2010年8月28日土曜日

昨日から新聞でもテレビでも、死刑の是非を議論するきっかけとして、東京拘置所内の死刑刑場が初公開されたニュースを伝えています。支援者の一人から無期懲役について詳しい情報が載っているサイトを送っていただきました。かなり専門的ですが、無期懲役と終身刑との違いの説明もあります。
http://www.geocities.jp/y_20_06/index1.html
私のあるアメリカ人の友人(剣道の弟子)の弟は、何年も前に陸軍を除隊後40歳代で未成年(15〜16歳)の女性と恋愛関係になったことが女性の親に知られて訴えられ、終身刑(Life Term Imprisonment)3回という判決で今も服役中です。裁判を傍聴した友人たちの観察では、年齢的には未成年とはいえ、身体的には20歳代の成人女性にしか見えなかったとのことでした。どうやって終身刑を3回執行できるのかわかりませんが、アメリカでは未成年者に対する性的犯罪に対して厳罰が下されるということは、それだけそういう犯罪が多いということの裏返しかもしれません。

昨日届いた日本農薬学会誌の最新号に千葉大学時代の私の研究室を専攻して1982年(昭和57年)に大学院修士課程を修了したH君の総説が2篇掲載されていました。H君はその後千葉大学の薬学部で大学院博士課程を修了し、現在は千葉科学大学薬学部の教授をしています。私の研究室にいた時は、殺虫剤抵抗性の機構に関連して昆虫のカルボキシルエステラーゼという酵素について研究していましたが、農学から薬学に移ってからは哺乳動物やヒトのカルボキシルエステラーゼの分子多様性や基質特異性、遺伝的制御などを、医薬の副作用やプロドラッグデザインとの関連で研究してきたようです。
J. Pestic. Sci. 35(3), 218-228(2010)
Carboxylesterases: structure, function and polymorphism in mammals.
J. Pestic. Sci. 35(3), 229-239(2010)
Prodrug approach using carboxylesterases activity: catalytic properties and gene regulation of carboxylesterase in mammalian tissue.

元教師にとっては、サークル活動であれ研究室活動であれ、私のところを巣立った卒業生がこうしてそれぞれの分野で活躍しているのを見るのは何よりも嬉しいことです。