2012年10月27日土曜日

支援者から以下のお便りが届きました。
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今晩は。スリランカの写真拝見致しました。反日デモで騒がれていた中国、本山先生の古巣のノースカロライナ州、異国情緒あふれたスリランカ、それぞれ異なった国での文化や生活が伝わって来ました。
ブログで支援者の方々のメッセージ(ご意見)も拝見させて頂きました。私は、先日お伝えしました通り、市橋達也さんの為に残して頂くことを希望致します。支援金の残金処理方法として3つ案の提案があった際も迷わず2案を希望しました。しかしその思いとは別に保管方法が問題ですね。どなたか名案を提案して下さることを期待したいですが、難しいのではないかと思います。
8月に本山先生とお会いした時は、2案の保管方法について検討し、ご両親にご相談や、もしくは直接送金されても受け取って下さるのではないか…もし受け入れて頂けなかった場合は、領置金の没収の可能性がある10年間は、塀の外で保管し、直ぐに決めなくても、状況により検討して行けばと言うようなお話になりました。
しかしその後、菅野弁護士さんからご連絡により状況が変わり、本山先生のお考えも変わられたか気になります。私は、以前お話されたように、進めて頂けることを強く望んでいます。市橋達也さんの裁判が結審し受刑者となった今、マスコミが取り上げることもなくなり、ご両親も静かな時を過ごし始めていらっしゃると思います。そのような時に、ご連絡をされるのも気が引けますし、本山先生にご負担をお掛けすることになり恐縮ですが、支援者の思いを届けて欲しいです。
『市橋達也君の適正な裁判を支援する会』が終了後、時間が掛かっても慎重に検討し決められればと思っていましたが、菅野弁護士さんへのお返事は、そろそろされないとならないでしょうか?訴訟についても、支援金の全額or一部?もう少し詳細を知りたいです。
支援者の様々な意見があり、本山先生も決断されるのも難しいと思いまが、よろしくお願い致します。
来年開催される館山若潮マラソン大会に参加されるのですね。しばらく日本から離れてハードスケジュールに追われ、帰国後もお忙しいようですが、体調を崩さないように、ジョギング頑張って下さい。

本山:ご意見をありがとうございました。多くの方が、支援金は一般的な被疑者/被告人と弁護人との関係の問題点を改善するためでなく、市橋君という特定の個人の裁判を支援するために振り込んだので、あくまで市橋君のために使ってほしいというご意見だということがわかりました。来週にでも一度菅野弁護士に電話をして、皆様のこういうご意見をお伝えするとともに、千葉刑務所の弁護活動妨害行為に対して国を相手に告訴して被疑者/被告人の権利を守るというお考えについてもう少し詳しく伺おうと思っています。場合によっては、現在ある支援金の残金とは別に、菅野弁護士が起こそうとしておられる活動を支援するための募金を新たに開始することも考えられるかもしれません。
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今日は西千葉キャンパスのけやき会館レセプションホールで千葉大学名誉教授懇談会があり、各学部出身の約40名の名誉教授が出席しましたが、私も園芸学部出身の4人の名誉教授とともに出席しました。学長挨拶に続いて、各部局長等による部局の近況報告があり、その後大ホールに移って2題の講演がありました。①「千葉からアジアへ、アジアからアフリカへ-結核疫学調査と医療・対策の進展-」小野崎郁史(世界保健機構STOP結核部メディカルオフィサー) ②「長嶋学の創造-長嶋vs.野村-学生はどちらを求めるか」明石要一(千葉大学教育学部教授)
小野崎先生は千葉大学医学部の卒業ですが、長年スイスのジュネーブにある国連のWHOに勤務しておられ、結核は今でも世界で600万人の患者がいて、年間100万人以上が死亡しているという事実を話されました。私は日本ではもう結核は過去の病気かと思っていましたが、日本にも23万人以上の患者がいるとのことでした。WHO のDOTS(Directly Observed Therapy, Short Course)(患者が支給された薬をきちんと飲むかどうかを観察する)活動によって、支給された薬を生活のために売ってしまったり、途中で中途半端に飲むのを止めてしまうことを防いでかなりの治療実績をあげたようです。しかし最近は低品質の薬が出回ったり、多剤耐性結核の脅威が増しているとのことでした。カンボジアは結核患者の多い国で、患者がわざわざ遠くの町の病院に行くのは困難でしたが、日本の援助で地域健康センターを約60ケ所から約1000ケ所に増やすことで地元で診察・治療を受けることが容易になり、目覚ましい効果をあげたことがWHO の2012年10月の報告 http://www.who.int/features/2012/tb_cambodia/en/index.html に掲載されているそうです。
明石先生のお話しは、ご自身が長嶋茂雄ファンということもあって、主観が入るのではないかと思いましたが、学生を対象にアンケート調査を実施して真面目に長嶋茂雄と野村克也の比較をして、日本の文化の2つの流れ(海洋民族=長嶋型、農耕民族=野村型)について論じておられました。
在校生によるアトラクションとして、千葉大学合唱団が4曲歌った後、会場も一緒になって校歌を歌い、その後は学内の生協食堂で懇親会が行われました。