2011年7月15日金曜日

かごしま県民交流センターで14日(金)に開催されたシンポジウムの最終的なタイトルは、「’農産物の安全シンポジウム' IN 薩摩」になっていました。元鹿児島県庁があった場所に多目的のりっぱなセンターが建てられ、私たちのシンポジウムはその中の中ホールを使いましたが、会場はほぼ満杯で、司会は地元のMBCテレビの女性アナウンサーが務めてくれました。私の基調講演に続いて、地元のみかん農家や消費者代表の主婦らが農薬に関する経験や疑問に思っていることなどを述べ、パネルディスカッションに入りました。私に渡された主婦からの質問票の中には、ハブ(毒蛇)のいる島の松くい虫防除で、どうしてヘリコプターによる薬剤防除を止めて、作業者を危険にさらす伐倒駆除をさせるのかというのもありました。現地では時間の関係で回答できませんでしたので、いずれお便りを差し上げて回答しようと思っています。一泊したホテルは西郷隆盛が切腹した城山の中腹にあり、眼前に雄大な桜島と錦江(きんこう)湾が見渡せました。私には、噴火口から吹き上げている水蒸気が、山の上で真っ白な雲になっているように見えました。当時日本の植民地だった朝鮮に住んでいた母が、父の郷里の鹿児島を訪ねた時は空から灰が降ってきたと言っていたのを思いだしました。


        (写真はクリックすると拡大できます)

ホテルを朝7時に出発して(鹿児島空港は市内からかなり遠くにあるので)、東京に戻り、研究室で明日の明治大学での講義の資料を仕上げて宅ファイル便で事務局に送ってから帰宅しました。

7月12日に振り込まれた3名の方(初回、初回、5回目)と7月13日に振り込まれた5名の方(初回、初回、2回目、初回、5回目)の支援金が届いていました。これで支援金の現在高は263,843円、延べ347人からの合計額は3,404,428円になりました。ありがとうございました。メッセージもありました。
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50代のおばさんです。公判を見守ってきました。リンゼイさんのお父さんのネタで金儲けを・・・と市橋君の手に渡らぬお金に対し金儲け(と批判するのは?)はおかしい。また代理人弁護士の苦しまぎれの作り話。市橋君をおとしいれようとバレバレです。弁護士として情けないです。その点、市橋君の弁護団の方々はわかり易く明確、とても気持ち良かったです。本山先生の親心、(市橋君には)うれしかった筈です。市橋君は自分に足りなかったものを苦労の中で気づいたんですね。法廷での市橋君は立派でした。ますます人間として大好きになりました。早くゆっくり眠れる日々を願っています。最後に、この法廷で学んだこと、検察が冤罪を作ってしまう訳がよくわかりました。
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今までは少しでもお役に立てればと思い本を何冊か購入していましたが、この会を知り、振り込みさせていただきました。少しでもお役に立てればと思います。
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無期懲役の求刑に安堵しました。本山先生の法廷でのお言葉に市橋君が流した涙は本物です。土下座の謝罪も信じます。先生のこれまでの活動に感謝致し、無報酬での働きに心より感謝致します。ありがとうございます。判決後、会が解散?しても、私個人でも支援していきたいです。
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菅野弁護士からは、証人として出廷して証言したことに対して、私とM教授宛に感謝のお言葉をメールでいただきました。昨日(7月14日)の朝日新聞(千葉面)には、「リンゼイさんの遺族が英に帰国/判決へ再来日予定」という見出しの小さい記事が載っていました。空港で、「裁判に参加できて満足しています」と述べたとのこと。日本の裁判の進め方をご覧になって、果たしてどのように感じられたのでしょうか。娘を無残な目に遭わされ、殺された親としては、その悔しさと怒りと悲しさはどんなことをしても癒えることはないと思いますが・・・。

千葉大学園芸学部の事務長から連絡があり、私が市橋君の裁判の支援活動をしていることに関して抗議の電話が事務部にあって事務作業が妨害され迷惑しているとのこと。この活動は元教師としての私個人の活動であり、大学とは何の関わりもないことがわかっていながら嫌がらせの電話をするというのは、私の電話番号を使って通販会社に品物を注文して架空の住所に配達させるのと同じで、関係のない他人に迷惑をかける無責任な、卑劣な行為です。

明日は明治大学での講義がありますので、鹿児島の荒々しい桜島の自然の景色から、御茶ノ水の高層ビルが立ち並び大勢の人々がうごめいている人工的な都会の景色に移動します。