2012年8月11日土曜日

昨日、支援者の一人と支援金の残金の処理方法や、「適正な裁判を支援する会」を閉じた後のブログをどうするかや、樹月カイン氏から届いたお手紙にどう対応すべきかなど、意見交換をしました。もう少し考えてから結論をだそうと思っています。

いつも松枯れの視察に一緒に行く樹木医から、房総半島の平砂浦(へいさうら)で伐倒された松くい虫被害木を過去7年間毎年3月頃に採集してきて茨城県下館(しもだて)市にあった研究所の網室に保管して毎日羽化脱出してきたマツノマダラカミキリ成虫の個体数を記録したデータが送ってきました。その年の気温のデータと合わせて分析すると、過去にさかのぼって野外での発生消長が推察できる筈です。そうすると、平砂浦での薬剤散布が本当に防除適期に行われたかどうかが判断できる筈です。今後の防除適期を決めるのにも有用な知見になりますので、データをどのように解析するか試行錯誤をしています。机に向かってこういう作業をしていると、胸がわくわくしてきます。

今日は千葉県は天気予報では降雨が予想されていました。土曜ということもあって、雨の前にと思って午前中に江戸川堤防に出かけ、いつものように6Km を走ったり歩いたりしてきました。途中ある農家の庭の夏みかんの木は花が実に変わっているのが目に留まり、若々しさを感じました。熟した黄金色の果実もいいですが、私はこういう未熟な緑色の果実を見るのも好きです。昨日とは違った場所で少し色合いが異なる芙蓉(ふよう)の花が満開で、近くには蝉(セミ)の抜け殻もありました。江戸川沿いの大乗院というお寺には巨大な松の樹が4本あったのが、昨年1本が松くい虫で枯れてしまいました。今年はどうかなと寄ってみたら、殺センチュウ剤のマツガードという薬剤を樹幹注入したことを示すラベルが貼ってありました。
途中、堤防を下りて流水路にかかる橋のひとつ小向(こむかい)橋にも寄って、看板の説明を読んで、しばし江戸川と流水路の水の流れを眺めて楽しんできました。人口50万人の都市に住んでいても、気をつけて見さえすれば、日常生活をしているすぐ近くにも楽しませてくれる景色はたくさんあります。黒い雨雲が空を覆い、ゴロゴロと雷の音がしましたが、結局この辺りではたいした雨は降りませんでした。