2013年8月2日金曜日

朝9時頃清水区役所治山林道課に寄って、1時間ちょっと松くい虫防除を担当しているK氏に会って、三保の松原の松枯れの現状と対策について意見交換をしました。三保の松原といっても場所によって所管が異なるということには驚きました。例えば御穂(みほ)神社と羽衣の松をつなぐ参道(神の道)には両側にりっぱな松並木がありますが、参道は道路なので土木建設課の所管? 羽衣の松は観光課の所管? 神社の松は〇〇の所管? といった具合だそうです。従って、二代目(と言われている)羽衣の松は枯れてしまいましたが、今までどういう松くい虫防除対策をしてきたかについては治山林道課ではわからないとのことでした。しかし、三保の松原が富士山とセットで世界文化遺産に登録されたということもあって、これから本格的に松林の状況を調査し、3ケ月に1回くらいの割合で監視を続けるとのことでした。

羽衣の松の周辺の林分はよく管理されていて、比較的大きな木が残っていて下草や遊歩道などもよく整備されていました。今まで枯れてしまったところには、地元の清水銀行が松苗を千本寄贈して植樹事業をやっていました。

午後から清水市を後にして沼津の千本松を目指しました。海岸沿いの道を走って、富士市の辺りの焼き肉店で昼食を食べてから松林に入って見ましたら、松が全滅状態なのには驚きました。枯れた松や伐倒された松をよく観察しましたが、不思議なことにマツノマダラカミキリ成虫による食害痕や産卵痕、成虫の羽化脱出孔はほとんど見当たりませんでした。そこでもう一度焼き肉店に戻って、これらの松はいつ頃枯れたのか訊いてみたら、台風の潮害で枯れたとのことでした。そんな台風がいつ頃富士市の海岸を襲ったのか調べてみようと思っています。
道路をさらに進んで沼津市に近づくと、松は青々と生育していましたので、ちょうど台風の風の通り道に当たったところが全滅してしまったと考えるとつじつまが合います。枯れた松は平成25年9月30日までに伐倒作業をする予定とのポスターが貼ってありました。