2013年2月27日水曜日

24日(日)にあった食品ジャーナリストの会の公開シンポジウムでは、無駄にしている食品の活用方法について二人の演者が取り上げていました。井出留美博士は3R-Reduce(減らす)、Reuse(再利用)、Recycle(再生)-という考え方から、人間の食料として、動物の飼料として、植物の肥料として、バイオエタノールという燃料を作る原料として活用して、最後は捨てるという活用方法です。橋本伊津美氏は同様に5F-Food(食料)、Fiber(繊維)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)-という考え方です。

私が子供の頃(1940年代後半~1950年代前半)は、我が家は終戦直後で外地からの引揚げ者で食べる物がなかった時代でしたから、食べ物を大事にするように親に厳しく教えられました。お米は配給制度で一定量しか割り当てがありませんでしたので、ご飯を炊くのにお米を米櫃(こめびつ)からお釜に移す時に一粒でも床に落としてそのままにしていたら、父親に「この一粒のお米をお百姓さんがどれだけ苦労して作っていると思うか」と言われて、腕を竹製の物差しや針金で叩かれたのを覚えています。
世界的に見れば、今でも飢餓に苦しんでいる人たちがたくさんいるのですから、私たちは食べ物に感謝し、大事にすることを子供たちに教えなければいけないのだと思います。