2011年6月25日土曜日

千葉大学大学院博士課程の大学院生K君と私の車で九十九里浜の一宮(いちのみや)海岸に行き、現地で千葉県森林研究所のE氏と合流しました。K君は樹木の菌根菌の研究をしているので、松だけが生育している砂地とニセアカシアなど他の樹種が侵入してきている砂地の砂を採取して、菌根菌を比較するのが目的です。菌根菌は松の根の細胞から栄養を摂り、反対に松の根には水分と肥料成分を供給するという共生関係にあることが知られています。

一宮海岸は九十九里浜の南端に位置しますが、ここでも松くい虫の被害は甚大で、かつて青々と美しい景観だった松林はもう松林とは呼べないほどボロボロでした。これでは、十分な防風・防潮の機能は果たせないなと思いました。私たちの共同研究が、いつの日か美しい松林の復活の一助になればと思っています。