2011年2月23日水曜日

さっき札幌に着いてホテルに入りました。新千歳空港から札幌駅までの車窓の景色は一面雪で、東京を出発する時の春のような暖かさとは大違いでした。今夕一緒に食事をすることになっている知人がホテルに迎えに来るまで少し時間があるので、自宅に電話をしてみたら、支援金を振り込んだとメールで知らせて下さった方の支援金は今日は届いていないとのことでした。明日には届くでしょう。

先日、本ブログに市橋君の卒業論文のコピーをある支援者に送ったと書いたら、他の支援者からも差し支えなければ自分も見たいという要望がありましたので、返却されたらお送りすることにしました。大学の卒業論文は、修士論文や博士論文と同じように、基本的に公開すべきものですから。事件発覚当初、多くのメディアが彼が専攻した研究室に殺到して製本された卒業論文を借り出し、行方不明になったそうです。予備のために製本されていないコピーが1部残っていましたので、それを私が借り出してコピーをとったものです。

2月16日に支援金を振り込まれた方から以下のメッセージが届きました。そのまま紹介させていただきます。
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市橋君の事件は、以前から興味がありました。手配写真を見たときは、「いかにも人殺しをしそうな顔だな」と思っていました。逮捕されたときも、連日ニュースやワイドショーでやっていたので市橋君をエサにしているマスコミの人たちと同じ感覚で見ていました。

こないだ市橋君が本を出したというので、犯罪者の心境ってどうなんだろうという好奇心から本を購入して読んでみました。実際に読んでみると、人を殺害してしまって、しかも逃げてしまったのはすごく卑怯だと思いましたが、しかし、市橋君は根っから悪い人間ではなくごくごく普通の人なんだと思いました。普通の人より、頭がよくて、行動力もあり、感受性も鋭いし、しかも容姿もかっこいいのに、
こんな事件を起こしてしまって、人生を台無しにしてしまってすごくもったいないと思いました。そして、一番感じたのは、市橋君の不満を溜め込んでしまう性格、不満を溜め込んでしまって、爆発してしまい歯止めが利かなくなってしまうところ、「感謝する」ということが分からなかったところが、私と似ていると思いました。

私は今36歳なのですが、20代のときは、市橋君と同じように、すぐに不満を溜め込んでしまい、人に感謝するということが分からない、人に気を使うことができない自分勝手な人間でした。そんな性格なので、あるとき仕事で、人間関係でトラブルを起こしてしまい、精神状態はうつ病の一歩手前までになってしまいました。会社は、そんな私を見かねて職場を異動させるというかたちで落ち着いたのですけど。。。

そのとき私は、気づきました。自分には感謝するという気持ちがなかったなと、、、人に気を使うことができなかったなぁと、、、何でもかんでも人のせいにしてしまっていたんだと、、、だから、いじめにあっても仕方ないんだと、、、
このことに気づいてから、職場でも家庭でもうまくやっていけるようになりました。私の仕事は、チームワークが最も大切なので、常にみんなで相談をしながら仕事を行うように心がけています。家庭でも、以前よりは家族に相談するようになりました。このような挫折は、大なり小なり誰にでも経験あると思います。

私の挫折は、仕事上だったのですが、市橋君の場合は、特殊な家庭環境のせいだと思うのですが、殺害という極端なかたちになってしまった。。。そして、逃亡生活や、きつい土木の仕事を経験したことで、人に感謝するという気持ちが生まれて、人間として少しは成長できたのかと思います。
もし、市橋君も殺害や逃亡というかたちではなく、違うかたちで挫折を味わって、成長できたらな~ととても残念でならないのです。殺害なんかしてなければ、十分にやり直しは可能で、頭の良い人なので、立派な人間になっていたでしょう、、、

話は変わりますが、ニュースによると、市橋君はリンゼイさんにしつこく声をかけて、無理やり自分の部屋に連れ込んで、犯して殺害したように言っていますが、この点で私も本山様と同じように疑問が残りました。リンゼイさんは、市橋君のことを気持ち悪いと言ってたみたいですが、果たして気味が悪いと思っている人間の部屋に果たして一人で行くのか???と思いました。個人的なレッスンをしたいと言ってきたら、「個人的なレッスンは禁止されているから、私の勤めている英会話教室に来てね」といえばいいわけだし、どうしても、自分の部屋でレッスンしたいなら、一人ではいかずに、せめて一緒に住んでいる友達と行くなりすると思うのです。それでも、一人で部屋に行ってしまったのは、リンゼイさんは、市橋君に好意があったんだろうと思わずにはいられません。ある週刊誌の話では、エレベーターでキスしてたという話もあるようだし、、、(週刊誌ネタなのであまり信用できませんが・・・)

話が長くなってしまいましたが、上記の理由により、市橋君に支援をしたいと思いました。罪を償い、もしやり直すことが許されるのであれば、やり直しをさせてあげたいと思いました。市橋君には、こんな事件だし、恥ずかしいとは思うけど、なんでこんなことになってしまったのか、正直に話してほしいと思います。
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市橋君とリンゼイさんの間にどういう関係があったのかは本人以外はわからないのですから、しかもリンゼイさんはすでに亡くなっているのですから、憶測で書かれている可能性がある週刊誌やネット上の書き込みを根拠に、リンゼイさんの行動を責めるのは正しくありません。何があったのかは、裁判で何が明らかになるかを待って判断すべきですし、いずれ市橋君が新たな手記を書くことがあれば自分自身で説明してくれる時がくるかもしれません。