活というのはいいですね。朝6時に起きて、シャワーを浴びて、朝ごはんを食べて、天気の具合をみてさて今日は何をしようかと考えています。とは言っても、朝の散歩や夕方のジョギングや、研究所や大学を訪ねる約束や、トコジラミの捕獲など決まっていることも少しはありますが。
写真がアップできなくて申し訳ありません。どうしても駄目な時は、日本に帰ってから自宅のパソコンで追加でアップしようと思っています。今日は今から昨日マンションに設置したトコジラミのトラップをチェックに行きます。夕方にはビル君と同じアパートに住んでいる空手の弟子/友人のモーリーンさんという女性(昨年がんで亡くなったジョン君の奥さん)を訪ねて、ビル君も含めて3人で一緒に食事をすることになっています。
久し振りのお便りをありがとうございました。とても嬉しく思いました。
本山直樹
ノースカロライナ州のモーテルExtended Stay Americaにて
E-mail: motoyama335@aol.com
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝はいつものように6時に起きて、シャワーを浴びて、朝食を食べて、Regency Parkの池の周りを約1時間かけて散歩をしてきました。Tシャツ、ジーパン、運動靴で出かける時は少し肌寒いくらいですが、帰ってくる時にはうっすらと汗をかくぐらいになって快適です。
トコジラミ捕獲のトラップをしかけたマンションに行って、靴カバーをして使い捨てのつなぎ(ジャンプスーツ)を着て、部屋の中に入り、ベッドやソファーの上に置いたトラップをチェックしましたが1匹も入っていませんでした。コップの中は泡のあとがあったのでイースト菌が砂糖を分解して炭酸ガスは発生した筈ですし、使い捨てかいろも固くなっていたので熱も発生した筈です。もしかしたら、プラスチック製のペットの餌皿が滑りやすくて登れなかったかもしれないと思って、ペーパータオルの真ん中をくり抜いてスカートのように餌皿にテープで貼り付けて、新たにトラップを仕掛けてきました。今度は床のカーペットの上にも置きました。その他に日本から持ってきた(日本環境衛生センターから貰ってきた)トコジラミの匂い(集合フェロモン活性がある筈)がしみ込んだ紙片を黒い紙の上に置いて、その上に黒い紙を蛇腹状に折ったものを載せました。トコジラミは狭い隙間に潜む性質があるとのことですので、仲間の匂いに引き寄せられてこの中に入ってくれることを期待しています。明日チェックしてみて、これでも捕獲できなければ、私自身が裸になってベッドやソファーやカーペットの上に横になって、吸血しに寄ってくるトコジラミを捕獲するつもりです。今日はルーペ(虫眼鏡)と懐中電灯も持っていったので、マットレスの角や、タンスの引き出しの中や、トコジラミの潜んでいそうなところを観察してみましたが、小さなゴキブリの死体はありましたがトコジラミもその血便と呼ばれる排泄物も見当たりませんでした。
今日は夕方ビル君とモーリーンさんに会う約束があったので、午後早めにLake Johnsonに行って1周3マイル(約5Km)をジョギングしてきました。昨日のジョギングの影響で太ももが張って筋肉痛がありましたが、歩かずに全部走りました(41分)。館山若潮マラソンのフルマラソン70才以上の部にオンラインで申し込み、参加費5000円も払い込みましたので、これから来年の1月末までトレーニングを積み重ねて制限時間(6時間〉以内に完走できるようにしなければなりません。目標時間は一応5時間半として申し込みました。
午後4時半にビル君のアパートに行き、1階に住んでいるモーリーンさんの部屋を一緒に訪ねました。1年ぶりに会ったのでお互いに強くハッグ(抱き合い)をしましましたが、ビル君もハッグをしてもらったら、私のお陰で自分も1年に1回ハッグしてもらえると言って喜んでいました。ハッグは握手よりもより親愛の感情が伝わります。
モーリーンさんの部屋で3人で1時間くらいいろいろな話をしました。亡くなったジョン君は私の空手の弟子でしたが、アメリカ人のお父さんは終戦直後に日本を統治していたアメリカの進駐軍の兵士として名古屋近くの空軍基地に駐屯していて、名古屋でジョン君のお母さん(日本人)と出会って結婚しましたので、ジョン君は混血(ハーフ)として生まれました。お母さんは終戦まで敵軍だったアメリカ兵と結婚したので親に勘当されて、結局一度も里帰りせずにアメリカで亡くなってしまいましたが、モーリーンさんが日本人とのハーフのジョン君(当時は長髪でひげも生やしていた)と結婚した時は、モーリーンさんの父親も大反対したそうです。そのお父さんも今は92才で施設に入っていて、モーリーンさんは毎週日曜日には必ず会いに行っているのだそうです。ジョン君の遺灰はきれいな箱に入ってタンスの上に置いてありました。すぐ横には二人で撮った写真が何枚か飾ってあって、モーリーンさんはジョンはまだここにいると言っていました。
一緒に食事に行こうと誘ったのですが、すでに夕食の準備がしてあるからと固辞されたので、ビル君と二人だけで近くのキャメロンビリッジというショッピングセンターにあるK&Wというカフェテリアに行きました。
ここのショッピングセンターでも多くのビジネスが開店・閉店を繰り返した中でK&Wだけは私が初めてここに来た1969年から44年間も営業を続けているということは、どれだけ人気があるかを示しています。サラダ類、肉類、野菜類、パン類、デザート類、飲み物類の中から自分の好きなものを選んでトレイ(お盆)に載せて最後に会計をするという仕組みです。セルフサービスのラインに並んでいたら、食事が終わって出て行くお客の中の背の高いハンサムな黒人の男がNaoki!と声をかけて握手を求めてきました。見覚えがなかったので、誰でしたかと訊いたら、私に空手を習ったCurtis(カーティス)だと名乗りました。それでも思い出せなかったら、1969年にPullen ParkのArmory(軍事教練体育館)でCorbet StricklandやDavid Saundersらと一緒だったと言われて初めて思い出しました。ビル君も同じ時期に空手をやっていたので、自分もその中にいたと自己紹介しました。44年ぶりに出会ったのによく私を覚えていたなと感心したら、ビル君がNaokiはその当時とちっとも変わっていないからだと言いました。27才だった当事と71才の現在では大きく変わった筈ですが、多分未だ日本人がほとんどいなかったアメリカ南部で日本式の厳しい武道の指導をしたことで強く印象に残っているのでしょう。今考えれば、身長167cmしかなくて一番小さかった私が、190cmや2mもあるようなアメリカ人を相手によくやったものだと自分でも驚いてしまいます。Armoryは大きな体育館ですから、多い時は一度に100人くらいの弟子たちを相手に、ろくに英語もできない時に空手の突きや蹴りや組み手の稽古をさせて、ちょっとでも動作が緩慢で弛(たる)んでいる時はうさぎ跳びや腕立て伏せの罰をやらせて、それでも皆が私の指導についてきて、44年ぶりに偶然再会したら私を覚えていてくれて声をかけてくれたのですから、自分でも感心しました。
会計を済ませて食事をする空いているテーブルを探そうとしたらビル君がちょっと待てと言って、ウェイトレスの中で非常に小柄なアジア系の女性を見つけて君の担当のテーブルはどこかと聞きました。彼女が指差した窓際の2人掛けのテーブルを選んで座りましたが、彼女はビルマ(ミャンマー)から来たそうで、彼女にチップをあげたいためにそうしたのでした。セルフサービス式ですから、チップは不要なのですが、ティーやコーヒーを補充しにきてくれるので、それに対して少しでも彼女にお金を稼がせたいという配慮でした。チップをテーブルの上に置いておくと、食器を片付けにきた他の人に持っていかれる可能性があるので、帰りがけに直接彼女に3ドル(約300円)手渡していました。ビル君自身、決して裕福ではないのですが、外国から来て頑張っているビルマの女性を応援しようという、そういう気持は日本人もアメリカ人も同じだなと感じました。
2013年10月3日木曜日
2013年10月2日水曜日
朝6時に起きて、いつものようにシャワーを浴びてひげを剃って、ロビーに行ってテレビを見ながら朝食をとりました。どんな天気かなと思って玄関から外に出てみたら、秋のひんやりした空気があんまり気持良かったので、カメラを持ってRegency Parkに散歩に出かけることにしました。まだ明るくなって間もない時間だったので、池の表面から朝もやが立ち上っていて、幻想的な景色でした。こんな早い時間から池の周りをジョギングしている女性に出会いました。ゆっくり1時間ぐらい歩いて帰る時には、木立の間から太陽の光が斜めに差し込んでいるのが見えてちょっと神秘的だったので写真を撮りました。
モーテルに帰ってから、貯まっている洗濯物を持ってラウンドリー室に行って洗濯をしました。洗濯機を回すのが1回2ドル、乾燥機を回すのが1回2ドルです。 埼玉県の農産物安全技術専門委員会の担当職員のHさんから、前回の委員会の議事録の訂正版が送ってきたので目を通して問題がないことを確認して、結構ですとの返事を送りました。
昼食は、ビル君と弁護士のエベレット君とマージーさんと市内のシアーゴというイタリアレストランで待ち合わせをして、一緒に食べました。エベレット君は私と同年代ですが、人権派弁護士で私が尊敬するアメリカ人の一人です。
昼食後は、先日下見をしたマンション(こちらではこういう集合住宅をコンドミニアムと呼びます)に行き、トコジラミが検出された(防除業者の犬の反応で)という部屋のドアの内側の床を先ず粘着ローラーをかけて掃除をしてから、靴カバーをし、不織紙製のディスポーザブルのつなぎ(ジャンプスーツ)を着ました。自分の衣服にトコジラミが付着して外部に持ち出さないようにするためです。ペットの餌皿を裏返しにして、凸部に最高温度60℃、平均温度50℃になるという使い捨てかいろを置いて、その上に大きめのプラスチックコップを載せて、砂糖1サジとドライイースト1袋分(3g)と水を約100mℓ入れてかき混ぜました。あらかじめモーテルの部屋で、この方法でイースト菌が働いて砂糖を分解して炭酸ガスが発生することを確認しました。ペットの餌皿の内側の上端にはバターを塗って、トコジラミが中に入ったら滑って出られなくしました。トコジラミは人間の体温と炭酸ガスに誘引されて吸血に来ると言われているので、もしこの部屋に本当に生きているトコジラミがいるならこの自家製のトラップでも捕獲できるのではと期待しています。明日の朝、結果を見に行くのが楽しみです。
夕方はLake Johnson(ジョンソン湖)に行って、1周3マイル(約5Km)を今日は歩かずに全部ジョギングで42分かけてゆっくり回りました。急な上り坂や下り坂が何ケ所かありますし、まだ体重がかなりオーバーなので無理をせずに、少しずつトレーニングを積んでいこうと思っています。ネットで来年1月の館山若潮マラソンに申し込もうと思いましたが、一度に多くの人が申し込もうとしたせいか、今日は調整中で中断していてできませんでした。今から3ケ月かけて1000Kmくらい走りこんで、体重も10Kgぐらい減らさないとフルマラソンを完走するのは無理ですが、申し込みをして参加費を払い込めば、トレーニングをする目標ができますので。
モーテルに帰ったらマージーさんが来ていて(いつでも部屋に入れるようにカードキーの予備を渡してあります)、夕食を準備して待っていてくれました。 夕食後サウスカロライナ州のギャフニーというところで牧場をしているリンダさん・ラリー君夫妻に電話をしたら、今週の金曜の夕方に会いにきてくれるということになりました。近くのモーテルに1泊するそうですので、土曜の午前中に一緒にフィッシングができるかもしれません。
モーテルに帰ってから、貯まっている洗濯物を持ってラウンドリー室に行って洗濯をしました。洗濯機を回すのが1回2ドル、乾燥機を回すのが1回2ドルです。 埼玉県の農産物安全技術専門委員会の担当職員のHさんから、前回の委員会の議事録の訂正版が送ってきたので目を通して問題がないことを確認して、結構ですとの返事を送りました。
昼食は、ビル君と弁護士のエベレット君とマージーさんと市内のシアーゴというイタリアレストランで待ち合わせをして、一緒に食べました。エベレット君は私と同年代ですが、人権派弁護士で私が尊敬するアメリカ人の一人です。
昼食後は、先日下見をしたマンション(こちらではこういう集合住宅をコンドミニアムと呼びます)に行き、トコジラミが検出された(防除業者の犬の反応で)という部屋のドアの内側の床を先ず粘着ローラーをかけて掃除をしてから、靴カバーをし、不織紙製のディスポーザブルのつなぎ(ジャンプスーツ)を着ました。自分の衣服にトコジラミが付着して外部に持ち出さないようにするためです。ペットの餌皿を裏返しにして、凸部に最高温度60℃、平均温度50℃になるという使い捨てかいろを置いて、その上に大きめのプラスチックコップを載せて、砂糖1サジとドライイースト1袋分(3g)と水を約100mℓ入れてかき混ぜました。あらかじめモーテルの部屋で、この方法でイースト菌が働いて砂糖を分解して炭酸ガスが発生することを確認しました。ペットの餌皿の内側の上端にはバターを塗って、トコジラミが中に入ったら滑って出られなくしました。トコジラミは人間の体温と炭酸ガスに誘引されて吸血に来ると言われているので、もしこの部屋に本当に生きているトコジラミがいるならこの自家製のトラップでも捕獲できるのではと期待しています。明日の朝、結果を見に行くのが楽しみです。
夕方はLake Johnson(ジョンソン湖)に行って、1周3マイル(約5Km)を今日は歩かずに全部ジョギングで42分かけてゆっくり回りました。急な上り坂や下り坂が何ケ所かありますし、まだ体重がかなりオーバーなので無理をせずに、少しずつトレーニングを積んでいこうと思っています。ネットで来年1月の館山若潮マラソンに申し込もうと思いましたが、一度に多くの人が申し込もうとしたせいか、今日は調整中で中断していてできませんでした。今から3ケ月かけて1000Kmくらい走りこんで、体重も10Kgぐらい減らさないとフルマラソンを完走するのは無理ですが、申し込みをして参加費を払い込めば、トレーニングをする目標ができますので。
モーテルに帰ったらマージーさんが来ていて(いつでも部屋に入れるようにカードキーの予備を渡してあります)、夕食を準備して待っていてくれました。 夕食後サウスカロライナ州のギャフニーというところで牧場をしているリンダさん・ラリー君夫妻に電話をしたら、今週の金曜の夕方に会いにきてくれるということになりました。近くのモーテルに1泊するそうですので、土曜の午前中に一緒にフィッシングができるかもしれません。
2013年10月1日火曜日
モーテルを9時に出発して、車を運転してResearch Triangle Park(略称RTP、研究学園都市)にあるバイエルクロップサイエンス(BCS)社USA本部に約束の9時半に着きました。Receptionist(受付)にSarah Myers さんと会う約束があると告げたら、初めての訪問者は安全確保のビデオを観てもらうことになっていると言われました。長い机に5~6台の小型ビデオ機が置いてあり、仕切り版で仕切られている間に座って約5分間のビデオを観ました。化学の研究所なので、万が一火災が発生した場合や強風や竜巻の被害が出た場合の対応の仕方を説明していました。BCS社のモットーはSafety First(安全第一)ということが強調され、建物内のいくつかの部屋は緊急事態発生時の退避先として指定されていました。
Sarahさんのオフィスで話をした後、農薬製剤の研究部門、農薬残留分析の研究部門、種子コーティングの研究部門を案内してくれました。日本のBCS社から私の訪問についてあらかじめ連絡がされていたので、非常に丁寧に対応してくれました。それぞれの部門の担当者が待っていてくれて、どういう研究をやっているか詳細に説明してくれました。残留分析のところで面白かったのは、アメリカ全土から送られてくる試料(土、水、作物、など)をドライアイスと一緒にホモジナイズ(磨砕)して均質化するグループ、その試料から最適方法で農薬を抽出・精製して分析用試料を調製するグループ、分析用試料をLC/MS/MSなどの機器で分析をするグループ、などに分業化されているということでした。分析方法が確立していて、業務として分析をする場合は分業が能率がいいのでしょうが、研究者としては能率は悪くても一人で全部できる方が楽しいと思います。 ネオニコチノイド剤との関係が問題になっているミツバチや花粉や花蜜などの試料も送られてきて分析をしているとのことでした。どれくらいの濃度が検出されるか聞き出そうとしましたが、敏感な問題なのでサラッと逃げられて、影響のない低い濃度という答えしか引き出せませんでした。 種子コーティング部門の研究室には大きな機械があって、複数の農薬(殺虫剤や殺菌剤)を同時にコーティングしたり、目的によっては順番にコーティングしたりしていました。種子を入れるところがかなり高い位置(3~4mくらい)にあったので、人間が袋を肩にかついで階段を上ることを想像しながら何10キロgという種子をどうやってその高さまで上げるのかと訊いたら、フォークリフトを使うとのことでした。普段忘れていますが、ほとんどの作物の種子は農薬が処理されているということをあらためて認識させられました。発芽率や薬害や収穫物への残留など研究して確立された技術でしょうが、これらの種子が気候風土がアメリカと異なる海外に輸出された時の規制(安全性の確保)はどこが担当しているのかちょっと気になりました。日本に帰国したら誰かに訊いてみようと思います。
昼には社内のカフェテリアではなく、車で外に出てイタリアレストランに連れて行ってくれ、Sarah の部門の大ボス(と言っても体格のことではなく、配下の社員が20数名いるという意味。実際には非常に魅力的な中年の女性でした。)や男性の幹部社員2人も加わって昼食をご馳走になりました。その後、車で1時間くらいかかるClayton という田舎の町にあるField Station(研究圃場)に行き、すでに設置されているBee Care Center を見学しました。広大な敷地に、芝の試験研究用にゴルフコースも設置されていて、大きな池もありました。夜には周りの森からシカが50~60頭でてき走り回り、コヨーテも出てくるとのことでした。私が特にミツバチのCCD(蜂群崩壊症候群)問題に興味があると伝えてあったので、野外に15箱くらい設置されているミツバチの巣箱を見せてくれ、私にも蜂に刺されないように防護服を貸してくれて巣箱の中を見せてくれました。
一日かかりましたが、BCS社の取り組みがよくわかり、大変有意義でした。私のためにこれだけの人数でこれだけの時間を使って案内してくれたBCS社の皆さんに感謝です。
モーテルに帰ったのは夕方6時頃でしたが、マージーさんが夕食を作ってくれている間に私は運動着に着替えてRegency Park の池の周りを1時間ほどジョギングしてきました。こちらはDay light saving time を採用していますので、夕方の7時頃から日没になります。その代わり、朝は7時頃にならないと明るくなりません。 (写真をアップしようとしましたが、うまくできませんでした。私のノートパソコンは古い機種ですが、昨年は同じパソコンでうまくいった筈なので、何とかできないか試行錯誤してみます。)
Sarahさんのオフィスで話をした後、農薬製剤の研究部門、農薬残留分析の研究部門、種子コーティングの研究部門を案内してくれました。日本のBCS社から私の訪問についてあらかじめ連絡がされていたので、非常に丁寧に対応してくれました。それぞれの部門の担当者が待っていてくれて、どういう研究をやっているか詳細に説明してくれました。残留分析のところで面白かったのは、アメリカ全土から送られてくる試料(土、水、作物、など)をドライアイスと一緒にホモジナイズ(磨砕)して均質化するグループ、その試料から最適方法で農薬を抽出・精製して分析用試料を調製するグループ、分析用試料をLC/MS/MSなどの機器で分析をするグループ、などに分業化されているということでした。分析方法が確立していて、業務として分析をする場合は分業が能率がいいのでしょうが、研究者としては能率は悪くても一人で全部できる方が楽しいと思います。 ネオニコチノイド剤との関係が問題になっているミツバチや花粉や花蜜などの試料も送られてきて分析をしているとのことでした。どれくらいの濃度が検出されるか聞き出そうとしましたが、敏感な問題なのでサラッと逃げられて、影響のない低い濃度という答えしか引き出せませんでした。 種子コーティング部門の研究室には大きな機械があって、複数の農薬(殺虫剤や殺菌剤)を同時にコーティングしたり、目的によっては順番にコーティングしたりしていました。種子を入れるところがかなり高い位置(3~4mくらい)にあったので、人間が袋を肩にかついで階段を上ることを想像しながら何10キロgという種子をどうやってその高さまで上げるのかと訊いたら、フォークリフトを使うとのことでした。普段忘れていますが、ほとんどの作物の種子は農薬が処理されているということをあらためて認識させられました。発芽率や薬害や収穫物への残留など研究して確立された技術でしょうが、これらの種子が気候風土がアメリカと異なる海外に輸出された時の規制(安全性の確保)はどこが担当しているのかちょっと気になりました。日本に帰国したら誰かに訊いてみようと思います。
昼には社内のカフェテリアではなく、車で外に出てイタリアレストランに連れて行ってくれ、Sarah の部門の大ボス(と言っても体格のことではなく、配下の社員が20数名いるという意味。実際には非常に魅力的な中年の女性でした。)や男性の幹部社員2人も加わって昼食をご馳走になりました。その後、車で1時間くらいかかるClayton という田舎の町にあるField Station(研究圃場)に行き、すでに設置されているBee Care Center を見学しました。広大な敷地に、芝の試験研究用にゴルフコースも設置されていて、大きな池もありました。夜には周りの森からシカが50~60頭でてき走り回り、コヨーテも出てくるとのことでした。私が特にミツバチのCCD(蜂群崩壊症候群)問題に興味があると伝えてあったので、野外に15箱くらい設置されているミツバチの巣箱を見せてくれ、私にも蜂に刺されないように防護服を貸してくれて巣箱の中を見せてくれました。
一日かかりましたが、BCS社の取り組みがよくわかり、大変有意義でした。私のためにこれだけの人数でこれだけの時間を使って案内してくれたBCS社の皆さんに感謝です。
モーテルに帰ったのは夕方6時頃でしたが、マージーさんが夕食を作ってくれている間に私は運動着に着替えてRegency Park の池の周りを1時間ほどジョギングしてきました。こちらはDay light saving time を採用していますので、夕方の7時頃から日没になります。その代わり、朝は7時頃にならないと明るくなりません。 (写真をアップしようとしましたが、うまくできませんでした。私のノートパソコンは古い機種ですが、昨年は同じパソコンでうまくいった筈なので、何とかできないか試行錯誤してみます。)
登録:
投稿 (Atom)