2010年8月27日金曜日

8月25日に振り込まれた方(6回目)の支援金が届きました。これで支援金現在高は161,000円、延べ158名からの合計額は2,034,565円になりました。いつもお心に留めて下さってありがとうございます。

金原龍一著「31年ぶりにムショを出た-私と過ごした1000人の殺人者たち」を読み終わりました。無期懲役で服役している人達が何を考えて生きているかや、どういう日常生活をしているかなどがわかりましたが、一番よかったのは千葉刑務所の独居房の内部写真や刑務をする工場の写真があったので、市橋君がどういう環境に置かれているかがある程度想像できたことです。今はまだ適正な裁判を受けることが先ですが、いずれ裁判が決着後は、この本によれば決められた刑務と規則正しい生活を繰り返しながらも、スポーツをしたり、音楽をしたり、書道をしたり、本を読んだり、いろいろな機会がありそうですので、市橋君が前向きに生きる姿勢を持ち続けさえすれば自分を高めることは可能だという印象を受けました。

市橋君が千葉大学園芸学部の空手部で一緒に汗を流した仲間で、今は大学院を修了して東京農業大学で教員(助教)をしているH君に昨日農大キャンパスで偶然行き会いました。事件が発覚した当初、私のところにも警察が何回か訪ねてきましたが、私が当時の空手部員の名簿を提出しましたので、彼のところにも警察からの問い合わせがあったようです。しばし二人で市橋君の学生時代のことを思い出して立ち話をしました。

市橋君が勉強をしていた千葉大学園芸学部のある松戸市は人口約50万ほどの東京近郊都市ですが、大学は戸定ケ丘(とじょうがおか)と呼ばれる小高い丘の上にありますので森に囲まれた静かな場所にあります。彼がこの地を訪れることは当分ないでしょうが、多感な学生時代に何年間かを過ごした春夏秋冬の景色は市橋君の心の中に残っている筈です。