2013年8月27日火曜日

トコジラミ(南京虫)の発生件数が増加しているとのことなので、少し調べてみました。終戦直後は海外からの引揚げ者が持ち帰ったりして蔓延していたのか、昔はよくこの名前を聞きましたが、DDTのような殺虫剤のお蔭で防除ができて最近はほとんど聞かなくなっていた吸血性のカメムシの一種のようです。ピレスロイド系殺虫剤に抵抗性を発達させていて、防除はなかなか困難な衛生害虫のようです。

朝日新聞夕刊の社会面には「きれいな戦争はないんだ」という大きな見出しで、紙面半分を使った「はだしのゲン」に関する記事が載っていました。作者の故中沢啓治の奥さんの証言と、問題とされた日本軍兵士による残虐な行為のマンガでした。目を背けたくなるような、日本人がそんなことをしたのかと信じられないような描写ですが、戦争が人を狂気にさせるということを示しています。以前千葉大学の私の研究室にフィリッピンからの女子留学生がきていた時に、彼女のお母さんが一度だけ日本に来られて三人一緒に食事をした時のことを忘れられません。戦争中に日本軍兵士がフィリッピン人に残虐な行為をするのを散々目撃したからでしょうが、私に向かって日本人がこんなに親切な人たちとは思っていなかったと言いました。
日本人だからではなく、アメリカの兵士もベトナム戦争の時に残虐な行為をしたことは世界中に報道されましたし、最近ではユーゴスラビアが分裂した時にもこれが人間のすることかと思われる残虐行為がありましたし、結局戦争が人間を人間でなくしてしまうのだと思います。

今日の運動は昼休みに江戸川堤防の左岸を下流に向かって歩き、国道6号で新葛飾橋を渡って、柴又の帝釈天(たいしゃくてん)に行きました。黄金色の水田には農作業中の農家と見間違えた案山子(かかし)が何本も立っていましたが、私が側を通ったら多数のスズメが一斉に飛び立ったので、あまり効果はないようでした。江戸川ではモーターボートが水上スキーを引っ張っていて、いかにも気持ちよさそうでした。
柴又の帝釈天には前にも行ったことがありますが、境内の帝釈堂の角にものすごく枝ぶりのよい松が立っているのに気がつきました。2方向に伸びている枝ぶりが地面を這っている龍のように見えるからか瑞龍(ずいりゅう)松という名前がついていました。