2013年9月12日木曜日

昨日は三翠(さんすい)園というりっぱなホテルにチェックインし、大きな温泉に入って汗を流してから懇親会場に行きました。

シンポジウム前のパネリストや関係者との顔合わせと事前打ち合わせは11時からでしたので、朝食後少し市内の散策に出ました。ホテルの敷地は龍馬伝にも登場した幕末の土佐藩主山内容堂の別邸跡地ということで、りっぱな武家長屋と門が保存されて、長屋の中の1階部分には当時の部屋や道具類が展示されていて、2階部分の壁には高知県出身の偉人の写真と功績が展示されていました。
三翠園の真ん前は公園になっている庭があって、私には珍しい植物がありました。高知城は県庁の裏にあり、町の中は昔懐かしい路面電車が現役で走っていました。大通りに平行している小通りには市(いち)(露天商)がでていましたが、市は曜日によって違う通りにでるのだそうです。高知県の人口は約75万人で、高知市の人口はその中の約34万人だそうです。中心部には高層ビルもあって経済活動が盛んな様子でしたが、何となくいい意味での昔風の雰囲気が残っている感じがしました。

シンポジウムでは挨拶に続いて私が基調講演「農薬の役割と安全性について」をし、休憩をはさんで高知県環境農業振興課の古味一洋博士の「高知県における総合的病害虫管理技術(IPM)の導入について」と題したプレゼンテーションがありました。高知県は施設野菜の栽培が盛んな土地ですので、農薬に対する抵抗性問題などから天敵による害虫防除に早くから取り組んで成功しています。
パネルディスカッション「環境と調和した農産物生産について」は高知県庁の朝比奈泰史氏がコーディネーター役を務め、私と古味博士の他に青果市場の営農相談員、消費者グループ代表、施設ピーマン生産農家が参加し、それぞれの立場から農業、農薬、食の安全の主張をしました。