2012年2月10日金曜日

テレビ番組制作関係会社の方が3人で来られ、市橋君の事件について2時間半くらい情報交換や話し合いをしました。事件の背景として、市橋君を直接知っている人たちから取材をして、事件後に想像も含めて報道された虚像ではなく、市橋君の実像を示すことを中心の番組にしようという方向になりました。今日は、私からどういう情報が得られるかを確認することと、他に取材に協力してくれるどういう人がいるかなどを探って番組の方向を考え、後日カメラを回して収録するということになりました。二段構えの慎重な取材姿勢には好感が持てました。

今日の朝日新聞朝刊の国際ニュース面に、小さいけれど私にとっては興味深い記事が載っていました。「南北協議、糸口見えず-韓国 害虫駆除協議提案、北朝鮮 ウェブで拒否姿勢」という見出しが気になったので読んでみました。「北朝鮮がかって支援を要請してきた高句麗古墳群の病害虫駆除・・」、とあったので何のことかと思ったら、「松食い虫などの病害虫を駆除する支援・・」、とありました。北朝鮮の大切な歴史的古墳群の周囲の松林で松くい虫による松枯れ被害が拡大して困っているようです。
以前、韓国農薬研究所に招かれて1ケ月滞在した時に、韓国農村振興庁を訪ねたら、壁にかかった大きな地図を差しながら、イネミズゾウムシという稲の害虫が日本から侵入して韓国中に広がって、分布を北に拡大して北朝鮮にも入っていると言われたことを思い出しました。冗談に、悪いものはみんな日本から入ってくるとも言われましたが、イネミズゾウムシというのは実はアメリカから日本に侵入してきた害虫でした。
松くい虫も100年くらい前の日露戦争の頃にアメリカから長崎に輸入された松の材木に紛れて侵入したと言われていますが、それが日本全国に拡大して毎年莫大な量の松を枯らしているだけでなく、今や韓国に侵入し、北朝鮮にまで分布を拡大して猛威を振るっているということのようです。北朝鮮では防除に不可欠な農薬(殺虫剤)が不足・欠乏しているでしょうから、松枯れは悲惨な状況になっているのでしょう。

今日は来客の前に東京農大の周りを6Km 走りました。短い時間でしたが、汗をビッショリかいて、熱いシャワーを浴びるのは快適でした。