2011年4月12日火曜日

 
千葉県森林研究所(山武市にある)に車で行って、千葉県で維持・研究している松くい虫抵抗性のクロマツの系統(家系)の苗を入手してきました。茨城県で普及している抵抗性のクロマツの苗はすでに入手して実験を始めています。抵抗性といっても、松枯れの原因であるマツノザイセンチュウを接種して常に100%生存率を示すわけではなく、系統によって30%くらいから70%くらいと巾があります。特に九十九里の海岸のように地下水位が高い場所に植林すると抵抗性を発揮しなくなるという問題もあります。私たちは、千葉大学の緑地環境学科の先生たちと共同研究をして、抵抗性の松が植栽される環境条件によっては感受性になる原因を解明して、よく青松白砂と言われる海岸の美しい松林復活に貢献できたらと考えています。

千葉県森林研究所では、松くい虫対策の研究だけでなく、花粉のでないスギやヒノキを作出する育種の研究や、キノコ類のような特用林産物に関する研究など、少ない研究者人数で森林に関する現場の多様な課題に取り組んでいました。


松戸に帰ってきてから、江戸川堤防を8km 走ってきましたが、まだまだ駅伝大会で競走できるコンディションからは程遠い状態です。