2011年9月6日火曜日

桃を送ってくれた元学生のブログを久し振りに開いてみました。
http://blog.livedoor.jp/peachfarmer/
収入の安定したサラリーマン生活を脱サラして、農業という一見泥臭い、今の世の中に人気のない生き方に夢を描いて、実現するために研修に打ち込んでいる彼の姿はまぶしいくらいに輝いています。彼とは空手の道場の中だけの短い付き合いでしたが、私の研究室を専攻してくれた元学生の中には、男も女もそれぞれの夢を追いかけている人が何人もいます。

ネット依存症というのは現代病のひとつかもしれませんが、バーチャルな世界でチマチマした書き込みをして自己満足したり、ストレス発散している若者は、上記の元学生のように現実の世界に一歩踏み出して、生きている人間や自然と向かい合って対話をすれば、感動のある楽しい人生が生きられるのですが・・。

ちょっと前まで私がこのブログに書く記事について、詳しく解析したコメントを熱心に送ってくれていた非支援者(当時)が、8月28日の記事で「若者にはネット中毒から抜け出して、打ち込める何かをみつけてほしい・・」と書いたことに対して、その何かがみつからないからネットで会話をしているのだという返信がありました。まるで、鶏が先か卵が先かの議論のようですが、多分、この方は生きている人間と話をするのが難しいのでしょう。昔、私の研究室を専攻していた房総半島の館山(たてやま)出身の女子学生が言った言葉を思い出しました。「海の色は行く度に違うし、一日の中でも変わるね」と私が言ったら、彼女は「海の色は空の色です」と言いました。確かにその通りで、空が明るい青空の時は海も明るい青色で、空が曇ってどんよりした灰色の時は海も暗くどんよりした灰色をしています。人間も同じような面があって、お互いに人生を語り合えるいい友達ができるかどうかは、自分の心が相手にも反映するのだと思います。