2010年10月9日土曜日

先ほど松戸の自宅に到着しました。その後、10月4日に振り込まれた方(7回目)、10月6日に振り込まれた2名の方(7回目と2回目)の支援金が届いていました。これで現在高は171,000円、延べ171人からの合計額は2,235,565円になりました。「・・支援者の方々のメッセージを読むと涙がでます。嬉しくなります。本山先生、証言してくれるお友達・弁護士の方々・支援者の方々に感謝して、ご両親のためにも気持を強く持ってがんばって下さい。いつでも応援しています」、「少しばかりですが2回目の支援金を送ります。本日の新聞で市橋君の手紙の件を読みました。心より市橋君の更生を願っております。支援する大勢の人達の声が市橋君に届くことを願っております」というメッセージも添えられていました。その他に、手紙のことが公表されて以来、メールで何人もの方からメッセージも届いています。
明日にでも、集まった支援金を菅野弁護士にお届けする日程調整をお願いしようと思っています。

昨日の朝(現地時間)、娘の車で空港に行く途中でSanta Monicaの子供たちの学校(Mckinley School)に再度寄りました。朝8時15分に到着すると、大勢の子供たちが運動場で元気よく走り回っていました。白人、黒人、アジア系、ヒスパニック(メキシコ人など)系、それぞれのハーフ、の子供たちが分け隔てなく本当に仲良く遊んでいました。車で送ってきた親たちも自分の子供と英語で話したり、スペイン後で話したり、中国語で話したり、日本語(私の娘)で話したり、カリフォルニアという土地柄なのかもしれませんが、まるで世界の縮図を見ているようでした。8時半になったら、それぞれのクラスの先生が担任の子供たちを整列させて教室に引率していきました。

ロスアンゼルス空港で、Scientific American という雑誌の表紙の "Human Evolution Is Not Over" (人類の進化は終わっていない)という記事の見出しが目にとまったので、一冊買って飛行機の中で読んでみました。人類(私たちの祖先のホモサピエンス)が約6万年前にアフリカ東部から世界中に移動分散し、どのように進化して現在の姿になったかを遺伝子の解析から推察した記事でした。昔は長い時間をかけて移動したので、定着した場所毎に隔離が起こり、それぞれの地域の気候や環境に適応するために、黒人や、白人や、モンゴロイド人や、ポリネシア人などの人種ができたのでしょう。
Jonathan K. Pritchard: How we are evolving, Scientific American  p.40-47, October 2010.

サンタモニカの小学校で見た光景を思い出し、もしかしたら現在はそれと逆のプロセスが起こっているのかもしれないという気がしました。原始時代と異なり、交通手段が発達し、遺伝子の突然変異以外にも環境に適応するいろいろな方法(衣服や住居など)を得た現在では、再移動が簡単になり、人種の融合が起こって、再びひとつの人類に戻りつつあるのかもしれないという気がしました。
そう考えると、国と国の戦争や、民族と民族のいがみ合いは馬鹿げたことに思えてきます。