2010年9月13日月曜日

9月10日に振り込まれた方(5回目)の支援金が届きました。ありがとうございました。前回までの分は9月8日に菅野弁護士に全額をお届けしましたので、支援金の現在高は10,000円、延べ161名から今までに振り込まれた支援金の合計は2,074,565円になりました。

イギリスの新聞The Timesの東京支局長Richard Lloyd Parry 氏が午後2時に松戸駅に到着し、私が車で迎えに行って千葉大学園芸学部にお連れし、猛暑の中でしたがキャンパス内を歩いて見学後、5時頃まで取材を受けました。家族の話題で、私の息子が英文学専攻でシェイクスピアの研究でイギリスに2回留学した話をしましたら、Parry氏はOxford大学でやはり英文学を専攻したとのことでした。奥様と小さいお子様と東京にお住まいで、年に1~2回イギリスに帰省されるそうです。

3時間の取材ですからいろいろな話題をカバーしました。市橋君の人間性、私が何故多くの人の反対を押し切って市橋君の適正な裁判を支援する会を立ちあげたのか、私の目的は何なのか、市橋君は自分の犯した罪を認めたのか、支援者はどういう人達なのか、・・等々。リンゼイさんのご両親は大切な娘を失った犠牲者だが、市橋君のご両親も息子を失ったのと同じで犠牲者で、大変苦しんでおられること。市橋君のご両親はリンゼイさんのご両親に対して大変申し訳ないと思っておられること。私は、いずれは両方がお会いする機会が訪れればよいと思っていること。いずれは市橋君のご両親もこの困難を克服して、医師として社会に貢献していただきたいこと。私が以前リンゼイさんのご両親宛に送ったメールは向こうの代理人にストップされて抗議されたこと。市橋君がリンゼイさんのご両親宛に書いた事件の経緯の説明と謝罪の手紙は、代理人から受け取りを拒絶されたのでご両親には届かなかったこと。

支援者から寄せられたメッセージを匿名化して一覧表にして以前菅野弁護士にお渡ししたもののコピーを差し上げました。支援者の方々がどういうお考えで支援をしておられるかが理解してもらえるようにとの考えからです。
弁護団は明後日15日に6名全員が集まって20回目の弁護団会議をやられるそうですが、その席で、市橋君がリンゼイさんのご両親宛に書いた手紙をParry氏に見せてもよいということが認められば、市橋君が罪を認めて謝罪していることがThe Timesに記事として紹介されてリンゼイさんのご両親に見てもらえることになるかもしれません。

私が目指しているのは、元教師として元学生がきちんと罪の償いをすること。受刑中も市橋君が生きる希望を失わずに自分を向上させられるように支援をすること。何年経ったら出所できるか、出所できるかどうかもわからないが、出所した時に市橋君が残りの人生を前向きに生きられる人間になるように支援をすること。

どういう記事になるのかはわかりませんが、被害者対加害者、代理人対弁護人という立場ではなく、人間対人間としてのメッセージがイギリスの人達に伝わればいいなと思っています。記事になった時は私にもメールで送ってくれるとのことでした。